ニート生活5年、俺の人生、あと半年。

友人として 2

　残念ながら案外早く目と肩に疲労を感じ始めたため、一旦パソコンを閉じる。

　即席の知識ではあるがないよりマシだ。

　さっき調べたことを脳内で復唱する。

　まず、俺1人で助けようとか考えちゃダメだ。

　解決するときはちゃんと専門のところに頼もう。

　離婚するためには三郷に証拠を集めてもらおう。

　録音、写真、日記とかでもいいらしい。

　後はそうだな、また連絡先を交換するとかは無理だから、俺の携帯番号だけ教えておいて、何かあったときは公衆電話からでもかけてもらおう。

　俺とのことがあの旦那に知られれば三郷がもっと被害に遭うかもしれないから、それだけは避けたい。

　そこまで考えたところで、検索中に見かけた、ある文を思い出す。

「被害者本人が離婚する気がない場合は、無理やり離婚させようとしないこと」

　なんでそんなことを書けるんだと思った。

　DVをしてくるようなやつと一緒に暮らしていて幸せなわけないのに。

　そんな、本人がいいって言ってるからほっとくなんてできない。

　いいって言ってても、本当は嫌に決まってる。

　俺がなんでも協力して、絶対になんとかしてやる。

　そう心に決めて、俺は眠りについた。