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4話 その3
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ルルさんが我が家来てから四日が経った。
環境適応能力が高いのか、無神経なのか…ここの生活にもうなれたようで今や兄弟のように接している。
女性に免疫がない僕としては助かるが…なんか複雑な気分だ。
昨日は夜遅くまで一緒にゲームやアニメ鑑賞をして寝不足であるが、今日から本格的に初売りが始まるのルルさんが必要な物を買い物に出ようと思った。
「ルルさん、もう昼ですよ…起きてますか?」
ノックしても呼んでも返事がなくてそのまま部屋に入った。
「ルルさん…ちょっと聞きたい事が…」
呼んでも布団から出て来る素振りがなくて、布団を取り上げると…そこにはベットにしがみ付き起きようとしない大きいウサギ一匹がいた。
着ぐるみ服にすっかり馴染んでるようだ。
「ルルさん…起きてよ」
「うう…まだ眠い…あと50年」
「は、はい?あの…ルルさんが起きたら世界ぎ変わってますよ?僕、ヨボヨボな爺さんになってますよ?」
……このダメ女神、時間感覚が途轍もなくズレてる。
「あ?仕方ないな…じよあと5年」
桁一つ減らす大出血サービス!ありがとうございます!
「それでもながいわ!起きろー!」
「いやだ…」
布団を取り上げたり、フライパンを叩くなど僕の催促に抵抗を続けたが渋々諦めて起きてくれた。
「聞きたい事ってなに?」
「今から買い出しに行くんですが必要な物があれは支度終わるまでメモに書いて下さい」
引きこもりの僕が、ルルさんの為に人混みに紛れようとしている。
人は人と出会い変わって成長していく…。
とこの誰か言ったその言葉がふと思い出してちょっと笑ってしまった。
「か、買い物?私も行く!」
「あ、あれ?急にどうしました?」
「いや…人間達の買い物や娯楽にちょっと興味があってね」
「そうですか」
しかし、一緒に行くのはいいんだが問題が一つあった。
その問題とは洋服…我が家に女性服は着ぐるみ服しかないのだ。
「あの…着ぐるみ服しかないんですがそれでもいいなら…」
「はぁ?今すぐ探せ…」
「はい…」
倉庫部屋に何かないか探すとタグがついたままの新品の服があった。
洋服が入った袋には父が母へ手紙があって母への誕生日プレゼントだった。
父は着ぐるみ服以外の服も着て欲しかったようだ。
しかし、あの頑固な母が着る訳ない。
「お買い物♪お買い物♪」
「よかったですね…普通の服もあって」
「本当だよ…なかったらそのまま行くつもりだったけど」
「あはは…」
「どう?似合うか?」
「はい…とってもいい感じです」
「そかそか…私は何を着ても似合う罪な女よ、オホホ」
ふわふわな白いロングニットワンピースに白いニーハイソックスと黒いサンダル…。
少し子供ぽいコーディだが…ボンキュッボン!ウルトラダイナミックボディのルルさんが着る事で大人の魅力が漂った。
ふむふむ…父の趣味がなんとなくわかる気がする。
最初はあの薄着しかないルルさんの洋服を買う事にした。
幾つか気になる服を試着室で着替える定番のファションショーが始まった。
「うーん、このブラウス胸がきつい…サイズ間違えたかな?」
ルルさんの胸の弾力でブラウスを千切れそうになって期待以上の物見て満足した。
その時、糸が切れてブラウスのボタンが僕の頭の横に銃弾のように飛んできてそのままコンクリートの壁に刺さった。
ちょっと目の保養をしようと思ったが危うくあの世に行くところだった。
洋服を買い揃えてから次の目的地はなんと…ランゼリーショップ。
ここは流石に入りづらくてルルさんに任せたが一時過ぎても出て来なくて心配になって店に入った。
「ちょっと…また切れたよ」
「またですか…」
「まさか…不良品なの?」
「こんな数の不良品などあり得ないですが…一体なにがなんだか…」
ストラップが切れてカップの形が変形したブラジャー山の前でルルさんが店員と揉めていた。
きっとルルさんの胸の弾力に耐え切れなかったようで一度この店から退散して下着はストラップとワイヤーをティターン制にした特注品を取り寄せる事にした。
環境適応能力が高いのか、無神経なのか…ここの生活にもうなれたようで今や兄弟のように接している。
女性に免疫がない僕としては助かるが…なんか複雑な気分だ。
昨日は夜遅くまで一緒にゲームやアニメ鑑賞をして寝不足であるが、今日から本格的に初売りが始まるのルルさんが必要な物を買い物に出ようと思った。
「ルルさん、もう昼ですよ…起きてますか?」
ノックしても呼んでも返事がなくてそのまま部屋に入った。
「ルルさん…ちょっと聞きたい事が…」
呼んでも布団から出て来る素振りがなくて、布団を取り上げると…そこにはベットにしがみ付き起きようとしない大きいウサギ一匹がいた。
着ぐるみ服にすっかり馴染んでるようだ。
「ルルさん…起きてよ」
「うう…まだ眠い…あと50年」
「は、はい?あの…ルルさんが起きたら世界ぎ変わってますよ?僕、ヨボヨボな爺さんになってますよ?」
……このダメ女神、時間感覚が途轍もなくズレてる。
「あ?仕方ないな…じよあと5年」
桁一つ減らす大出血サービス!ありがとうございます!
「それでもながいわ!起きろー!」
「いやだ…」
布団を取り上げたり、フライパンを叩くなど僕の催促に抵抗を続けたが渋々諦めて起きてくれた。
「聞きたい事ってなに?」
「今から買い出しに行くんですが必要な物があれは支度終わるまでメモに書いて下さい」
引きこもりの僕が、ルルさんの為に人混みに紛れようとしている。
人は人と出会い変わって成長していく…。
とこの誰か言ったその言葉がふと思い出してちょっと笑ってしまった。
「か、買い物?私も行く!」
「あ、あれ?急にどうしました?」
「いや…人間達の買い物や娯楽にちょっと興味があってね」
「そうですか」
しかし、一緒に行くのはいいんだが問題が一つあった。
その問題とは洋服…我が家に女性服は着ぐるみ服しかないのだ。
「あの…着ぐるみ服しかないんですがそれでもいいなら…」
「はぁ?今すぐ探せ…」
「はい…」
倉庫部屋に何かないか探すとタグがついたままの新品の服があった。
洋服が入った袋には父が母へ手紙があって母への誕生日プレゼントだった。
父は着ぐるみ服以外の服も着て欲しかったようだ。
しかし、あの頑固な母が着る訳ない。
「お買い物♪お買い物♪」
「よかったですね…普通の服もあって」
「本当だよ…なかったらそのまま行くつもりだったけど」
「あはは…」
「どう?似合うか?」
「はい…とってもいい感じです」
「そかそか…私は何を着ても似合う罪な女よ、オホホ」
ふわふわな白いロングニットワンピースに白いニーハイソックスと黒いサンダル…。
少し子供ぽいコーディだが…ボンキュッボン!ウルトラダイナミックボディのルルさんが着る事で大人の魅力が漂った。
ふむふむ…父の趣味がなんとなくわかる気がする。
最初はあの薄着しかないルルさんの洋服を買う事にした。
幾つか気になる服を試着室で着替える定番のファションショーが始まった。
「うーん、このブラウス胸がきつい…サイズ間違えたかな?」
ルルさんの胸の弾力でブラウスを千切れそうになって期待以上の物見て満足した。
その時、糸が切れてブラウスのボタンが僕の頭の横に銃弾のように飛んできてそのままコンクリートの壁に刺さった。
ちょっと目の保養をしようと思ったが危うくあの世に行くところだった。
洋服を買い揃えてから次の目的地はなんと…ランゼリーショップ。
ここは流石に入りづらくてルルさんに任せたが一時過ぎても出て来なくて心配になって店に入った。
「ちょっと…また切れたよ」
「またですか…」
「まさか…不良品なの?」
「こんな数の不良品などあり得ないですが…一体なにがなんだか…」
ストラップが切れてカップの形が変形したブラジャー山の前でルルさんが店員と揉めていた。
きっとルルさんの胸の弾力に耐え切れなかったようで一度この店から退散して下着はストラップとワイヤーをティターン制にした特注品を取り寄せる事にした。
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