34 / 250
一章 11話
しおりを挟む
先行した冒険者が狙い通りにほぼ魔物を片付けてくれたおかげで探索は順調に進んだ。
一階は二階まで直線ルートで魔物も出て来なかったのでそのまま二階に進んだ。
お願いだから奇襲はやめて!僕…心臓が弱いんだ!
二階からかなり広くなって多少複雑になっていたが速やかにマッピングしてそのまま下に進んだ
三階に降りる入り口から青緑の肌の人が4人が立っていた。
ゴブリン…ゴブリンに見える。
しかし、間違えてこれが何かの人種だとしたら大変な事になるので一応コミュニケーションをとった。
「もしもし、ダンジョンに篭り過ぎて青肌になった方ですか?」
「キー!」
問答無用で攻撃してきたその青生物はゴブリンに違いないようだった。
ゴブリン…それは魔物ではなく森の精霊だった。
彼等は乱暴な者ではなく森に入った者を迷わせたり、罠をしかけたり、いたずらが好きな小悪党だが森を守るには積極的な一面もあった。
だが、ある日森に入った老人に酷くイタズラをして怒ったその老人は森のその事を森の精霊王にその事を伝え、責任を追求された。
その老人の正体はある神であってそれを知らずにしつこくイタズラをしたゴブリン達は森の精霊王に怒りを買って森から追放され、森の精霊として身分も剥奪された。
それから長い年月が経ち、ゴブリン達は理性も失い、魔物と化した。
それにいたずらの本能は残ったままで日々過激で人々を苦しめる存在となった。
それがゴブリンであるとある本で読んだ事があった。
今更だと思うがまともに喧嘩もした事もない僕がこの装備に浮かれて勢いよくここまできたがちょっと後悔した。
そのゴブリンの後ろから更に三体がきた。
「ひぃ…マジかよ!いきなり4対1?ちょっと待って!」
同時に襲い掛かった3体にびびった僕はツバァイハンダーをとにかく大きく振り回した。
すると、ゴブリン3体が真っ二つなった。
「ん?あれぇ?」
一振りで3キル!
「えい…」
続けて殲滅成功…ゴブリンはとても弱く感じた。
「そうだ…魔核回収しなくちゃ!」
魔核は魔物の心臓と呼ばれるもので、魔導具を動かす燃料のような用途でつかえる物らしく、ギルドが全て買取してくれると聞いた。
魔核を取られた魔物はしばらくして土になって消えるらしい。
ナイフでゴブリン達の胸を刺して魔核を取り出すと
なんかグロテスクな感じで匂いも臭いし…最悪だった。
しかし、冒険者をやるにはこれに慣れるしかないと思って頑張って耐えた。
魔核を回収してから更に進んで次の階へ進み3、4階層の探索まで済ましてあと5階層に降りた。
4階層まではゴブリンしかいなくて凄く順調だった。
5階層からはゴブリン祭りはお終わってコボルトや図体が大きいオークも出てきた。
コボルトの弓と投槍の遠距離攻撃は本当にうっとしくてイライラした。
当たると痛いだけじゃすまないと思って慎重になった。
まずオークを倒してあとコボルト達に全力で走って切り倒したが、弓矢の攻撃にイラついた僕はコボルトの死体を何回か無駄に刺してしまった。
少し危ない目にもあったがまだまだ無傷で余裕もあって少しずつ、自信もついた。
それにしても怖がりの僕が何故こんな命のやり取りをする場所で冷静にいられるか自分でも信じられなかった。
そんな疑問の中でもうちょっと進んで見ようと思ったがおじさんとの約束を思い出した僕はこれ以上降りる事はやめてここで腕慣らしをしようと決めた。
5階のマッピングを終えると時間が経過してかなりの数が湧いてきた。
一体づつ着実に倒したあと魔核を取られた魔物達は砂となった。
「なんか気持ちいい!強いってこんな感じか!うははは」
それにこの魔核を取る事も慣れて鼻歌を歌いながら抉り獲った。
まるで小説に出る殺人鬼みたいに[ククク、お前の心臓は何色だぁ?]と言ってみたくなった。
その時…。
「キャーー!!お姉ちゃん!だ、誰か!誰か!助けて下さい!」
ちょっと離れた場所から女の子の悲鳴が聞こえて何かトラブルが発生したかと思った。
一階は二階まで直線ルートで魔物も出て来なかったのでそのまま二階に進んだ。
お願いだから奇襲はやめて!僕…心臓が弱いんだ!
