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第25話 辺境候爵
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「遠路はるばるこんな辺境までどうもお疲れ様でした。こちらをどうぞ」
俺たちは用意されている紅茶に手をつける。
「…………これは」
「いかがですか? 当領地名物の蜂蜜入りの紅茶でございます」
紅茶本来の風味に甘みと深みが加わっている。
また、はちみつのとろみが紅茶に加わることで、まろやかでコクのある味わいになり、紅茶の渋みが和らぎ、なめらかな口当たりとなっていた。
「美味しいです…………なあ?」
「うん、美味しいわ。こんな美味しい紅茶飲んだことない」
上流貴族のフェリシアが言うのなら間違いないだろう。
「極上はちみつの幸せ入り紅茶、なんて呼ばれたりしています。よろしければお土産にもご用意しますので、申し付けください」
「いえ、お構いなく。我々は帝国の任務で来ておりますので」
フェリシアはやんわりと断る。
固いなあとも思うが、依頼人とのあまり私的な交流はよくないのかもしれない。
俺はフェリシアに依頼されて帝国の任務に同行している。
報酬を弾んでくれており、お金の為に帝都に来た俺にはそれを断る理由がなかったのだ。
「えー、お姉ちゃん断っちゃうの。美味しいよ、この紅茶? いらないんだったらシエナがもらってあげる!」
俺の膝の上にちょこんとお座りしている、シエナが主張する。
「あのね、お姉ちゃんは別にいらないんじゃないの。こういう風に便宜を図ってもらうことはあまりよくないの」
「べんき?」
「べんきじゃなくて便宜ね。でもシエナが欲しいんだったら後で買ってあげるからね」
「ほんと? うれしい!」
シエナは花咲くような笑顔を浮かべる。
「その子は道中で…………言い方が悪いようですが、拾ってきたのでしたっけ?」
「ええ、一人で山道を歩いてたものですから。聞いてみると身寄りもなく、どこから来たのかも要領を得なかったので連れて歩いています。すいません、こんな会談の場にまで……」
「いえいえ、もしかしたら領地の子かもしれませんので、念の為、使いの者は走らせてみようかとは思うのですが。なにしろ、今はこんな状況ですから……」
「候爵の心労ご察しします」
現在、ラズール候爵領で領民が前触れなく攫われるという事件が頻発していた。
犯人は盗賊と思われるが神出鬼没でかつ戦闘の腕が立つものがおり、候爵の私兵だけでは手を持て余したので、帝国の中央へ救援を依頼したという所だった。
「できるなら攫われたものたちは救援したい。奴らのアジトを見つけたら我々にも教えてもらえますか?」
「承知しました。他に何か注意事項などはございますか?」
「注意事項。そうですね…………」
そこで応接ソファーがガタッと音たてる。
音の先では俺たちの同行者が一人、居眠りをしていた。
「ちょっと、アデルあんた真面目にやりなさいよ! 私たち陛下から直々に仰せつかったのよ!!」
「ああーー、うるさいうるさい、キンキン声が頭に響く。こんな時間に会談する方が悪いのよ。私はいつもこの時間はお昼寝なの」
「お昼寝って…………そんなの許されるわけないでしょ! 宮廷魔術師団はそんなことを許してるの?」
「ふん、あんた効率って言葉知ってる? まー、脳みそまで筋肉でできたあんたは知らないか。騎士団に入って益々脳筋に磨きがかかったんじゃない?」
「誰が脳筋よ! あんたみたなパッパラパーに言われたくないわよ!」
「はいはい、パッパラパーですー。でいいの? 候爵の前でそんな醜態さらして?」
「はっ!」
フェリシアは一瞬固まった後、候爵へ平伏する。
「申し訳ございません。礼儀を知らない馬鹿でして……」
「馬鹿に馬鹿って言われたら世話ないわね」
「あんたも謝りなさいよ!」
「いやよ、私は別に悪いことしてないもん」
「まあまあ、私は大丈夫ですから…………」
候爵は苦笑いしながら二人を仲裁する。
アデルは、悪びれた様子もなく、退屈そうに自身の長髪をくるくると指に巻き付けている。
まるで燃えるような真紅の長髪が、彼女の美しい顔立ちを引き立てている。
魔術師のローブに身を包んでいるが、その下に隠された豊満な肉体の存在は、誰の目にも明らかだった。
フェリシアとは同じ学び舎で学んだ仲だというが、アデルから漂う大人の女性らしい色気は、同級生とは思えないほどに強烈だ。
その妖艶な雰囲気は、彼女が男を惑わす術に長けていることを想像させる。
それはフェリシアの純真さとは対照的だった。
彼女は俺と目が合うと、不機嫌そうに目を反らした。
一緒派遣されることになってから道中もずっとこんな調子で、まともに会話もできていない。
なんだろう、嫌われてるのかな?
