20 / 39
〈5/11〉
しおりを挟む
〈5/11〉
上司Hから、4月に調味料使い込みで赤字が出たと指摘があった。
PCでの調味料計算と実際の在庫量が合わなかったらしい。(←これのせいで片栗粉の補充を渋ったらしい。しかしまだ月初めだぞ?)
パートの栄養士が退職してから棚卸しは上司Tの仕事になり、発注は上司Hが行っているようだった。
上司Hが作成した、調味料の使い込みを示した書類を見ると、大体の調味料は調整出来る範囲内だったが、さすがにおかしくないか?というものもあった。1キロ入りの上白糖が、6袋も使い込んでいることになっていた。
こんなに使い込んでいたら、口にしている患者の体に影響は出てないのだろうか?ないのなら、計算違いか、補充したばかりの砂糖の容器を何度か引っくり返してこぼしてしまい、報告せずに証拠隠滅したか、もしくは盗難にあったか位のレベルの数だ。
上司Hの指示としては、献立通りに調味料を計って使用・調味料を減らすのは可だが加えるのは不可・棚卸し前の補充は最小限に、とのこと。そしてこうも付け加えた。
「監査にも関わってくる。」
と。初耳だったので、
「そうなんですか?」
と私が聞き返すと、今まで顔を隠すように背けて、だんまりこいていた上司Hが突然話に入り込んできて、
「当たり前です。」
と、圧のある口調で言ってきた。私は
「うるせぇ。」
と条件反射でつい本音がこぼれてしまったが全く後悔はなかった。
上司Hはスルーして、
「今までも使い込んでいたけれど、○○さん(パート栄養士)がうまく調整してくれていたんだと思います。」
と言った。
確かに私も気をつけなくてはいけないが、休憩中の食事で分かるように、まず上司Tの味つけは基本濃いし脂っこい。私達と同じ献立を見て作っているとは思えない。
調理経験が長い分、何を加えると美味しくなるか知っているので、恐らく献立以外の調味料を使ってきたはずだ。それ程の味の違いがあった。
それに、私も残業したりシフトの関係で補助業務に回った際に目撃したが、上司Tの煮物は、食材が風呂に浸かってるみたいに水分が多い。なのにしっかり味が付いているという事は、その分調味料を使い込んでいるということ。シチューやカレーに関しては、2・3日分のまかないになるほど余った。
恐らくその意識があるから、上司Hが指摘している最中、上司Tは今の今まで嵐が去るのを待つように顔を背け、だんまりを決め込んでいたんだと思う。
ちなみに、調味料使い込み=監査に関わるというのは事実なのか、上司Sに確認してみたところ、関係ない事が判明。
つまり、上司Hの言い分もおかしいが、上司Tの圧を含んだ自信満々の[当たり前です]発言はもっとおかしいという事が同時に判明した。
ついでに、調味料ばかり使い込みを訴えているが、献立が新しくなってから(約1年前)、ずっと食材費も赤字続きらしいが、上司2人ともその件は部下に公表しなかった。
部下を責める材料ばかり引っ張り出して、調子のいい最低な悪霊どもだ。
それ以降、調味料の赤字はどうなったのか、上司2人から何の報告もない。
同日の午後、私は洗浄作業を終えてから、新人の@@さんの手が空いた頃を見計らって、仕込みの食材で切り忘れていた物があったので、献立表を見ながら報告していた。(本当は指導者の責任でもあるので上司Tに報告するところだが、罪の擦り付け発言をして腹が立つだけなので、今回は直接本人に伝えることにした)
すると、離れた場所でその様子を見張っていた上司Tが声を上げた。
「(私)さん、(@@さんに)聞かれたら答えればいいから!分からなくなっちゃう!」(←私やあんたと違って@@さんは頭が良い子だからそれはないよ~)
と、苛ついた声でお門違いな口を挟んできた。
「朝の食材1つ切り忘れていたので、報告しただけです!」
と上司Tに返すと、
「えぇ?」
と小さく呟いて上司Tは黙った。
[字が小さくて見づらいから結構皆見落としがちだけど、次お願いします]と@@さんには穏やかに伝えて、私はその場を離れた。
あ~・・・イチイチ腹が立つ。
上司Hから、4月に調味料使い込みで赤字が出たと指摘があった。
PCでの調味料計算と実際の在庫量が合わなかったらしい。(←これのせいで片栗粉の補充を渋ったらしい。しかしまだ月初めだぞ?)
パートの栄養士が退職してから棚卸しは上司Tの仕事になり、発注は上司Hが行っているようだった。
上司Hが作成した、調味料の使い込みを示した書類を見ると、大体の調味料は調整出来る範囲内だったが、さすがにおかしくないか?というものもあった。1キロ入りの上白糖が、6袋も使い込んでいることになっていた。
こんなに使い込んでいたら、口にしている患者の体に影響は出てないのだろうか?ないのなら、計算違いか、補充したばかりの砂糖の容器を何度か引っくり返してこぼしてしまい、報告せずに証拠隠滅したか、もしくは盗難にあったか位のレベルの数だ。
上司Hの指示としては、献立通りに調味料を計って使用・調味料を減らすのは可だが加えるのは不可・棚卸し前の補充は最小限に、とのこと。そしてこうも付け加えた。
「監査にも関わってくる。」
と。初耳だったので、
「そうなんですか?」
と私が聞き返すと、今まで顔を隠すように背けて、だんまりこいていた上司Hが突然話に入り込んできて、
「当たり前です。」
と、圧のある口調で言ってきた。私は
「うるせぇ。」
と条件反射でつい本音がこぼれてしまったが全く後悔はなかった。
上司Hはスルーして、
「今までも使い込んでいたけれど、○○さん(パート栄養士)がうまく調整してくれていたんだと思います。」
と言った。
確かに私も気をつけなくてはいけないが、休憩中の食事で分かるように、まず上司Tの味つけは基本濃いし脂っこい。私達と同じ献立を見て作っているとは思えない。
調理経験が長い分、何を加えると美味しくなるか知っているので、恐らく献立以外の調味料を使ってきたはずだ。それ程の味の違いがあった。
それに、私も残業したりシフトの関係で補助業務に回った際に目撃したが、上司Tの煮物は、食材が風呂に浸かってるみたいに水分が多い。なのにしっかり味が付いているという事は、その分調味料を使い込んでいるということ。シチューやカレーに関しては、2・3日分のまかないになるほど余った。
恐らくその意識があるから、上司Hが指摘している最中、上司Tは今の今まで嵐が去るのを待つように顔を背け、だんまりを決め込んでいたんだと思う。
ちなみに、調味料使い込み=監査に関わるというのは事実なのか、上司Sに確認してみたところ、関係ない事が判明。
つまり、上司Hの言い分もおかしいが、上司Tの圧を含んだ自信満々の[当たり前です]発言はもっとおかしいという事が同時に判明した。
ついでに、調味料ばかり使い込みを訴えているが、献立が新しくなってから(約1年前)、ずっと食材費も赤字続きらしいが、上司2人ともその件は部下に公表しなかった。
部下を責める材料ばかり引っ張り出して、調子のいい最低な悪霊どもだ。
それ以降、調味料の赤字はどうなったのか、上司2人から何の報告もない。
同日の午後、私は洗浄作業を終えてから、新人の@@さんの手が空いた頃を見計らって、仕込みの食材で切り忘れていた物があったので、献立表を見ながら報告していた。(本当は指導者の責任でもあるので上司Tに報告するところだが、罪の擦り付け発言をして腹が立つだけなので、今回は直接本人に伝えることにした)
すると、離れた場所でその様子を見張っていた上司Tが声を上げた。
「(私)さん、(@@さんに)聞かれたら答えればいいから!分からなくなっちゃう!」(←私やあんたと違って@@さんは頭が良い子だからそれはないよ~)
と、苛ついた声でお門違いな口を挟んできた。
「朝の食材1つ切り忘れていたので、報告しただけです!」
と上司Tに返すと、
「えぇ?」
と小さく呟いて上司Tは黙った。
[字が小さくて見づらいから結構皆見落としがちだけど、次お願いします]と@@さんには穏やかに伝えて、私はその場を離れた。
あ~・・・イチイチ腹が立つ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
声劇・シチュボ台本たち
ぐーすか
大衆娯楽
フリー台本たちです。
声劇、ボイスドラマ、シチュエーションボイス、朗読などにご使用ください。
使用許可不要です。(配信、商用、収益化などの際は 作者表記:ぐーすか を添えてください。できれば一報いただけると助かります)
自作発言・過度な改変は許可していません。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる