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第1話
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転生!
ゲームの中に入るのは転生というのだろうか?
中世ヨーロッパは模様したような世界。何不自由ないお嬢様が一人。
豪邸に住み、ドレスを毎日着て、高級菓子、高級料理を食べ、働かず、両親、執事、メイド達に甘やかされて、気に食わなければその者を虐げ、イジメ、権力も使い放題、ワガママし放題!
どんな角度から見ても、どう中心に置いても褒める所、好かれる要素のカケラもないまさにクズ!ゴミと言っていい悪役令嬢!!
それが今の私!
そんな事を生まれた時から続けてきて、前世の記憶を思い出したのは17歳の春。
いつものようにワガママし放題の私。この日も一番イジメているメイドに食べたいと言ったお菓子を持って来させて、やっぱりいらないと床にぶち撒ける。
そして持ってきたメイドに一言。
「早く床を綺麗にしなさい!その口で!」
躊躇するメイド。
「そんな事も出来ないの?アナタの親は床も掃除出来ないダメ娘を産んだのね、ゴミ親子だわ!」
その言葉を聞いたメイドは立ち上がり、私の右頬を力一杯殴った。
突然のグーパン!これまでの恨みが乗った井上尚弥ばりの右フック!
私は吹っ飛び、床を跳ね、階段からアクションスターのように落ちる!
「お嬢様!!?」
流石にかけよる他のメイド達。
私はその右フックからの流れで頭を強く打ち、前世の記憶が蘇る!
そう、私は前世は乙女ゲー好きのスポーツ少女だった。
18歳の時、猫を庇いトラックに轢かれて死んだんだ。
そして今私がいるこの世界は私の大好きだった乙女ゲーム『デア メテオール』そのままだ。
私は自分が死んで『デア メテオール』の世界に転生した事を理解した。
しかも転生したのが主人公をイジメ、それが想いを寄せるヒーローである王子にバレて処刑される悪役令嬢なんて!
身体を起こし、頭に出来た小さなコブをさすりながら更に思い出す。
この悪役令嬢は18歳の誕生日に処刑される。
つまり私の寿命は残り1年!
「さぁ!拷問でも処刑でも何でもするが良いわ!私は後悔してない!!このゴミお嬢様が!!」
階段の上で私を殴ったメイド執事やらに取り押さえられながらが叫んでる。
私は階段を上がり、メイドに近づく。
「私は後悔してない!!ざまぁみろだ!!」
叫ぶメイド。
「そう、後悔してないの。それは良い事だよ。アナタのおかげで私も後悔しないで済みそうです」
「え?」
「この人を離してください。それでそうですね、1年は遊んで暮らせるくらいの退職金を」
家中がざわつく。
「お嬢様!この者の罪は!?」
「ありません。今日をもって円満退職とします」
更にざわつく。
「今までごめんなさい。そしてありがとうございます」
メイドは退職金を受け取りこの屋敷を出た。
あのメイドさんには感謝しかない。私の前世の記憶を思い出させてくれたんだから。
このままだと1年後に死ぬ所だった。
私は死にたくない!前世より長生きしたい!その先の人生を歩みたい!
しかしこのままだと確実に処刑される。
これは『デア メテオール』のどのルートでも避けられない決まった未来。
だけど、一つだけ道がある無理ゲー、クソゲー、どうして作ったの?と言われた裏ルート!
唯一私が生き残れる道、悪役令嬢ルート!!
ゲームの中に入るのは転生というのだろうか?
中世ヨーロッパは模様したような世界。何不自由ないお嬢様が一人。
豪邸に住み、ドレスを毎日着て、高級菓子、高級料理を食べ、働かず、両親、執事、メイド達に甘やかされて、気に食わなければその者を虐げ、イジメ、権力も使い放題、ワガママし放題!
どんな角度から見ても、どう中心に置いても褒める所、好かれる要素のカケラもないまさにクズ!ゴミと言っていい悪役令嬢!!
それが今の私!
そんな事を生まれた時から続けてきて、前世の記憶を思い出したのは17歳の春。
いつものようにワガママし放題の私。この日も一番イジメているメイドに食べたいと言ったお菓子を持って来させて、やっぱりいらないと床にぶち撒ける。
そして持ってきたメイドに一言。
「早く床を綺麗にしなさい!その口で!」
躊躇するメイド。
「そんな事も出来ないの?アナタの親は床も掃除出来ないダメ娘を産んだのね、ゴミ親子だわ!」
その言葉を聞いたメイドは立ち上がり、私の右頬を力一杯殴った。
突然のグーパン!これまでの恨みが乗った井上尚弥ばりの右フック!
私は吹っ飛び、床を跳ね、階段からアクションスターのように落ちる!
「お嬢様!!?」
流石にかけよる他のメイド達。
私はその右フックからの流れで頭を強く打ち、前世の記憶が蘇る!
そう、私は前世は乙女ゲー好きのスポーツ少女だった。
18歳の時、猫を庇いトラックに轢かれて死んだんだ。
そして今私がいるこの世界は私の大好きだった乙女ゲーム『デア メテオール』そのままだ。
私は自分が死んで『デア メテオール』の世界に転生した事を理解した。
しかも転生したのが主人公をイジメ、それが想いを寄せるヒーローである王子にバレて処刑される悪役令嬢なんて!
身体を起こし、頭に出来た小さなコブをさすりながら更に思い出す。
この悪役令嬢は18歳の誕生日に処刑される。
つまり私の寿命は残り1年!
「さぁ!拷問でも処刑でも何でもするが良いわ!私は後悔してない!!このゴミお嬢様が!!」
階段の上で私を殴ったメイド執事やらに取り押さえられながらが叫んでる。
私は階段を上がり、メイドに近づく。
「私は後悔してない!!ざまぁみろだ!!」
叫ぶメイド。
「そう、後悔してないの。それは良い事だよ。アナタのおかげで私も後悔しないで済みそうです」
「え?」
「この人を離してください。それでそうですね、1年は遊んで暮らせるくらいの退職金を」
家中がざわつく。
「お嬢様!この者の罪は!?」
「ありません。今日をもって円満退職とします」
更にざわつく。
「今までごめんなさい。そしてありがとうございます」
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あのメイドさんには感謝しかない。私の前世の記憶を思い出させてくれたんだから。
このままだと1年後に死ぬ所だった。
私は死にたくない!前世より長生きしたい!その先の人生を歩みたい!
しかしこのままだと確実に処刑される。
これは『デア メテオール』のどのルートでも避けられない決まった未来。
だけど、一つだけ道がある無理ゲー、クソゲー、どうして作ったの?と言われた裏ルート!
唯一私が生き残れる道、悪役令嬢ルート!!
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