クラス リニュニアン

藤いろ

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20・江戸川区編17・ケイビタイ

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「さぁ行こうー!」
と意気込んだ(リサだけ)のは良いけど。まぁ青い和服の人達がいっぱい出てくるよね。そりゃあそうだよ。自分たちの本部守る壁にこんなに大きな穴開けられちゃあね。
数十人の青和服。それぞれが刀を構えている。流石にデモ真っ最中の区、銃刀法とかは全然ないんだね。
「ど、どうするの?」
ヒソっとリサに聞く。
「どうしようかw」
「ノープランかよっ!」
「誘拐されて逃げて、そしたらまた自分から乗り込んでくるとか。オイ!ナカガワザト!オマエ本当にバカなんだな!!」
青和服の中で一際和服が似合わないくらいの身長2m越えの大男が喋りかけてきた。
「ナカガワザトはバカじゃないよ。ちょっと考えが変わっただけ。ココ少し待ち合わせ場所に使わせてもらおうかなっとね」
「何の待ち合わせだ?そんな服着てよぉどんなサービスしてくれんだよぉ!」
生理的に受け付けない。ああいう男はダメだ。気持ち悪い。
「バカっていうならアンタでしょセリザワ。バカ過ぎて幹部下ろされて今は警備隊のリーダーしてるんだからw」
「女ぁナメんよ・・・・オレは女を物みたいな扱うぞ」
「そういう所が嫌いだよ・・・アンタラの」
争いの素人の私でも分かるくらいの緊張感。足が震え出してきた。変な汗も出てきた。もう一歩も動けない。こわいコワイ怖い恐い・・・・!
「ソヨコ~ソヨコ~こっちゃおいで~」
リサが私の腕を引っ張って壁の方へ向かう。言葉も出ないくらいの私は引っ張られるまま壁を背にして、その私の前にリサが立つ。
まるで守るかのように。
「ハァ?何してんのオマエ?」
「これが分かんないんだ、アンタの方がバカだよ」
この言葉に完全にキレる青の大男。
「女に生まれた事後悔させよ、やれぇ!!!!!」
その一言に他の青和服が一斉に飛びかかってくる。
「オリャアアアアアアア!!!!!」
そこにリサのアッパー。5~6人が宙を舞う。
「大丈夫、ソヨコ。ナカガワザトに任せて」
その後も同じような事が何回も繰り返された。
青和服がかかってくる→リサのアッパー→5~6人が宙を舞う。
リサのアッパーが何でこんなに強いのかとか色々沢山考える事はあるけど私は現状をただただ見ているしか出来なかった。
「ハァダメな手下だよ、だからオマエラ警備しかやらせてもらえねぇんだよ。バカ共!」
「そのバカのリーダーはアンタでしょセリザワw」
「・・・・・」
大男が倒れてる仲間を蹴り、踏みつけこちらに向かってくる。
「ナカガワザトぉオマエのツラは好みだぜ。その服も大好物だ。腕と足とって可愛がってやるよぉ」
「見た目通りのド変態、気持ち悪い」
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