1 / 250
一章 1話
しおりを挟む
この世界は理不尽過ぎると思わないか?頑張っても報われない者達、能力を評価されずに悩み苦しむ者達、暴力に晒されても助けてもらえない者達、何の因果もない者に殺された者…。
僕も同じく居眠り運転手によって両親を失った。
その運転手は二人の命を奪ったにも関わらずあまりも軽い刑をうけて、その後、保険金が支払われ全て終わった。
それに事故現場を見に行くと事故の痕跡など殆ど残ってなくみんなそのような事がなかったように誰一人気にしない。
それがあまりも受け止め難くて僕はこの世界が嫌いになった。
お通夜の時、隣のヒロシ兄さんが僕を慰めてくれながらこんな事を言った。
法律を作った者も一部の既得権者で、法律を作った理由も自分達を守る為に作ったものであると…それは現代でも同じでそんな法律が公平な訳がないから自分の身は自分で守るしかないと言っていた。
それでヒロシ兄さんもせめてこんな世界の食い物にされない為に自分なりに抵抗していると聞いた。
難しい事はわからなかったが、当時はそんなヒロシ兄さんがカッコよく見えてぺったり付いていた。
働いたら負けと叫び30歳中半までニートを貫き、たまに家に追い出されてよくうちに住み着いていたけど…。
それで、僕も社会の食い物にされないように頑張って暗い部屋で引き篭もって最近ハマってるゲームをやっている。
「うーしゃ!やっと全部揃った!」
狙っていたキャラクターを全部引いた僕は嬉しいあまり思いっきり叫んだ。
しかし、その喜びも一瞬で、大のゴミ収集袋に入りきれないほどに散らかってるプリペイドカードの山を見てため息が出た。
あれほど社会の食い物にされないと誓ったのに…恐ろしい社会!
「くっそ…このゲーム会社、えげつないな」
出るまで回すガチャタイムが終わると急にお腹が空いて冷蔵庫を漁ると生野菜やお肉、冷凍食品が少しあった。
お料理は好きだが今は調理する気分ではなくて出前でも取ろうとしたが、生活必需品も切れてる物も多く、今日は何故か外に出たい気分だったので久しぶりに買い物に出た。
僕の名前は志村ハルト(シムラハルト)。
訳あって高校を入学してすぐ退学して、今は自宅警備に励んでいる。
つまり、今社会的に問題になっている無職引き篭もり達のメンバーの一人って訳だ。
好き好んでやって訳ではないが、今になってはこの生活に悪くないと思うようになって社会不適合者になりづつある。
日が暮れ始まった冬の冷たい風は引きこもりの僕には辛過ぎる。
それに、雪もかなり積もっていて寒い感じが急増した。
とにかく、今はお腹が空いてるのでお気に入りのマクストルネードバーがに向かった。
「ありがとうございました」
この名前通り、このバーガーはとにかく中身が半端なくて、食べるにはちょっとコツが必要な程度だ。
この複雑な味はいつ食べても飽きなくて、僕が珍しく外に出た時は必ず寄るほどおいしい。
「化学調味料は世の正義よ…ふふふ」
それで、種類こと買って次は生活必需品を買いに商店街に向かうとほとんど店が閉まってる…。
スマホの日付を見ると12月31日と表示されていた。
今日は大晦日、それに僕の誕生日でもある。
これではプリペイドカードを買い占めて店員さん達がドン引きしたあのコンビニの世話になるしかないようで仕方なく家に向かった。
しかし、空気読まない僕の胃袋は空腹感レッドゲージスクランブル警告音を鳴り出して、食欲を唆るバーガーの匂いに我慢が出来なかった僕はゆっくり食べれる場所を探した。
商店街の端っこに小さい公園を思い出した僕はそこに向かった。
その公園はベンチが一つしかない公園と言いにくい寂しい場所であまり人気がなく滅多に人が来ない知り合いに会いたくない僕としてはベストプレイスである。
急ぎそこに向かったが我がオアシスは誰かに占領されていた。
諦めて家に帰ろうとしたが我が胃袋はエマージェンシーサインとして大量の胃液を放出した。
公園の明かりが付くとそこには女の子が座っていた。
僕も同じく居眠り運転手によって両親を失った。
その運転手は二人の命を奪ったにも関わらずあまりも軽い刑をうけて、その後、保険金が支払われ全て終わった。
それに事故現場を見に行くと事故の痕跡など殆ど残ってなくみんなそのような事がなかったように誰一人気にしない。
それがあまりも受け止め難くて僕はこの世界が嫌いになった。
お通夜の時、隣のヒロシ兄さんが僕を慰めてくれながらこんな事を言った。
法律を作った者も一部の既得権者で、法律を作った理由も自分達を守る為に作ったものであると…それは現代でも同じでそんな法律が公平な訳がないから自分の身は自分で守るしかないと言っていた。
それでヒロシ兄さんもせめてこんな世界の食い物にされない為に自分なりに抵抗していると聞いた。
難しい事はわからなかったが、当時はそんなヒロシ兄さんがカッコよく見えてぺったり付いていた。
働いたら負けと叫び30歳中半までニートを貫き、たまに家に追い出されてよくうちに住み着いていたけど…。
それで、僕も社会の食い物にされないように頑張って暗い部屋で引き篭もって最近ハマってるゲームをやっている。
「うーしゃ!やっと全部揃った!」
狙っていたキャラクターを全部引いた僕は嬉しいあまり思いっきり叫んだ。
しかし、その喜びも一瞬で、大のゴミ収集袋に入りきれないほどに散らかってるプリペイドカードの山を見てため息が出た。
あれほど社会の食い物にされないと誓ったのに…恐ろしい社会!
「くっそ…このゲーム会社、えげつないな」
出るまで回すガチャタイムが終わると急にお腹が空いて冷蔵庫を漁ると生野菜やお肉、冷凍食品が少しあった。
お料理は好きだが今は調理する気分ではなくて出前でも取ろうとしたが、生活必需品も切れてる物も多く、今日は何故か外に出たい気分だったので久しぶりに買い物に出た。
僕の名前は志村ハルト(シムラハルト)。
訳あって高校を入学してすぐ退学して、今は自宅警備に励んでいる。
つまり、今社会的に問題になっている無職引き篭もり達のメンバーの一人って訳だ。
好き好んでやって訳ではないが、今になってはこの生活に悪くないと思うようになって社会不適合者になりづつある。
日が暮れ始まった冬の冷たい風は引きこもりの僕には辛過ぎる。
それに、雪もかなり積もっていて寒い感じが急増した。
とにかく、今はお腹が空いてるのでお気に入りのマクストルネードバーがに向かった。
「ありがとうございました」
この名前通り、このバーガーはとにかく中身が半端なくて、食べるにはちょっとコツが必要な程度だ。
この複雑な味はいつ食べても飽きなくて、僕が珍しく外に出た時は必ず寄るほどおいしい。
「化学調味料は世の正義よ…ふふふ」
それで、種類こと買って次は生活必需品を買いに商店街に向かうとほとんど店が閉まってる…。
スマホの日付を見ると12月31日と表示されていた。
今日は大晦日、それに僕の誕生日でもある。
これではプリペイドカードを買い占めて店員さん達がドン引きしたあのコンビニの世話になるしかないようで仕方なく家に向かった。
しかし、空気読まない僕の胃袋は空腹感レッドゲージスクランブル警告音を鳴り出して、食欲を唆るバーガーの匂いに我慢が出来なかった僕はゆっくり食べれる場所を探した。
商店街の端っこに小さい公園を思い出した僕はそこに向かった。
その公園はベンチが一つしかない公園と言いにくい寂しい場所であまり人気がなく滅多に人が来ない知り合いに会いたくない僕としてはベストプレイスである。
急ぎそこに向かったが我がオアシスは誰かに占領されていた。
諦めて家に帰ろうとしたが我が胃袋はエマージェンシーサインとして大量の胃液を放出した。
公園の明かりが付くとそこには女の子が座っていた。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
約束の子
月夜野 すみれ
ファンタジー
幼い頃から特別扱いをされていた神官の少年カイル。
カイルが上級神官になったとき、神の化身と言われていた少女ミラが上級神官として同じ神殿にやってきた。
真面目な性格のカイルとわがままなミラは反発しあう。
しかしミラとカイルは「約束の子」、「破壊神の使い」などと呼ばれ命を狙われていたと知る事になる。
攻撃魔法が一切使えないカイルと強力な魔法が使える代わりにバリエーションが少ないミラが「約束の子」/「破壊神の使い」が施行するとされる「契約」を阻む事になる。
カタカナの名前が沢山出てきますが主人公二人の名前以外は覚えなくていいです(特に人名は途中で入れ替わったりしますので)。
名無しだと混乱するから名前が付いてるだけで1度しか出てこない名前も多いので覚える必要はありません。
カクヨム、小説家になろう、ノベマにも同じものを投稿しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる