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8話 その2
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その後…体の中に動き回る感覚に襲われてすこし擽ったいだけで痛くはなかったので安心して受け入れた。
しばらくして…僕の前に光る色んな文字が出て来た。
勿論、僕は読めない…これが文字なのかすら分からない。
それを読んだレイラは何故か棒立ちしてぶつぶつ独り言を始めた。
「こ、これは一体何ですか?何を考えてますか?」
「あの?レイラさん?なんと書いてあるんですか?」
「うぎゃーー!」
「ひぃー!」
急にびっくりするほど悲鳴をあげたあと、また僕を睨みつけて…次は考え事を始めてしばらくしてから口を割った。
この人…本当に苦手だ。
「すまん…複雑な神の言葉だから私にもすべては読み取れなくてな」
「そうですか?」
レイラさんは嘘を言ってると僕は確信した。
何故ならこの人、嘘が下手というか僕から目を逸らして冷や汗をダラダラ流している。
「私が分かるのは君が一度死んで主様の力で生き返った事とルナ様の加護を授かった程度だ」
やはり…あの時、僕は死んだようでそれをルル姉の力で生き返ったと分かった。
「そうですか……では本題に入ってルル姉の聖地に行く為に僕はどうすれば良いですか?」
レイラさんはまた僕をじっと見つめ続けた。
お願いだからやめて…その目つき怖い。
「そうだな…手っ取り早い方法はある、君が出来る一番!現実的な方法だ」
「本当にそんな方法あるんですか?お願いします!是非教えて下さい!」
「うむ…君がイビルゲートの最深部まで行って核を壊す事だ」
「イビルゲート?それはなんですか?」
「ああ…そこは元々邪神達がこの世界に侵攻する為に作ったものと伝えられている…地下迷路だ、その最深部の核は魔物を生み出してイビルゲートを守っている」
「へぇ!まるでダンジョンですね!」
おお!何とドキドキ胸躍る話しなんだ!
…………でも怖いから却下!てへっ!
「だんじょー?まぁ、そのイビルゲートから漏れて出した魔物のせいで人々の住処が侵されている…」
「ええー!大変じゃないですか!国の軍隊で対処出来ないですか?」
そう!そんな事は国に任せるべきで国民のみんなはその為に税金払っている。
「中は迷路で狭くて大人数の軍隊が入るには適してない…それで各国は冒険者ギルドと連携して魔物退治やイビルゲートの攻略を支援してる訳だ…それに一年何回か軍の人も派遣されている」
「なるほど!なら安心ですね!」
それを聞いて僕が行く必要はなさそうで、別の方法を教えてもらおうと考えた。
「あはは…本当に何も知らないな」
この世界に来たばかりです!当たり前だ…馬鹿じゃない?
と言いたかったが言えるはずがない。
「今まで数千年間、数多くの中…攻略されたイビルゲートはたった二つ…」
「はい?」
「攻略に成功した彼らは…ほぼ全滅したらしい…運良く生き延びた二人が歴代勇者だったようだ」
「お、おぅ…勇者が運良く生き延びたですか?」
今まで無職引き篭もりだった僕に死ねって言ってるもんでとこが現実的かわからなかった。
「か、神様がそのイビルゲートやらをぶっ壊せば早いんじゃないですか?」
そう!邪神とか言ってたからこれは神々の問題!神様に押し付けよう!ナイスアイデア!僕って頭いい!
「神々が手を出せば邪神達もまた動く…実際前代の主神様がイビルゲートを壊し回って邪神と大激戦になってだな…」
「ほぇ?」
「互いに多大なる被害が出て責任を取り主神の座を今の主神様に譲る事になった…」
OMG…終わった。
これは詰んだわ。
「僕が出来る訳無いよ…べ、他に何かないんですか?7
「それ以外方法は無い!覚悟決めろや」
まるで僕の慌てる姿を見て楽しむような笑顔で意地でも僕をあの危険なダンジョンに行かせるつもりらしい。
あの目は敵を見てる目だ!ヤバイ!
僕…何も悪い事した覚えがないのに何故そのまで嫌われているかわからなくてその悪意に怒りを感じた。
「あの…なんか悪意をかんじますが、正直、レイラさんも僕ができると思ってませんよね?」
「うむ、案ずるな…君は主様から授かった加護がある…」
「ルル姉の?」
「主様を信じろ!今日は遅いから早く寝て明日冒険者ギルドに行ってみるが良い…」
「分かりました…ルル姉の為に頑張ります」
僕には選択肢は無いようで諦めて、ルル姉の為にならやるしかないと思った。
「うむ、私が出来る事はこれ以上ないというか出来ない…分かるよな?」
「はい…」
「今日の宿屋の費用は私が払ってある…明日からは自分で頑張って生き抜け」
「はい、ありがとうございます…」
「うむ、イビルゲートを攻略したら迎に来る、では私はこれで失礼する…」
「色々ありがとうございました…」
レイラさんは窓から飛んで夜空に消え去ったあとその方向にむけて叫んだ。
「イビルゲートを攻略したら迎えに来る?死んだらタマ取りに来る!の間違いじゃないの?死神めーーー!」
ルル姉の器を見て早く会いたいと…ダンジョン攻略をしようと覚悟を決めて明日の為ベットに入って睡眠を取る事にした。
しばらくして…僕の前に光る色んな文字が出て来た。
勿論、僕は読めない…これが文字なのかすら分からない。
それを読んだレイラは何故か棒立ちしてぶつぶつ独り言を始めた。
「こ、これは一体何ですか?何を考えてますか?」
「あの?レイラさん?なんと書いてあるんですか?」
「うぎゃーー!」
「ひぃー!」
急にびっくりするほど悲鳴をあげたあと、また僕を睨みつけて…次は考え事を始めてしばらくしてから口を割った。
この人…本当に苦手だ。
「すまん…複雑な神の言葉だから私にもすべては読み取れなくてな」
「そうですか?」
レイラさんは嘘を言ってると僕は確信した。
何故ならこの人、嘘が下手というか僕から目を逸らして冷や汗をダラダラ流している。
「私が分かるのは君が一度死んで主様の力で生き返った事とルナ様の加護を授かった程度だ」
やはり…あの時、僕は死んだようでそれをルル姉の力で生き返ったと分かった。
「そうですか……では本題に入ってルル姉の聖地に行く為に僕はどうすれば良いですか?」
レイラさんはまた僕をじっと見つめ続けた。
お願いだからやめて…その目つき怖い。
「そうだな…手っ取り早い方法はある、君が出来る一番!現実的な方法だ」
「本当にそんな方法あるんですか?お願いします!是非教えて下さい!」
「うむ…君がイビルゲートの最深部まで行って核を壊す事だ」
「イビルゲート?それはなんですか?」
「ああ…そこは元々邪神達がこの世界に侵攻する為に作ったものと伝えられている…地下迷路だ、その最深部の核は魔物を生み出してイビルゲートを守っている」
「へぇ!まるでダンジョンですね!」
おお!何とドキドキ胸躍る話しなんだ!
…………でも怖いから却下!てへっ!
「だんじょー?まぁ、そのイビルゲートから漏れて出した魔物のせいで人々の住処が侵されている…」
「ええー!大変じゃないですか!国の軍隊で対処出来ないですか?」
そう!そんな事は国に任せるべきで国民のみんなはその為に税金払っている。
「中は迷路で狭くて大人数の軍隊が入るには適してない…それで各国は冒険者ギルドと連携して魔物退治やイビルゲートの攻略を支援してる訳だ…それに一年何回か軍の人も派遣されている」
「なるほど!なら安心ですね!」
それを聞いて僕が行く必要はなさそうで、別の方法を教えてもらおうと考えた。
「あはは…本当に何も知らないな」
この世界に来たばかりです!当たり前だ…馬鹿じゃない?
と言いたかったが言えるはずがない。
「今まで数千年間、数多くの中…攻略されたイビルゲートはたった二つ…」
「はい?」
「攻略に成功した彼らは…ほぼ全滅したらしい…運良く生き延びた二人が歴代勇者だったようだ」
「お、おぅ…勇者が運良く生き延びたですか?」
今まで無職引き篭もりだった僕に死ねって言ってるもんでとこが現実的かわからなかった。
「か、神様がそのイビルゲートやらをぶっ壊せば早いんじゃないですか?」
そう!邪神とか言ってたからこれは神々の問題!神様に押し付けよう!ナイスアイデア!僕って頭いい!
「神々が手を出せば邪神達もまた動く…実際前代の主神様がイビルゲートを壊し回って邪神と大激戦になってだな…」
「ほぇ?」
「互いに多大なる被害が出て責任を取り主神の座を今の主神様に譲る事になった…」
OMG…終わった。
これは詰んだわ。
「僕が出来る訳無いよ…べ、他に何かないんですか?7
「それ以外方法は無い!覚悟決めろや」
まるで僕の慌てる姿を見て楽しむような笑顔で意地でも僕をあの危険なダンジョンに行かせるつもりらしい。
あの目は敵を見てる目だ!ヤバイ!
僕…何も悪い事した覚えがないのに何故そのまで嫌われているかわからなくてその悪意に怒りを感じた。
「あの…なんか悪意をかんじますが、正直、レイラさんも僕ができると思ってませんよね?」
「うむ、案ずるな…君は主様から授かった加護がある…」
「ルル姉の?」
「主様を信じろ!今日は遅いから早く寝て明日冒険者ギルドに行ってみるが良い…」
「分かりました…ルル姉の為に頑張ります」
僕には選択肢は無いようで諦めて、ルル姉の為にならやるしかないと思った。
「うむ、私が出来る事はこれ以上ないというか出来ない…分かるよな?」
「はい…」
「今日の宿屋の費用は私が払ってある…明日からは自分で頑張って生き抜け」
「はい、ありがとうございます…」
「うむ、イビルゲートを攻略したら迎に来る、では私はこれで失礼する…」
「色々ありがとうございました…」
レイラさんは窓から飛んで夜空に消え去ったあとその方向にむけて叫んだ。
「イビルゲートを攻略したら迎えに来る?死んだらタマ取りに来る!の間違いじゃないの?死神めーーー!」
ルル姉の器を見て早く会いたいと…ダンジョン攻略をしようと覚悟を決めて明日の為ベットに入って睡眠を取る事にした。
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