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第10話・七つの海の覇者シンドバッド
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シンドバッド!?
アラジンの次はシンドバッド!?え!?え!?え!?
何だこの世界は異世界じゃなくて本の中とかなのか!?
でもシンドバッドって・・・・・
ダメだ!色んな漫画シンドバッドが出てくる!
色々ありすぎて、寝るの目の前まできてまたこれかぁ~
「キュウ~」
変な声出た。
「あ~大丈夫ぅ??急に来たからビックリしたよね~」
「い、いえ」
まぁそうなんだけども。
「とりあえず名前教えてもらっても良いぃ?」
名前・・・・
「あ、えっと・・・・あの」
どうしよう、適当に言うか。でも、アラジンさんの知り合いみたいだし、変な事言うとめんどくさい事になるかもだしな。
「あの・・・・俺、な、名前は・・・・ハァハァハァ・・・」
また呼吸が上手く出来なくなってきた、あの時みたいに。
「大丈夫、ゆっくりで大丈夫だから」
シンドバッド・・・さんが俺の手を掴む。
その手は温かく、とても心地良い暖かさで手を握られてるだけなのに全身を包まれてるような。
「深呼吸してみてぇ」
俺は言われた通り深呼吸をした。
一息一息、身体の中に溜まってたごちゃごちゃしたモノも一緒に出てくようだった。
「実は俺、名前が思い出せないんです」
何で話したのかは分からない。けど、この人の何かがそうさせた。手の温かさなのか、この人の持つ別の物なのか。
「あらぁそうなのかぁ。じゃあ何かあだ名とかあるぅ??」
「ありま・・・ないです!」
マスター、我が君、天使、そんなあだ名ないです!!
「ふむぅ、じゃあ君は目もぉ髪もぉ黒いからクロだぁ」
犬か。でも今まで一番まともだ!
「じゃあそれで」
「でぇクロちゃんはどうしてここに??アラジンの友達ぃ??」
「あ、えーと、俺はアラジンさんの知り合い?で」
ヤベ、説明書難っ!
「おい!アラジン!!シンドバッド様を出せ!!」
部屋の外から怒号が響いてくる。
「あ、ヤバイぃ。もう来たかぁ」
「え?」
「クロちゃんごめん、ちょっと見てくるねぇ」
そう言うとシンドバッドさんはそそそっとまるで泥棒のように慎重にドアを開けて声のする廊下を半分顔を出して見る。
俺も気になって泥棒子分のように同じ行動をする。
廊下には二人いた。
「今日は大切なお客様がいるんです。静かにしてください」
「関係ない!大切なのはシンドバッド様だけだ!!お前の意見などゴミ以下だ!!アラジン!!」
居たのはアラジンさんと白いファッとした帽子に白いの短いベスト?とダボっとしたズボンの褐色肌の目付きが非常に怖い男。
「アラジンさん!」
「ダメだよぉ」
俺が出て行こうとするとシンドバッドさんに止められる。
「アラジンは大丈夫だからぁ。でも、今出てくとあの叫び声がクロちゃんにぶつけられちゃうからぁ」
「知り合い、ですか?」
「あの子は僕の親衛隊の隊長。今日は来るの早いなぁ」
親衛隊!?何、シンドバッドさんってアイドル!?
「さぁ!シンドバッド様を出せ!!」
「だから知らないですよ」
「知らない訳ないだろ!!訳の分からない本でシンドバッド様を誘惑しやがって!!」
「もう今日は終わりかなぁ。じゃあねクロちゃんまた会おうねぇ」
そう言ってシンドバッドさんは二人の前に出て行った。
「僕はここだよぉ」
「シンドバッド様!!!」
「もう月が傾くよぉ、静かにねぇアリババ」
アラジンの次はシンドバッド!?え!?え!?え!?
何だこの世界は異世界じゃなくて本の中とかなのか!?
でもシンドバッドって・・・・・
ダメだ!色んな漫画シンドバッドが出てくる!
色々ありすぎて、寝るの目の前まできてまたこれかぁ~
「キュウ~」
変な声出た。
「あ~大丈夫ぅ??急に来たからビックリしたよね~」
「い、いえ」
まぁそうなんだけども。
「とりあえず名前教えてもらっても良いぃ?」
名前・・・・
「あ、えっと・・・・あの」
どうしよう、適当に言うか。でも、アラジンさんの知り合いみたいだし、変な事言うとめんどくさい事になるかもだしな。
「あの・・・・俺、な、名前は・・・・ハァハァハァ・・・」
また呼吸が上手く出来なくなってきた、あの時みたいに。
「大丈夫、ゆっくりで大丈夫だから」
シンドバッド・・・さんが俺の手を掴む。
その手は温かく、とても心地良い暖かさで手を握られてるだけなのに全身を包まれてるような。
「深呼吸してみてぇ」
俺は言われた通り深呼吸をした。
一息一息、身体の中に溜まってたごちゃごちゃしたモノも一緒に出てくようだった。
「実は俺、名前が思い出せないんです」
何で話したのかは分からない。けど、この人の何かがそうさせた。手の温かさなのか、この人の持つ別の物なのか。
「あらぁそうなのかぁ。じゃあ何かあだ名とかあるぅ??」
「ありま・・・ないです!」
マスター、我が君、天使、そんなあだ名ないです!!
「ふむぅ、じゃあ君は目もぉ髪もぉ黒いからクロだぁ」
犬か。でも今まで一番まともだ!
「じゃあそれで」
「でぇクロちゃんはどうしてここに??アラジンの友達ぃ??」
「あ、えーと、俺はアラジンさんの知り合い?で」
ヤベ、説明書難っ!
「おい!アラジン!!シンドバッド様を出せ!!」
部屋の外から怒号が響いてくる。
「あ、ヤバイぃ。もう来たかぁ」
「え?」
「クロちゃんごめん、ちょっと見てくるねぇ」
そう言うとシンドバッドさんはそそそっとまるで泥棒のように慎重にドアを開けて声のする廊下を半分顔を出して見る。
俺も気になって泥棒子分のように同じ行動をする。
廊下には二人いた。
「今日は大切なお客様がいるんです。静かにしてください」
「関係ない!大切なのはシンドバッド様だけだ!!お前の意見などゴミ以下だ!!アラジン!!」
居たのはアラジンさんと白いファッとした帽子に白いの短いベスト?とダボっとしたズボンの褐色肌の目付きが非常に怖い男。
「アラジンさん!」
「ダメだよぉ」
俺が出て行こうとするとシンドバッドさんに止められる。
「アラジンは大丈夫だからぁ。でも、今出てくとあの叫び声がクロちゃんにぶつけられちゃうからぁ」
「知り合い、ですか?」
「あの子は僕の親衛隊の隊長。今日は来るの早いなぁ」
親衛隊!?何、シンドバッドさんってアイドル!?
「さぁ!シンドバッド様を出せ!!」
「だから知らないですよ」
「知らない訳ないだろ!!訳の分からない本でシンドバッド様を誘惑しやがって!!」
「もう今日は終わりかなぁ。じゃあねクロちゃんまた会おうねぇ」
そう言ってシンドバッドさんは二人の前に出て行った。
「僕はここだよぉ」
「シンドバッド様!!!」
「もう月が傾くよぉ、静かにねぇアリババ」
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