異世界で僕…。

ゆうやま

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一章 43話

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待機室で作戦会議を終えて少し休憩をしている。

「ふぅ…まあ、こんな感じでお願いします」

「えー…まじでそれやるの?」

「私も流石に恥ずかしい…お兄ちゃん」

「頼む!いざとなったらこれしかてがないよ」

「うむ…分かった!緊急時にはそうするとしよ」

「ありがとう!ルル姉!」

「わかったよ、私も頑張ってみる、お兄ちゃん」

「バルちゃんもありがとう」

トントン!

しかし、主神の相手にまだ心細くもう一手が欲しい所だったが時間切れになってしまった。

「失礼します…順番なのでお迎えに上がりました」

主神の使徒が僕達の謁見の順番を知らせに来た。

「以外と早くきたな…」

「メタファール様が急に冥界にお戻りになった為…順番が早まりました」

「あぁ……あははは!そ、それは仕方ないな、行こう!行こう!」

ルル姉は慌てて謁見の間に向かって僕とバルちゃんも後ろについて行った。

謁見の間に向かう廊下で唯ならない負のオーラを撒き散らす浮浪者三人組と出会った。

「きゃーーーーー!ルナファナリールッカ!」

「非常事態!非常事態!」

「メルディア!キリシュー!落ち着け!ここは主神の聖域だ!いくらイカれたこいつでも…」

「あん?今なんつった?グランデ…」

ルル姉は火花を飛び散る目で睨みグランデという人物の顔を鷲掴みして体まで持ち上げた。

僕はこんな見事な完璧で強烈なアイアンクローは見た事なくて感動した。

「そ、その美貌…イカしてます…と…」

「エマージェンシーエマージェンシー!」

「ああ、私も最早ここまでか…美人薄命だわ」

浮浪者のように見える三人はルル姉に怯えてガクガク震えていた。

「ルル姉?この方は達は?」

「うん…紹介しよう、こいつらが三馬鹿神だ、貴様ら後でじっくり締め上げてやるわ…楽しみだな、クククっ!」

「あはは…そうなんだ」

彼らはもう既に恐怖で昇天しそうな表情でその哀れな姿に可愛そうと思ってきた。

「ちょっと、ルル姉…話があるけど…」

「なんだい?」

あの時の事を考えると絶対許したくないが僕は三馬鹿を許してあげるようにお願いした。

もちろん、その見返りにもしもの場合、僕達の味方にしてくれる条件を付けるとルル姉に話した…。

「な、な、なに!駄目だ!ダメだ!だめだ!私のアイデンティティが許さん!敵は殲滅!滅殺!殴殺!絞殺?撲殺っ!許すなと生温いわ!!」

ルル姉は断固拒否して、僕はその無駄にバイオレンス的なアイデンティティを折れてもらう為に最終手段を使った。

やるか!秘奥義!姉キラーゴットバスターモード…臨界点解除!いくぜー!

「ルル姉…僕のね…世界で一番大切なルル姉を守るたいんだ…この先ルル姉に何かあったら…僕、もう…生きる意味がない、生きたって地獄だよ……うううう」

「ハルト君…」

僕はルル姉をそっと抱きしめてうそ涙と愛する者を死地に向かわせるような切ない顔で嘘泣きをした。

「僕達のためと思って…許してくれない?」

そして、耳元悩みで静かなに囁いた。

(はぁはぁ…落ち着け私、ふぅはぁふぅはぁふぅはぁ……)

くっ……まさか不発か?

「もう…ハルト君の好きにしてーー♡♡♡♡」

ふふふ…ゴットスレイヤーになり申した!この世が虚しいぜ!

「うわぁぁぁぁぁぁぁん!お兄ちゃんが女たらしのジゴロになってるよ!」

「ば、ば、バルちゃん!!」

急にバルちゃんが泣き出してルル姉はもじもじしながら嬉しそうにしている姿を見ていた三馬鹿神は何が起きたがわからず戸惑っている。

それで僕は三馬鹿と交渉を始めた。

今までの事は水に流す代わりに僕達がピンチの時は必ず力を貸してくれる条件をつけと喜んで受け入れてくれた。

頼りない感じがするが味方は一人でも欲しい。

一応神様だしな…。

「ほ、本当か?う、嘘じゃないよな?それで許してくれる?ルナファナリールッカ!」

「あん?様をつけろ」

「はい…ルナ…様」

「わかったわ!それでチャラになるなら!」

「交渉成立!!契約完了!!」

ルル姉は僕の頼みに渋々和解を受け入れてくれて三馬鹿かみは僕にしがみ付いて感謝の言葉を連発した。

残りはラストボス!主神のみ!

いよいよ引けない最後の戦いと思って僕達は主神の謁見の間に入った。
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