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放課後の楽しみ 1
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Nine Dragons Online──通称『NDO』
今日発売のVRMMORPGの名前だ。
今すぐ買いに行きたいところだが、あいにくまだ6時限目の授業中。
もう何回時計を見ただろうか。
前回見た時から5分しか進んでいない。
授業が終わるまであと15分。
机の中にスマホを隠しながらゲームの公式サイトを開く。
キャラクター名は何にしよう?
どんな見た目で作ろう?
妄想がどんどん膨らんでしまう。
私の席は前から5番目なのでこんなことをしていても先生にバレることはない、が──
「ゆり、ニヤニヤするな」
隣の席のあきら。
彼には毎回バレてしまう。
正直先生よりも嫌になっちゃう。
そんなあきらとは幼稚園の頃からの幼なじみ。
なんだかんだで高校まで同じところに通うことになってしまった。
そして2年になって初めて同じクラスになり、すでに3ヶ月以上が経過した。
「もー、いいでしょ? 我慢できないんだもんっ」
「あと10分くらい我慢しろよ」
あ、もう5分経ったんだ。
一瞬そう思ったが私にはその残りの10分も長い。
私は再び携帯に目を落とした。
──Nine Dragons Online。
ある日、世界中に九匹の竜が舞い降りる。
その竜たちのせいで壊れてゆく世界……
そこでルーネシア王国の国王がその竜たちを倒してくれる人を募った。
これは九匹の竜を倒そうと立ち上がった主人公の物語──
「起立!」
キリツ? 周りを見るとみんなが立っている。
どうやら授業が終わるようだ。
私1人だけ座っていることに気づき、慌てて立ち上がった。
チャイムが鳴ると同時に、私は誰よりも早く帰りの支度を始めた。
残るは帰りのHRのみ。
それが終わればこのまま予約してあるお店に直行だ。
──あきらと一緒に。
私がNDOの話をずっとしていたらやりたくなってしまったらしい。
それで私のお父さんが私とあきらの分を予約してくれた。
私たちは家が隣で、親同士もとても仲がいいので何かと2人セットで扱われてしまう。
あきらはそれを全然嫌がってはいない。
まあ、私も嫌なわけではないけれど。
でも今回はオンラインゲームだから、知らない人とも仲良くなりたいなーなんて思っているのに。
仕方ない、初日くらいは一緒にやってあげようと思う。
今日発売のVRMMORPGの名前だ。
今すぐ買いに行きたいところだが、あいにくまだ6時限目の授業中。
もう何回時計を見ただろうか。
前回見た時から5分しか進んでいない。
授業が終わるまであと15分。
机の中にスマホを隠しながらゲームの公式サイトを開く。
キャラクター名は何にしよう?
どんな見た目で作ろう?
妄想がどんどん膨らんでしまう。
私の席は前から5番目なのでこんなことをしていても先生にバレることはない、が──
「ゆり、ニヤニヤするな」
隣の席のあきら。
彼には毎回バレてしまう。
正直先生よりも嫌になっちゃう。
そんなあきらとは幼稚園の頃からの幼なじみ。
なんだかんだで高校まで同じところに通うことになってしまった。
そして2年になって初めて同じクラスになり、すでに3ヶ月以上が経過した。
「もー、いいでしょ? 我慢できないんだもんっ」
「あと10分くらい我慢しろよ」
あ、もう5分経ったんだ。
一瞬そう思ったが私にはその残りの10分も長い。
私は再び携帯に目を落とした。
──Nine Dragons Online。
ある日、世界中に九匹の竜が舞い降りる。
その竜たちのせいで壊れてゆく世界……
そこでルーネシア王国の国王がその竜たちを倒してくれる人を募った。
これは九匹の竜を倒そうと立ち上がった主人公の物語──
「起立!」
キリツ? 周りを見るとみんなが立っている。
どうやら授業が終わるようだ。
私1人だけ座っていることに気づき、慌てて立ち上がった。
チャイムが鳴ると同時に、私は誰よりも早く帰りの支度を始めた。
残るは帰りのHRのみ。
それが終わればこのまま予約してあるお店に直行だ。
──あきらと一緒に。
私がNDOの話をずっとしていたらやりたくなってしまったらしい。
それで私のお父さんが私とあきらの分を予約してくれた。
私たちは家が隣で、親同士もとても仲がいいので何かと2人セットで扱われてしまう。
あきらはそれを全然嫌がってはいない。
まあ、私も嫌なわけではないけれど。
でも今回はオンラインゲームだから、知らない人とも仲良くなりたいなーなんて思っているのに。
仕方ない、初日くらいは一緒にやってあげようと思う。
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