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キャラクター作成 1
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真っ暗な空間の中に、上から光が照らされる。
これは、鏡──?
目の前に見知らぬ服を着た自分の姿が映っていた。
ゆっくりと自分の腕を上げて、その手の平を確認する。
自分の手のひらを完璧に覚えているわけではなくとも、この手がただ適当に作られただけの手には見えなかった。
そのまま自分の足元を見る。
知らない靴を履いていること以外、目線の位置などが変わった気はしない。
恐る恐る顔や髪を触ってみた。
違和感は……ない。
ここは、本当にゲームの世界だよね?
まだ驚きを隠せない私の目の前にウィンドウが出てきた。
『キャラクター作成を開始します。まずはキャラクター名を決めてください』
「うーん、名前かぁ」
表示されているキーボードに触れる。
パソコンのキーボードタイプ、スマホのキーボードタイプ、五十音表のタイプの3つを切り替えられるようになっていて、私はスマホのタイプを選んだ。
これが一番触り慣れている。
いつもスマホを触る時と同じように文字を打つ。
『キャラクター名〈 ユリ 〉でよろしいですか?』
新たなウィンドウに表示された2択のうち〈 はい 〉の方を選択する。
すると、自分の姿が映っている大きな画面の左上に名前が表示された。
どうやらさっき鏡だと思っていたものは確かに鏡の役割も果たしているが、同時にそれが初期設定の画面のようだった。
その証拠に名前の下に更にたくさんの項目が現れた。
「顔、髪型、身長、体重、体型……え、性別変えてもいいわけ!?」
そこも重要だが、普通に考えて体型とか体重とか、そこら辺も細かく設定できるのはやばい。
な、なんかやばいしか言えないけど、うん、すごい。
ここに来て語彙力が著しく低下しているが、興奮のため仕方ない。
ひとまず性別は女のままだとして、他はどうしよう。
まずは自分の見た目をしっかり確認するところから始めることにした。
さっき見た大まかな部分は現実の自分とそっくりだったことは確認済み。
今の状況にも少しずつ慣れてきた私は、目の前の大きな画面を利用して自分の体をできるだけ細かく見ることにした。
これは、鏡──?
目の前に見知らぬ服を着た自分の姿が映っていた。
ゆっくりと自分の腕を上げて、その手の平を確認する。
自分の手のひらを完璧に覚えているわけではなくとも、この手がただ適当に作られただけの手には見えなかった。
そのまま自分の足元を見る。
知らない靴を履いていること以外、目線の位置などが変わった気はしない。
恐る恐る顔や髪を触ってみた。
違和感は……ない。
ここは、本当にゲームの世界だよね?
まだ驚きを隠せない私の目の前にウィンドウが出てきた。
『キャラクター作成を開始します。まずはキャラクター名を決めてください』
「うーん、名前かぁ」
表示されているキーボードに触れる。
パソコンのキーボードタイプ、スマホのキーボードタイプ、五十音表のタイプの3つを切り替えられるようになっていて、私はスマホのタイプを選んだ。
これが一番触り慣れている。
いつもスマホを触る時と同じように文字を打つ。
『キャラクター名〈 ユリ 〉でよろしいですか?』
新たなウィンドウに表示された2択のうち〈 はい 〉の方を選択する。
すると、自分の姿が映っている大きな画面の左上に名前が表示された。
どうやらさっき鏡だと思っていたものは確かに鏡の役割も果たしているが、同時にそれが初期設定の画面のようだった。
その証拠に名前の下に更にたくさんの項目が現れた。
「顔、髪型、身長、体重、体型……え、性別変えてもいいわけ!?」
そこも重要だが、普通に考えて体型とか体重とか、そこら辺も細かく設定できるのはやばい。
な、なんかやばいしか言えないけど、うん、すごい。
ここに来て語彙力が著しく低下しているが、興奮のため仕方ない。
ひとまず性別は女のままだとして、他はどうしよう。
まずは自分の見た目をしっかり確認するところから始めることにした。
さっき見た大まかな部分は現実の自分とそっくりだったことは確認済み。
今の状況にも少しずつ慣れてきた私は、目の前の大きな画面を利用して自分の体をできるだけ細かく見ることにした。
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