40 / 72
第40話・チームシンドバッド3[その気持ちの理由]
しおりを挟む
「で、イケメン兄さん方。ワイに何の用??」
「テメー騙しやがってな!」
アーズさんがアブーに掴み掛かる。
「いやいや騙してなんてないわ。ワイはアブーとはどんな方?って聞いただけやで~」
「よし殺す」
「ダメだよぉアーズ君」
「そうやでダメやでタレ目兄さん♪ん~髭もカッコええなぁ、好みやで♪」
「よし殺す」
「だからダメだってぇ」
「でも、見つかって良かったな。早くコイツ連れて帰ろう」
「連れて帰る?ホンマに兄さんら何者?」
目の座ったアーズさんを宥めて、シンドバッドさんが事情を説明する。
「あー!あー!その事か!アハハハ!アルさんの使いなんやね、君ら!アハハハ!」
「何がおかしいんだ?頭ヤバいのか?」
心の中で何がおかしいんだ?頭ヤバいのか?と思いながらバイオさんが聞いた。
「ヤバない、ヤバない!いやヤバいかな?アハハハ!」
「いやヤバいだろ」
「ヤバくてもどっちでも良いからよ!さっさと連れて帰ろうぜ!」
「という事なんだぁアブー君一緒に帰ろうぅ」
「いや~兄さん方の話聞いたらまだ帰れんわ」
「どういう事??」
「ワイが帰らへんとアルさん、ワイの事ずっと考えてるんやろ。ええやん、ワイの思った通りの展開や!」
「は??」
「何言ってんだ?」
「つまり、教王がずっと自分の事想うようにワザと帰らないとぉ」
「おぉ兄さん話が早い!頭ええやろ」
「なんだそりゃあ??そんなのが良いのか、お前」
そう言ってアーズさんがアラックを飲む。
「思い人がずっと自分の事考えてるなんてゾクゾクせえへんか?」
「歪んだ愛だな。ボクには分からん」
誰もツッコまない。
「と君の愛の形は分かったけどぉ。これは友人からの約束でもあってねぇ、どうにか一緒に帰ってくれないかぃ?」
「ん~そやなぁ・・・・うん!兄さん方の想い人について話してくれや!そしたら帰るで!」
「はぁ??そんなん聞いてどうすんだよ?アラックおかわり」
「参考させてもらうわ。あとは人の恋愛話聞くの趣味やねん」
「・・・・うん、なるほどぉ。じゃあバイオ君からぁ」
「オイ何がなるほどなんだ?そして何でボクからなんだ。仕方ないな、話してやろう」
「ノリノリじゃん~」
「ボクのご主人様はそうだな、全ての液が甘いと思う!早く舐めたい!」
アブーはウンウンと頷き言う。
「この子ヤバない?」
「ヤバいよぉ」
「まぁ趣味嗜好は人それぞれ!相手がそれを受け入れてくれればそれでええんや!」
「受け入れてはいないんだよ」
「じゃあ次はヒゲの兄さん!」
「あ~!?何でそんな事言わなきゃなんねぇんだよ」
「アーズィム君そう言わずにぃ」
「嫌だね!俺と我が君の事は俺達だけの大切な事なんだ!」
「アーズィムは意外とロマンチストだな」
「んだと!バイオ!」
「じゃあヒゲの兄さんはその我が君を何で好きなんや?」
「何で・・・?」
「・・・何でなんだぃアーズィム君?」
「俺は我が君が・・・・理由・・・・なんてない・・・」
「そっちの前髪兄さんはどうや?理由」
「理由・・・・」
思考の停止か、二人の言葉が止まる。
「テメー騙しやがってな!」
アーズさんがアブーに掴み掛かる。
「いやいや騙してなんてないわ。ワイはアブーとはどんな方?って聞いただけやで~」
「よし殺す」
