10 / 16
最悪な再会 2
しおりを挟む
ようやく俺の脳内会議が終わって、三郷に連絡した。
『改めて、連絡先交換してくれてありがとう』
たったそれだけの文だけど、これをきっかけに何か進んでくれればと祈りながら送った。
スマホの振動に敏感になる。
画面に表示された「三郷」の文字を見て、俺は飛び上がった。
タップしようとする指に少しの緊張が帯びる。
押すんだ、俺!
勢いよく画面をタップして、三郷とのトーク画面を開く。
『こちらこそ、ありがとう!』
文面は全然明るそうだ。
それが逆にあの怯え切った三郷の表情を思い起こさせる。
『この通り俺は暇だからさ、暇つぶし相手にでも、いつでも呼んで。なんかあったらいつでも言って』
最後の文は余計だったか?
送った文を見直してそう思ってしまった。
いかん、またあの脳内永遠会議が開催されるところだった。
これくらい送っても大丈夫……なはず!
トーク画面を閉じて、俺はようやく夕飯と風呂にありつけた。
寝るまでの諸々の準備をしてからスマホを見る。
「三郷」の2文字が見えた瞬間、心臓が止まるかと思った。
ついいつもの癖でサラッとスマホを見てしまい、不意打ちを喰らった気分だ。
今度は恐る恐る画面を開く。
『ありがとう。でも、私に構うばっかりじゃなくて、自分の時間も大切にするんだよ?』
え、これは遠回しに断られてるやつですか?
一瞬のフリーズの後、通知音が鳴って、三郷から新たなメッセージがきた。
『ひとつ聞いておきたいんだけど。昨日のこと、他に誰か知ってる人はいる?』
ああ、そう言うことか。
三郷は断ったわけじゃなくて、単純に俺の残りの時間が少ないことを気遣ってくれたんだ。
『まだ家族と三郷くらいしか知らない』
そう返信するとすぐに既読がついて、返事が来た。
『わかった、ありがとう。おやすみ』
俺も『おやすみ』とだけすぐに返事をした。
数分待ったが既読はつかなかった。
『改めて、連絡先交換してくれてありがとう』
たったそれだけの文だけど、これをきっかけに何か進んでくれればと祈りながら送った。
スマホの振動に敏感になる。
画面に表示された「三郷」の文字を見て、俺は飛び上がった。
タップしようとする指に少しの緊張が帯びる。
押すんだ、俺!
勢いよく画面をタップして、三郷とのトーク画面を開く。
『こちらこそ、ありがとう!』
文面は全然明るそうだ。
それが逆にあの怯え切った三郷の表情を思い起こさせる。
『この通り俺は暇だからさ、暇つぶし相手にでも、いつでも呼んで。なんかあったらいつでも言って』
最後の文は余計だったか?
送った文を見直してそう思ってしまった。
いかん、またあの脳内永遠会議が開催されるところだった。
これくらい送っても大丈夫……なはず!
トーク画面を閉じて、俺はようやく夕飯と風呂にありつけた。
寝るまでの諸々の準備をしてからスマホを見る。
「三郷」の2文字が見えた瞬間、心臓が止まるかと思った。
ついいつもの癖でサラッとスマホを見てしまい、不意打ちを喰らった気分だ。
今度は恐る恐る画面を開く。
『ありがとう。でも、私に構うばっかりじゃなくて、自分の時間も大切にするんだよ?』
え、これは遠回しに断られてるやつですか?
一瞬のフリーズの後、通知音が鳴って、三郷から新たなメッセージがきた。
『ひとつ聞いておきたいんだけど。昨日のこと、他に誰か知ってる人はいる?』
ああ、そう言うことか。
三郷は断ったわけじゃなくて、単純に俺の残りの時間が少ないことを気遣ってくれたんだ。
『まだ家族と三郷くらいしか知らない』
そう返信するとすぐに既読がついて、返事が来た。
『わかった、ありがとう。おやすみ』
俺も『おやすみ』とだけすぐに返事をした。
数分待ったが既読はつかなかった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
うちでのサンタさん
うてな
ライト文芸
【クリスマスなので書いてみました。】
僕には人並み外れた、ある能力を持っていた。
それは『物なら一瞬にして生成できてしまう』能力だ。
その能力があれば金さえも一瞬で作れてしまう、正に万能な能力だった。
そして僕はその能力を使って毎年、昔に世話になった孤児院の子供達にプレゼントを送っている。
今年も例年通りにサンタ役を買って出たんだけど…。
僕の能力では到底叶えられない、そんな願いを受け取ってしまう…
僕と、一人の男の子の
クリスマスストーリー。

隣の家の幼馴染は学園一の美少女だが、ぼっちの僕が好きらしい
四乃森ゆいな
ライト文芸
『この感情は、幼馴染としての感情か。それとも……親友以上の感情だろうか──。』
孤独な読書家《凪宮晴斗》には、いわゆる『幼馴染』という者が存在する。それが、クラスは愚か学校中からも注目を集める才色兼備の美少女《一之瀬渚》である。
しかし、学校での直接的な接触は無く、あってもメッセージのやり取りのみ。せいぜい、誰もいなくなった教室で一緒に勉強するか読書をするぐらいだった。
ところが今年の春休み──晴斗は渚から……、
「──私、ハル君のことが好きなの!」と、告白をされてしまう。
この告白を機に、二人の関係性に変化が起き始めることとなる。
他愛のないメッセージのやり取り、部室でのお昼、放課後の教室。そして、お泊まり。今までにも送ってきた『いつもの日常』が、少しずつ〝特別〟なものへと変わっていく。
だが幼馴染からの僅かな関係の変化に、晴斗達は戸惑うばかり……。
更には過去のトラウマが引っかかり、相手には迷惑をかけまいと中々本音を言い出せず、悩みが生まれてしまい──。
親友以上恋人未満。
これはそんな曖昧な関係性の幼馴染たちが、本当の恋人となるまでの“一年間”を描く青春ラブコメである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる