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50話 その2
しおりを挟むその頃、主神の聖域ではにはラズリックが掃除機のようなものでレイラの残骸を忙しく片付けていた。
冥界の女神メタファールが不思議そうな顔で音を出す物を見ていた。
「ラズリック?なんだそれ?」
「昔にラグレシアちゃんからもらったゴミ吸引魔道具よ!掃除が楽でとっても便利よ」
「そいえば破壊の女神と貴女はあいつと幼なじみだったな」
「そうよ、昔は仲が良かったわ…あの頃のラグレシアちゃんは素直でいい子だったのに…」
「そうか…無駄話する場合じゃなかったな…んじゃ早く片付けを頼むよ、血生臭いから…あと、それをまた冥界に不法投棄すると許さないからな…」
「あはは…わかったわ」
ラズリックは焦りながらレイラのアレを素早く片付けて主神と大神達は今回の騒ぎの主犯ガラーウの処罰を考えている。
「主神よ、ガラーウにどのような処罰を与えるか?」
「結果はこうなってしまったが…ガラーウは一所懸命に余の補佐をしてくれた…少し罪を軽くしてほしいが…」
「なりません!この世界と我々の存亡の危機にまで陥れた罪…極刑に与えしても足りませんぞ!」
「う、うむ…今は罰を与える場合ではない、それは事が済んでから考える」
「主神様…ご迷惑をかけて申し訳ありません」
ガラーウはルナ達の事以外は真面目で主神に忠実であったため主神は極刑を与える事を躊躇した。
しかし、自分の罪がいかに重いか知って極刑を覚悟したガラーウの前にラズリックが出た。
「主神様…その処罰は私に委ねて頂けないでしょうか?この者はは私の主様を愚弄してこのような事態になりました、その始末は私達にさせて頂き存じます」
「一理ある…だが自分の手を汚すことになるがよいのか?」
主神はラズリックの提案に納得しだが気が重い顔をした。
「あら?物騒な!そんな事はしませんよ…主神様も望んでないでしょう?うふふ」
「おお!すまぬ!寛大な心使いに感謝する!この件はラズリックにガラーウの処罰を委ねる!以上だ!反論は認めん!」
主神は忠実な配下を失わずに済むと思って喜んでラズリックに任せて、その判決に異議を問う大神は一人もいなかった。
ただ、がラズリックに処罰を任せた事をただ哀れな目でにガラーウを見つめていた。
「さあ…そこのおバカこっちに来なさい!あと、ディシポーネー貴方も一緒にね!」
「ん?私?何の用だ?」
「ねぇ…ハルトちゃんを危険に晒したこのゴミ…なんとかしたくありませんか?」
ラズリックはバルトゥールに何がコソコソ言っていた。
「やらせて頂きます!ラズリック様!!」
「よろしい…うふふ、さあ、行くわよガラーウ」
ラズリックは何かを吹き込んでバルトゥールは喜んで受け入れて二人はガラーウを引き摺り地下室に移動した。
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