「ダメだよぉアーズ君」
「そうやでダメやでタレ目兄さん♪ん~髭もカッコええなぁ、好みやで♪」
「よし殺す」
「だからダメだってぇ」
「でも、見つかって良かったな。早くコイツ連れて帰ろう」
「連れて帰る?ホンマに兄さんら何者?」
目の座ったアーズさんを宥めて、シンドバッドさんが事情を説明する。
「あー!あー!その事か!アハハハ!アルさんの使いなんやね、君ら!アハハハ!」
「何がおかしいんだ?頭ヤバいのか?」
心の中で何がおかしいんだ?頭ヤバいのか?と思いながらバイオさんが聞いた。
「ヤバない、ヤバない!いやヤバいかな?アハハハ!」
「いやヤバいだろ」
「ヤバくてもどっちでも良いからよ!さっさと連れて帰ろうぜ!」
「という事なんだぁアブー君一緒に帰ろうぅ」
「いや~兄さん方の話聞いたらまだ帰れんわ」
「どういう事??」
「ワイが帰らへんとアルさん、ワイの事ずっと考えてるんやろ。ええやん、ワイの思った通りの展開や!」
「は??」
「何言ってんだ?」
「つまり、教王がずっと自分の事想うようにワザと帰らないとぉ」
「おぉ兄さん話が早い!頭ええやろ」
「なんだそりゃあ??そんなのが良いのか、お前」
そう言ってアーズさんがアラックを飲む。
「思い人がずっと自分の事考えてるなんてゾクゾクせえへんか?」
「歪んだ愛だな。ボクには分からん」
誰もツッコまない。
「と君の愛の形は分かったけどぉ。これは友人からの約束でもあってねぇ、どうにか一緒に帰ってくれないかぃ?」
「ん~そやなぁ・・・・うん!兄さん方の想い人について話してくれや!そしたら帰るで!」
「はぁ??そんなん聞いてどうすんだよ?アラックおかわり」
「参考させてもらうわ。あとは人の恋愛話聞くの趣味やねん」
「・・・・うん、なるほどぉ。じゃあバイオ君からぁ」
「オイ何がなるほどなんだ?そして何でボクからなんだ。仕方ないな、話してやろう」
「ノリノリじゃん~」
「ボクのご主人様はそうだな、全ての液が甘いと思う!早く舐めたい!」
アブーはウンウンと頷き言う。
「この子ヤバない?」
「ヤバいよぉ」
「まぁ趣味嗜好は人それぞれ!相手がそれを受け入れてくれればそれでええんや!」
「受け入れてはいないんだよ」
「じゃあ次はヒゲの兄さん!」
「あ~!?何でそんな事言わなきゃなんねぇんだよ」
「アーズィム君そう言わずにぃ」
「嫌だね!俺と我が君の事は俺達だけの大切な事なんだ!」
「アーズィムは意外とロマンチストだな」
「んだと!バイオ!」
「じゃあヒゲの兄さんはその我が君を何で好きなんや?」
「何で・・・?」
「・・・何でなんだぃアーズィム君?」
「俺は我が君が・・・・理由・・・・なんてない・・・」
「そっちの前髪兄さんはどうや?理由」
「理由・・・・」
思考の停止か、二人の言葉が止まる。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。
異世界転移したら豊穣の神でした ~イケメン王子たちが僕の夫の座を奪い合っています~
奈織
BL
勉強も運動もまるでダメなポンコツの僕が階段で足を滑らせると、そこは異世界でした。
どうやら僕は数十年に一度降臨する豊穣の神様らしくて、僕が幸せだと恵みの雨が降るらしい。
しかも豊穣神は男でも妊娠できて、生まれた子が次代の王になるってマジですか…?
才色兼備な3人の王子様が僕の夫候補らしい。
あの手この手でアプローチされても、ポンコツの僕が誰かを選ぶなんて出来ないです…。
そんな呑気で天然な豊穣神(受け)と、色々な事情を抱えながら豊穣神の夫になりたい3人の王子様(攻め)の物語。
ハーレムものです。
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
転生したので異世界でショタコンライフを堪能します
のりたまご飯
BL
30歳ショタコンだった俺は、駅のホームで気を失い、そのまま電車に撥ねられあっけなく死んだ。
けど、目が覚めるとそこは知らない天井...、どこかで見たことのある転生系アニメのようなシチュエーション。
どうやら俺は転生してしまったようだ。
元の世界で極度のショタコンだった俺は、ショタとして異世界で新たな人生を歩む!!!
ショタ最高!ショタは世界を救う!!!
ショタコンによるショタコンのためのBLコメディ小説であーる!!!
教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。
かーにゅ
BL
公開日増やしてからちょっと減らしました(・∀・)ノ
ネタがなくて不定期更新中です……
陽キャと陰キャ。そのくくりはうちの学校では少し違う。
陰キャと呼ばれるのはいわゆるオタク。陽キャはそれ以外。
うちのオタクたちは一つに特化していながら他の世界にも精通する何気に万能なオタクであった。
もちろん、異世界転生、異世界転移なんてものは常識。そこにBL、百合要素の入ったものも常識の範疇。
グロものは…まあ人によるけど読めなくもない。アニメ系もたまにクソアニメと言うことはあっても全般的に見る。唯一視聴者の少ないアニメが女児アニメだ。あれはハマるとやばい。戻れなくなる。現在、このクラスで戻れなくなったものは2人。1人は女子で妹がいるためにあやしまれないがもう1人のほうは…察してくれ。
そんな中僕の特化する分野はBL!!だが、ショタ攻め専門だ!!なぜかって?そんなの僕が小さいからに決まっているじゃないか…おかげで誘ってもネコ役しかさせてくれないし…本番したことない。犯罪臭がするって…僕…15歳の健全な男子高校生なのですが。
毎週月曜・水曜・金曜・更新です。これだけパソコンで打ってるのでいつもと表現違うかもです。ショタなことには変わりありません。しばらくしたらスマホから打つようになると思います。文才なし。主人公(ショタ)は受けです。ショタ攻め好き?私は受けのが好きなので受け固定で。時々主人公が女に向かいますがご心配なさらず。
スキルも魔力もないけど異世界転移しました
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
なんとかなれ!!!!!!!!!
入社四日目の新卒である菅原悠斗は通勤途中、車に轢かれそうになる。
死を覚悟したその次の瞬間、目の前には草原が広がっていた。これが俗に言う異世界転移なのだ——そう悟った悠斗は絶望を感じながらも、これから待ち受けるチートやハーレムを期待に掲げ、近くの村へと辿り着く。
そこで知らされたのは、彼には魔力はおろかスキルも全く無い──物語の主人公には程遠い存在ということだった。
「異世界転生……いや、転移って言うんですっけ。よくあるチーレムってやつにはならなかったけど、良い友だちが沢山できたからほんっと恵まれてるんですよ、俺!」
「友人のわりに全員お前に向けてる目おかしくないか?」
チートは無いけどなんやかんや人柄とかで、知り合った異世界人からいい感じに重めの友情とか愛を向けられる主人公の話が書けたらと思っています。冒険よりは、心を繋いでいく話が書きたいです。
「何って……友だちになりたいだけだが?」な受けが好きです。
6/30 一度完結しました。続きが書け次第、番外編として更新していけたらと思います。
異世界人は愛が重い!?
ハンダココア
BL
なぜか人から嫌われる体質で、家族からも見放され、現世に嫌気がさしたので自殺したら異世界転生できました。
心機一転異世界生活開始したけど異世界人(♂)がなぜか僕に愛の言葉を囁いてきます!!!!!
無自覚天然主人公は異世界でどう生きるのか。
主人公は異世界転生してチート能力持っていますが、TUEEEE系ではありません。
総愛され主人公ですが、固定の人(複数)としか付き合いません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる