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第14話・お世話係のモルジアナさん

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眩しい・・・・。あぁ朝から・・・・。
よく寝れたのかな俺。何かすごい長い1日だった気がする。
1日で色々あったからなぁ色々な人に会ったしアーズさん、アラジンさん、シンドバッドさん、あと親衛隊の人達、何だっけ名前・・・・。
すごいベッド2つも体験しちゃったし、このベッドは俺史上最高。いやぁ昨日の夜は気づいたら寝てたなぁ、いつ寝たのか覚えて・・・・ない・・・・。
いつ寝た俺?そしてアレ?アラジンさん記憶が無くなる直前までいたよね、隣に!
ガバっと急に起き上がるという危ない行為をする。
起きると隣にアラジンさんはいなかった。
そして俺は何も着ていなかった。
「・・・・・・・」
何も思い出せない!アラジンさんの顔がめっちゃ近くまで来たのは覚えてる!
でもそれから先が思い出せない!!
え~~~~~!!!!??そういう事~~~~!??どういう事~~~~~~!!?
いや!こういう行為はに憧れはあったけど!こっち側じゃない!!
マジで寝る前どうしたんだ俺!?
「あ、起きた」
部屋の奥から声がする。
「よく寝てたなぁまぁそうか」
声の主はパッツンボブカットのサラサラヘアーの小学生くらいの子。
「・・・女の子??」
「あ?オンナノコって名前じゃねーよ。俺はモルジアナってーの。あんたの世話係だ」
「モルジアナ・・・・ちゃん」
「あ?モルジアナさんだろ。お前は??」
「俺は・・・クロちゃんです・・・」
「よろっ!クロちゃん!」
怖い!でも、女の子だ!この世界来て初めての女子!
女の子は良いなぁ。この子もちょっと口調キツくて怖いけどちょいタレ目で俺っ娘で可愛い!
「世話係って事はモルジアナさんが色々お世話してくれるんですか?」
「おうよ、とりあえあず汚ねーから服は全部脱がして洗濯してるから」
「脱がしたの君!?」
「感謝しろ!言われる前に自分で考えてやったんだ!」
すごいドヤ顔。
「ありがとうございます」
深々と頭を下げる。
「中々ちゃんとした奴じゃねーか!服はコレ着ろよ!」
まだ裸だった俺にモルジアナさんが服を投げてきた。
そうだよ!俺裸だったよ!その理由は分かったから良いけど、まだ謎はある!
「あの・・・・アラジンさんは?」
「アラジン様?アラジン様ならー」
アラジンさんは様なんだ。
「僕ならここですよ」
「うわっ!!!」
急に横からの声!いつの間に!
「ア、アラジンさん、おはようございます」
「おはようございます、天使」
あっ昨日の事聞かなきゃ!
「あ、あの~昨日~」
「昨日??」
あー!聞けないー!恥ずかしい~!!聞ける!?普通!昨日キ・・・キスし、しました?なんて!あ~!あ~!
「あぁ昨日のですか」
「・・・・はい」
「それはまぁ」
フッと笑うアラジンさん。何だよ!何その笑いは!?ちょっと待って!
「え!?マジで!?」
「何がですか?」
あ、これ言わそうとしてるな。いい性格してる。
言わなきゃダメか~え~言うの~めっちゃ恥ずい!!
「だ、だから~」
「はい」
ちょっとニヤニヤするな!
「~~~~~~~キスしましたか?」
超小声で言った。
「してませんよ、残念ながら」
何だよ!してないのかよ!
「あの後気絶するように寝てしまわれたので。余程お疲れだったんですね」
良かった、してなくて。してたら何かもう、何かもうね!
「隣では寝させてもらいましたけど」
同衾はしたよ!まぁそれぐらいなら。
「そのあとはモルジアナが来てくれたので服とは頼みました。僕がするとあらぬ誤解を思うでしょう、天使は」
誤解が誤解じゃなくなるからな。
「おーい、二人ともー!シンドバッド様が待ってるから!早く用意してくれー!クロちゃんは早く服着る!」
「手伝いましょか?」
「一人で着れます!」
貰った服は全て白で金と黒の刺繍がしてあって上は半袖で下はダボっとしたズボン的なモノ。それからその上から何ていうんだろう、これ。ハンターハンターの初期のクラピカが着てたみたいなマント的なの。
「よくお似合いですよ、天使」
「ありがとうございます。何かムズムズしますよ、着慣れないので」
アラジンさんも同じような服を着て、部屋を出る。
部屋の外ではカシムさんがスタンバってた。
「おはようございます。宴会場へご案内します」
俺、アラジンさん、カシムさん、モルジアナさんは宴会場へ向かう。
「めっちゃ豪華に歓迎会してくれるってよ」
「モルジアナ、シンドバッド様のご友人様だぞ。ちゃんと敬語を使いなさい」
「えークロちゃんは良いって言ってくれてますよー」
言ってない。
「申し訳ありません、クロちゃん様」
「あ。いえ大丈夫です」
「ほらー」
「あともう一つ申し訳ない事が」
「何ですか??」
「実は昨日賊を捕らえたのですが、クロちゃん様とアラジン様の知り合いと申してまして、ご確認をお願いしたいのです」
知り合い??賊、あー何となく分かる展開。しまったー完全に忘れてた。
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