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一章 4話
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アルケーミュス…。
ここはルルがいた世界、生命の根源地として、始まりの星でらある。
アルケーミュスには膨大に広い三つの大陸、レガリア、マムンティア、ダースアクリアの中で様々な種族が生きて、神々も実存している…。
その三大陸の中、人間が一番多く、神への信仰が厚い大陸がレガリア大陸である。
レガリア大陸の最南部には絶対不可侵の神々を祀っている神都があり、そこには数え切れないほどの聖職者が16の大神の神殿配属されてその中で住んでいる。
その16の大神とは主神ウラディンーファナリーの元で集う15の上位神である。
ここには神々の加護に守られて軍も必要なく、侵略しようと思う者もいない。
ここの正式な住民は神官と司祭、その関係者のみだが、イビルゲートというダンジョンに潜る冒険者やそこから入手出来る素材を求めに来た商人も滞在している。
その16の大神殿の一つ、破壊を司る女神の大神殿で司祭が女神像の前で祈りを捧げていた。
「我らの女神ルナファナリールッカ様…我々を導いて下さい…」
黒い神官服にブロンドの長い髪、落ち着いた雰囲気の女性だった。
「イッセリナ司祭長…おはようございます!」
「あら…ラネースおはようございます!」
「相変わらず早いですね…」
「この神都エデールの皆さんはみんな早いのですよ」
ラネースは元気そうで活発な雰囲気の彼女は黒い羽が生えている翼人でこの神殿に配属されて間がない新人司祭で彼女の主な仕事は司祭長のお使いや掃除など雑務を任されている。
「今日も助けを求めて来る方々の為に頑張りましょう」
「あの…私が配属されてもう半年だってますがこの神殿尋ねて来る者は怪我した極一部の亜人冒険者しか見た事ありませんが…」
「祈りを捧げて助けを求める者を待つのは我々の仕事です」
「分かってますが…皆んな他の神殿に行くし…」
ラネースという女司祭はつい不満を吐くと司祭長の定番の説教が始まった。
「この神殿は、昔は王族や貴族から平民まで足跡が途絶えないほど栄えたました…しかし、2000年前の聖魔戦争が起こって女神ルナファナリールカ様が亜人達を救う為4人の大神との戦いで敗れ…封印されてから衰退しました…だが、その誇り高い意志を守るためにも、私達は頑張らないといけませんよ?」
「わ、分かってますよ…私もルカファナリールカ様を尊敬してますし…亜人の私が司祭になれたのはイッセリナ司祭長のお陰でこの神殿に配属されたのも私の望んだ事です……ですが!!あまりも暇過ぎますぅぅ!!」
他の神殿は朝から訪問者で賑わっているが破壊の女神の神殿は一人も訪ねて来なかった。
「あら…では神殿周りの掃除を頼めますか?」
「ふっ…綺麗サッパリやっておきましたよ…」
「では…壁や…」
「壁、床、天井、屋根までピッカピカに磨きました……」
「あらあら…」
「ねぇ…司祭長様、本当はもうルナファナリールカ様はもう…」
「それ以上言ってはなりません!!」
穏やかそうな司祭長がラネースの言葉を聞いて急に怖い顔し、大声で怒鳴ってその迫力にラネースは縮こまった。
「ひぃーごめんなさい…」
「ふぅ…気持ちは分かりますが…きっとルナファナリールカ様は健在です」
「司祭長様がそうおっしゃるなら間違いないや…えへへ」
「私達は信じて祈ればきっとお戻りになるでしょう…さあ一緒に祈りましょ!」
「はい……」
ここはルルがいた世界、生命の根源地として、始まりの星でらある。
アルケーミュスには膨大に広い三つの大陸、レガリア、マムンティア、ダースアクリアの中で様々な種族が生きて、神々も実存している…。
その三大陸の中、人間が一番多く、神への信仰が厚い大陸がレガリア大陸である。
レガリア大陸の最南部には絶対不可侵の神々を祀っている神都があり、そこには数え切れないほどの聖職者が16の大神の神殿配属されてその中で住んでいる。
その16の大神とは主神ウラディンーファナリーの元で集う15の上位神である。
ここには神々の加護に守られて軍も必要なく、侵略しようと思う者もいない。
ここの正式な住民は神官と司祭、その関係者のみだが、イビルゲートというダンジョンに潜る冒険者やそこから入手出来る素材を求めに来た商人も滞在している。
その16の大神殿の一つ、破壊を司る女神の大神殿で司祭が女神像の前で祈りを捧げていた。
「我らの女神ルナファナリールッカ様…我々を導いて下さい…」
黒い神官服にブロンドの長い髪、落ち着いた雰囲気の女性だった。
「イッセリナ司祭長…おはようございます!」
「あら…ラネースおはようございます!」
「相変わらず早いですね…」
「この神都エデールの皆さんはみんな早いのですよ」
ラネースは元気そうで活発な雰囲気の彼女は黒い羽が生えている翼人でこの神殿に配属されて間がない新人司祭で彼女の主な仕事は司祭長のお使いや掃除など雑務を任されている。
「今日も助けを求めて来る方々の為に頑張りましょう」
「あの…私が配属されてもう半年だってますがこの神殿尋ねて来る者は怪我した極一部の亜人冒険者しか見た事ありませんが…」
「祈りを捧げて助けを求める者を待つのは我々の仕事です」
「分かってますが…皆んな他の神殿に行くし…」
ラネースという女司祭はつい不満を吐くと司祭長の定番の説教が始まった。
「この神殿は、昔は王族や貴族から平民まで足跡が途絶えないほど栄えたました…しかし、2000年前の聖魔戦争が起こって女神ルナファナリールカ様が亜人達を救う為4人の大神との戦いで敗れ…封印されてから衰退しました…だが、その誇り高い意志を守るためにも、私達は頑張らないといけませんよ?」
「わ、分かってますよ…私もルカファナリールカ様を尊敬してますし…亜人の私が司祭になれたのはイッセリナ司祭長のお陰でこの神殿に配属されたのも私の望んだ事です……ですが!!あまりも暇過ぎますぅぅ!!」
他の神殿は朝から訪問者で賑わっているが破壊の女神の神殿は一人も訪ねて来なかった。
「あら…では神殿周りの掃除を頼めますか?」
「ふっ…綺麗サッパリやっておきましたよ…」
「では…壁や…」
「壁、床、天井、屋根までピッカピカに磨きました……」
「あらあら…」
「ねぇ…司祭長様、本当はもうルナファナリールカ様はもう…」
「それ以上言ってはなりません!!」
穏やかそうな司祭長がラネースの言葉を聞いて急に怖い顔し、大声で怒鳴ってその迫力にラネースは縮こまった。
「ひぃーごめんなさい…」
「ふぅ…気持ちは分かりますが…きっとルナファナリールカ様は健在です」
「司祭長様がそうおっしゃるなら間違いないや…えへへ」
「私達は信じて祈ればきっとお戻りになるでしょう…さあ一緒に祈りましょ!」
「はい……」
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