異世界で僕…。

ゆうやま

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一章 最終回その2

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その後、主神は何か大事な話しがあると僕を自室に連行した。

最初は凄く怖かったが僕は主神様と色々語った。

特にルル姉の話しと妹に関して論議して盛り上がって、やはり思った通りで主神は重度のシスコンだった。

それで…ちょっと仲良くなれた気がした。

その後…謁見の間に戻って主神は神々の前に出て事の収拾をつけてくれた。

「この少年はルナの抑止力になる…故に手出し厳禁とする!後、この少年をこの世界の住人と認め、邪神ディシポーネーは中立神と認める、以上だ」

主神に認められて僕はこの世界の住人に決定されて、それに異議を唱える者もいなかった。

三馬鹿神が契約を守ったおかげで危機を乗り越えた僕はこれからこの異世界で自由に生きる事が出来る!

「お兄ちゃんが帰って来た!!」

「ハルトちゃん!!!」

「坊や!主様は?」

ラズリックさんとレイラさんと年上の自称妹が地下から出て来た。

それにバルちゃんは全身が真っ赤な血に染まっていてビックリした。

「ば、ば、バルちゃん?どうしたの?その姿は!」

「うん?これ?あのクソ生意気なやつ、ガラーウだったけ?ちょっとお仕置きしてあげたよ…」

「血で染まるお仕置き…一体どんなお仕置きだなんだよ?」

「ああ…せっかく用意した道具もドラゴンちゃん達も連れて来たのに…無駄になってしまって残念ですね…」

「第2フェーズに移行する前に壊れたよ!あの女に歯向かって来たからどれほど根性座ってると思ったが、つまらんな……」

「せっかく苦労して持ってきた紅炎溶岩と地竜達が無駄になったわね…しかし、今思えばディシポーネー貴女凄いわね…ルナ様のあれに耐えるとは…もう懲りたなら二度と天界で暴れないようにね」

「あはは…あの時はちょっと荒れていてね…しかし、本当の敵がわかったからもう天界で暴れる事はない」

一緒にいたレイラさんが吐きそうな顔をしていて、一体あのガーラウに何をしたのか想像がつかなかった。

ラズリックさんとレイラさんに事の終わりを報告した。

「あの…ルル姉は無事です…無の神ももう居ないです」

「ハルトちゃん!!私!信じてたよ!ありがとう!」

ラズリックさんは本当に嬉しそうな顔で抱きしめ出来た。

「ああ!これで長年苦しんだ主様も穏やかにお過ごしになる…ありがとう坊や!ありがとう!」

僕の事が大嫌いなレイラさんの口から感謝の言葉が聞けると思ってもなかった。

本当にこれほど忠実なのに…何故ルル姉はレイラさんを嫌がるかわからなかった。

「ツッ!」

バルちゃんは予想通り残念そうな顔で舌打ちまでした。

ともあれ…これで聖魔戦争の因縁もルル姉の問題も解決できて天界には平和が訪れた。

そして…僕に与えられた無理ゲーのミッションもコンプリートして、僕はこの世界から自由に生きられる。

やれば出来る!人間舐めるな!神々!
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