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42話 その2
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主神の謁見の間の廊下では四人の神がうずくまって絶望のオーラを撒き散らしていた。
「ねぇ、グランデ、うちらいつまでここにいればいいの?」
「メルディア、泣きたくなるから聞かないでくれ」
「ここ安全…ちょっと詰めて狭い」
「お、おう…しかし、我々の聖域もいずれか燃やされるだろな…ふあ…私の数々の芸術コレクション達が…」
「イヤーーーー!私の美容グッズが!」
「へへ、うちはなんもないから大丈夫!」
聖域や気に入りの品も燃やされると思って芸と美の神は涙をポタポタ落として、虚無の女神は何も持てないと安心して喜んでいた。
「あの放火魔!許さん許さん許さん!妾の聖域を…ぅぅ」
ルルの復讐に怯えて三馬鹿神と既に聖地を燃やされた創造の女神は主神の聖域に逃げていた。
「ん?なんだお主らここで何やってる…まるで浮浪者のようだな」
黒づくめの氷のような冷たく美しい美貌の女性が創造の女神と三馬鹿神を見ていた。
「冥界の女神メタファール!!冥界に住まわせてよ!!ルナファナリールッカが帰ってきたよ!助けてよ!」
「あの女が帰ってきたと!悪いが!他当たれ、奴に絡まれるとろくな事にならんわ…」
メルディアは冥界の女神にしがみ付き助けを求めたが彼女はあっさり断った。
「そんな!!薄情な…お願い!メタファール!行く宛がないわ…ぅぅ」
「あれほど奴と関わるなと忠告したが?うちも奴のいたずらで番犬ケルベロスが絶滅瞬前の状態になって最近やっと数が増えた所だ!すまん…許せ」
「ああ、これからどうしよう?」
「主神に頼んで和解の席を設けて貰え、それしか手は無かろう?」
「はっ?和解?あの女がそんな生温い奴か?無駄無駄無駄!」
「そうよ!あれは神を名乗る悪魔よ!」
「救助要求!温情希望!」
「う、うむ…」
三馬鹿は冥界の女神に切実な救助の眼差しを向けたその時、メタファールに主神の使徒が走って来て冥界からの伝言を伝えた。
「なぁにぃーー!ラズリックが冥界の入り口にまた不法投棄して去ったと?」
「はい…ケルベロスが狂ったようにその方向に走って行ったとの事です」
「まさか…まさか!また、アレか!レイラミンチ!!!い、いかん!それを食べたら…またケルベロス達が!!ああああぁぁぁ!おのれ!ルナファナリールッカ!!ラズリック!!ウギャァァァァル」
メタファールは奇声を上げながら急ぎ冥界に戻った。
「あっちらさんも大変ね…」
「あの女、帰って早々…やるわね」
「天界の嵐…危機再来…」
「ふふふ…こうなった以上…天界から離れよう、もう聖域も燃えた…うう」
「下界に根を下ろす気?ラグレシア!本気かよ!」
「落ち着けよ!ラグレシア!時間かかるが聖域は自動修復する…あの状態じゃいつ修復されるかはわからないけど…」
「夜逃げは…速やかに」
「ちょっとキリシュー!あんた酷くない?この根暗女!」
「んだとこら!駄肉女!」
「きゃーーーとこ齧ってるの!痛い痛い!!駄肉じゃない!この狂犬!」
創造の女神とは仲良しの美の女神は虚無の女神の冷たい態度に怒って二人は喧嘩になった。
「メルディア、もういいよ、私は決めたよ…下界に新たな聖地を築く!ドルゥーガ…付いて来てくれる?」
下界に新たな聖地は築く事は天界の全て破棄するとの事で使徒との主従関係すら無くなる。
一から神の地位を捨てただの神族に落ちる。
全て無かった事にする為、ルルも手を出す事は出来なくなる天界のルールだ。
「はっ!仰せのままに…」
「ぅぅ……ありがとう…」
「強く生きるのよ…ラグレシア」
「カジカジ」
「きゃー!尻から血が出てる!」
