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2話 その3
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「万物を覗く邪目よ…我が望みを聞き入れ、この者の真実を妾に見せよ…」
ルルさんは急に僕の顔に手の平を向けて何か厨二病的な独り言を言ってぶっと吹いて笑ってしまった。
たが、その笑いも一瞬、オーラのようなものがルルさんの全身を覆って手の平から目玉のような物が現れた。
その目玉と視線が合うとすごい寒気とゾクゾクした恐怖を感じで気持ち悪く、意識も朦朧となった。
「時間がない…早くしなければ…」
朧気に聞こえるルルさんの声は何故か時間に追われているように焦ってる声が聞こえた。
それからどれほど時間が経ったかわからない。
「な、なんだ!こんな魔力の渦…これは一体何なのよ!」
ルルさんの大声で僕はびっくりして目が覚めた。
しかし、ルルさんを見た瞬間、僕は信じられない光景で目を疑った。
「ル、ルルさん…」
「ハルト君、目が覚めたか?喜べ!原因がわかった」
「そ、それより、ルルさんの体が…」
「ああ…気にするな、それよりハルト君の体には…」
「それよりじゃないです!体がまるで消えていくように助けてます!」
ルルさんのそれよりと言われてて一瞬、むっとなって怒鳴るように大声で叫んでしまった。
「そんなに怒る事ないじゃない…」
「すいません…つい、でも、ルルさんの体…どうなってるんですか?」
「気にするな…どうせ夜明けまでしか持たない身、それより、ハルト君の事が大事だ」
「夜明けまで…」
衝撃の言葉だった。
今までルルさんの意味深な発言や時々見せる深い虚しく不安そうな表情や無理に元気な顔作りをしていた不可解な理由がバラバラになったピースが全部揃ったように全て理解できた。
ルルさんが消えると思うとあまりもショックでまたいつもの発作が始まった。
「うう…」
「ハルト君!しっかりしなさい!」
ルルさんの力強い声のおかげで意識を失わずに済んだ。
しかし、今日会ったばかりで人間でもないはずなのに、ルルさんがいなくなる事が受け入れ難くただ子供のように泣くしかなかった。
「私のために泣いてくれるの?」
「ルルさん…うう」
「嬉しいな…」
ルルさんは本当に嬉しいような表情で僕に優しい笑顔を見せてくれた。
その笑顔を守りたいと思ったが僕は無力で本当につくづく自分が嫌になった。
「その気持ちはありがたいが…今はハルト君の事が先だ、君は今大変な状態…生と死の狭間にいると言っても過言でもない状態よ」
「はい?」
ルルさんは僕が危険な状態であると警告したがどこも痛くないのでその言葉は実感が湧かなかった。
その話を詳しく聞くと僕はこの世界の人間にはない魔力が宿っているらしく、その量も人間にはありえないほど桁違いの量であると言った。
だが、僕には魔力を体内に巡らせてたり放出する魔力回路というものが劣化して機能しないため日々膨れ上がる魔力が溜まる一方で爆発瞬前と言われた。
地球の人類は全て長く魔法と無縁な日々が続いて僕と同じく全員魔力回路が劣化しているらしい。
僕は精神的に不安定になると魔力が暴走して今まで悩んでいた不思議な現象が起こしているとわかった。
ルルさんは急に僕の顔に手の平を向けて何か厨二病的な独り言を言ってぶっと吹いて笑ってしまった。
たが、その笑いも一瞬、オーラのようなものがルルさんの全身を覆って手の平から目玉のような物が現れた。
その目玉と視線が合うとすごい寒気とゾクゾクした恐怖を感じで気持ち悪く、意識も朦朧となった。
「時間がない…早くしなければ…」
朧気に聞こえるルルさんの声は何故か時間に追われているように焦ってる声が聞こえた。
それからどれほど時間が経ったかわからない。
「な、なんだ!こんな魔力の渦…これは一体何なのよ!」
ルルさんの大声で僕はびっくりして目が覚めた。
しかし、ルルさんを見た瞬間、僕は信じられない光景で目を疑った。
「ル、ルルさん…」
「ハルト君、目が覚めたか?喜べ!原因がわかった」
「そ、それより、ルルさんの体が…」
「ああ…気にするな、それよりハルト君の体には…」
「それよりじゃないです!体がまるで消えていくように助けてます!」
ルルさんのそれよりと言われてて一瞬、むっとなって怒鳴るように大声で叫んでしまった。
「そんなに怒る事ないじゃない…」
「すいません…つい、でも、ルルさんの体…どうなってるんですか?」
「気にするな…どうせ夜明けまでしか持たない身、それより、ハルト君の事が大事だ」
「夜明けまで…」
衝撃の言葉だった。
今までルルさんの意味深な発言や時々見せる深い虚しく不安そうな表情や無理に元気な顔作りをしていた不可解な理由がバラバラになったピースが全部揃ったように全て理解できた。
ルルさんが消えると思うとあまりもショックでまたいつもの発作が始まった。
「うう…」
「ハルト君!しっかりしなさい!」
ルルさんの力強い声のおかげで意識を失わずに済んだ。
しかし、今日会ったばかりで人間でもないはずなのに、ルルさんがいなくなる事が受け入れ難くただ子供のように泣くしかなかった。
「私のために泣いてくれるの?」
「ルルさん…うう」
「嬉しいな…」
ルルさんは本当に嬉しいような表情で僕に優しい笑顔を見せてくれた。
その笑顔を守りたいと思ったが僕は無力で本当につくづく自分が嫌になった。
「その気持ちはありがたいが…今はハルト君の事が先だ、君は今大変な状態…生と死の狭間にいると言っても過言でもない状態よ」
「はい?」
ルルさんは僕が危険な状態であると警告したがどこも痛くないのでその言葉は実感が湧かなかった。
その話を詳しく聞くと僕はこの世界の人間にはない魔力が宿っているらしく、その量も人間にはありえないほど桁違いの量であると言った。
だが、僕には魔力を体内に巡らせてたり放出する魔力回路というものが劣化して機能しないため日々膨れ上がる魔力が溜まる一方で爆発瞬前と言われた。
地球の人類は全て長く魔法と無縁な日々が続いて僕と同じく全員魔力回路が劣化しているらしい。
僕は精神的に不安定になると魔力が暴走して今まで悩んでいた不思議な現象が起こしているとわかった。
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