40 / 101
第3章 暗黒世界編
第40話 姉妹の再会
しおりを挟む
「ああ、あれだな」
森の先に見える開けた光景。
それぞれの家は大木をそのまま中をくり抜いて家にしているようだ。
それらの大木は通常ではありえないほど、直径が大きかった。
何か特殊な魔法でも使って育てたのだろうか。
流石森の民エルフだな。
傍らのミミをちらりと見やる。
旅立ちからずっと、エルフの里に近づくにつれて寡黙になり、ボーッとしている事も多くなった。
何か思い悩んでいるようだが、たぶん実家に関係する何かなんじゃないかと思っている。
エルフの里の入り口まで近づくと分かったが、何やらエルフの里周辺に結界がはられていた。
「ミミ、なんか、結界あるけど大丈夫これ?」
「うーん、前はなかったけど、たぶん大丈夫」
ミミはそう言って結界の先に進むと――
問題なく通れたようだった。
俺たちも恐る恐る進んでみるが――
問題なく通れる。
なんだろう?
特定の外敵が通れないようにしているのだろうか。
里の中は当然だがエルフだらけだ。
外来してくるものが物珍しいのか里の連中はジロジロと俺たちを見てくる。
「あれ、もしかして、ミミ様ですか?」
エルフの中の一人がミミに尋ねる。
「「ミミ様!?」」
俺とソーニャは驚いて言った。
「ミミ、実はエルフの里の王族……だった、今はもう除籍されてるかもしれないけど」
ミミは少し恥ずかしそうに口を尖らせていつもより小さい声で言う。
何か事情があるのだろうとは思ってたがまさか王族とは。
悪いがミミが高貴な出なんて全く想像がつかなかった。
ミミを確認したエルフの一人が里の奥の方へ急いで走っていった。
だれかに報告をしに行ったのだろうか?
「ミミ、宿屋どこ?」
「ん、あそこ」
宿屋は複数の大木が結合して出来ていた。
幹につけられている扉を開き、中に入る。
そうして宿泊の手続きをしていていると先程のエルフの人が息を切らさせながらやってきた。
「ミミ様、女王ララ様が王居でお待ちです。お会いしたいとの事。というか絶対に連れてきて欲しいとの事です」
「……分かった……ランスとソーニャも妹に紹介する」
宿屋に荷物を預けた後はミミについて王居へ向かう。
またちらりとミミを見やる。
何やら深刻そうな顔。今まで一緒にいて見た事がない顔だ。
やはり家族との間で何かあるのだろうと予測する。
王居は他の大木の住居とは打って変わってシンプルな石造りの造りとなっている。
扉は木で作られており、それをミミはノックした。
「ミミ様……おかえりなさいませ。お連れの方もようこそいらっしゃいました。王女は2階の寝室にいらっしゃいます。それではこちらへ」
王居だから内部は絢爛豪華で、という事は全くなく、床には木板が敷き詰められ壁は白の漆喰が塗られた石壁。
シンプルだが良い素材を使っているというのはひと目で分かり、そのシンプルさから一つの様式としての美を感じた。
「こちらで女王様がお待ちになります」
2階の目的の部屋の前まで着く。
ミミは緊張した顔をしている。
たぶん先程のエルフや従者の様子からミミはエルフの里に久しぶりに帰ったのだろう。
という事はミミは王族らしいので家族との久しぶりの再会という事だ。
この旅が始まってからいつもと違ったミミの様子。
家族との間に何かあるのかもしれない。
俺たちに気兼ねなくまずはミミだけで再会してもらった方がいいだろう。
「ミミ、俺たちは一旦外で待ってるから、まずは二人で再会しなよ」
-- ミミ視点 --
ランスはそう言ってくれた。
家族の事は特に何も伝えてないはずだが、私の様子から何かを感じとってくれたのだろうか。
扉を開き、中へ歩みを進める。
見慣れたベットの上に……妹のその姿があった。
妹のその体に、腕に……何か黒い斑点のような物ができている。
それは水竜の表皮に出ていたのと同じような黒い斑点だった。
妹と目が合うと……ララは嬉しそうに……そしてほっと安心するような表情をした。
長い間、離れていた二人。
どうなるかと思っていたが、その表情に昔の面影を見て取り、一瞬で二人の心が通じ合ったのが分かった。
「お姉ちゃんひどいよ、いきなりいなくなって……」