「喧嘩しちゃダメなんだよ」
「そうねえ、ごめんねシエナ」
「シエナは偉いねえ」
二人してシエナの頭を撫でる。
フェリシアもアデルもシエナには甘かった。
シエナは褒められてご満悦だ。
「よかったねえ、シエナちゃん褒められて」
候爵も子供好きなのかシエラを褒める。
しばらくシエラを撫でると、立ち上がり俺たちに挨拶する。
「それではよろしくお願いいたします」
「お任せください。盗賊を討伐し、攫われた領民も救えるよう最大限尽力します」
「お願いします。じゃあ、シルビア後はよろしく頼む」
「承知しました」
候爵の美しいメイドが俺たちを邸宅の出口まで案内する。
「お姉ちゃん紅茶は?」
「後で買って上げるからね」
「あの紅茶飲んだら、しあわせになるんだよ」
「そうね、すごいよねーー」
「でもシエラは紅茶飲まなくても、お兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒にいたら幸せなの」
「っ……」
フェリシアは不意をつかれて言葉に詰まる。
俺もシエラを抱く腕に力が入りそうになる。
「お姉ちゃんもシエラと一緒だと幸せだよ」
「ほんと?」
「お兄ちゃんも幸せだ」
「へへへ、シエラ、うれしい」
シエラは顔くしゃくしゃにした後に俺の胸に顔を埋める。
全く、天使すぎるだろ。
「それではどうぞお気をつけて」
メイドのシルビアに見送られ、俺たちは邸宅の門をくぐる。
見上げると空は分厚い雲に覆われ、まるで不穏な未来を予感させるかのように光を遮っていた。
雲間から漏れる光が、雨粒を煌めかせるが、それはなぜか警告のようにも感じられた。
俺たちは用意されている紅茶に手をつける。
「…………これは」
「いかがですか? 当領地名物の蜂蜜入りの紅茶でございます」
紅茶本来の風味に甘みと深みが加わっている。
また、はちみつのとろみが紅茶に加わることで、まろやかでコクのある味わいになり、紅茶の渋みが和らぎ、なめらかな口当たりとなっていた。
「美味しいです…………なあ?」
「うん、美味しいわ。こんな美味しい紅茶飲んだことない」
上流貴族のフェリシアが言うのなら間違いないだろう。
「極上はちみつの幸せ入り紅茶、なんて呼ばれたりしています。よろしければお土産にもご用意しますので、申し付けください」
「いえ、お構いなく。我々は帝国の任務で来ておりますので」
フェリシアはやんわりと断る。
固いなあとも思うが、依頼人とのあまり私的な交流はよくないのかもしれない。
俺はフェリシアに依頼されて帝国の任務に同行している。
報酬を弾んでくれており、お金の為に帝都に来た俺にはそれを断る理由がなかったのだ。
「えー、お姉ちゃん断っちゃうの。美味しいよ、この紅茶? いらないんだったらシエナがもらってあげる!」
俺の膝の上にちょこんとお座りしている、シエナが主張する。
「あのね、お姉ちゃんは別にいらないんじゃないの。こういう風に便宜を図ってもらうことはあまりよくないの」
「べんき?」
「べんきじゃなくて便宜ね。でもシエナが欲しいんだったら後で買ってあげるからね」
「ほんと? うれしい!」
シエナは花咲くような笑顔を浮かべる。
「その子は道中で…………言い方が悪いようですが、拾ってきたのでしたっけ?」
「ええ、一人で山道を歩いてたものですから。聞いてみると身寄りもなく、どこから来たのかも要領を得なかったので連れて歩いています。すいません、こんな会談の場にまで……」
「いえいえ、もしかしたら領地の子かもしれませんので、念の為、使いの者は走らせてみようかとは思うのですが。なにしろ、今はこんな状況ですから……」
「候爵の心労ご察しします」
現在、ラズール候爵領で領民が前触れなく攫われるという事件が頻発していた。
犯人は盗賊と思われるが神出鬼没でかつ戦闘の腕が立つものがおり、候爵の私兵だけでは手を持て余したので、帝国の中央へ救援を依頼したという所だった。
「できるなら攫われたものたちは救援したい。奴らのアジトを見つけたら我々にも教えてもらえますか?」
「承知しました。他に何か注意事項などはございますか?」
「注意事項。そうですね…………」
そこで応接ソファーがガタッと音たてる。
音の先では俺たちの同行者が一人、居眠りをしていた。
「ちょっと、アデルあんた真面目にやりなさいよ! 私たち陛下から直々に仰せつかったのよ!!」
「ああーー、うるさいうるさい、キンキン声が頭に響く。こんな時間に会談する方が悪いのよ。私はいつもこの時間はお昼寝なの」
「お昼寝って…………そんなの許されるわけないでしょ! 宮廷魔術師団はそんなことを許してるの?」
「ふん、あんた効率って言葉知ってる? まー、脳みそまで筋肉でできたあんたは知らないか。騎士団に入って益々脳筋に磨きがかかったんじゃない?」
「誰が脳筋よ! あんたみたなパッパラパーに言われたくないわよ!」
「はいはい、パッパラパーですー。でいいの? 候爵の前でそんな醜態さらして?」
「はっ!」
フェリシアは一瞬固まった後、候爵へ平伏する。
「申し訳ございません。礼儀を知らない馬鹿でして……」
「馬鹿に馬鹿って言われたら世話ないわね」
「あんたも謝りなさいよ!」
「いやよ、私は別に悪いことしてないもん」
「まあまあ、私は大丈夫ですから…………」
候爵は苦笑いしながら二人を仲裁する。
アデルは、悪びれた様子もなく、退屈そうに自身の長髪をくるくると指に巻き付けている。
まるで燃えるような真紅の長髪が、彼女の美しい顔立ちを引き立てている。
魔術師のローブに身を包んでいるが、その下に隠された豊満な肉体の存在は、誰の目にも明らかだった。
フェリシアとは同じ学び舎で学んだ仲だというが、アデルから漂う大人の女性らしい色気は、同級生とは思えないほどに強烈だ。
その妖艶な雰囲気は、彼女が男を惑わす術に長けていることを想像させる。
それはフェリシアの純真さとは対照的だった。
彼女は俺と目が合うと、不機嫌そうに目を反らした。
一緒派遣されることになってから道中もずっとこんな調子で、まともに会話もできていない。
なんだろう、嫌われてるのかな?
「喧嘩しちゃダメなんだよ」
「そうねえ、ごめんねシエナ」
「シエナは偉いねえ」
二人してシエナの頭を撫でる。
フェリシアもアデルもシエナには甘かった。
シエナは褒められてご満悦だ。
「よかったねえ、シエナちゃん褒められて」
候爵も子供好きなのかシエラを褒める。
しばらくシエラを撫でると、立ち上がり俺たちに挨拶する。
「それではよろしくお願いいたします」
「お任せください。盗賊を討伐し、攫われた領民も救えるよう最大限尽力します」
「お願いします。じゃあ、シルビア後はよろしく頼む」
「承知しました」
候爵の美しいメイドが俺たちを邸宅の出口まで案内する。
「お姉ちゃん紅茶は?」
「後で買って上げるからね」
「あの紅茶飲んだら、しあわせになるんだよ」
「そうね、すごいよねーー」
「でもシエラは紅茶飲まなくても、お兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒にいたら幸せなの」
「っ……」
フェリシアは不意をつかれて言葉に詰まる。
俺もシエラを抱く腕に力が入りそうになる。
「お姉ちゃんもシエラと一緒だと幸せだよ」
「ほんと?」
「お兄ちゃんも幸せだ」
「へへへ、シエラ、うれしい」
シエラは顔くしゃくしゃにした後に俺の胸に顔を埋める。
全く、天使すぎるだろ。
「それではどうぞお気をつけて」
メイドのシルビアに見送られ、俺たちは邸宅の門をくぐる。
見上げると空は分厚い雲に覆われ、まるで不穏な未来を予感させるかのように光を遮っていた。
雲間から漏れる光が、雨粒を煌めかせるが、それはなぜか警告のようにも感じられた。
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