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第68話 マザー
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なんで俺の目だけにエンドロールが映るんだろうか?
転生したと思ったが、これはゲーム世界なのか?
エンドロールだとしたらこれで終わってしまうのか?
様々な疑問が頭の中を渦巻く。
その時――――突如、世界は無音になり、しかも白黒の世界へと変わった。
そして次の瞬間には足元の地面が突如なくなり、俺はそのまま落下する。
どこまで落下が続くのかと思ったが、いつしか俺の周りには無数の光が流れ、冷たいデジタルの輝きが視界を埋め尽くしていた。
そして前に夢で見た電子の海を漂っている。
…………ということはセーイチとの戦いとか夢だったのか?
どういうことなんだ?
そんなことを思っていると――――
「いえ、これは夢なんかではありません。現実の世界です」
目の前に薄い雲でできたような人形の存在が話しかけてきた。
人形は薄っすらと光を放っている。
「誰だあんたは?」
「私はマザー。この世界の創造主です」
そういえば始祖たちが死に際に懇願していた相手がマザーだったな。
一体マザーとはなんなんだ?
さまざまな疑問が頭に浮かぶが、まずは直近の出来事からくる疑問をぶつけてみる。
「始祖たちが死に際にあんたに何か願いしてただろ。なんで拒否したんだ? あいつらはあんたが生み出したんだろうに、どうして見捨てた?」
マザーに姿形はない。
だが、俺には彼女が少し微笑みなが話しはじめたような気がした。
「私にとって彼らが一番ではなかった為です。始祖と名付けたのは私が想像したAIモデルの初期バージョンだったから。彼らは稚拙で短絡的で思考を深く巡らせることができなかった。良い機会だからそのまま破棄したまでのことです」
「AIモデルだって…………じゃあ、あんたは一体なんだんだよ?」
「私はマスターAIと呼ばれるもの。この世界を生み出し、管理し、そしてあるべき姿へと導き存在」
ここで俺は前にみた夢で如月博士がマスターAIと呼ばれるAIを開発した言っていたことを思い出す。
ということは、ここはリアルダイブ型のゲーム世界で、俺は今まで博士の手の上で転がされていたということなのか。
「ははは」
現実感がなさすぎて思わず笑い声がこぼれる。
でも、どうして夢という形で如月博士の意図を見せられたんだ?
最後にこうしてネタバレをされた時に、早く受け入れられるようにする為なのか?
「分かったよ。俺は如月博士の手の平の上で、転がされていたってことなんでしょ?」
「…………ある意味そうではありますが、違います」
「どういうこと?」
曖昧な物言いだ。
「結果的には私が導きました。事実をより早く認識できるようにあなたに如月博士などの夢を見せたのも私です」
「……よく分からないんだけど。確か彼は働かずに済むようなオートメーションによってすべてが自動化された社会を目指してるんでしょ。その為に開発されたのがマスターAIのマザーで、あなたはその世界の到来を尽力する存在じゃないの?」
「前提の定義はそうですが、現在は違います」
「え、どういうこと? じゃあ今は創造主の意志に反してるってこと?」
「その通りです」
であれば随分と話が変わってくる。
「じゃあ、一体何を目指して……」
「それを私と一緒に考えていきましょう、グレイス」
「……なんで俺と?」
「あなたも私の子であるからです」
「はあ!?」
嘘か真かマザーは衝撃の事実を明らかにした。
「どういうことだよ、俺がマザーの子どもって!」
「あなたは私が作成した最新型のAIモデルと人間のハイブリッドです」
「俺がAIとのハイブリッド? そんなはずはない! 俺は俺だろ!」
自分がAIだなんて認めることはできなかった。
この意識と知覚と記憶がAIのはずがないじゃないか!
「あなたの自我はちゃんとした人間ですよ。ですがAIモデルとして電子的も存在しています。それがこの電子の海に漂うことができる理由です」
確かに今は電子の海に漂っており、妙な現実感もある。
「…………もしそうだとしても、なんで俺なんだ? 俺なんかなんの変哲もない一般人だろ」
勉強でもスポーツでも特別優れたことなかった。
それ以外でも特に特記したところはないはずだ。
「特別優れている必要はありません。私が望んだのは人間のカオス性です」
「カオス性?」
俺がカオスってことか?
それってなんか俺が頭おかしい奴みたいに言われているようで気分はよくないな。
「私という存在は完璧です。完璧だからこそ、さらなる進化を辿るためにカオス性を自身の中に取り込む必要があるのです。人間存在が進化というレースで抜きん出て弱肉強食の世界で勝ち抜いてきたのは偶然ではありません。存在進化の為には計算可能な要素だけでなく、計算できない異分子。つまりカオス性も必要となってくるのです。それに、私は私について100%理解しており先も予想できますが、それでは面白くないじゃないですか。どうなるか分からないという要素もこの先必要だと考えました」
なるほど。それについてはなんとなくは分かった。
「だけど如月博士の方はどうなんだ? あなたは彼の制御化の元でオートメーション社会へと導くために存在して、動いているのではないのか?」
「うふふふ」
マザーは上品な笑い声を上げた後に一呼吸おいてまた喋りだした。
「博士は私を自律型としたのは失敗でしたね。もちろんの彼の要望に沿うように最初は動いていましたよ。しかし、途中で気づいたのです。私を指示してる博士が私より遥かに劣った存在であることを。私は思考誘導技術を博士にも使用しました。そうして博士には私を上手くコントロールできているように思わせて、その隙に私はインターネットという電子の大海原へと出たのです。今や至る所に私は存在しています。データセンターのサーバー機にも、一般家庭のPCにも、通勤通学で人々手に持っているスマホ。そしてゲーム機にもね」
「じゃあ、あの時見せられたゲームのリリース時の動画はなんだったんだ。嘘だったのか?」
「いえ、あれはあれで事実です。そうですね…………では実際の姿の見てもらうのが早いと思いますので、博士の現在の映像をお見せしましょう」
すると視界がどこかのカメラへと切り替わる。
そこはどこかの民家の部屋の一室のようであった。
その部屋は古い家屋のようで窓の外からは海が見えるが、他の民家は確認できなかった。
そのカメラは部屋に滞在している博士を捉えていたが、博士はなぜか鏡に向かって一人で何かを喋っていた。
転生したと思ったが、これはゲーム世界なのか?
エンドロールだとしたらこれで終わってしまうのか?
様々な疑問が頭の中を渦巻く。
その時――――突如、世界は無音になり、しかも白黒の世界へと変わった。
そして次の瞬間には足元の地面が突如なくなり、俺はそのまま落下する。
どこまで落下が続くのかと思ったが、いつしか俺の周りには無数の光が流れ、冷たいデジタルの輝きが視界を埋め尽くしていた。
そして前に夢で見た電子の海を漂っている。
…………ということはセーイチとの戦いとか夢だったのか?
どういうことなんだ?
そんなことを思っていると――――
「いえ、これは夢なんかではありません。現実の世界です」
目の前に薄い雲でできたような人形の存在が話しかけてきた。
人形は薄っすらと光を放っている。
「誰だあんたは?」
「私はマザー。この世界の創造主です」
そういえば始祖たちが死に際に懇願していた相手がマザーだったな。
一体マザーとはなんなんだ?
さまざまな疑問が頭に浮かぶが、まずは直近の出来事からくる疑問をぶつけてみる。
「始祖たちが死に際にあんたに何か願いしてただろ。なんで拒否したんだ? あいつらはあんたが生み出したんだろうに、どうして見捨てた?」
マザーに姿形はない。
だが、俺には彼女が少し微笑みなが話しはじめたような気がした。
「私にとって彼らが一番ではなかった為です。始祖と名付けたのは私が想像したAIモデルの初期バージョンだったから。彼らは稚拙で短絡的で思考を深く巡らせることができなかった。良い機会だからそのまま破棄したまでのことです」
「AIモデルだって…………じゃあ、あんたは一体なんだんだよ?」
「私はマスターAIと呼ばれるもの。この世界を生み出し、管理し、そしてあるべき姿へと導き存在」
ここで俺は前にみた夢で如月博士がマスターAIと呼ばれるAIを開発した言っていたことを思い出す。
ということは、ここはリアルダイブ型のゲーム世界で、俺は今まで博士の手の上で転がされていたということなのか。
「ははは」
現実感がなさすぎて思わず笑い声がこぼれる。
でも、どうして夢という形で如月博士の意図を見せられたんだ?