ララは嬉しそうなその顔から、今度は一転悲しそうに顔を歪ませながらそう訴えた。
「…………ごめん…………ララ、その体の黒い斑点どうした?」
「これは森と世界樹が闇で穢されたから……それと繋がってる私もそれに侵食されてるの」
そうだった。エルフの女王の役目。森と世界樹の仲介者。
暗黒世界になり、更に世界樹が闇に侵食されているのならララにもその影響は及ぶはず。
痛々しいその黒の闇の侵食跡。代われるものなら代わってやりたい。
このまま闇の侵食が進めば命が危ないだろう。
「私、頑張ったんだよ。お姉ちゃんが突然いなくなって……、寂しくて辛かったけど……頑張ったんだよ……」
「…………」
今のララのその表情が幼い頃の彼女と重なる。
私に甘えたくても甘えられなかったのだろう。
私に頼りたくても頼れなかったのだろう。
姉妹だ。妹のその表情で分かった。
王居に来る前に決めていた。
泣かないと決めていた。
それは私の意地だった。
唇を噛み締め、両手を握りしめる。
「お姉ちゃんは私の事……嫌ってるかもしれないけど……、私はお姉ちゃんが大好きで……ずっとそばにいて欲しかった……」
「…………」
私は……妹がこんな思いをしてるのに……女王として責務を果たしボロボロになりながらも頑張っているのに……。
「でも……無事で良かった……もしかしたらと……また会えて……」
「…………」
そこにはエルフの女王としてではなく、ミミのたった一人の妹、ララの泣き顔があった。
ララはその痛々しく闇に侵食されたその腕を私の背中に回して抱きしめる。
「ごめんララ……ごめんね……ごめん……」
決めていた。
泣かないと決めていた。
ララのその背中に手を回して抱きしめる。
「おねえぢゃん、よがっだぁーー」
堰き止めていた感情の濁流。
妹のそのぬくもりと温かみ、そしてその心に触れる事によりそれは決壊した。
「ほんどは…………さびしがっだ…………あいだがっだ…………つらがっだ…………ララと……お父さんと……お母さんにあいだがったぁーー」
隠していた胸の内が濁流のように吐露される。
愛しい妹。
大切な妹。
本当は寂しかった。
本当は会いたかった。
本当は手助けしてあげたかった。
だけど自分の意地のせいでそれは叶わなかった。
申し訳ない。
申し訳ない……
「ごめんね……ララ……そんなになるまで……辛かったよね……ごめんね……ごめんね……」
ララのミミを抱きしめるその腕の力が徐々に強くなる。
「ぐすっ」
そして部屋の外にいてそのやり取りを聞いていたランスとソーニャ。
彼らもまた姉妹のその再会によって涙腺を刺激された事は言うまでもない。
森の先に見える開けた光景。
それぞれの家は大木をそのまま中をくり抜いて家にしているようだ。
それらの大木は通常ではありえないほど、直径が大きかった。
何か特殊な魔法でも使って育てたのだろうか。
流石森の民エルフだな。
傍らのミミをちらりと見やる。
旅立ちからずっと、エルフの里に近づくにつれて寡黙になり、ボーッとしている事も多くなった。
何か思い悩んでいるようだが、たぶん実家に関係する何かなんじゃないかと思っている。
エルフの里の入り口まで近づくと分かったが、何やらエルフの里周辺に結界がはられていた。
「ミミ、なんか、結界あるけど大丈夫これ?」
「うーん、前はなかったけど、たぶん大丈夫」
ミミはそう言って結界の先に進むと――
問題なく通れたようだった。
俺たちも恐る恐る進んでみるが――
問題なく通れる。
なんだろう?
特定の外敵が通れないようにしているのだろうか。
里の中は当然だがエルフだらけだ。
外来してくるものが物珍しいのか里の連中はジロジロと俺たちを見てくる。
「あれ、もしかして、ミミ様ですか?」
エルフの中の一人がミミに尋ねる。
「「ミミ様!?」」
俺とソーニャは驚いて言った。
「ミミ、実はエルフの里の王族……だった、今はもう除籍されてるかもしれないけど」
ミミは少し恥ずかしそうに口を尖らせていつもより小さい声で言う。
何か事情があるのだろうとは思ってたがまさか王族とは。
悪いがミミが高貴な出なんて全く想像がつかなかった。
ミミを確認したエルフの一人が里の奥の方へ急いで走っていった。
だれかに報告をしに行ったのだろうか?
「ミミ、宿屋どこ?」
「ん、あそこ」
宿屋は複数の大木が結合して出来ていた。
幹につけられている扉を開き、中に入る。
そうして宿泊の手続きをしていていると先程のエルフの人が息を切らさせながらやってきた。
「ミミ様、女王ララ様が王居でお待ちです。お会いしたいとの事。というか絶対に連れてきて欲しいとの事です」
「……分かった……ランスとソーニャも妹に紹介する」
宿屋に荷物を預けた後はミミについて王居へ向かう。
またちらりとミミを見やる。
何やら深刻そうな顔。今まで一緒にいて見た事がない顔だ。
やはり家族との間で何かあるのだろうと予測する。
王居は他の大木の住居とは打って変わってシンプルな石造りの造りとなっている。
扉は木で作られており、それをミミはノックした。
「ミミ様……おかえりなさいませ。お連れの方もようこそいらっしゃいました。王女は2階の寝室にいらっしゃいます。それではこちらへ」
王居だから内部は絢爛豪華で、という事は全くなく、床には木板が敷き詰められ壁は白の漆喰が塗られた石壁。
シンプルだが良い素材を使っているというのはひと目で分かり、そのシンプルさから一つの様式としての美を感じた。
「こちらで女王様がお待ちになります」
2階の目的の部屋の前まで着く。
ミミは緊張した顔をしている。
たぶん先程のエルフや従者の様子からミミはエルフの里に久しぶりに帰ったのだろう。
という事はミミは王族らしいので家族との久しぶりの再会という事だ。
この旅が始まってからいつもと違ったミミの様子。
家族との間に何かあるのかもしれない。
俺たちに気兼ねなくまずはミミだけで再会してもらった方がいいだろう。
「ミミ、俺たちは一旦外で待ってるから、まずは二人で再会しなよ」
-- ミミ視点 --
ランスはそう言ってくれた。
家族の事は特に何も伝えてないはずだが、私の様子から何かを感じとってくれたのだろうか。
扉を開き、中へ歩みを進める。
見慣れたベットの上に……妹のその姿があった。
妹のその体に、腕に……何か黒い斑点のような物ができている。
それは水竜の表皮に出ていたのと同じような黒い斑点だった。
妹と目が合うと……ララは嬉しそうに……そしてほっと安心するような表情をした。
長い間、離れていた二人。
どうなるかと思っていたが、その表情に昔の面影を見て取り、一瞬で二人の心が通じ合ったのが分かった。
「お姉ちゃんひどいよ、いきなりいなくなって……」
ララは嬉しそうなその顔から、今度は一転悲しそうに顔を歪ませながらそう訴えた。
「…………ごめん…………ララ、その体の黒い斑点どうした?」
「これは森と世界樹が闇で穢されたから……それと繋がってる私もそれに侵食されてるの」
そうだった。エルフの女王の役目。森と世界樹の仲介者。
暗黒世界になり、更に世界樹が闇に侵食されているのならララにもその影響は及ぶはず。
痛々しいその黒の闇の侵食跡。代われるものなら代わってやりたい。
このまま闇の侵食が進めば命が危ないだろう。
「私、頑張ったんだよ。お姉ちゃんが突然いなくなって……、寂しくて辛かったけど……頑張ったんだよ……」
「…………」
今のララのその表情が幼い頃の彼女と重なる。
私に甘えたくても甘えられなかったのだろう。
私に頼りたくても頼れなかったのだろう。
姉妹だ。妹のその表情で分かった。
王居に来る前に決めていた。
泣かないと決めていた。
それは私の意地だった。
唇を噛み締め、両手を握りしめる。
「お姉ちゃんは私の事……嫌ってるかもしれないけど……、私はお姉ちゃんが大好きで……ずっとそばにいて欲しかった……」
「…………」
私は……妹がこんな思いをしてるのに……女王として責務を果たしボロボロになりながらも頑張っているのに……。
「でも……無事で良かった……もしかしたらと……また会えて……」
「…………」
そこにはエルフの女王としてではなく、ミミのたった一人の妹、ララの泣き顔があった。
ララはその痛々しく闇に侵食されたその腕を私の背中に回して抱きしめる。
「ごめんララ……ごめんね……ごめん……」
決めていた。
泣かないと決めていた。
ララのその背中に手を回して抱きしめる。
「おねえぢゃん、よがっだぁーー」
堰き止めていた感情の濁流。
妹のそのぬくもりと温かみ、そしてその心に触れる事によりそれは決壊した。
「ほんどは…………さびしがっだ…………あいだがっだ…………つらがっだ…………ララと……お父さんと……お母さんにあいだがったぁーー」
隠していた胸の内が濁流のように吐露される。
愛しい妹。
大切な妹。
本当は寂しかった。
本当は会いたかった。
本当は手助けしてあげたかった。
だけど自分の意地のせいでそれは叶わなかった。
申し訳ない。
申し訳ない……
「ごめんね……ララ……そんなになるまで……辛かったよね……ごめんね……ごめんね……」
ララのミミを抱きしめるその腕の力が徐々に強くなる。
「ぐすっ」
そして部屋の外にいてそのやり取りを聞いていたランスとソーニャ。
彼らもまた姉妹のその再会によって涙腺を刺激された事は言うまでもない。
0
お気に入りに追加
1,510
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる