108 / 250
54話 その2
しおりを挟む
無の神は尋常じゃない悲鳴をあげて凍りついたあと八寒地獄の門が閉じた。
「うーん…なんか最後に意味わかんない事言ったが…」
その言い残した最後の叫び声が凄く気になるルルだった。
「しかし、本当にハルト君なの?嘘だろ…ほぇ…」
見た事もない歪なオーラと強さ、それに敵といえ躊躇なく地獄の底に落とすに冷酷さにルルは戸惑った。
ハルトは八寒地獄の門が閉じて消えると身体から漏れ出す黒のオーラも消えてそのまま力尽きたように倒れ、ルルは空間の底に落ちて行くハルトを抱きしめて受け止めた。
「ハルト君!しっかり!目を覚まして!」
無の神が八寒地獄に封印されたせいで無の空間は徐々に崩壊が始まった。
、
、
、
無の神が八寒地獄に落ちる前…半分吹っ飛んだ主神の聖地では神々が結界の維持で疲れ果てていた。
それに無の空間が不安定に膨張と縮小を繰り返していた。
「こんなに空間が乱れるとは…中で何がとんでもない事が起きてるに違いない、ボルクランはどう思う?」
[うかっ!くぇ!かはっ!ふあっ!おえーーっ!ああああ!!!!]
「最後の結界のこれが破れたらお終いですぞ…それより主神よ…この訳わからない悲鳴のせいで気が散る!なんとかならんのか!」
[くっ!きゃっ!ぐあっ!かぶっ!あぐっ!ウギャーーーー!]
終わらないガラーウの悲鳴の中で主神と闘志の神ボルグラン二人のみが結界を維持に頑張っていた。
ほかの大神は既に力尽きて倒れていた。
「はぁはぁ…キリシュー、この空間を止める手はないのか?」
「そうだよ!貴女は無の神の直系でしょ?なにか知らない?」
「無理…記録ない」
「しかし無の神は何故この世界を壊そうとしたかな?」
「私もそれ気になる!キリシューは知ってる?」
「も、黙秘権行使…弁護士を要求する!」
虚無の女神キリシューは何故かその理由を頑固に拒否して話さなかったなか。
「おいおい…今の状況で何を言ってる!世界が終わるかも知らないんだぞ?」
「そうよ!訳も分からずに死にたく無いわ!お願い教えてよ!」
「そ、それは…さ……関係………、取…れた…」
二人の切実な願いにキリシューは口を割った。
「ん?なに?」
「聞こえないよ!」
「三角関係……寝取られた!」
それを聞いた芸と美の神は無限に湧き出す脱力感に肩を落とした…。
キリシューの話しによると創世の神一人の神と二人の女神は下界に自分達の楽園を作ろうとした。
その間、女神達は恋に落ち互い公平に愛されて貰うため協定を結んだ。
しかし、独占欲が強かったもう一人の女神が夜這いをかけて寝とってしまった。
それを知った無の女神は怒り狂い二人の愛の巣になるその世界を壊そうとしたが、阻止され消滅された。
「い、い、色恋沙汰に世界と神々が滅んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわあああああん!!」
「だから言いたくなかった」
激怒を通り越して呆れて虚しくなった芸と美の神は地面を叩きながら泣き出した。
「うーん…なんか最後に意味わかんない事言ったが…」
その言い残した最後の叫び声が凄く気になるルルだった。
「しかし、本当にハルト君なの?嘘だろ…ほぇ…」
見た事もない歪なオーラと強さ、それに敵といえ躊躇なく地獄の底に落とすに冷酷さにルルは戸惑った。
ハルトは八寒地獄の門が閉じて消えると身体から漏れ出す黒のオーラも消えてそのまま力尽きたように倒れ、ルルは空間の底に落ちて行くハルトを抱きしめて受け止めた。
「ハルト君!しっかり!目を覚まして!」
無の神が八寒地獄に封印されたせいで無の空間は徐々に崩壊が始まった。
、
、
、
無の神が八寒地獄に落ちる前…半分吹っ飛んだ主神の聖地では神々が結界の維持で疲れ果てていた。
それに無の空間が不安定に膨張と縮小を繰り返していた。
「こんなに空間が乱れるとは…中で何がとんでもない事が起きてるに違いない、ボルクランはどう思う?」
[うかっ!くぇ!かはっ!ふあっ!おえーーっ!ああああ!!!!]
「最後の結界のこれが破れたらお終いですぞ…それより主神よ…この訳わからない悲鳴のせいで気が散る!なんとかならんのか!」
[くっ!きゃっ!ぐあっ!かぶっ!あぐっ!ウギャーーーー!]
終わらないガラーウの悲鳴の中で主神と闘志の神ボルグラン二人のみが結界を維持に頑張っていた。
ほかの大神は既に力尽きて倒れていた。
「はぁはぁ…キリシュー、この空間を止める手はないのか?」
「そうだよ!貴女は無の神の直系でしょ?なにか知らない?」
「無理…記録ない」
「しかし無の神は何故この世界を壊そうとしたかな?」
「私もそれ気になる!キリシューは知ってる?」
「も、黙秘権行使…弁護士を要求する!」
虚無の女神キリシューは何故かその理由を頑固に拒否して話さなかったなか。
「おいおい…今の状況で何を言ってる!世界が終わるかも知らないんだぞ?」
「そうよ!訳も分からずに死にたく無いわ!お願い教えてよ!」
「そ、それは…さ……関係………、取…れた…」
二人の切実な願いにキリシューは口を割った。
「ん?なに?」
「聞こえないよ!」
「三角関係……寝取られた!」
それを聞いた芸と美の神は無限に湧き出す脱力感に肩を落とした…。
キリシューの話しによると創世の神一人の神と二人の女神は下界に自分達の楽園を作ろうとした。
その間、女神達は恋に落ち互い公平に愛されて貰うため協定を結んだ。
しかし、独占欲が強かったもう一人の女神が夜這いをかけて寝とってしまった。
それを知った無の女神は怒り狂い二人の愛の巣になるその世界を壊そうとしたが、阻止され消滅された。
「い、い、色恋沙汰に世界と神々が滅んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわあああああん!!」
「だから言いたくなかった」
激怒を通り越して呆れて虚しくなった芸と美の神は地面を叩きながら泣き出した。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
約束の子
月夜野 すみれ
ファンタジー
幼い頃から特別扱いをされていた神官の少年カイル。
カイルが上級神官になったとき、神の化身と言われていた少女ミラが上級神官として同じ神殿にやってきた。
真面目な性格のカイルとわがままなミラは反発しあう。
しかしミラとカイルは「約束の子」、「破壊神の使い」などと呼ばれ命を狙われていたと知る事になる。
攻撃魔法が一切使えないカイルと強力な魔法が使える代わりにバリエーションが少ないミラが「約束の子」/「破壊神の使い」が施行するとされる「契約」を阻む事になる。
カタカナの名前が沢山出てきますが主人公二人の名前以外は覚えなくていいです(特に人名は途中で入れ替わったりしますので)。
名無しだと混乱するから名前が付いてるだけで1度しか出てこない名前も多いので覚える必要はありません。
カクヨム、小説家になろう、ノベマにも同じものを投稿しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる