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第37話・チームクロちゃん
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モルジアナさんが食料の準備を終え、南門全員が揃う。
「さて、行きましょうか」
用意された馬を見るとバイコさんの時とは違い、色々と煌びやかな装飾が付いている。
これが王家の馬かぁ。馬からして違うなぁ。
見惚れているとカシムさんが先に馬に乗り手を出してくる。
「さぁどうぞ。クロちゃん様」
紳士!落ち着きと優しさ、これが大人か!
「ありがとうございます」
と手を取り、カシムさんの後ろに乗る。
アリババさん、モルジアナさんもそれぞれ馬に乗り南のグランドと隣の都市の中間にある商業の盛んな村に向かう。
そこに千夜一夜物語が売られているとの情報があったらしい。
「しかし、そこの主人が中々売ってくれないらしいのです」
カシムさんが説明してくれる。
「かなりの金額を積んでも、物々交換を申し出てもダメらしい」
「商業の村なのに商売しないって珍しい奴も住んでんな」
アリババさんとモルジアナさんが言う。
前の世界でも作れないような魔法の品だから、値段を上げられるだけ上げようてるのか?道路作りたいけど土地売らない人みたいに。
村に着くとそこは村の中央に大きな通りがあり、出店、飲食店、服屋、雑貨屋、食料品店などなど。村中店だらけで祭りのような活気!凄い凄い!グランドより全然小さいけど熱量が凄い!
「おぉーーーー!凄い!」
思わず声に出る。
「いつ来ても凄い人々の熱ですね」
「な!な!見たい店があるんだよ!行っていい!?」
「モルジアナ、千夜一夜物語を手に入れてからだ」
モルジアナさんの気持ちは分かる。俺も見て回りたいもん!
「さて、目的の店はこの路地の奥です」
メイン通りを外れ、熱のない薄暗い道を進む。あ~さっきの通りに戻りたい。
路地の先にはパッと見古めかしい店が一つ。
「ここです」
中に入ると乱雑に置かれた家具、食器、小物、食べ物、統一性がない。
店自体コンビニくらいの広さかな。
「いらっしゃいませ」
店の奥から声がした、一瞬ビクッとなっちゃったよ!
奥には暗くてよく見えないけどおじいちゃん的な人?
「どうも。不思議な体験が出来るという物があるとここにあるとお聞きしてきたんですけど、ありますか?」
カシムさんがおじいちゃん的な人を見つけると近づきすぐに聞く。
なるほど、不思議体験ね。確か千夜一夜物語に決まった形はないらしいから。
「・・・欲深い人達が来たね」
「欲深い?」
「そんなモノを欲しがるなんて欲深いよ」
「不思議体験は欲深いですか?」
「不思議体験じゃないだろ欲しいのは?千夜一夜物語だろ」
!!
この人千夜一夜物語を知ってる!?
ん、知っててもおかしくないのか?千夜一夜物語の知名度が分からん!
「見たところ、王族か。本当に欲深い」
「欲の使い方によりますよ。そこまで分かってらっしゃるならお売り頂けますか?千夜一夜物語」
「フフッ欲深いのぉ。そち達の王は」
「あぁ?シンドバッド様バカにしてんのか、ジジイ」
獲物に今にも飛びつきそうな獣のようなモルジアナさん。
「やめなさい、モルジアナ」
「フフッ怖いのぉ。そうだのぉそち達の王の欲を教えてくれたら売っても良いかのぉ」
「王の欲は王のみのモノ。我々が知る必要はないのですよ」
「その欲が君達を裏切るモノでかもかのぉ?」
何だ?この人。何かを知ってるのか?シンドバッドさんの何かを。
「本当に知らないんですよ、我々は」
「愚直に尽くすか、それが間違った道でもか?」
「グランドは平和で栄えている。この村もグランドの恩恵を受けている。様に見えるのは表のみ。必ず裏もある。その裏を知らずして何が王か。全てを表に正しくするは王の務めではないか?ワシの子供達は裏を無くそうと王族に掛け合ったが殺されたぞ。王は何の為に子供達を殺した?そんな簡単に人を殺せる王の望みは何だ?千夜一夜物語なんて確証の無いモノに頼ってまで叶えたい願いは何だ?」
「フム、あの事件の関係者でしたか」
「さぁ!王の望みは何だ!?さぁ!答えてみせろ!ワシには聞く権利がある!貴様らに」
さっきまでは穏やかな顔をしていたのに今は地獄の鬼なような顔だ!これがこの人の本当の顔なのか!?いや、人の顔かこれが?
