異世界で僕…。

ゆうやま

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38話その3

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そして大きく翼を羽ばたくと音速を越えるようなスピードでトルゥーガに向かった。

ドルゥーガは飛んで来るレイラさんに先手を打った。

「敵を刈り取れ!天兵よ!」

ドルゥーガが作り出した数千の武器は鎧の姿の兵に化けてレイラに斬りかかった。

「ふっ、馬鹿馬鹿しい、天翼よ!翔け!アルクビエレ・ドライブ!」

レイラさんは槍を前に向けて一つの光線と化し飛び込んで数千の天兵を一瞬で貫いてドルゥーガの背後に立っていた。

それは目を瞬く一瞬のことだった。

「もっと足掻いてみるがいい!ドルゥーガよ」

「ば、馬鹿な…」

「我が天翼の超光速飛行、アルクビエレ・ドライブの前では貴様ごとき赤ん坊同然だ」

その凄まじい速度に対抗する手段が無いドルゥーガはサンドバッグにされている。

殴るも早すぎてレイラさんの姿は見えず、トルゥーガは一人でブレイクダンスを踊るように見えた。


「レイラちゃん!」

「なんだ?ラズリック?今公務執行中だ、話があるなら後にしてくれ」

一方的に暴行の真っ最中、ラズリックさんがレイラさんを呼びかけた。

「終わったら、お仕置きよー♪」

「は?な、なんでだよ!うん?あれ?……」

レイラさんの超光速飛行による衝撃波で、地上は巨大台風が通り過ぎたような災害の後の状態になっていた。

大量の砂と埃を被っているルル姉とラズリックさんはレイラを見て冷たく笑っている。

「き、き、貴様のせいだ!貴様のせいだぁぁぁぁぁぁ!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す!後で私も殺される……うわぁぁぁぁぁん!!」

レイラさんは超光速でドルゥーガを殴り続けたあと爪で引っ掻いて、光速で連続目潰をして、肉を噛み千切って…八つ当たりをした。

それでも気が済まないようで益々残酷に痛みつけていた。

[[うぅぁぁぁ……もう良いのよ、ドルゥーガ帰還して…]]

目も当てられない光景に創造の女神も可哀想なドルゥーガを見てられないようで創造の門を開けて呼び戻した。

「待ってました!ラグレシアちゃん!」

「ふふふ…力の解放を許可する!ラズリック、奴の聖地ゴト廃にせい」

「承りましたわ!せーの!廃にナァァレー♪♪♪終焉なる憤怒の業火!撃ちますーうっしゃぁぁぁーー!」

ドルゥーガの帰還と同時に創造の門に向けて真っ赤に燃えるその炎は創造の神の聖地に放たれた。

ピッーカン!

一閃の光と共に広がる大爆発が彼女の聖地を燃やして崩れ始めた。

[[しまっ!…ああぁぁぁ!妾の聖地が!燃えて崩れて行く…なんて事するんだぁぁ!貴様はそれでも女神か!この放火魔!!]]

その後、創造の女神ラグレシアは満身創痍のドルゥーガを背負い聖地からどこかに逃げ出した。
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