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38話その2
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それにしても…先からバルちゃんが見当たらない!
どこを探してもバルちゃんが見つからなくて双子に聞いた。
「バルちゃん見てない?」
「なんか慌てて走って行ったの見たよ?」
「ええ、まるで逃げるような感じでした…」
「はっ?あのバルちゃんが慌てて逃げる?どいう事だ?」
このまま邪神界に戻ってくれたら助かるが、そのつもりはないと聞いている。
あの何をやらかすかわからない厄災の塊を野放しにする訳にはいかなくて探しに行こうとしたその時…いよいよ、ルル姉達が動き出した。
ルル姉は冷たく笑いながら上空に向けてまた叫び出した。
「その節はお世話になったな…!ブスのメルディア、お調子者のグランデ、根暗のキリシュー、そして…えっと?ペタンコのブス?」
[貴様ぁあ!ペタンコのブスだと!なぜ妾だけ酷く絡むかな?あん?]
「あら?お前の名前…何だったっけ?」
[キーっ!!お、お前らも黙ってないで何とか言えよ!う、鬱憤発散したいでしょ?]
心細いような声で創造の女神は三馬鹿神に話を振った。
「……ガッシャン!」
「……ガッシャン!」
「…………ガッシャン!」
トゥートゥートゥー………
[[なっ!ちょ、ちょっと!おい!お前ら!くっそぉぉ!念話を切りやがった!お前ら!!それでも天界の大神か!]]
三馬鹿神は逃げたようで、先までの緊張感が抜けて…このまま帰ろうかなと思った。
そのせいでガランディア軍の士気は地の底まで落ちて魔王軍とラーズ軍の猛攻に陣形は崩され壊滅寸前まで追い込まれた。
[[ふ、ふん!まあいい!!ル、ルナファナリールカよ!理由はわからんが…よく実体化出来たな]]
「ふふふ…愛の力だ」
[[あ、愛?お前からその言葉を聞く日が来るとは驚いた…]]
「あ?今何つった?」
[[いや…なんでも…おほほ…]]
それにしてもこれから神々の戦いが始まるような雰囲気ではなかった。
四人の神は姿も現してないし、ルル姉に怯えているように感じた。
[[破壊の女神よ…また我ら神同士で争うするつもりか?]]
「はっ?何だと?なに腑抜けた事吐かす?ペタンコ?」
[[ペタンコ言うな!…コホン!何の大義名分があって争う?まさか~昔の負け惜しみか?それとも…たかがその人間の少年ごときの事で争うつもりではないだろうな?]]
創造の女神は開き直って、とにかくルル姉と戦いを避けたいようだ。
「たかが……ごとき…だと?貴様ぁぁぁああ!」
ルル姉の凄まじい怒りと覇気に三国の兵達は武器を手にする事すら恐れてそれを捨て、カランディアとの戦は終戦したように見えた。
[[そ、そ、そうだよ!酷い難癖だよな!もう戦う大義名分もない!]]
[[昔の負け惜しみや人間一人消そうとした事で、神争なんて、主神が認める訳ないわ!!]]
[[平和万歳!暴力反対!]]
[[って!お前ら都合が良い時だけ現れるね…まじ!ムカつくわ!!!]]
三馬鹿神が再び現れて創造の女神は荒ついた声で
「あらまあ~その前にお返ししないと!」
ラズリックさんは最初に見た神の業火より数十倍大きいものをトゥルーガに撃ち放った。
ドルゥーガは作り出した武器を全身に纏って防御したがその威力に耐え切れずに身に纏った武器達は粉々になった。
「くわっ!力の解放も無しでこれほどとは…くあっ!」
「オホホ、私はこれでも神よ?」
ラズリックさんは使徒でありながら神、ドルゥガに劣るはずがない…。
その凄まじい爆発による衝撃でガランディアの兵の半数以上吹き飛んで残り半数はは怯えてこの場から逃げ出した。
その攻撃を直撃したドルゥーガは身体の欠損が激しく満身創痍に状態があっという間に再生し完全に回復した。
「あら?レイラ並みにしぶといわ」
「おい!あれと一緒にするな!」
[[ラズリック貴様!主神の承認もなくよくも妾の使徒を二度も攻撃するとは!それは禁忌行為で処罰を覚悟の上の狼藉か!]]
「うふふ、ごめんなさいね!あのむっつり顔を見たらちょっと虫唾が走り…ついね」
ラズリックさんのその言葉には反省の気持ちがは微塵も感じなく、自分の使徒のピンチなのに創造の女神の声は喜んでいるように感じだ。
[[ラズリックよ…その行為は貴様の主人まで罪に問われるぞ?オホホホ!]]
[[そうだ!禁忌を犯した!処罰だ!]]
[[そうよ!主神様、観てるでしょ?早速打ちかまして下さいよ!]]
[[有罪判決!死刑求む!]]
三馬鹿神は主神に裁きを催促していたが、ルル姉達は鼻で笑って呆れた表情をしている。
主神から裁きは降る様子もなく、沈黙が続いた。
[[あ、あれ?もしもし?主神様?]]
[[おい…メルディア、映像転送に問題でも起きた?この辺は電波が悪いのか?]]
[[いや…ピン5本モリモリモッコリ立ってるわ]]
[[依怙贔屓!不公平だ]]
主神の無反応で4人の神は不安と不満の声が上がった。
しかし、神殿で聞いた話しでは聖魔戦争は終戦したとの話は聞いてなく、まだ、魔王軍との抗戦は続いているとイッセリナ大司祭に聞いた。
「おいこら、テメェらが私を異界に飛ばしておかげで今も聖魔戦争は終わっとらんぞ?なのになぜ攻撃してはならない?いつの間に終戦した?」
ルル姉の言葉に4神は沈黙した。
「!!!!!………ガッシャン!」
「!!!!!………ガッシャン!」
「無罪放免…以上退席…ガッシャン!」
トゥートゥートゥートゥー………
[[もう!お前ら永遠に出てくんなぁぁぁ!!はぁはぁ…何を言ってる?ん?……あれ?ひぃぃ!]]
ルル姉を異界に飛ばしたせいで休戦も終戦も出来ない状態で2000年以上の時間が流れた。
その罪で4神は幽閉の罰をうけて全てが終わったと勘違いしていたようだ。
「さあ!続きを始めようか!レイラよ!力の解放を許可する!まず見せしめに奴の使徒を捻り潰せ!」
「はっ!銀の天翼…解放!」
レイラさんの白い翼が周囲の魔力を取り込み銀色に染まった。
どこを探してもバルちゃんが見つからなくて双子に聞いた。
「バルちゃん見てない?」
「なんか慌てて走って行ったの見たよ?」
「ええ、まるで逃げるような感じでした…」
「はっ?あのバルちゃんが慌てて逃げる?どいう事だ?」
このまま邪神界に戻ってくれたら助かるが、そのつもりはないと聞いている。
あの何をやらかすかわからない厄災の塊を野放しにする訳にはいかなくて探しに行こうとしたその時…いよいよ、ルル姉達が動き出した。
ルル姉は冷たく笑いながら上空に向けてまた叫び出した。
「その節はお世話になったな…!ブスのメルディア、お調子者のグランデ、根暗のキリシュー、そして…えっと?ペタンコのブス?」
[貴様ぁあ!ペタンコのブスだと!なぜ妾だけ酷く絡むかな?あん?]
「あら?お前の名前…何だったっけ?」
[キーっ!!お、お前らも黙ってないで何とか言えよ!う、鬱憤発散したいでしょ?]
心細いような声で創造の女神は三馬鹿神に話を振った。
「……ガッシャン!」
「……ガッシャン!」
「…………ガッシャン!」
トゥートゥートゥー………
[[なっ!ちょ、ちょっと!おい!お前ら!くっそぉぉ!念話を切りやがった!お前ら!!それでも天界の大神か!]]
三馬鹿神は逃げたようで、先までの緊張感が抜けて…このまま帰ろうかなと思った。
そのせいでガランディア軍の士気は地の底まで落ちて魔王軍とラーズ軍の猛攻に陣形は崩され壊滅寸前まで追い込まれた。
[[ふ、ふん!まあいい!!ル、ルナファナリールカよ!理由はわからんが…よく実体化出来たな]]
「ふふふ…愛の力だ」
[[あ、愛?お前からその言葉を聞く日が来るとは驚いた…]]
「あ?今何つった?」
[[いや…なんでも…おほほ…]]
それにしてもこれから神々の戦いが始まるような雰囲気ではなかった。
四人の神は姿も現してないし、ルル姉に怯えているように感じた。
[[破壊の女神よ…また我ら神同士で争うするつもりか?]]
「はっ?何だと?なに腑抜けた事吐かす?ペタンコ?」
[[ペタンコ言うな!…コホン!何の大義名分があって争う?まさか~昔の負け惜しみか?それとも…たかがその人間の少年ごときの事で争うつもりではないだろうな?]]
創造の女神は開き直って、とにかくルル姉と戦いを避けたいようだ。
「たかが……ごとき…だと?貴様ぁぁぁああ!」
ルル姉の凄まじい怒りと覇気に三国の兵達は武器を手にする事すら恐れてそれを捨て、カランディアとの戦は終戦したように見えた。
[[そ、そ、そうだよ!酷い難癖だよな!もう戦う大義名分もない!]]
[[昔の負け惜しみや人間一人消そうとした事で、神争なんて、主神が認める訳ないわ!!]]
[[平和万歳!暴力反対!]]
[[って!お前ら都合が良い時だけ現れるね…まじ!ムカつくわ!!!]]
三馬鹿神が再び現れて創造の女神は荒ついた声で
「あらまあ~その前にお返ししないと!」
ラズリックさんは最初に見た神の業火より数十倍大きいものをトゥルーガに撃ち放った。
ドルゥーガは作り出した武器を全身に纏って防御したがその威力に耐え切れずに身に纏った武器達は粉々になった。
「くわっ!力の解放も無しでこれほどとは…くあっ!」
「オホホ、私はこれでも神よ?」
ラズリックさんは使徒でありながら神、ドルゥガに劣るはずがない…。
その凄まじい爆発による衝撃でガランディアの兵の半数以上吹き飛んで残り半数はは怯えてこの場から逃げ出した。
その攻撃を直撃したドルゥーガは身体の欠損が激しく満身創痍に状態があっという間に再生し完全に回復した。
「あら?レイラ並みにしぶといわ」
「おい!あれと一緒にするな!」
[[ラズリック貴様!主神の承認もなくよくも妾の使徒を二度も攻撃するとは!それは禁忌行為で処罰を覚悟の上の狼藉か!]]
「うふふ、ごめんなさいね!あのむっつり顔を見たらちょっと虫唾が走り…ついね」
ラズリックさんのその言葉には反省の気持ちがは微塵も感じなく、自分の使徒のピンチなのに創造の女神の声は喜んでいるように感じだ。
[[ラズリックよ…その行為は貴様の主人まで罪に問われるぞ?オホホホ!]]
[[そうだ!禁忌を犯した!処罰だ!]]
[[そうよ!主神様、観てるでしょ?早速打ちかまして下さいよ!]]
[[有罪判決!死刑求む!]]
三馬鹿神は主神に裁きを催促していたが、ルル姉達は鼻で笑って呆れた表情をしている。
主神から裁きは降る様子もなく、沈黙が続いた。
[[あ、あれ?もしもし?主神様?]]
[[おい…メルディア、映像転送に問題でも起きた?この辺は電波が悪いのか?]]
[[いや…ピン5本モリモリモッコリ立ってるわ]]
[[依怙贔屓!不公平だ]]
主神の無反応で4人の神は不安と不満の声が上がった。
しかし、神殿で聞いた話しでは聖魔戦争は終戦したとの話は聞いてなく、まだ、魔王軍との抗戦は続いているとイッセリナ大司祭に聞いた。
「おいこら、テメェらが私を異界に飛ばしておかげで今も聖魔戦争は終わっとらんぞ?なのになぜ攻撃してはならない?いつの間に終戦した?」
ルル姉の言葉に4神は沈黙した。
「!!!!!………ガッシャン!」
「!!!!!………ガッシャン!」
「無罪放免…以上退席…ガッシャン!」
トゥートゥートゥートゥー………
[[もう!お前ら永遠に出てくんなぁぁぁ!!はぁはぁ…何を言ってる?ん?……あれ?ひぃぃ!]]
ルル姉を異界に飛ばしたせいで休戦も終戦も出来ない状態で2000年以上の時間が流れた。
その罪で4神は幽閉の罰をうけて全てが終わったと勘違いしていたようだ。
「さあ!続きを始めようか!レイラよ!力の解放を許可する!まず見せしめに奴の使徒を捻り潰せ!」
「はっ!銀の天翼…解放!」
レイラさんの白い翼が周囲の魔力を取り込み銀色に染まった。
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