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一章 27話
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一章27話
王位の儀を終えたフィリアは主神の大神殿から出て来た…。
神殿前には100名の騎士達が跪き、フィリアを待っていた。
「皆!ここまでよく来てくれた!大義である! 妾はフィリア ラーズ アリア! 新たなラーズ王国の女王となった!我が国と国民の為!妾について、支えて貰いたい!」
「女王陛下に忠誠を!!」
「皆の忠誠と活躍に期待する!王都に帰還する!」
「総員 出発!」
フィリアは凛々しい女王の風格を見せて、騎士達も以前見ていたただ優しい姫様では無いと、新たな女王となられたと実感して高揚感に気合が入っている。
「私が女王か…ハルト様、私も貴方様にに並び恥じない女王となります…」
フィリアは騎士団を見て女王となった実感し、その責任感に向き合って進もうとした。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「いけないわ!一日も立ってないのにもうハルト様の幻聴が聞こえて…駄目!しっかりしないと!」
その時…頭上から凄まじスピードで何か飛んでいくその姿をフィリアとマリーヌは見た。
「おおー!今のはハルトじゃないか!すげーー!あやつ空まで飛ぶのかよ!おーーーーい!」
マリーヌが大陸間弾道人間ハルトを見ながら手を振った。
「えぇー!ハルト様ぁぁぁ!!」
フィリアにはハルトの声が微かに聞こえていた…
「助けてー」と…。
ハルトがナーズラ村に向かって飛ばされたあと、しばく…冒険者ギルドではおじさんが憂鬱そうに依頼書を整理していた。
「あのさ…坊主が居ないとつまらないのは分かるけど…しつこく過ぎないか?」
「おじさん!いい加減にハルトがどこに行ったか言いなさいよ!」
「私達はパーティーです、教えてくれても別にいいじゃないですか!」
「だめだ」
受け付けの前で双子がおじさんをずっと睨み続けてイリヤの刺々しい質問に困った表情とため息をした。
「この三日間ずっと!ふぁ……あのな!嬢ちゃん達を信頼してるが方針上それは出来ん!冒険者の端くれなら分かるよな…」
「ふん!」
「お姉ちゃん、もう諦めてお茶でも飲みながら待とうよ」
「けち!ぺーだ」
例え同じくギルド員同士でも依頼の詳しい情報は教えられない…。
イリヤもそれを分かってるが飲み込めずに拗ねている。
「お姉ちゃん、ハルトさんならきっと大丈夫だよ…信じて待ちましょう」
リリヤはそう言ってお茶を啜っていたがその顔は寂し気な表情をしていた。
「はぁ~そうね、あいつはきっと元気で女の子に囲まれてニヤニヤ青春満喫してるかもね…ふん!」
バッキッ!
「…………」
その時、リリヤのティーカップの取っ手が折れた。
「最近の焼き物は脆いね…不良品かしら?」
イリヤは焦りながらリリヤがこぼしたお茶と濡れたテーブルを拭いた。
急にリリヤは只ならね雰囲気で受け付けに向かっておじさんの前に出た。
「おじさん……」
「ん?…な、なんだ?教えられないぞ」
「違います、依頼をしたいんですが……」
「は?ど、突然だな、何の依頼だ…?」
リリヤは真剣な顔で依頼書を作成ながらおじさんに詳しい内容を伝えた。
「そうですね、まずハルトさんの日常、一日中何人の女性と会ってどんな関係か…どのような事やったか、何時間一緒いたか…親密度、相手の名前、年齢、家族構成、血液型!を調べて下さい…依頼料は金貨300枚!!…必要経費負担で!」
ドーン!!
リリヤはバックから盛り盛り膨らんでる金銭袋を取り出した。
(この子の目…まじだ!…怖っ!それに姫さんより高額を出しやがった!)
おじさんは冷や汗を掻いて益々困った顔になった。
「受けて貰えます?」
「う、ふむ、うちは冒険者ギルドだ…残念だが、そ、そ、そんな依頼は受け付けしないんだ」
「へぇ…とこに行けば調べて貰いますか?」
「知らない!自分で調べたら?」
闇ギルドならお金さえ払えばなんでもやってくれるがおじさんは諦めさせようと知らないふりをした。
「あっ!そうですね…自分で調べた方がきっと、手間が掛からなさそうですね、あっ!このお金は慰謝料で使います…ありがとうおじさん」
(手間ってなに!慰謝料ってなんだよ??なにをする気だ!ハルトぉ!この子まじヤバイぞ!)
それを聞いたイリヤはリリヤの背中をパンパン叩きながらぎゃらぎゃら笑ってハルトの居場所を教えてくれないからイタズラしていると思っていた。
「もう…リリヤたら…冗談、上手くなったな!」
「ウフフ!?何言っての?本気に決まってるじゃん、もうお姉ちゃんたら…」
「あぁ、そう?…そうか…本気なんだ」
イリヤは姉として妹の豹変に複雑な気分に落ちた。
ドカァァーン!
その時、爆音と共にギルドが揺れた。
「きゃっ!今のなに?」
「地鳴りじゃないな…この衝撃音の方角は村の外…森辺りだ…次々とまたなにが起きたんたよ!二人にギルドからの依頼だ!足が速い嬢ちゃん達は先に調査を頼む!」
「リリヤ行こ!」
「分かった!お姉ちゃん」
双子は調査の為に爆音がした場合へ向かった。
王位の儀を終えたフィリアは主神の大神殿から出て来た…。
神殿前には100名の騎士達が跪き、フィリアを待っていた。
「皆!ここまでよく来てくれた!大義である! 妾はフィリア ラーズ アリア! 新たなラーズ王国の女王となった!我が国と国民の為!妾について、支えて貰いたい!」
「女王陛下に忠誠を!!」
「皆の忠誠と活躍に期待する!王都に帰還する!」
「総員 出発!」
フィリアは凛々しい女王の風格を見せて、騎士達も以前見ていたただ優しい姫様では無いと、新たな女王となられたと実感して高揚感に気合が入っている。
「私が女王か…ハルト様、私も貴方様にに並び恥じない女王となります…」
フィリアは騎士団を見て女王となった実感し、その責任感に向き合って進もうとした。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「いけないわ!一日も立ってないのにもうハルト様の幻聴が聞こえて…駄目!しっかりしないと!」
その時…頭上から凄まじスピードで何か飛んでいくその姿をフィリアとマリーヌは見た。
「おおー!今のはハルトじゃないか!すげーー!あやつ空まで飛ぶのかよ!おーーーーい!」
マリーヌが大陸間弾道人間ハルトを見ながら手を振った。
「えぇー!ハルト様ぁぁぁ!!」
フィリアにはハルトの声が微かに聞こえていた…
「助けてー」と…。
ハルトがナーズラ村に向かって飛ばされたあと、しばく…冒険者ギルドではおじさんが憂鬱そうに依頼書を整理していた。
「あのさ…坊主が居ないとつまらないのは分かるけど…しつこく過ぎないか?」
「おじさん!いい加減にハルトがどこに行ったか言いなさいよ!」
「私達はパーティーです、教えてくれても別にいいじゃないですか!」
「だめだ」
受け付けの前で双子がおじさんをずっと睨み続けてイリヤの刺々しい質問に困った表情とため息をした。
「この三日間ずっと!ふぁ……あのな!嬢ちゃん達を信頼してるが方針上それは出来ん!冒険者の端くれなら分かるよな…」
「ふん!」
「お姉ちゃん、もう諦めてお茶でも飲みながら待とうよ」
「けち!ぺーだ」
例え同じくギルド員同士でも依頼の詳しい情報は教えられない…。
イリヤもそれを分かってるが飲み込めずに拗ねている。
「お姉ちゃん、ハルトさんならきっと大丈夫だよ…信じて待ちましょう」
リリヤはそう言ってお茶を啜っていたがその顔は寂し気な表情をしていた。
「はぁ~そうね、あいつはきっと元気で女の子に囲まれてニヤニヤ青春満喫してるかもね…ふん!」
バッキッ!
「…………」
その時、リリヤのティーカップの取っ手が折れた。
「最近の焼き物は脆いね…不良品かしら?」
イリヤは焦りながらリリヤがこぼしたお茶と濡れたテーブルを拭いた。
急にリリヤは只ならね雰囲気で受け付けに向かっておじさんの前に出た。
「おじさん……」
「ん?…な、なんだ?教えられないぞ」
「違います、依頼をしたいんですが……」
「は?ど、突然だな、何の依頼だ…?」
リリヤは真剣な顔で依頼書を作成ながらおじさんに詳しい内容を伝えた。
「そうですね、まずハルトさんの日常、一日中何人の女性と会ってどんな関係か…どのような事やったか、何時間一緒いたか…親密度、相手の名前、年齢、家族構成、血液型!を調べて下さい…依頼料は金貨300枚!!…必要経費負担で!」
ドーン!!
リリヤはバックから盛り盛り膨らんでる金銭袋を取り出した。
(この子の目…まじだ!…怖っ!それに姫さんより高額を出しやがった!)
おじさんは冷や汗を掻いて益々困った顔になった。
「受けて貰えます?」
「う、ふむ、うちは冒険者ギルドだ…残念だが、そ、そ、そんな依頼は受け付けしないんだ」
「へぇ…とこに行けば調べて貰いますか?」
「知らない!自分で調べたら?」
闇ギルドならお金さえ払えばなんでもやってくれるがおじさんは諦めさせようと知らないふりをした。
「あっ!そうですね…自分で調べた方がきっと、手間が掛からなさそうですね、あっ!このお金は慰謝料で使います…ありがとうおじさん」
(手間ってなに!慰謝料ってなんだよ??なにをする気だ!ハルトぉ!この子まじヤバイぞ!)
それを聞いたイリヤはリリヤの背中をパンパン叩きながらぎゃらぎゃら笑ってハルトの居場所を教えてくれないからイタズラしていると思っていた。
「もう…リリヤたら…冗談、上手くなったな!」
「ウフフ!?何言っての?本気に決まってるじゃん、もうお姉ちゃんたら…」
「あぁ、そう?…そうか…本気なんだ」
イリヤは姉として妹の豹変に複雑な気分に落ちた。
ドカァァーン!
その時、爆音と共にギルドが揺れた。
「きゃっ!今のなに?」
「地鳴りじゃないな…この衝撃音の方角は村の外…森辺りだ…次々とまたなにが起きたんたよ!二人にギルドからの依頼だ!足が速い嬢ちゃん達は先に調査を頼む!」
「リリヤ行こ!」
「分かった!お姉ちゃん」
双子は調査の為に爆音がした場合へ向かった。
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