82 / 101
第5章 地下都市編
第82話 激突
しおりを挟む
辺りに漂っているのは腐敗臭やすえたような鼻腔に突き刺さる刺激臭だった。
普段だったら少なくとも一人二人はチャイルドスラム子供が散見される場所。
毎日同じ時間帯に地上からのゲートが開き、多数のゴミが降り落ちてくる。
積み上げられたゴミはその重さで熱が生じているらしく一種独特の熱気が辺りに漂っていた。
ズラリと並び対峙し合う二つの集団。
レジスタンスと双頭の蛇の面々。
この激突が不可避となった時、戦争の舞台としてお互いに最も痛みと被害が少ない場所として、このゴミ山のエリアが選ばれた。
チャイルドスラムの子供たちには今日はゴミ山には行かないようにと勧告がだされ、この二つの集団以外、辺りは閑散としている。
「あいつは…………」
その集団の中では明らかに場違いに思える、黄金色に輝く鎧に包まれた男。
その手には特徴的な槍が握られている。
「見知った顔が?」
「ああ、おそらく神聖騎士団の騎士団長だ。ほんの少しの間だけど対峙した事がある。といってもあの時はすぐに逃げたんだけどな」
「神聖騎士団…………くそっ、地上のクソどももかんできやがったんだな」
「あいつは俺がやる」
おそらく敵陣で現状測れるなかでは最強の一角であろう一人。
ランスのその言葉にバティストは「分かった」と一言だけ同意する。
もっとも見知った懐かしい顔というのは他にもいるのだが……。
「ランドルフに……エリーでしたっけ? こんな所でまた会うなんて」
「丁度いい。二人とも併せてぶちのめしてやる」
ソーニャとミミの瞳に映る二人の人物。
暁の旅団の生き残り。犯罪者に堕ち、そして盗賊団にまでなっていた奴ら。
巡り巡って地下世界にまで堕ちている事については不思議ではない。
しかし、お互いが偶然にこの戦争に参加する事になるとは……。
「ランス、あの白装束の男。奴はわしがもらうぞ」
エヴァが指定したのは神聖騎士団長と同様にその場に不釣り合いな男。
純白の祭服に身を包み、白髪に白眼をした若い男性だ。
おそらく神聖教徒教会の関係のものだろうが……。
「……あいつも強いのか?」
「ああ、相当なものじゃぞ。ビンビンに感じるわ、わしが嫌いなあの力を……」
場違いなという意味では他にもドレスを着て日傘をさした少女とその両隣に付き従うようメイド服に身を包んだ美しい女性二人もだ。
何のために日傘をさしているのかという事も気になるが、その格好と佇まいだけで判断するとまるで舞踏会でも観覧にきた貴族の一行といった感じがする。
もっともレジスタンス側でも今回は初見のメンバーも多く見受けられた。
チャイルドスラム出身の実力者や、既存の地下世界のパワーバランスに不満をもった勢力などに片っ端から声をかけて強者をかき集めたらしい。
レジスタンスにとっては今回の戦争は正に総力戦で、この戦いに敗れると後がなく、そうなればその先の未来には絶望しかない。
「それじゃあ、そろそろ始めようかね! ドラ娘への折檻の始まりだよ!」
腰に手を当て胸を張って、堂々とシドはそう宣言する。
一方、バティストはシドのその宣言を受けて、瞑目しながら天を仰ぎ、そして思い詰めたようにその視線を下へと落としたその後に――
「虐げられ未来に希望を見いだせない日々。ゴミを漁り、地面を這いつくばりながら生きる日々。挙句の果てに待っていたのは相互監視という地獄の監獄だ…………。理不尽という理不尽。不条理という不条理をただ生まれた境遇、運が悪かったというだけで背負わされた私たちの同胞たち」
いつの間にかその広大なゴミ山の周りをチャイルドスラムの身体を真っ黒にさせてやせ衰えた子供たちが囲んでいた。
「我々は認めない! 悪意ある不条理を! 大人たちの度を超えた理不尽を! 力あるものたちだけが利益を享受するようなその仕組みを! 辛苦にまみれ、絶望の中でさえ光を求めて差し出されるその手……。我々はその手を取り、共に歩み、そして光あるその場所に必ず到達する!!」
そうしてバティストの右手に握られたライトセーバーが天高く掲げられると――
うぉおおおおおおおおおおおーーーッ!!!
と地鳴りのような歓声が沸き起こった。
そして、その瞬間に――互いの集団はその一歩を踏み出し、地を駆け、敵対する互いの集団に向かって踊りかかっていくこととなった。
どこかで見たことがあるような気がした。
レジスタンスのリーダーの女性の隣にいるその少年。
その人相に見覚えがあるという訳ではない。その佇まいと雰囲気。
外見が、というよりかは、闘技者としての匂い、感覚と知覚から得られる情報とでも言うべきだろうか。
ロータス。
それが15代目神聖騎士団長、歴代でも最強と名高い男の名であった。
戦闘狂。彼の性質を一言で言い表すとしたらそうなる。
その端正な顔立ちと黄金色に光輝く鎧に包まれるその姿からは想像だにできないが、彼の本性は獣、であり、今は自身が置かれているその立場により、言動や行動が抑制されているに過ぎない。
彼は学んだのだった、諸国を強者を求めて廻り、そして敗者には死を与える、という事を重ねているといつの間にかお尋ね者になるという事を。
彼は学んだのだった、より強者と戦う為にはある程度の権力を有する地位にいた方がその機会を探知しやすいという事を。
彼は神聖騎士団長という肩書にはなんの興味も関心も執着もない。
より強者と戦いやすく、そして、その結果が咎められる事がないからその地位についているだけに過ぎなかった。
そんな彼の獣の嗅覚にランスが引っかかった。
既視感だけではない、ランスから感じるのは絶対強者が放つオーラ。是が非でも戦いたい。
このような相手に邂逅した時には彼は自らの権力を濫用してその罪をでっち上げてでも戦闘の機会を創造する。
お互いのリーダーがそれぞれの口上を述べ、そして、戦いの火蓋が切って落とされたその時。
自分と同じ用にランスも自分をターゲットに向かってきている事を察知し、ロータスは頭が痺れるような歓喜を感じた。
相思相愛の仲だったのだ。自分が見初めたようにランスも自分を見初めたのだ。
その思いを、その歓喜の爆発を自身の愛槍へとのせる。
そして一気に踏み込み――一番槍としてランスに思いの丈を攻撃に乗せて、思いっきりぶつけた。
その一方。エヴァが一途にその熱い視線を送る一人の男。
白髪と白眼に真っ白な肌を持つその男の名はアトラスという。
実は敵方の中で最強の一角を担う存在でエヴァとの邂逅は運命の悪戯というべきものであったのだが、アトラス自身はまだそれには気づいていなかった。
普段だったら少なくとも一人二人はチャイルドスラム子供が散見される場所。
毎日同じ時間帯に地上からのゲートが開き、多数のゴミが降り落ちてくる。
積み上げられたゴミはその重さで熱が生じているらしく一種独特の熱気が辺りに漂っていた。
ズラリと並び対峙し合う二つの集団。
レジスタンスと双頭の蛇の面々。
この激突が不可避となった時、戦争の舞台としてお互いに最も痛みと被害が少ない場所として、このゴミ山のエリアが選ばれた。
チャイルドスラムの子供たちには今日はゴミ山には行かないようにと勧告がだされ、この二つの集団以外、辺りは閑散としている。
「あいつは…………」
その集団の中では明らかに場違いに思える、黄金色に輝く鎧に包まれた男。
その手には特徴的な槍が握られている。
「見知った顔が?」
「ああ、おそらく神聖騎士団の騎士団長だ。ほんの少しの間だけど対峙した事がある。といってもあの時はすぐに逃げたんだけどな」
「神聖騎士団…………くそっ、地上のクソどももかんできやがったんだな」
「あいつは俺がやる」
おそらく敵陣で現状測れるなかでは最強の一角であろう一人。
ランスのその言葉にバティストは「分かった」と一言だけ同意する。
もっとも見知った懐かしい顔というのは他にもいるのだが……。
「ランドルフに……エリーでしたっけ? こんな所でまた会うなんて」
「丁度いい。二人とも併せてぶちのめしてやる」
ソーニャとミミの瞳に映る二人の人物。
暁の旅団の生き残り。犯罪者に堕ち、そして盗賊団にまでなっていた奴ら。
巡り巡って地下世界にまで堕ちている事については不思議ではない。
しかし、お互いが偶然にこの戦争に参加する事になるとは……。
「ランス、あの白装束の男。奴はわしがもらうぞ」
エヴァが指定したのは神聖騎士団長と同様にその場に不釣り合いな男。
純白の祭服に身を包み、白髪に白眼をした若い男性だ。
おそらく神聖教徒教会の関係のものだろうが……。
「……あいつも強いのか?」
「ああ、相当なものじゃぞ。ビンビンに感じるわ、わしが嫌いなあの力を……」
場違いなという意味では他にもドレスを着て日傘をさした少女とその両隣に付き従うようメイド服に身を包んだ美しい女性二人もだ。
何のために日傘をさしているのかという事も気になるが、その格好と佇まいだけで判断するとまるで舞踏会でも観覧にきた貴族の一行といった感じがする。
もっともレジスタンス側でも今回は初見のメンバーも多く見受けられた。
チャイルドスラム出身の実力者や、既存の地下世界のパワーバランスに不満をもった勢力などに片っ端から声をかけて強者をかき集めたらしい。
レジスタンスにとっては今回の戦争は正に総力戦で、この戦いに敗れると後がなく、そうなればその先の未来には絶望しかない。
「それじゃあ、そろそろ始めようかね! ドラ娘への折檻の始まりだよ!」
腰に手を当て胸を張って、堂々とシドはそう宣言する。
一方、バティストはシドのその宣言を受けて、瞑目しながら天を仰ぎ、そして思い詰めたようにその視線を下へと落としたその後に――
「虐げられ未来に希望を見いだせない日々。ゴミを漁り、地面を這いつくばりながら生きる日々。挙句の果てに待っていたのは相互監視という地獄の監獄だ…………。理不尽という理不尽。不条理という不条理をただ生まれた境遇、運が悪かったというだけで背負わされた私たちの同胞たち」
いつの間にかその広大なゴミ山の周りをチャイルドスラムの身体を真っ黒にさせてやせ衰えた子供たちが囲んでいた。
「我々は認めない! 悪意ある不条理を! 大人たちの度を超えた理不尽を! 力あるものたちだけが利益を享受するようなその仕組みを! 辛苦にまみれ、絶望の中でさえ光を求めて差し出されるその手……。我々はその手を取り、共に歩み、そして光あるその場所に必ず到達する!!」
そうしてバティストの右手に握られたライトセーバーが天高く掲げられると――
うぉおおおおおおおおおおおーーーッ!!!
と地鳴りのような歓声が沸き起こった。
そして、その瞬間に――互いの集団はその一歩を踏み出し、地を駆け、敵対する互いの集団に向かって踊りかかっていくこととなった。
どこかで見たことがあるような気がした。
レジスタンスのリーダーの女性の隣にいるその少年。
その人相に見覚えがあるという訳ではない。その佇まいと雰囲気。
外見が、というよりかは、闘技者としての匂い、感覚と知覚から得られる情報とでも言うべきだろうか。
ロータス。
それが15代目神聖騎士団長、歴代でも最強と名高い男の名であった。
戦闘狂。彼の性質を一言で言い表すとしたらそうなる。
その端正な顔立ちと黄金色に光輝く鎧に包まれるその姿からは想像だにできないが、彼の本性は獣、であり、今は自身が置かれているその立場により、言動や行動が抑制されているに過ぎない。
彼は学んだのだった、諸国を強者を求めて廻り、そして敗者には死を与える、という事を重ねているといつの間にかお尋ね者になるという事を。
彼は学んだのだった、より強者と戦う為にはある程度の権力を有する地位にいた方がその機会を探知しやすいという事を。
彼は神聖騎士団長という肩書にはなんの興味も関心も執着もない。
より強者と戦いやすく、そして、その結果が咎められる事がないからその地位についているだけに過ぎなかった。
そんな彼の獣の嗅覚にランスが引っかかった。
既視感だけではない、ランスから感じるのは絶対強者が放つオーラ。是が非でも戦いたい。
このような相手に邂逅した時には彼は自らの権力を濫用してその罪をでっち上げてでも戦闘の機会を創造する。
お互いのリーダーがそれぞれの口上を述べ、そして、戦いの火蓋が切って落とされたその時。
自分と同じ用にランスも自分をターゲットに向かってきている事を察知し、ロータスは頭が痺れるような歓喜を感じた。
相思相愛の仲だったのだ。自分が見初めたようにランスも自分を見初めたのだ。
その思いを、その歓喜の爆発を自身の愛槍へとのせる。
そして一気に踏み込み――一番槍としてランスに思いの丈を攻撃に乗せて、思いっきりぶつけた。
その一方。エヴァが一途にその熱い視線を送る一人の男。
白髪と白眼に真っ白な肌を持つその男の名はアトラスという。
実は敵方の中で最強の一角を担う存在でエヴァとの邂逅は運命の悪戯というべきものであったのだが、アトラス自身はまだそれには気づいていなかった。
0
お気に入りに追加
1,510
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる