上 下
42 / 72

第42話・偽物でも良い(仮)

しおりを挟む
俺は何がしたいのか?
俺の望みは何だ?
シンドバッドさんに協力する事か?
この能力を解除する事か?
前の世界ではどうだった?何か望んでいたか?
俺は前の世界では引きこもりのオタクだった。漫画、アニメ、ゲームが大好きだった。
引きこもった訳は集団というのに適性がなかったから。
皆んなと何かするのが苦手だったんだよね。
案の定ぼっち。そのまま学校にも行かなくなった。
誰もからも好かれなかった。親も俺を放置。
誰かから好かれたかった。誰でも良いから。
「天使?大丈夫ですか?」
「え?あ、はい・・・・」
「マジ大丈夫かよ!?チッやっぱりアリババ達なんかと一緒に行かせるんじゃなかったぜ!」
「ああ、今から殺しに行くか」
「賛成だバイオ。ボクも行くぞ」
「止めなさい。天使と添い寝する方が先でしょう」
「「「確かに」」」
「さぁ誰と添い寝しますか、天使?勿論僕ですよね」
「皆んなでしましょう」
「「「「!?」」」」
今は答えは出ない。
今は誰でも良い、偽物でも良い。
今は人のぬくもりが欲しい。
今は1人でいたくない。
今は、今だけでも。

この部屋のベッドは大きい。それでも大人5人が横になれば狭い。
「これ端の2人は意味なくないか?」
バイオが言う。
「文句はテメーのハジャル、ワラカ、マカスの弱さを恨みな」
「アーズィムが1番最初に負けたじゃないか」
「うるせーよ!!」
「ああ、天使柔らかい。最高です」
「マスター俺の胸の中へどうぞ」
自分で言った事を後悔。
両端同士で言い争わないで、うるさい。
アラジンさんめっちゃ二の腕触るし、男が柔らかいってそれは嬉しくない。
バイコさんも胸の中へどうぞって言いながら俺を自分の胸に押し付けるの止めて。
「天使」
「マスター」
「我が君」
「ご主人様」
不快な事は沢山ある。後悔とあるけど今の状況本当は嫌じゃない。
偽物でも良い、今はこれで良い。
これが良い。
今日はよく寝れそうだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転移したら豊穣の神でした ~イケメン王子たちが僕の夫の座を奪い合っています~

奈織
BL
勉強も運動もまるでダメなポンコツの僕が階段で足を滑らせると、そこは異世界でした。 どうやら僕は数十年に一度降臨する豊穣の神様らしくて、僕が幸せだと恵みの雨が降るらしい。 しかも豊穣神は男でも妊娠できて、生まれた子が次代の王になるってマジですか…? 才色兼備な3人の王子様が僕の夫候補らしい。 あの手この手でアプローチされても、ポンコツの僕が誰かを選ぶなんて出来ないです…。 そんな呑気で天然な豊穣神(受け)と、色々な事情を抱えながら豊穣神の夫になりたい3人の王子様(攻め)の物語。 ハーレムものです。

スキルも魔力もないけど異世界転移しました

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
なんとかなれ!!!!!!!!! 入社四日目の新卒である菅原悠斗は通勤途中、車に轢かれそうになる。 死を覚悟したその次の瞬間、目の前には草原が広がっていた。これが俗に言う異世界転移なのだ——そう悟った悠斗は絶望を感じながらも、これから待ち受けるチートやハーレムを期待に掲げ、近くの村へと辿り着く。 そこで知らされたのは、彼には魔力はおろかスキルも全く無い──物語の主人公には程遠い存在ということだった。 「異世界転生……いや、転移って言うんですっけ。よくあるチーレムってやつにはならなかったけど、良い友だちが沢山できたからほんっと恵まれてるんですよ、俺!」 「友人のわりに全員お前に向けてる目おかしくないか?」 チートは無いけどなんやかんや人柄とかで、知り合った異世界人からいい感じに重めの友情とか愛を向けられる主人公の話が書けたらと思っています。冒険よりは、心を繋いでいく話が書きたいです。 「何って……友だちになりたいだけだが?」な受けが好きです。 6/30 一度完結しました。続きが書け次第、番外編として更新していけたらと思います。

運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました

十夜 篁
BL
 初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。 そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。 「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!? しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」 ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意! 「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」  まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…? 「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」 「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」 健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!? そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。 《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》

【完結】マジで滅びるんで、俺の為に怒らないで下さい

白井のわ
BL
人外✕人間(人外攻め)体格差有り、人外溺愛もの、基本受け視点です。 村長一家に奴隷扱いされていた受けが、村の為に生贄に捧げられたのをきっかけに、双子の龍の神様に見初められ結婚するお話です。 攻めの二人はひたすら受けを可愛がり、受けは二人の為に立派なお嫁さんになろうと奮闘します。全編全年齢、少し受けが可哀想な描写がありますが基本的にはほのぼのイチャイチャしています。

突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています

ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた 魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。 そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。 だがその騎士にも秘密があった―――。 その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。

だからっ俺は平穏に過ごしたい!!

しおぱんだ。
BL
たった一人神器、黙示録を扱える少年は仲間を庇い、絶命した。 そして目を覚ましたら、少年がいた時代から遥か先の時代のエリオット・オズヴェルグに転生していた!? 黒いボサボサの頭に、丸眼鏡という容姿。 お世辞でも顔が整っているとはいえなかったが、術が解けると本来は紅い髪に金色の瞳で整っている顔たちだった。 そんなエリオットはいじめを受け、精神的な理由で絶賛休学中。 学園生活は平穏に過ごしたいが、真正面から返り討ちにすると後々面倒事に巻き込まれる可能性がある。 それならと陰ながら返り討ちしつつ、唯一いじめから庇ってくれていたデュオのフレディと共に学園生活を平穏(?)に過ごしていた。 だが、そんな最中自身のことをゲームのヒロインだという季節外れの転校生アリスティアによって、平穏な学園生活は崩れ去っていく。 生徒会や風紀委員を巻き込むのはいいが、俺だけは巻き込まないでくれ!! この物語は、平穏にのんびりマイペースに過ごしたいエリオットが、問題に巻き込まれながら、生徒会や風紀委員の者達と交流を深めていく微BLチックなお話 ※のんびりマイペースに気が向いた時に投稿していきます。 昔から誤字脱字変換ミスが多い人なので、何かありましたらお伝えいただけれ幸いです。 pixivにもゆっくり投稿しております。 病気療養中で、具合悪いことが多いので度々放置しています。 楽しみにしてくださっている方ごめんなさい💦 R15は流血表現などの保険ですので、性的表現はほぼないです。 あったとしても軽いキスくらいですので、性的表現が苦手な人でも見れる話かと思います。

無自覚主人公の物語

裏道
BL
トラックにひかれて異世界転生!無自覚主人公の話

乙女ゲームに転移したけど無理ゲー過ぎて笑える(仮)

鍋底の米
BL
ある日、高校からの帰り道、とある事故に巻き込まれたせいで、おれは異世界に転移させられた。 『ハーレム学園 どきどき♡サバイバル ~乙女の本気モード~』 そこは、乙女ゲームの世界であった… 称号:聖女? いや、おれ男だし。 しかもなんといきなり2作目? ふざけんな! 突然迫る命の危機?! ハードモード過ぎるだろ!! —— どうやらこれは、ただの恋愛ゲームではなさそうだ…。 ------------------------------------------------ ファンタジー色強め。 だが、BL。されど、BL。 けれど、R18指定はしておりません。 ゲームのタイトルがアレですが、 学園物ではありませんし、 カップリングも固定です。 この時点でかなり読者層が狭まると思います。 それでもオッケーよ、と受け入れてお付き合い頂けると嬉しいです。

処理中です...