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41話 その2
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それを聞いた全員からレイラさんは一気に燃えるような視線を浴びた。
この感じ、この雰囲気…。
これは…死ぬなと思った。
「レイラよ!久々にあれをやろう!……ケルベロスの餌の刑、まず食べやすくミンチにするか、クク」
「オホホ!あれですか?ケルベロスから排泄されたうXこから再生するあの姿!爆笑しましたね!またあれが観れると思うと本当に楽しみですね……」
「あの…これは冗談で…うわああああん!許してください!」
ルル姉とラズリックさんはポッキポッキと腕を鳴らしてレイラさんに向かった。
「ひぃ!!!イヤーーーーーー!!!て、天翼全開!!」
「レイラよ!力を封じろ!」
レイラさんは全力で逃げ出そうとしがルル姉の言葉に銀色に輝く羽が元に戻って小さくなった。
「ラズリック、今だ!取り押さえろ!逃すなよ!あとバルトゥール!ハルト君の目隠しを頼む!」
「くはっ!う、動けない?ラズリック!頼む!離してくれ!」
レイラさんはラズリックさんの完璧な寝技によって身動き取れなくなった。
「お兄ちゃん…魂が汚れるから見ないでね…」
「えっ?バルちゃん?うっぷっぷ!!」
バルトゥールは胸を僕の顔にペッタと貼り付けて目隠しをした。
しかし…幼女であるので何も感じるところがない。
「おい!手でやれよ!」
「この痴女!」
「えへへ.指の隙間で見えるかも知れないじゃん?」
そうだな、見ない方が良さそう…でもなんか後ろから凄い視線を感じる。
「ハルト…後で説教だ」
「うふふ…」
イリヤの説教は早口で長々と続くので精神的ダメージが半端ない。
「ふふふ、英雄は色を好むか!な、なるほど…」
「そうですか…勉強になりました…覚えておきます」
ピュアな童貞なのに両女王には色を好む男と誤解されてしまった。
そして、レイラさんの壮絶な悲鳴が聞こえなくなってからバルトゥールの目隠しは終わった。
ルル姉の足元には真っ赤な液体が大量に流れて、得体知らない肉片をラズリックさんが袋に詰めていた。
レイラさん…本当に死んだ。
「ふぅ、ラズリック、あとで冥界の入り口にこっそり捨ててこい…」
「わかりました!ケルベロス達、喜びますねーウフフ」
悶々としたピンク色の雰囲気が一気に恐怖のオーラと血の色に染まった。
「触らぬ神に祟りなしですね」
「そうだな…」
「うん」
「はい…」
双子とフィリア姉さんと魔王様はドン引きしてこの血塗られた二人の女神から距離を置いた。
それと、僕は修羅場の色は血の色だと思うようになった。
その時…上空から鐘の音がして光の階段が現れた。
「天界の門が開いた、あの鬼、やっと動いたか…」
光の階段から誰か降りて僕達に向かって来た。
「我は天界の主神の使徒、主神の勅令を読み上げる!破壊の女神ルナファナリールッカ、そしてイビルゲートの攻略を成し遂げた人の子、そして、邪神バルトゥールは主神の謁見の間に出頭せよ!」
「あ?」
「と、との事です、ルナ様」
「わかった」
主神様の使徒はル勅令を読み上げたあとルル姉に怯えているようにぺこぺこと頭を下げていた。
「しかし…邪神を天界に招くとは.あの鬼はこいつをどうするつもりだ?」
「あのバルちゃんに被害を加える事はしませんか?」
僕はバルトゥールの身が危ういではないか確認した。
先まで戦った相手ではあったが、兄と呼ばれて好かれてる子を危ない目に遭わせたくなかった。
「それはその邪神の答え次第だ、主神様はその邪神に聞きたい事があると…それだけ聞いている」
「いいよ!お兄ちゃんとずーっと一緒にいられるためなら行くよ!」
「ずーっと…」
「うん!」
バルちゃんらどうしても僕から離れてくれない様子でこの先がちょっと不安になった。
「安心せい、もしもの事になったら私が何とかしよ…」
「ルル姉…ありがとう」
「ハルト君の愛に報えなければな!ふふふ」
美味しい所は逃さないルル姉を皆んなはゴミを見る目で見ていた。
「皆んな!ちょっと天界に行って来る!」
あと少し…やっとここまで来た。
なんとか沢山の苦難を乗り越えてやっと天界に行ける。
僕らこれが最後の難関だと思って気を引き締めた。
「ハルト…本当に大丈夫なの?天界だよ?」
「心配です」
「大丈夫、今までの努力の無駄にしないためにも必ず帰ってくるから…」
「そうか…全てこの為だったのね…仕方ないな」
「ごめんね…帰ってきたら全部話すから」
「わかったわ…必ず無事に帰ってきてよ!約束の件、まだ叶えて貰ってないからな!」
「そうです!待ってます!ハルトさん…」
「う、うん…」
双子は心配で僕を引き止めようとしたが…今までこの為に頑張っていた事と知り、僕を信じて無事を祈ってくれた。
「ハルト様…信じて待ってます…」
「ハルト殿…宴を用意して待ってます!」
フィリア姉と魔王さんも天界に上がる僕達に手を振ってくれた。