二階からかなり広くなって多少複雑になっていたが速やかにマッピングしてそのまま下に進んだ
三階に降りる入り口から青緑の肌の人が4人が立っていた。
ゴブリン…ゴブリンに見える。
しかし、間違えてこれが何かの人種だとしたら大変な事になるので一応コミュニケーションをとった。
「もしもし、ダンジョンに篭り過ぎて青肌になった方ですか?」
「キー!」
問答無用で攻撃してきたその青生物はゴブリンに違いないようだった。
ゴブリン…それは魔物ではなく森の精霊だった。
彼等は乱暴な者ではなく森に入った者を迷わせたり、罠をしかけたり、いたずらが好きな小悪党だが森を守るには積極的な一面もあった。
だが、ある日森に入った老人に酷くイタズラをして怒ったその老人は森のその事を森の精霊王にその事を伝え、責任を追求された。
その老人の正体はある神であってそれを知らずにしつこくイタズラをしたゴブリン達は森の精霊王に怒りを買って森から追放され、森の精霊として身分も剥奪された。
それから長い年月が経ち、ゴブリン達は理性も失い、魔物と化した。
それにいたずらの本能は残ったままで日々過激で人々を苦しめる存在となった。
それがゴブリンであるとある本で読んだ事があった。
今更だと思うがまともに喧嘩もした事もない僕がこの装備に浮かれて勢いよくここまできたがちょっと後悔した。
そのゴブリンの後ろから更に三体がきた。
「ひぃ…マジかよ!いきなり4対1?ちょっと待って!」
同時に襲い掛かった3体にびびった僕はツバァイハンダーをとにかく大きく振り回した。
すると、ゴブリン3体が真っ二つなった。
「ん?あれぇ?」
一振りで3キル!
「えい…」
続けて殲滅成功…ゴブリンはとても弱く感じた。
「そうだ…魔核回収しなくちゃ!」
魔核は魔物の心臓と呼ばれるもので、魔導具を動かす燃料のような用途でつかえる物らしく、ギルドが全て買取してくれると聞いた。
魔核を取られた魔物はしばらくして土になって消えるらしい。
ナイフでゴブリン達の胸を刺して魔核を取り出すと
なんかグロテスクな感じで匂いも臭いし…最悪だった。
しかし、冒険者をやるにはこれに慣れるしかないと思って頑張って耐えた。
魔核を回収してから更に進んで次の階へ進み3、4階層の探索まで済ましてあと5階層に降りた。
4階層まではゴブリンしかいなくて凄く順調だった。
5階層からはゴブリン祭りはお終わってコボルトや図体が大きいオークも出てきた。
コボルトの弓と投槍の遠距離攻撃は本当にうっとしくてイライラした。
当たると痛いだけじゃすまないと思って慎重になった。
まずオークを倒してあとコボルト達に全力で走って切り倒したが、弓矢の攻撃にイラついた僕はコボルトの死体を何回か無駄に刺してしまった。
少し危ない目にもあったがまだまだ無傷で余裕もあって少しずつ、自信もついた。
それにしても怖がりの僕が何故こんな命のやり取りをする場所で冷静にいられるか自分でも信じられなかった。
そんな疑問の中でもうちょっと進んで見ようと思ったがおじさんとの約束を思い出した僕はこれ以上降りる事はやめてここで腕慣らしをしようと決めた。
5階のマッピングを終えると時間が経過してかなりの数が湧いてきた。
一体づつ着実に倒したあと魔核を取られた魔物達は砂となった。
「なんか気持ちいい!強いってこんな感じか!うははは」
それにこの魔核を取る事も慣れて鼻歌を歌いながら抉り獲った。
まるで小説に出る殺人鬼みたいに[ククク、お前の心臓は何色だぁ?]と言ってみたくなった。
その時…。
「キャーー!!お姉ちゃん!だ、誰か!誰か!助けて下さい!」
ちょっと離れた場所から女の子の悲鳴が聞こえて何かトラブルが発生したかと思った。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
約束の子
月夜野 すみれ
ファンタジー
幼い頃から特別扱いをされていた神官の少年カイル。
カイルが上級神官になったとき、神の化身と言われていた少女ミラが上級神官として同じ神殿にやってきた。
真面目な性格のカイルとわがままなミラは反発しあう。
しかしミラとカイルは「約束の子」、「破壊神の使い」などと呼ばれ命を狙われていたと知る事になる。
攻撃魔法が一切使えないカイルと強力な魔法が使える代わりにバリエーションが少ないミラが「約束の子」/「破壊神の使い」が施行するとされる「契約」を阻む事になる。
カタカナの名前が沢山出てきますが主人公二人の名前以外は覚えなくていいです(特に人名は途中で入れ替わったりしますので)。
名無しだと混乱するから名前が付いてるだけで1度しか出てこない名前も多いので覚える必要はありません。
カクヨム、小説家になろう、ノベマにも同じものを投稿しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる