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一章51話
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無の空間に侵入する事に成功した僕はは超光速移動の衝撃でしばらく気を失っていたようで目を醒めると不思議な空間の中でゆらゆらっと流れて行った。
「ここは?無の空間?なんとか入れたようだね、とにかくルル姉を探さないと!」
一緒に飛んだレイラさんは入れなかったようで僕はルル姉を探す為に周りをあちこち振り向いた。
しかし、最初に目にしたのはルル姉じゃなく僕の両腕と下半身がまた分離して無の空間に流れている姿だった。
「うわぁぁ……もう!驚かないよっ!もう…勘弁してくれないかな」
考えてみれば当然の事であった。
超光速に生身の人間が耐えられるはずがなく体がバラバラになっても死なずに済んだのは奇跡に近い。
「仕方ない…やるぜ!みんな!」
僕の声に反応して両腕と下半身がキリッとした動きで胴体に向かって来た。
「レーーツ合体!」
今度は両腕が先に動き出して胴体の真上から肩に向かって真っ直ぐに落ちて合体しようとしたが何がの違和感を感じた…。
「いやいや!ちょっとタンマ!ちゃーうわ!逆!!左右逆だ!」
このまま合体してしまうと未知の生命体から未知の稀生体になってしまうとそれだけは勘弁してほしいと思った。
体を反対向きにしようと必死に足掻いたが、手足がない状況では無理だった。
幸いに両腕がその事に気付いてくれたようで互いに手を取りあい位置をスレ変えて間一髪に正常合体した。
「よっしゃ!左子(サコ)、右子(ユウコ)えらいぞ!」
僕はあまりも嬉しくて両腕に名前をつけた。
「レフトアーム、ライトアームセット完了!来い!下半身!」
僕の命令に下半身は猛烈なローリングで胴体に向かって来た。
「よぉし!合…げっぶ!」
しかし…下半身は胴体にそのままローリングアタックした。
「痛い!なにすんだよ!」
そして、また目の前で腰をMAXにハッスルして何故かが怒ってる感もした。
「あ、あれか?うん、その約束は今そんな場合じゃなくてね…それに約束したばかりで早すぎるじゃん?いずれね…だからそれやめろよ!お願い!」
下半身は不満そうに何も無い空間に足蹴りして渋々胴体と接触してくれた。
「合体完了!稀生体になりかけた未知なる生命体ハァールト!」
僕の体が何故こうなったかこの訳がわからない体質に苦笑いしか出なかった。
今後から体がバラバラになる事がないように気をつけると思った。
そして、目的のルル姉を探そうとしたがこの広い空間からとこに進めばいいかわからず悩んでいたところで下から妙な視線を感じた。
「……………」
「……………」
そこにはルル姉と見知らぬ女性がドン引きした顔で僕を見上げていた。
「君の大切な少年、中々愉快な者だね、あんかすごい腰の動きは初めてみた…」
「そ、そんな年頃だからわかってあげて…あとそれ以上言わないでくれ…」
「う…うん」
運良くルル姉を見つけたが僕のガラスのハートがひび割れてしまった。
「ここは?無の空間?なんとか入れたようだね、とにかくルル姉を探さないと!」
一緒に飛んだレイラさんは入れなかったようで僕はルル姉を探す為に周りをあちこち振り向いた。
しかし、最初に目にしたのはルル姉じゃなく僕の両腕と下半身がまた分離して無の空間に流れている姿だった。
「うわぁぁ……もう!驚かないよっ!もう…勘弁してくれないかな」
考えてみれば当然の事であった。
超光速に生身の人間が耐えられるはずがなく体がバラバラになっても死なずに済んだのは奇跡に近い。
「仕方ない…やるぜ!みんな!」
僕の声に反応して両腕と下半身がキリッとした動きで胴体に向かって来た。
「レーーツ合体!」
今度は両腕が先に動き出して胴体の真上から肩に向かって真っ直ぐに落ちて合体しようとしたが何がの違和感を感じた…。
「いやいや!ちょっとタンマ!ちゃーうわ!逆!!左右逆だ!」
このまま合体してしまうと未知の生命体から未知の稀生体になってしまうとそれだけは勘弁してほしいと思った。
体を反対向きにしようと必死に足掻いたが、手足がない状況では無理だった。
幸いに両腕がその事に気付いてくれたようで互いに手を取りあい位置をスレ変えて間一髪に正常合体した。
「よっしゃ!左子(サコ)、右子(ユウコ)えらいぞ!」
僕はあまりも嬉しくて両腕に名前をつけた。
「レフトアーム、ライトアームセット完了!来い!下半身!」
僕の命令に下半身は猛烈なローリングで胴体に向かって来た。
「よぉし!合…げっぶ!」
しかし…下半身は胴体にそのままローリングアタックした。
「痛い!なにすんだよ!」
そして、また目の前で腰をMAXにハッスルして何故かが怒ってる感もした。
「あ、あれか?うん、その約束は今そんな場合じゃなくてね…それに約束したばかりで早すぎるじゃん?いずれね…だからそれやめろよ!お願い!」
下半身は不満そうに何も無い空間に足蹴りして渋々胴体と接触してくれた。
「合体完了!稀生体になりかけた未知なる生命体ハァールト!」
僕の体が何故こうなったかこの訳がわからない体質に苦笑いしか出なかった。
今後から体がバラバラになる事がないように気をつけると思った。
そして、目的のルル姉を探そうとしたがこの広い空間からとこに進めばいいかわからず悩んでいたところで下から妙な視線を感じた。
「……………」
「……………」
そこにはルル姉と見知らぬ女性がドン引きした顔で僕を見上げていた。
「君の大切な少年、中々愉快な者だね、あんかすごい腰の動きは初めてみた…」
「そ、そんな年頃だからわかってあげて…あとそれ以上言わないでくれ…」
「う…うん」
運良くルル姉を見つけたが僕のガラスのハートがひび割れてしまった。
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