「ありがとう!皆んな!じゃあ!」
僕とルル姉、そして…バルトゥールは光の階段を登って天界に向かった。
この感じ、この雰囲気…。
これは…死ぬなと思った。
「レイラよ!久々にあれをやろう!……ケルベロスの餌の刑、まず食べやすくミンチにするか、クク」
「オホホ!あれですか?ケルベロスから排泄されたうXこから再生するあの姿!爆笑しましたね!またあれが観れると思うと本当に楽しみですね……」
「あの…これは冗談で…うわああああん!許してください!」
ルル姉とラズリックさんはポッキポッキと腕を鳴らしてレイラさんに向かった。
「ひぃ!!!イヤーーーーーー!!!て、天翼全開!!」
「レイラよ!力を封じろ!」
レイラさんは全力で逃げ出そうとしがルル姉の言葉に銀色に輝く羽が元に戻って小さくなった。
「ラズリック、今だ!取り押さえろ!逃すなよ!あとバルトゥール!ハルト君の目隠しを頼む!」
「くはっ!う、動けない?ラズリック!頼む!離してくれ!」
レイラさんはラズリックさんの完璧な寝技によって身動き取れなくなった。
「お兄ちゃん…魂が汚れるから見ないでね…」
「えっ?バルちゃん?うっぷっぷ!!」
バルトゥールは胸を僕の顔にペッタと貼り付けて目隠しをした。
しかし…幼女であるので何も感じるところがない。
「おい!手でやれよ!」
「この痴女!」
「えへへ.指の隙間で見えるかも知れないじゃん?」
そうだな、見ない方が良さそう…でもなんか後ろから凄い視線を感じる。
「ハルト…後で説教だ」
「うふふ…」
イリヤの説教は早口で長々と続くので精神的ダメージが半端ない。
「ふふふ、英雄は色を好むか!な、なるほど…」
「そうですか…勉強になりました…覚えておきます」
ピュアな童貞なのに両女王には色を好む男と誤解されてしまった。
そして、レイラさんの壮絶な悲鳴が聞こえなくなってからバルトゥールの目隠しは終わった。
ルル姉の足元には真っ赤な液体が大量に流れて、得体知らない肉片をラズリックさんが袋に詰めていた。
レイラさん…本当に死んだ。
「ふぅ、ラズリック、あとで冥界の入り口にこっそり捨ててこい…」
「わかりました!ケルベロス達、喜びますねーウフフ」
悶々としたピンク色の雰囲気が一気に恐怖のオーラと血の色に染まった。
「触らぬ神に祟りなしですね」
「そうだな…」
「うん」
「はい…」
双子とフィリア姉さんと魔王様はドン引きしてこの血塗られた二人の女神から距離を置いた。
それと、僕は修羅場の色は血の色だと思うようになった。
その時…上空から鐘の音がして光の階段が現れた。
「天界の門が開いた、あの鬼、やっと動いたか…」
光の階段から誰か降りて僕達に向かって来た。
「我は天界の主神の使徒、主神の勅令を読み上げる!破壊の女神ルナファナリールッカ、そしてイビルゲートの攻略を成し遂げた人の子、そして、邪神バルトゥールは主神の謁見の間に出頭せよ!」
「あ?」
「と、との事です、ルナ様」
「わかった」
主神様の使徒はル勅令を読み上げたあとルル姉に怯えているようにぺこぺこと頭を下げていた。
「しかし…邪神を天界に招くとは.あの鬼はこいつをどうするつもりだ?」
「あのバルちゃんに被害を加える事はしませんか?」
僕はバルトゥールの身が危ういではないか確認した。
先まで戦った相手ではあったが、兄と呼ばれて好かれてる子を危ない目に遭わせたくなかった。
「それはその邪神の答え次第だ、主神様はその邪神に聞きたい事があると…それだけ聞いている」
「いいよ!お兄ちゃんとずーっと一緒にいられるためなら行くよ!」
「ずーっと…」
「うん!」
バルちゃんらどうしても僕から離れてくれない様子でこの先がちょっと不安になった。
「安心せい、もしもの事になったら私が何とかしよ…」
「ルル姉…ありがとう」
「ハルト君の愛に報えなければな!ふふふ」
美味しい所は逃さないルル姉を皆んなはゴミを見る目で見ていた。
「皆んな!ちょっと天界に行って来る!」
あと少し…やっとここまで来た。
なんとか沢山の苦難を乗り越えてやっと天界に行ける。
僕らこれが最後の難関だと思って気を引き締めた。
「ハルト…本当に大丈夫なの?天界だよ?」
「心配です」
「大丈夫、今までの努力の無駄にしないためにも必ず帰ってくるから…」
「そうか…全てこの為だったのね…仕方ないな」
「ごめんね…帰ってきたら全部話すから」
「わかったわ…必ず無事に帰ってきてよ!約束の件、まだ叶えて貰ってないからな!」
「そうです!待ってます!ハルトさん…」
「う、うん…」
双子は心配で僕を引き止めようとしたが…今までこの為に頑張っていた事と知り、僕を信じて無事を祈ってくれた。
「ハルト様…信じて待ってます…」
「ハルト殿…宴を用意して待ってます!」
フィリア姉と魔王さんも天界に上がる僕達に手を振ってくれた。
「ありがとう!皆んな!じゃあ!」
僕とルル姉、そして…バルトゥールは光の階段を登って天界に向かった。
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