恨み、妬み、知りたい欲、様々な黒いものが渦巻いてる様な顔、雰囲気!
「店主・・・・それは」
カシムさんが言いかける。と同時に店主の顔が潰れ垂直に店の奥の奥へと吹き飛ぶ!
「店主、これが答えだ」
店主を吹き飛ばしたのはアリババさんだった。
「アリババ」
「しょうがないだろ、兄さん。視点が違うんだ」
俺は何も出来なかった。指をミリ単位で動かす事も。
そのぐらいビビっていた。
今はこの場所に俺に対して絶対敵味方はいない。
呼吸が浅くなる、汗が吹き出る。
「やってしまったものは仕方ない。モルジアナ、あの店主に多少の手当を。アリババは外を見張っていてくれ。音で周り者が来るかもしれん。千夜一夜物語は私とクロちゃん様で探そう。良いですか?クロちゃん様」
昨日のシンドバッドさんの行いも見たのに、こうして一人になると何も出来ない・・・・。
情けない・・・・。
前の世界の時と何も変わらない。
「・・・・分かりました」
「?」
不思議そうな顔をするカシムさん。
乱雑に物が置かれた店の中をくまなく探す。
乱雑に置かれている中で隠される様に奥の奥にバスケットボールくらいの虹色に光る正方形の物体を発見する。
よく分からないモノだ、多分これが千夜一夜物語だろう。
「おぉこれですね、シンドバッド様に見せて頂いたものと同じ力を感じます」
千夜一夜物語を持ち、手当をしたが目を覚さない店主を置いて、その場を去る。
村を見て回りたいとモルジアナさんが駄々をこねるが却下された。
来たばかりの時だったら俺も一緒に駄々を捏ねていたかも知れないが今はそんな気分になれない。
一緒に馬に乗り捕まっているカシムさんが怖くてたまらない。
容赦のないアリババさんも、モルジアナさんさえ怖い。
この世界に来て今が一番怖いかも知れない。
俺は本当に運が良かっただけなんだ。
自分には何が出来るのか、何も出来ない。
「さて、行きましょうか」
用意された馬を見るとバイコさんの時とは違い、色々と煌びやかな装飾が付いている。
これが王家の馬かぁ。馬からして違うなぁ。
見惚れているとカシムさんが先に馬に乗り手を出してくる。
「さぁどうぞ。クロちゃん様」
紳士!落ち着きと優しさ、これが大人か!
「ありがとうございます」
と手を取り、カシムさんの後ろに乗る。
アリババさん、モルジアナさんもそれぞれ馬に乗り南のグランドと隣の都市の中間にある商業の盛んな村に向かう。
そこに千夜一夜物語が売られているとの情報があったらしい。
「しかし、そこの主人が中々売ってくれないらしいのです」
カシムさんが説明してくれる。
「かなりの金額を積んでも、物々交換を申し出てもダメらしい」
「商業の村なのに商売しないって珍しい奴も住んでんな」
アリババさんとモルジアナさんが言う。
前の世界でも作れないような魔法の品だから、値段を上げられるだけ上げようてるのか?道路作りたいけど土地売らない人みたいに。
村に着くとそこは村の中央に大きな通りがあり、出店、飲食店、服屋、雑貨屋、食料品店などなど。村中店だらけで祭りのような活気!凄い凄い!グランドより全然小さいけど熱量が凄い!
「おぉーーーー!凄い!」
思わず声に出る。
「いつ来ても凄い人々の熱ですね」
「な!な!見たい店があるんだよ!行っていい!?」
「モルジアナ、千夜一夜物語を手に入れてからだ」
モルジアナさんの気持ちは分かる。俺も見て回りたいもん!
「さて、目的の店はこの路地の奥です」
メイン通りを外れ、熱のない薄暗い道を進む。あ~さっきの通りに戻りたい。
路地の先にはパッと見古めかしい店が一つ。
「ここです」
中に入ると乱雑に置かれた家具、食器、小物、食べ物、統一性がない。
店自体コンビニくらいの広さかな。
「いらっしゃいませ」
店の奥から声がした、一瞬ビクッとなっちゃったよ!
奥には暗くてよく見えないけどおじいちゃん的な人?