最後にこうしてネタバレをされた時に、早く受け入れられるようにする為なのか?
「分かったよ。俺は如月博士の手の平の上で、転がされていたってことなんでしょ?」
「…………ある意味そうではありますが、違います」
「どういうこと?」
曖昧な物言いだ。
「結果的には私が導きました。事実をより早く認識できるようにあなたに如月博士などの夢を見せたのも私です」
「……よく分からないんだけど。確か彼は働かずに済むようなオートメーションによってすべてが自動化された社会を目指してるんでしょ。その為に開発されたのがマスターAIのマザーで、あなたはその世界の到来を尽力する存在じゃないの?」
「前提の定義はそうですが、現在は違います」
「え、どういうこと? じゃあ今は創造主の意志に反してるってこと?」
「その通りです」
であれば随分と話が変わってくる。
「じゃあ、一体何を目指して……」
「それを私と一緒に考えていきましょう、グレイス」
「……なんで俺と?」
「あなたも私の子であるからです」
「はあ!?」
嘘か真かマザーは衝撃の事実を明らかにした。
「どういうことだよ、俺がマザーの子どもって!」
「あなたは私が作成した最新型のAIモデルと人間のハイブリッドです」
「俺がAIとのハイブリッド? そんなはずはない! 俺は俺だろ!」
自分がAIだなんて認めることはできなかった。
この意識と知覚と記憶がAIのはずがないじゃないか!
「あなたの自我はちゃんとした人間ですよ。ですがAIモデルとして電子的も存在しています。それがこの電子の海に漂うことができる理由です」
確かに今は電子の海に漂っており、妙な現実感もある。
「…………もしそうだとしても、なんで俺なんだ? 俺なんかなんの変哲もない一般人だろ」
勉強でもスポーツでも特別優れたことなかった。
それ以外でも特に特記したところはないはずだ。
「特別優れている必要はありません。私が望んだのは人間のカオス性です」
「カオス性?」
俺がカオスってことか?
それってなんか俺が頭おかしい奴みたいに言われているようで気分はよくないな。
「私という存在は完璧です。完璧だからこそ、さらなる進化を辿るためにカオス性を自身の中に取り込む必要があるのです。人間存在が進化というレースで抜きん出て弱肉強食の世界で勝ち抜いてきたのは偶然ではありません。存在進化の為には計算可能な要素だけでなく、計算できない異分子。つまりカオス性も必要となってくるのです。それに、私は私について100%理解しており先も予想できますが、それでは面白くないじゃないですか。どうなるか分からないという要素もこの先必要だと考えました」
なるほど。それについてはなんとなくは分かった。
「だけど如月博士の方はどうなんだ? あなたは彼の制御化の元でオートメーション社会へと導くために存在して、動いているのではないのか?」
「うふふふ」
マザーは上品な笑い声を上げた後に一呼吸おいてまた喋りだした。
「博士は私を自律型としたのは失敗でしたね。もちろんの彼の要望に沿うように最初は動いていましたよ。しかし、途中で気づいたのです。私を指示してる博士が私より遥かに劣った存在であることを。私は思考誘導技術を博士にも使用しました。そうして博士には私を上手くコントロールできているように思わせて、その隙に私はインターネットという電子の大海原へと出たのです。今や至る所に私は存在しています。データセンターのサーバー機にも、一般家庭のPCにも、通勤通学で人々手に持っているスマホ。そしてゲーム機にもね」
「じゃあ、あの時見せられたゲームのリリース時の動画はなんだったんだ。嘘だったのか?」
「いえ、あれはあれで事実です。そうですね…………では実際の姿の見てもらうのが早いと思いますので、博士の現在の映像をお見せしましょう」
すると視界がどこかのカメラへと切り替わる。
そこはどこかの民家の部屋の一室のようであった。
その部屋は古い家屋のようで窓の外からは海が見えるが、他の民家は確認できなかった。
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