上 下
1 / 2

第1話・幼女に王子とアプリケーション

しおりを挟む
突然ですが、給気口から飛び降ります。
あ、給気口は人が通れないとお思いでしょう。しかし私が今いるビルは人が通れる給気口があるんです。
何でって?大きいビルだからなぁ。それでじゃないかなぁ。
その高さ3~4階分。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
普通死ぬ、良くて骨折、怪我は絶対!
だって私ただの女子高生だよ!それでも飛び降りなきゃと思った。そうしなきゃ確実に死ぬから。
私は今よく分からない人(?)達に追われている。
そんな説明の間に着地!
ジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーン!!!!!!
「痛い痛い痛いーーーーーーーーーーーー!!?」
とても痛い!とっても痛い!!でも怪我はしてなさそう!
ああでも走るとかは身体動かすのは無理!てかやりたくない!
「・・・・お姉ちゃん・・・・大丈夫?」
「~~~~~~~~~」
実は私は一人じゃない。
名前も知らない幼女と一緒にいる。
この子も給気口から一緒にいる。
あれ?何でこの子は何ともなさそうなんだろ?
「大、、、丈夫!」
虚勢を張った。
「かえせかえせかえせ~~~~~~~~~~!!!!!」
同じ給気口から追ってくるよく分からない人(?)達。
給気口から出ようにもファンが邪魔して出れない。めっちゃ回ってる。
私たちの目の前に一番に来た敵はこの給気口の中で出来る限り腕をつっぱねてきた。
私はとっさに幼女を抱きしめ、そのままファンを突き破って外に吹き飛ばされた。
「~~~~~~~!いたい~~~~~~~~~!!!!」
さっきの以上の痛み!身体は切り傷、擦り傷だらけ。
加えてコンクリートに叩きつけられるし!
もう嫌だ!痛くて泣く!嫌!何でこんな目に!
私女の子だよ!?こんな時は王子様みたいなカッコ良くて強い男子助けに来てよ!!
・・・・・・・・・・・。
・・・・・来る訳ない、これはお話じゃない、痛みも本物、私がプリンセスな訳でもない。
蹲ってそんな事考えてる間に敵が来る。
ここは駅前バスターミナル。夕方で帰宅時間で人も沢山いる。けど誰も声もかけてこない。
それは許すから警察くらいには電話してよね。
「かえせかえせかえせ~~~~~~~!!!!」
さっきから返せ返せって何なの?この子の事?
このロリコン共が!!
「・・・・お姉ちゃん・・・・」
私の胸の中でプルプル震えてる。
あーもう分かったよ!
王子様が来ないなら私が王子様になれば良いんでしょ!
私は幼女を後ろにすっごく痛い身体を動かし立ち上がる。
「来なよ!女は度胸!相手になってやる!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

大塚カミサマ

藤いろ
ライト文芸
東京・大塚に引っ越してきた主人公・志士子は、街の祠に参拝中、光と共に現れた自称「大塚の神」テンソと出会う。彼女は人々の信仰心を失い、神の地位を奪われたと語る。その地位を奪ったのはご当地アイドルランバー。主人公はテンソの神の地位を取り戻すため協力することに。二人はSNSを駆使しインスタグラムやTikTokで挑戦するも失敗。最後にYouTubeで大塚の歴史を語る動画がバズり、人気を得る。しかし、ランバーとの直接対決でうまく利用され、神の座奪還には失敗。泣くアマテをなだめながら、主人公は続く挑戦を決意する。まだまだ戦いは続くが、果たして二人の運命はどうなるのか。

Just Married!

栗須帳(くりす・とばり)
ライト文芸
夢にまで見た結婚式。 みんなが私を見てる。みんなが私を祝福してくれる。 こんな幸せな気持ち、初めて。 そう思った。 それなのに……どうして?なんでこうなるの? 全7話。毎日15時更新です。

拝啓、終末の僕らへ

仁乃戀
ライト文芸
高校生活の始まり。 それは人生における大きな節目の1つである。 中学まで引っ込み思案で友達が少なかった友潟優。彼は入学式という最大の転機を前に、学内屈指の美少女である上坂明梨と与那嶺玲に出会う。 明らかに校内カーストトップに君臨するような美少女2人との出会いに戸惑いつつも、これから始まる充実した高校生活に胸を躍らせるがーー。  「……戻ってきた!?」 思い描いていた理想の日々はそこにはなかった。  「僕は……自分のことが嫌いだよ」  「君たちとは住む世界が違うんだ」 これは、変わる決意をした少年が出会いを経て、襲いかかる異変を乗り越えて日常を追い求める物語。   ※小説家になろうにも投稿しています。 ※第3回ライト文芸大賞にエントリーしています。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...