「どうも。不思議な体験が出来るという物があるとここにあるとお聞きしてきたんですけど、ありますか?」
カシムさんがおじいちゃん的な人を見つけると近づきすぐに聞く。
なるほど、不思議体験ね。確か千夜一夜物語に決まった形はないらしいから。
「・・・欲深い人達が来たね」
「欲深い?」
「そんなモノを欲しがるなんて欲深いよ」
「不思議体験は欲深いですか?」
「不思議体験じゃないだろ欲しいのは?千夜一夜物語だろ」
!!
この人千夜一夜物語を知ってる!?
ん、知っててもおかしくないのか?千夜一夜物語の知名度が分からん!
「見たところ、王族か。本当に欲深い」
「欲の使い方によりますよ。そこまで分かってらっしゃるならお売り頂けますか?千夜一夜物語」
「フフッ欲深いのぉ。そち達の王は」
「あぁ?シンドバッド様バカにしてんのか、ジジイ」
獲物に今にも飛びつきそうな獣のようなモルジアナさん。
「やめなさい、モルジアナ」
「フフッ怖いのぉ。そうだのぉそち達の王の欲を教えてくれたら売っても良いかのぉ」
「王の欲は王のみのモノ。我々が知る必要はないのですよ」
「その欲が君達を裏切るモノでかもかのぉ?」
何だ?この人。何かを知ってるのか?シンドバッドさんの何かを。
「本当に知らないんですよ、我々は」
「愚直に尽くすか、それが間違った道でもか?」
「グランドは平和で栄えている。この村もグランドの恩恵を受けている。様に見えるのは表のみ。必ず裏もある。その裏を知らずして何が王か。全てを表に正しくするは王の務めではないか?ワシの子供達は裏を無くそうと王族に掛け合ったが殺されたぞ。王は何の為に子供達を殺した?そんな簡単に人を殺せる王の望みは何だ?千夜一夜物語なんて確証の無いモノに頼ってまで叶えたい願いは何だ?」
「フム、あの事件の関係者でしたか」
「さぁ!王の望みは何だ!?さぁ!答えてみせろ!ワシには聞く権利がある!貴様らに」
さっきまでは穏やかな顔をしていたのに今は地獄の鬼なような顔だ!これがこの人の本当の顔なのか!?いや、人の顔かこれが?
恨み、妬み、知りたい欲、様々な黒いものが渦巻いてる様な顔、雰囲気!
「店主・・・・それは」
カシムさんが言いかける。と同時に店主の顔が潰れ垂直に店の奥の奥へと吹き飛ぶ!
「店主、これが答えだ」
店主を吹き飛ばしたのはアリババさんだった。
「アリババ」
「しょうがないだろ、兄さん。視点が違うんだ」
俺は何も出来なかった。指をミリ単位で動かす事も。
そのぐらいビビっていた。
今はこの場所に俺に対して絶対敵味方はいない。
呼吸が浅くなる、汗が吹き出る。
「やってしまったものは仕方ない。モルジアナ、あの店主に多少の手当を。アリババは外を見張っていてくれ。音で周り者が来るかもしれん。千夜一夜物語は私とクロちゃん様で探そう。良いですか?クロちゃん様」
昨日のシンドバッドさんの行いも見たのに、こうして一人になると何も出来ない・・・・。
情けない・・・・。
前の世界の時と何も変わらない。
「・・・・分かりました」
「?」
不思議そうな顔をするカシムさん。
乱雑に物が置かれた店の中をくまなく探す。
乱雑に置かれている中で隠される様に奥の奥にバスケットボールくらいの虹色に光る正方形の物体を発見する。
よく分からないモノだ、多分これが千夜一夜物語だろう。
「おぉこれですね、シンドバッド様に見せて頂いたものと同じ力を感じます」
千夜一夜物語を持ち、手当をしたが目を覚さない店主を置いて、その場を去る。
村を見て回りたいとモルジアナさんが駄々をこねるが却下された。
来たばかりの時だったら俺も一緒に駄々を捏ねていたかも知れないが今はそんな気分になれない。
一緒に馬に乗り捕まっているカシムさんが怖くてたまらない。
容赦のないアリババさんも、モルジアナさんさえ怖い。
この世界に来て今が一番怖いかも知れない。
俺は本当に運が良かっただけなんだ。
自分には何が出来るのか、何も出来ない。
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