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第3章 暗黒世界編
第42話 妖精王の剣
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巨木の連なる妖精界に足を踏み入れる。
地面は苔で覆われ絨毯のような感触だ。
大木には苔と所々小さな花が咲いている。
空中にはよく分からない光の粒子のようなものがちらほら漂っていた。
少し進むと何か虫のようなものが空中を飛んでいるのが目に入る。
それはよく見ると妖精だった。
「こんにちわー」
挨拶をするが返事は返ってこない。
喋る事はできないのだろうか。
それとも俺には聞こえないだけか。
エルフの案内人に導かれて先に進んでいく。
途中から大木のない視界の開けた場所に出たと思ったら、宙に浮いた石畳の道が続いている。
その先の道から分岐した先にある広場の一角に10人くらいで円陣を組んで、その円陣の中央のクリスタルに向かって祈りを捧げているエルフの集団がいる。
「彼らは……?」
「エルフの里への結界を構成する為に魔力の供給を行っています」
そういえばエルフの女王がそんな事言ってたな。
という事はあそこにミミの両親もいるわけか。
ミミを確認するとその両手を握りしめ、口は真一文字に結ばれている。
うーん、この表情は……なにか意固地になっているような、もしくは、なにか葛藤をもっているような。
それともその両方か……。
妹とは何かあったようだけど、両親との関係も何かあるのだろうか。
妹のララと二人にしたように、今回も俺たちは除いて両親と再会した方がいいかな。
「ミミ、お父さんとお母さん、あそこにいるんでしょ。行っておいでよ、俺たちは先に妖精王に会ってくるからさ」
「ん……」
ミミは気乗りしない様子を見せながらも、両親がいる集団の方へと向かった。
「私もここで待機しておきます」
エルフの案内人の一人がそう言った。
俺たちは残りの一人の案内人に連れられてさらに奥へと進む。
石畳の道を進むと今度は宙に浮く小島が現れる。
小島にも大木が多くあるがその大木からは花が咲き誇っていた。
「きれい……」
ソーニャは余りにも美しいその光景に目を奪われそう呟いた。
光の粒子とその満開の花々といくつかの宙を待っている花びら。
この世のものとは思えないような幻想的な風景が広がっていた。
その小島を進むと中央部分が小さな澄んだ池のようになっているのが見える。
池まで近づくとその池の中央に縦に長細い椅子があり、その椅子に一人の女性が腰掛けているのが見えた。
「あちらが妖精女王様になります」
エルフの案内人はそこで立ち止まり俺たちに先を促す。
無数の花びら浮いているその澄んだ池にも、今度は木材で作られた宙に浮いた小道があり、女王の所までそこを歩いてたどり着く。
女王は椅子から立ち上がり――
「ようこそお越し頂きました。私が妖精女王のラミアと申します」
彼女が話す度に光の粒子が多く生まれてはまた消えていくようだった。
俺はその妖精女王の雰囲気に圧倒される。
威厳や権威、威圧といったものとは全くの別種の圧倒。
自身が包み込まれ、自分のすべてが許されるかのような安心感。
それは俺が今まで経験したことのない圧倒感であった。
「突然の訪問すいません。いきなりで不躾なのですが、世界樹を封印している闇を打ち破る為に妖精王の聖剣を頂きたいのです」
女王は穏やかなその表情からほんの少し驚きの片鱗を浮かべた。
「訪問はララから伺ってました。なのでお気にされずに。して……その聖剣の存在はどこから? ララ、歴代のエルフ女王にも伝えた記憶がないのですが……?」
「女神アテネ様です」
「ああ、なるほど。確かに女神アテネ様でしたらご存知ですね。そういう事でしたら我々の秘蔵の妖精王の聖剣をお譲りいたします」
そう言うと女王は右手を開いて、池の方へと向かってその手をかざす。
すると池の中から一本の剣が現れて、女王のその手の平に吸い込まれていった。
「こちらがその聖剣になります」
俺は女王から聖剣を受け取り、その剣を鞘から抜いてみる。
その剣身は純粋な鈍色よりは銀白色に近く、銀またはプラチナが多く含まれているようだ。
聖剣というだけあって、その剣からソーニャが発するような聖魔法の力を感じる。
聖属性の強力な魔法剣の効果がデフォルトでついているようであった。
「ありがとうございます! これで闇を打ち払ってきます」
女王は俺のその言葉に対して微笑むと瞑目した。
彼女の周りに旋風が発生して花びらが舞い上がったと思ったら女王はその姿を消した。
「はあーー」
俺はその聖剣に目が釘付けになり思わず声がでる。
「ランス様?」
「あっああ、大丈夫」
と何食わぬ顔をするが、実は俺は剣が大好きで飛び上がるくらい嬉しいのだ。
この剣は今日寝る時は抱いて寝ないといけない。
その時、ズドンっと大きな衝撃音が聞こえてきた。
なんだ? その衝撃音の方向はもと来た道からのようだ。
俺たちは急いでそちらに走って向かう。
案内人のエルフが血まみれで倒れているのと、同じく血まみれのミミ。
そしてミミが寄り添っている二人の倒れたエルフの姿が見えた。
「お父さん、お母さん死なないで!!」
ミミは涙を流しながら倒れた二人に語りかけている。
この二人がミミのご両親か……。
父親は肩から腹部にかけての深い切り傷。
母親は太ももに深い裂傷を負っている。
二人ともかなりの血を流しており、一刻も早い治癒が必要だ。
「ソーニャ!」
「はい!」
ソーニャは二人に対して同時に治癒魔法をかける。
別のエルフたちも無差別攻撃でも受けたのか地面に倒れている。
俺は彼らに対して範囲治癒魔法をかける。
ソーニャに比べると効力は弱いが、彼らは比較的軽傷だからこれでもなんとかなるだろう。
「あっ……う……」
ミミの両親はそれぞれ起き上がり、ソーニャから受けた自身の体の治癒を驚きをもって眺める。
「お父さん、お母さん、よかった!」
ミミは両親に抱きつき、そんなミミを二人は強く抱きしめ返す。
よかったなんとか助かったみたいだ。
「ありがとうございます。それに仲間たちも治癒して頂いて……。本来なら我々が交戦、及び、治癒も行うべきなのですが、長い魔力供給によって疲弊しきっており……申し訳ありません」
ミミの父親は恐縮して言う。
「謝らないで下さい。みんな無事でよかったです。ただ案内人はもう息を引き取っているようですが……」
「そいつは操られてた。私に背後からいきなり攻撃を仕掛けてきて、それをお父さんとお母さんがかばって……。クリスタルも攻撃されて、他の術者も無差別に……」
クリスタルはビビ割れてしまっているようだ。
「ランスさん、まずいです」
残ったエルフの案内人が俺に言う。
「今、エルフに里に貼られていた結界はクリスタルが損傷してその力を供給できなくなったためかなり弱まっています。魔族たちが攻め入ってくるかも……」
「急いで戻ろう!」
俺たちはすぐに駆け出す。
ミミは一瞬、逡巡するが両親の
「行ってきなさい」
という言葉ですぐに後に続いた。
里に戻るとまだ魔族は進撃してきてはいないようであった。
しかし、操られていたものがいる時点で闇側へ情報は渡っていると予測され、進撃は時間の問題と思われる。
俺たちは妖精王に状況の説明をすると先手をとるためにすぐに世界樹へと向かった。
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大木には苔と所々小さな花が咲いている。
空中にはよく分からない光の粒子のようなものがちらほら漂っていた。
少し進むと何か虫のようなものが空中を飛んでいるのが目に入る。
それはよく見ると妖精だった。
「こんにちわー」
挨拶をするが返事は返ってこない。
喋る事はできないのだろうか。
それとも俺には聞こえないだけか。
エルフの案内人に導かれて先に進んでいく。
途中から大木のない視界の開けた場所に出たと思ったら、宙に浮いた石畳の道が続いている。
その先の道から分岐した先にある広場の一角に10人くらいで円陣を組んで、その円陣の中央のクリスタルに向かって祈りを捧げているエルフの集団がいる。
「彼らは……?」
「エルフの里への結界を構成する為に魔力の供給を行っています」
そういえばエルフの女王がそんな事言ってたな。
という事はあそこにミミの両親もいるわけか。
ミミを確認するとその両手を握りしめ、口は真一文字に結ばれている。
うーん、この表情は……なにか意固地になっているような、もしくは、なにか葛藤をもっているような。
それともその両方か……。
妹とは何かあったようだけど、両親との関係も何かあるのだろうか。
妹のララと二人にしたように、今回も俺たちは除いて両親と再会した方がいいかな。
「ミミ、お父さんとお母さん、あそこにいるんでしょ。行っておいでよ、俺たちは先に妖精王に会ってくるからさ」
「ん……」
ミミは気乗りしない様子を見せながらも、両親がいる集団の方へと向かった。
「私もここで待機しておきます」
エルフの案内人の一人がそう言った。
俺たちは残りの一人の案内人に連れられてさらに奥へと進む。
石畳の道を進むと今度は宙に浮く小島が現れる。
小島にも大木が多くあるがその大木からは花が咲き誇っていた。
「きれい……」
ソーニャは余りにも美しいその光景に目を奪われそう呟いた。
光の粒子とその満開の花々といくつかの宙を待っている花びら。
この世のものとは思えないような幻想的な風景が広がっていた。
その小島を進むと中央部分が小さな澄んだ池のようになっているのが見える。
池まで近づくとその池の中央に縦に長細い椅子があり、その椅子に一人の女性が腰掛けているのが見えた。
「あちらが妖精女王様になります」
エルフの案内人はそこで立ち止まり俺たちに先を促す。
無数の花びら浮いているその澄んだ池にも、今度は木材で作られた宙に浮いた小道があり、女王の所までそこを歩いてたどり着く。
女王は椅子から立ち上がり――
「ようこそお越し頂きました。私が妖精女王のラミアと申します」
彼女が話す度に光の粒子が多く生まれてはまた消えていくようだった。
俺はその妖精女王の雰囲気に圧倒される。
威厳や権威、威圧といったものとは全くの別種の圧倒。
自身が包み込まれ、自分のすべてが許されるかのような安心感。
それは俺が今まで経験したことのない圧倒感であった。
「突然の訪問すいません。いきなりで不躾なのですが、世界樹を封印している闇を打ち破る為に妖精王の聖剣を頂きたいのです」
女王は穏やかなその表情からほんの少し驚きの片鱗を浮かべた。
「訪問はララから伺ってました。なのでお気にされずに。して……その聖剣の存在はどこから? ララ、歴代のエルフ女王にも伝えた記憶がないのですが……?」
「女神アテネ様です」
「ああ、なるほど。確かに女神アテネ様でしたらご存知ですね。そういう事でしたら我々の秘蔵の妖精王の聖剣をお譲りいたします」
そう言うと女王は右手を開いて、池の方へと向かってその手をかざす。
すると池の中から一本の剣が現れて、女王のその手の平に吸い込まれていった。
「こちらがその聖剣になります」
俺は女王から聖剣を受け取り、その剣を鞘から抜いてみる。
その剣身は純粋な鈍色よりは銀白色に近く、銀またはプラチナが多く含まれているようだ。
聖剣というだけあって、その剣からソーニャが発するような聖魔法の力を感じる。
聖属性の強力な魔法剣の効果がデフォルトでついているようであった。
「ありがとうございます! これで闇を打ち払ってきます」
女王は俺のその言葉に対して微笑むと瞑目した。
彼女の周りに旋風が発生して花びらが舞い上がったと思ったら女王はその姿を消した。
「はあーー」
俺はその聖剣に目が釘付けになり思わず声がでる。
「ランス様?」
「あっああ、大丈夫」
と何食わぬ顔をするが、実は俺は剣が大好きで飛び上がるくらい嬉しいのだ。
この剣は今日寝る時は抱いて寝ないといけない。
その時、ズドンっと大きな衝撃音が聞こえてきた。
なんだ? その衝撃音の方向はもと来た道からのようだ。
俺たちは急いでそちらに走って向かう。
案内人のエルフが血まみれで倒れているのと、同じく血まみれのミミ。
そしてミミが寄り添っている二人の倒れたエルフの姿が見えた。
「お父さん、お母さん死なないで!!」
ミミは涙を流しながら倒れた二人に語りかけている。
この二人がミミのご両親か……。
父親は肩から腹部にかけての深い切り傷。
母親は太ももに深い裂傷を負っている。
二人ともかなりの血を流しており、一刻も早い治癒が必要だ。
「ソーニャ!」
「はい!」
ソーニャは二人に対して同時に治癒魔法をかける。
別のエルフたちも無差別攻撃でも受けたのか地面に倒れている。
俺は彼らに対して範囲治癒魔法をかける。
ソーニャに比べると効力は弱いが、彼らは比較的軽傷だからこれでもなんとかなるだろう。
「あっ……う……」
ミミの両親はそれぞれ起き上がり、ソーニャから受けた自身の体の治癒を驚きをもって眺める。
「お父さん、お母さん、よかった!」
ミミは両親に抱きつき、そんなミミを二人は強く抱きしめ返す。
よかったなんとか助かったみたいだ。
「ありがとうございます。それに仲間たちも治癒して頂いて……。本来なら我々が交戦、及び、治癒も行うべきなのですが、長い魔力供給によって疲弊しきっており……申し訳ありません」
ミミの父親は恐縮して言う。
「謝らないで下さい。みんな無事でよかったです。ただ案内人はもう息を引き取っているようですが……」
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「ランスさん、まずいです」
残ったエルフの案内人が俺に言う。
「今、エルフに里に貼られていた結界はクリスタルが損傷してその力を供給できなくなったためかなり弱まっています。魔族たちが攻め入ってくるかも……」
「急いで戻ろう!」
俺たちはすぐに駆け出す。
ミミは一瞬、逡巡するが両親の
「行ってきなさい」
という言葉ですぐに後に続いた。
里に戻るとまだ魔族は進撃してきてはいないようであった。
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