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なかなか忙しい日々だった。
俺のハーレムは今何人いるんだ?
俺は分身を作り出して相手のおっぱいの大きさによって俺自身が相手をするか分身が相手をするかで公平な振り分けをした。
こうしている間にも世界は邪神リョーカスによって滅びに向かって進んでいる。
「全ては計画通りだ」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「さすがはご主人様です」
「さすがですわ、ユータ様」
「ボスはさすがだにゃん」
俺の信者以外が死のうが国が亡ぼうが街が廃墟になろうが俺にとってはメリットでしかない。
この世界は善悪のバランスが取れるような仕組みになっている。
邪神リョーカスが暴れれば暴れるほど善である俺の力が増すことになる。
それに俺の信者だけの世界にするためにはリョーカスを利用したほうが賢いからな。
まあ計画通りだ。
「さすがユータね。そろそろ私の相手をしても良くない?裏切ったことはまだ許してもらえないの?」
まあ裏切り者を許すことはないけどリンが奉仕することは許してやろう。
「さすがです、ユータ様。わたしのユータ様への気持ちが世界を救うのですね」
まあ大きなおっぱいは正義だからな。
俺の存在が善であり正義だからミツナのおっぱいが正義なのは当然だな。
「さすがはご主人様です。相変わらずの大きさで申し訳ありません」
まあエルフという種族の限界なのかもしれないな。
この次また異世界に行くことになったらエルフは巨乳が許される世界に行きたい。
俺はこの世界の貧乳エルフ族であれ保護する度量の大きさを持っている。
俺を敬うなら貧乳でも生きることを許してやる。
「さすがですわ、ユータ様。まるで神話の世界のようですわ」
まあ俺が神であり俺の話は神話だから神話の世界というのは間違いではないな。
まあ本当に神話の世界にしてやるのもいいだろう。
フランソワーズはまだ成長するかもしれないからな。
「ボスはさすがだにゃん。リョーカスとは元々の格が大違いにゃん。ボスは王者になるべく生まれてきたにゃん」
まあ獣人の文化は詳しくないけど俺が王者という表現は悪くない。
正しくは神だけど獣人にとっては王者のほうが身近な偉い存在なのだろう。
もっと俺のことを知らしめるべく教育を充実させるべきだったか?
まあそれも世界を俺のものにしてからでいいだろう。
まあそうなれば教育なんて周囲のまともな大人が勝手にするだろうから俺が手を出さなくてもいいか。
『ユータ様、邪神リョーカスがユータパンツの街に近づいてきています』
そうか、ワニたちが念話で報告してきたけど俺はもっと前から探知していたけどな。
まあワニたちは忠誠心が高いからな。
『お前たちなら楽勝だろう?ちょっとリョーカスを倒してこいよ』
『はっ。必ずや期待に応えてみます』
さすがワニだな。
この世界の人間よりも優秀だな。
どれ、ワニの戦いぶりを見てみるか。
「せっかくだから特等席で見よう」
俺は城ごと空に浮かばせみんなで鑑賞会ができるようにした。
「あれが邪神リョーカス…。すごくカスっぽいわね」
「気持ち悪いですね。吐き気がします」
「あのグロテスクなものが邪神なのですか?」
「あのようなおぞましい生き物は初めてですわ」
「不味そうにゃん」
まあリョーカスだからな。
それよりもワニたちの戦いぶりを見ろよ。
空を飛ぶワニが立体的な機動とワニビームでリョーカスにダメージを与えているぞ。
まあワニは俺の加護が強いからあれくらいは当然だな。
邪神リョーカスごときに負けるワニではないからな。
ワニは俺が育てたんだ。
強くて当然だ。
俺の敬虔な信者であるワニたちが負けるはずがないからな。
一方的な展開のままワニが邪神リョーカスにとどめを刺した。
まあ邪神とはいえリョーカスはカスみたいな存在だったということだ。
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