11 / 48
序章
第9話 歓待
しおりを挟む
「もうこれくらいでいいでしょ、レオン兄ちゃん」
ハントたちの足元にはボロ雑巾のようになったヒョードルたちが転がっていた。
「ひぃー、ひぃ、ひぃいいいい、すいません、すいません、命だけは、あっあっあああああああ、ひぃいいい、すいません、すいません、……」
まるで熱病に侵されて気が狂ったかのようにヒョードルは命乞いの言葉を繰り返し唱えている。もうこいつらは冒険者としては終わりだ。命までは取らない。経験値負債を負わせたままこの先の人生を送らせるのだ。そうさせることで今までこいつらがやってきた所業の報い、償いとなるだろう。
「よし、じゃあ帰るか」
「てか、レオン兄ちゃん、強制執行っていう能力持ってんだったら早く言ってよ!」
「そうよレオンお兄ちゃん! 負けたらどうしようってヒヤヒヤしてたのに! あんな能力あっていっぱい経験値貸してるんだったら絶対に負けないじゃない!」
ハントたちはプンプンしながら俺に抗議する。そりゃあ、そう思うよなあと思いつつ、
「ごめんごめん。あんまりまだ大っぴらにはしたくなくてさ。奥の手としてとっときたかったんだよ」
「そしたら…………罰として一度、俺たちの家に来てよ」
「え?」
「ねーーいいでしょーー。ママにもレオンお兄ちゃん一度連れてきてって言われてるのー」
それは招待してもらってるってことでいいのかな。何か歓待してくれるってことだろうか?
「もちろんニーナねえちゃんも一緒な!」
「今回もまた兄ちゃんに救われたし、返そうとしてもなかなか返せないぜ、この恩」
「恩を返そうなんてと思わなくたっていい。ただお前たちがこれから先に成長して同じように困っていた子たちがいたら助けてやってくれ」
「「「うん!!」」」
ハントたちは目を輝かせながら同じように返事をする。
「それより俺たちの招待、受けてくれるの!?」
「招待受けてくれなかったら俺たちの気が済まないぜ!」
「ねーいいでしょーレオンお兄ちゃんーー」
ハントたちに手を取られて甘えられる。仕方ない、お呼ばれすることにしよう。
「分かったよ。招待を受けよう」
「やったーっ! じゃあ、母ちゃんに腕によりをかけてもらわなきゃな」
「サラも料理頑張るんだから!!」
「これから準備に忙しくなるな!」
いやいや準備ってあんまりしてもらっても恐縮しちゃうんだけど。でもまあ、これにて一件落着。新たな仲間のニーナもできたし、追放からの再出発としてはなかなか順調だとも思う。憂いがなくなり、嬉しそうに帰り道をはしゃいでいるハントたちの様子を見ていると俺まで嬉しくなってきた。
ガタゴト、ガタゴト
馬車が土道をゆっくりと進んでいる。西の空はちょうど太陽が沈む所で美しいグラデーションによって空を染め上がっている。
「おいしかったねー、料理。あんなに歓迎して感謝してくれるなんてねー」
「うまかったなー。ちょっとお招きしてもらうぐらいの気持ちだったのにあそこまで歓待されて恐縮しちゃったよ」
「ははは、レオンがびっくりして恐縮してる様子、おもしろかったよ」
俺とニーナは二人で馬車の荷台で揺れている。ハントたちの歓待を受けての帰りだった。村からティラナまでの帰り道。十分歩いて帰れる距離だから必要ないと言ったが、聞き入れてもらえず馬車を手配してもらってこうして町に今帰っている。
歓待をしてくれるということでハントたちの家族が集まったささやかなものかと事前は思っていた。だが村に着いてみると入り口から村人総出で迎えられ、歓迎の花輪をかけられ、村を上げての祭りのような感じの歓待であった。ハントたちへの報酬で村全体が生き永らえたこと、そしてハントたちをヒョードルたちから救ったことで英雄視されてしまったのだった。
「そのうち、レオンの銅像とかつくられるかもねあの村」
「勘弁してよ」
今は大丈夫みたいだが村の状況はハントたちに聞いてた以上に厳しいらしい。この圧政が続けばそのうち限界を迎えて反乱を起こさなければならないかもしれないとも漏らしていた。反乱を起こさなければ餓死するのみなので、反乱を起こすしかない状況に追い込まれるかもと。
この世界は階級が絶対だ。庶民は貴族に逆らうことはできないし、下位の貴族は上位の貴族に逆らうことはできない。逆らうときは命がけですべてを敵に回さなければならない。そうならないことを願うのみだった。
「そうだ! ヒョードルから返済された経験値、ニーナに譲渡してあげるよ」
「じょ、譲渡?」
俺は経験値が譲渡もできることをニーナに説明する。
「えっえっ? そんなの悪いよ! レオンが貸してたものなんだし!」
「いいんだよ。俺があげたいと思うんだから。それにヒョードルたちの経験値はニーナが受け取るべきだという気もするし。それじゃいくよ!」
「えっちょ、ちょっと……」
《経験値譲渡》
俺から発せられる経験値の光の粒がニーナにもたらされる。
「ひぁあっ、ひぁあーーんっ!」
ニーナは素っ頓狂な声を上げながらもどこか恍惚の表情を浮かべている。光の粒がすべてニーナにもたらされ、まるでそこだけ特別な証明に照らされていたような空間も元に戻る。
「え、こ……これで……わっ! すごい!!」
鑑定で確認すると……よかった、はじめての譲渡で少し不安だったが、譲渡前のレベル30から譲渡後にレベル60までしっかり上がっている。ステータスは…………おお、人族だったらレベル70台はあるのじゃないかというステータスだ。
「私がレベル60……人と比べてあんなに上がりにくかったのに…………ありがとうレオン!!」
弾けるような笑顔をニーナは向けてくる。
「どういたしまして」
俺たちのそんなやり取りとチラリと見やった馬車の操者はまた前を向いて、夕焼けの中、馬車を走らせ続ける。
村からティラナの町までの道のりは牧場地帯が続いている。放牧している家畜を小屋に追い立てているであろう、牧場人たちの姿もちらほらと見受けられる。そんな中、先の街道で一台の馬車が止まっており、その周辺に人が群がっている。なんだろう? ほとんど人が通らないような田舎道のはずだけど。
「話が違うっす! お金貸してるんだから耳揃えて返してもらわないと困るっす!」
どうやらネコ耳でしっぽを生やした獣人族の女性が馬車に乗っている人間に抗議しているようだった。
ハントたちの足元にはボロ雑巾のようになったヒョードルたちが転がっていた。
「ひぃー、ひぃ、ひぃいいいい、すいません、すいません、命だけは、あっあっあああああああ、ひぃいいい、すいません、すいません、……」
まるで熱病に侵されて気が狂ったかのようにヒョードルは命乞いの言葉を繰り返し唱えている。もうこいつらは冒険者としては終わりだ。命までは取らない。経験値負債を負わせたままこの先の人生を送らせるのだ。そうさせることで今までこいつらがやってきた所業の報い、償いとなるだろう。
「よし、じゃあ帰るか」
「てか、レオン兄ちゃん、強制執行っていう能力持ってんだったら早く言ってよ!」
「そうよレオンお兄ちゃん! 負けたらどうしようってヒヤヒヤしてたのに! あんな能力あっていっぱい経験値貸してるんだったら絶対に負けないじゃない!」
ハントたちはプンプンしながら俺に抗議する。そりゃあ、そう思うよなあと思いつつ、
「ごめんごめん。あんまりまだ大っぴらにはしたくなくてさ。奥の手としてとっときたかったんだよ」
「そしたら…………罰として一度、俺たちの家に来てよ」
「え?」
「ねーーいいでしょーー。ママにもレオンお兄ちゃん一度連れてきてって言われてるのー」
それは招待してもらってるってことでいいのかな。何か歓待してくれるってことだろうか?
「もちろんニーナねえちゃんも一緒な!」
「今回もまた兄ちゃんに救われたし、返そうとしてもなかなか返せないぜ、この恩」
「恩を返そうなんてと思わなくたっていい。ただお前たちがこれから先に成長して同じように困っていた子たちがいたら助けてやってくれ」
「「「うん!!」」」
ハントたちは目を輝かせながら同じように返事をする。
「それより俺たちの招待、受けてくれるの!?」
「招待受けてくれなかったら俺たちの気が済まないぜ!」
「ねーいいでしょーレオンお兄ちゃんーー」
ハントたちに手を取られて甘えられる。仕方ない、お呼ばれすることにしよう。
「分かったよ。招待を受けよう」
「やったーっ! じゃあ、母ちゃんに腕によりをかけてもらわなきゃな」
「サラも料理頑張るんだから!!」
「これから準備に忙しくなるな!」
いやいや準備ってあんまりしてもらっても恐縮しちゃうんだけど。でもまあ、これにて一件落着。新たな仲間のニーナもできたし、追放からの再出発としてはなかなか順調だとも思う。憂いがなくなり、嬉しそうに帰り道をはしゃいでいるハントたちの様子を見ていると俺まで嬉しくなってきた。
ガタゴト、ガタゴト
馬車が土道をゆっくりと進んでいる。西の空はちょうど太陽が沈む所で美しいグラデーションによって空を染め上がっている。
「おいしかったねー、料理。あんなに歓迎して感謝してくれるなんてねー」
「うまかったなー。ちょっとお招きしてもらうぐらいの気持ちだったのにあそこまで歓待されて恐縮しちゃったよ」
「ははは、レオンがびっくりして恐縮してる様子、おもしろかったよ」
俺とニーナは二人で馬車の荷台で揺れている。ハントたちの歓待を受けての帰りだった。村からティラナまでの帰り道。十分歩いて帰れる距離だから必要ないと言ったが、聞き入れてもらえず馬車を手配してもらってこうして町に今帰っている。
歓待をしてくれるということでハントたちの家族が集まったささやかなものかと事前は思っていた。だが村に着いてみると入り口から村人総出で迎えられ、歓迎の花輪をかけられ、村を上げての祭りのような感じの歓待であった。ハントたちへの報酬で村全体が生き永らえたこと、そしてハントたちをヒョードルたちから救ったことで英雄視されてしまったのだった。
「そのうち、レオンの銅像とかつくられるかもねあの村」
「勘弁してよ」
今は大丈夫みたいだが村の状況はハントたちに聞いてた以上に厳しいらしい。この圧政が続けばそのうち限界を迎えて反乱を起こさなければならないかもしれないとも漏らしていた。反乱を起こさなければ餓死するのみなので、反乱を起こすしかない状況に追い込まれるかもと。
この世界は階級が絶対だ。庶民は貴族に逆らうことはできないし、下位の貴族は上位の貴族に逆らうことはできない。逆らうときは命がけですべてを敵に回さなければならない。そうならないことを願うのみだった。
「そうだ! ヒョードルから返済された経験値、ニーナに譲渡してあげるよ」
「じょ、譲渡?」
俺は経験値が譲渡もできることをニーナに説明する。
「えっえっ? そんなの悪いよ! レオンが貸してたものなんだし!」
「いいんだよ。俺があげたいと思うんだから。それにヒョードルたちの経験値はニーナが受け取るべきだという気もするし。それじゃいくよ!」
「えっちょ、ちょっと……」
《経験値譲渡》
俺から発せられる経験値の光の粒がニーナにもたらされる。
「ひぁあっ、ひぁあーーんっ!」
ニーナは素っ頓狂な声を上げながらもどこか恍惚の表情を浮かべている。光の粒がすべてニーナにもたらされ、まるでそこだけ特別な証明に照らされていたような空間も元に戻る。
「え、こ……これで……わっ! すごい!!」
鑑定で確認すると……よかった、はじめての譲渡で少し不安だったが、譲渡前のレベル30から譲渡後にレベル60までしっかり上がっている。ステータスは…………おお、人族だったらレベル70台はあるのじゃないかというステータスだ。
「私がレベル60……人と比べてあんなに上がりにくかったのに…………ありがとうレオン!!」
弾けるような笑顔をニーナは向けてくる。
「どういたしまして」
俺たちのそんなやり取りとチラリと見やった馬車の操者はまた前を向いて、夕焼けの中、馬車を走らせ続ける。
村からティラナの町までの道のりは牧場地帯が続いている。放牧している家畜を小屋に追い立てているであろう、牧場人たちの姿もちらほらと見受けられる。そんな中、先の街道で一台の馬車が止まっており、その周辺に人が群がっている。なんだろう? ほとんど人が通らないような田舎道のはずだけど。
「話が違うっす! お金貸してるんだから耳揃えて返してもらわないと困るっす!」
どうやらネコ耳でしっぽを生やした獣人族の女性が馬車に乗っている人間に抗議しているようだった。
10
お気に入りに追加
1,961
あなたにおすすめの小説
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる