異世界で僕…。

ゆうやま

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一章 16話

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一章16話


長く主が留守のままである破壊の女神の聖地…。

そこでルルを異界に落とした4つの大神の動きを監視している者がいる。

「ほう…ドルゥーガのやつが聖王国に?あらあら…あの方達またなにやら企んでいるようだね…目的はバレバレですが…ウフフ」

その名はラズリック。

破壊の女神の右手の使徒でありながら謀略の業を背負った神でもある。

「今帰った」

「あら…かなり遅かったのね?」

「うむ…他の神の目を避けて遠回りしてな」

「遠回りする必要などなかったのに…もうバレバレよ?それにどんな遠回りしたのかしらね…下界の時間じゃ二ヶ月過ぎだわ!」

「なぁーにぃ!」

「まあいいけと、それよりルナ様は?」

「それが大変な事になった!ってお前!もう知ってるだろ?」

「大体の事は知っているけど詳しくは知らないわ…」

「うむ…それがな」

レイラは今までの事とハルトの事をラズリックに伝えた。

「はぁ?そんな事で無限光を?自分の妹を…殺す気?」

「そんな事か…これを見ろ!」

レイラはハルトを鑑定した光る文字を取り出してラズリックに見せた。

その内容はこうであった。

[破壊の女神の悲願]

すべての基本能力超増幅

種族による成長限界無視及び成長速度無視

[破壊の加護]

腕力、体力、魔力大幅補正

全ての武具、防具使用適正最適化

[[[女神の愛 ]]]

幸運大幅補正 

毒や病気に強力な耐性

呪い及び状態異常無効化

種族による寿命無視、老化完全無視

身体欠損超高速再生

理解力、学習力 増幅

[[[XXXXXのXXXXX]]]

XXXXXにXXXXXる

XXXXXによるXXXXX

#############

&&&&&&&&

////////////##&&

.
.
.
.
などなど…

「あはは…女神の愛?あなた様の愛…重すぎるでしょー!どんだけ過保護ですか?しかも!これじゃ不老不死…もう!この子人間と呼べないだろ?」

レイラはくの字になって独り言をぶつぶつ呟いた。

「あらまあ…加護はともかく悲願まで…それに、私達の神格でも読めないような項目までありますね、これがバレたらまずいわね…」

「だろ?だからあの坊やには黙っていた」

「でも、都合がいい知らせだわ…ウフフ」

「はっ?何がだ?」

「あの方々、ルナ様の帰還を気付いて動き始めたよ?」

「なに! 大変ではないか! 」

「まあまあ…そんなに取り乱す事はないでしょ?レイラ」

「まぁ、君の事だ…何か策があるのか?主神様の命で我々は手助けできないぞ?」

「あらまあ~!そうなの?どうしましょう?」

ラズリックのわざとらしい惚ける姿にレイラは腹が立って拳を握りしめた。

「お前のそいうところ、本当に腹が立つのだが!策はあるみたいだな」

「まず…あの方々がどんな手を出してくるか拝見させていただきましょうか」

このラズリックという使徒は破壊の女神の頭脳役であって主神の補佐に誘われた程の優秀な策士である。

だが、ルルの元が面白い事が沢山あるからと言って主神の誘いを断った変神でもあった。

「そいえば…その男の子ってナーズラ村にいるよね」

「ああ…そこのイビルゲートを攻略するようにと言っておいた」

「さあ…どんな子かな?」

ラズリックはレイラの報告にあったハルトを万里眼の水晶球で覗いた。

「かはっ!…そ、そんな!」

「どうした!ラズリック!あやつもう死んでいるとか?」

「こ、こ、この子、とても私の好みだわ!いやん~♪♪今ちょっと笑ったよね!可愛い♡;」

「はっ?全くお前ってやつは!こんな時期に何を考えている?それにそいつはルナ様のお気に入り!いたずらしたら何されるか分からんぞ?」

「まあまあ!怖~」

「そうは見えないが」

「いやいや~本当怖いですよぉー!ですが!!愛は障害があるこそ燃えるのだよ」

「私はどうなっても知らないぞ」

ラズリックは万里眼に貼り付いてヨダレを垂らしながらハルトをずっと覗いた。

「早く会って、触りまくって…口説きたいな~~♡あっ!ヨダレが…ウヘヘへウヘヘヘ」

「口説く前に触るんがい!このビッチ!」





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