泣きながら下界の出口に向かうラグレシアの後ろに彼女に忠実なトルゥーガは黙って付いて行った。
「ねぇ、グランデ、うちらいつまでここにいればいいの?」
「メルディア、泣きたくなるから聞かないでくれ」
「ここ安全…ちょっと詰めて狭い」
「お、おう…しかし、我々の聖域もいずれか燃やされるだろな…ふあ…私の数々の芸術コレクション達が…」
「イヤーーーー!私の美容グッズが!」
「へへ、うちはなんもないから大丈夫!」
聖域や気に入りの品も燃やされると思って芸と美の神は涙をポタポタ落として、虚無の女神は何も持てないと安心して喜んでいた。
「あの放火魔!許さん許さん許さん!妾の聖域を…ぅぅ」
ルルの復讐に怯えて三馬鹿神と既に聖地を燃やされた創造の女神は主神の聖域に逃げていた。
「ん?なんだお主らここで何やってる…まるで浮浪者のようだな」
黒づくめの氷のような冷たく美しい美貌の女性が創造の女神と三馬鹿神を見ていた。
「冥界の女神メタファール!!冥界に住まわせてよ!!ルナファナリールッカが帰ってきたよ!助けてよ!」
「あの女が帰ってきたと!悪いが!他当たれ、奴に絡まれるとろくな事にならんわ…」
メルディアは冥界の女神にしがみ付き助けを求めたが彼女はあっさり断った。
「そんな!!薄情な…お願い!メタファール!行く宛がないわ…ぅぅ」
「あれほど奴と関わるなと忠告したが?うちも奴のいたずらで番犬ケルベロスが絶滅瞬前の状態になって最近やっと数が増えた所だ!すまん…許せ」
「ああ、これからどうしよう?」
「主神に頼んで和解の席を設けて貰え、それしか手は無かろう?」
「はっ?和解?あの女がそんな生温い奴か?無駄無駄無駄!」
「そうよ!あれは神を名乗る悪魔よ!」
「救助要求!温情希望!」
「う、うむ…」
三馬鹿は冥界の女神に切実な救助の眼差しを向けたその時、メタファールに主神の使徒が走って来て冥界からの伝言を伝えた。
「なぁにぃーー!ラズリックが冥界の入り口にまた不法投棄して去ったと?」
「はい…ケルベロスが狂ったようにその方向に走って行ったとの事です」
「まさか…まさか!また、アレか!レイラミンチ!!!い、いかん!それを食べたら…またケルベロス達が!!ああああぁぁぁ!おのれ!ルナファナリールッカ!!ラズリック!!ウギャァァァァル」
メタファールは奇声を上げながら急ぎ冥界に戻った。
「あっちらさんも大変ね…」
「あの女、帰って早々…やるわね」
「天界の嵐…危機再来…」
「ふふふ…こうなった以上…天界から離れよう、もう聖域も燃えた…うう」
「下界に根を下ろす気?ラグレシア!本気かよ!」
「落ち着けよ!ラグレシア!時間かかるが聖域は自動修復する…あの状態じゃいつ修復されるかはわからないけど…」
「夜逃げは…速やかに」
「ちょっとキリシュー!あんた酷くない?この根暗女!」
「んだとこら!駄肉女!」
「きゃーーーとこ齧ってるの!痛い痛い!!駄肉じゃない!この狂犬!」
創造の女神とは仲良しの美の女神は虚無の女神の冷たい態度に怒って二人は喧嘩になった。
「メルディア、もういいよ、私は決めたよ…下界に新たな聖地を築く!ドルゥーガ…付いて来てくれる?」
下界に新たな聖地は築く事は天界の全て破棄するとの事で使徒との主従関係すら無くなる。
一から神の地位を捨てただの神族に落ちる。
全て無かった事にする為、ルルも手を出す事は出来なくなる天界のルールだ。
「はっ!仰せのままに…」
「ぅぅ……ありがとう…」
「強く生きるのよ…ラグレシア」
「カジカジ」
「きゃー!尻から血が出てる!」
泣きながら下界の出口に向かうラグレシアの後ろに彼女に忠実なトルゥーガは黙って付いて行った。
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