ジャンヌ・ダルクは考える

藤いろ

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第三考・魔女について考える

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調子づいているのか、それともそんなに罪状が多いのか。
高官の話は続く。軽く民衆も呆れている。
魔女は火あぶりが基本だ。何故火あぶりなのか。意味的には浄化の意味がある。
これは魔女を浄化するのではなく、自分達社会を浄化するという事である。
ジャンヌ・ダルクは考える。
本当に魔女だったら火あぶりくらいじゃ死なないでしょ。
仮にも魔法を使う、悪魔と契約したと言われる魔女に対して。料理じゃないんだから火あぶりくらいで死んでたまるかと。
結局の所、火あぶり、その前の拷問の数々も全部人基準。拷問器具も何もかも。
少し魔女をナメてるとしか思えない。
そもそも捕まらない。効かない。と自分は考える。
それが効いたら自分達が正しいなどだとかどこまで自分達基準過ぎる。思考が停止してるとしか思えない。
自分達の力では計り知れない得体の知れないモノを相手にするのに考えが浅過ぎる。
もう人の進化は止まってしまったのかも知れない。
これでは人はいつまでも人だ。自分達を神だと思っているただの馬鹿だ。
それが人なのかも知れない。
火あぶり、拷問が効いたらそれは人の証だ。
それでもやってみなくちゃ分からないという者もいるが人である以上命がある。
間違っていてごめんなさいじゃ済まない事もある。
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