イルマの東へ

月河未羽

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◇ 感想 ◇

レビューと続編について

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※ 唯一、感想を受け付けてみた他サイト【カクヨム】でいただいたレビューです(短くまとめさせていただいてます)。 



 
☆「丁寧な描写と、魅力的な登場人物。年齢に関係なく読んでいただきたいです!」

 なんと言っても、描写が丁寧で素晴らしい! 
 登場人物も魅力的な人物ばかりで、主人公格の四人だけではなく、脇を固める人物たちも素敵です。だからこそ、作中でのやりとりも一つ一つが心に響くのでしょう。
 あと、途中で仲間になってくれるさすらい戦士のレイサーが素敵すぎます。格好良すぎです……。



☆「お子様とご一緒に、でも一人でも楽しい」

 読んでいる私が、「あの頃」の心を取り戻したように、ハラハラドキドキしたり、レイサーというネコ科猛獣系でチョイ悪だけどエレガントで優しいさすらい戦士な貴族(長い!)に年甲斐もなくキャーキャー言ったりと、とても無邪気に楽しむことができました。
 お子様と一緒に、でも一人でも楽しい。そんな冒険の旅をどうぞ。



☆「冒険・友情・成長、まさに王道!」

 少年たちと一緒に旅の緊張感を味わうことが出来ます。少しずつ、仲間と心の絆を繋いでいく様子や、それぞれの登場人物が奮闘する姿に成長を感じる事ができました。
 作者様が高学年~とされていますが、大人も十分に楽しめます。
 これは小学生にぜひ読んでもらいたい作品!



☆「子供から大人まで誰でも夢中になれる物語」

 丁寧な文章と、まるで一枚の写真を見ているかのような繊細で分かり易い風景描写が、読み手を自然と物語の中に閉じ込めていきます。
 物語は年齢を問わず誰もが楽しめるように工夫がされていて、作者様の語彙力の高さ故に読み易くなっています。
 親から子へ。子から親へ。これはそんな優しい物語です。



☆「神話の雰囲気ただよう世界で手に汗握る冒険を。正統派、生きて帰りし物語」

 最後までハラハラドキドキの連続で、一度読み出すと止まりません。
 特筆すべきはその圧倒的な描写力です。映像的な美しさを保ちながらも、テンポ良くストーリーを物語ります。
 また作者さまはライトノベル執筆歴もあるということで、丁寧で分かり易い日本語を意識しながらもセリフに今時な感じを入れたり、文章にもちょっと遊びを入れたり。ライトノベルと本格的な児童文学の橋渡しになるような、絶妙なバランス感覚を持った作品です。



☆「古典ファンタジー小説を彷彿とさせる、美しく織り上げられた世界観」

 風景描写は圧巻で、そこには細部までしっかりと練り上げられた美しい世界を見渡すような壮大さがあります。 
 そして、もちろんアベルを始め、主要キャラクターたちも素敵です。世界観を食ってしまうような強烈な個性ではなく、地に足のついた素朴な魅力がそれぞれにあり、彼らが交わす心地よいやり取りに魅せられます。
 たいへん美しく描き出されたファンタジー小説です。 



☆「情景描写と丁寧で優しい世界観」

 王道な冒険もので丁寧な日本語で安心して読める点。
 読書始めとして肝心の読んでもらいたい小学生たちの目にたぶん触れられてないと思う…。
 すごくもったいないよ・・・。





◇ 続編の紹介 ◇


 『イルマの東へⅡ~国境をかける戦士たち~』

【あらすじ: 国境=王国の平和をかけ、いち兵士として戦う王弟アベル。親友の薬剤師リマールのほか、さすらい戦士レイサーや精霊使いの少女ラキアとも再会し、別れた旅仲間が集結。謀略にかけられた捕虜たちの救出のため、仲間とともに脱出不可能の森へ。】


 続編では、登場人物たちそれぞれの新生活が始まって、〝肩書き〟がいろいろと変わります。例えば、アベルは王弟でありながら見習い兵士に。リマールは見習い軍医に。レイサーは実家のカルヴァン城の騎兵隊隊長に。ルファイアスはラクシア市の領主(カルヴァン城の城主)に。エドリックは王の近衛兵に・・・です。つまり、アベルはリマールとともに山を下りて王都で暮らし始めますし、レイサーは、中途半端なツリーハウスを出て実家のお城へ帰ります。

 国境=王国の平和をかけて戦うお話です。







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