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12・江戸川区編9・カンガエテ
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冷たく、冷たく、冷たくなっていく。
意識もどんどんなくなるというか眠るような感覚。
苦しくはない。それどころかむしろ寝たい、このまま逆らわず寝てしまいたい。
私の意思はそうなっていた。
苦しくもなく嫌でもなく。むしろ気持ちの良い方へといく。
死ぬ事は確かに楽になる事だと思った。今だけは自殺する人の気持ちが分かる。
苦しくて辛くて生きて頑張っても報われなきゃ何もしたくなくなる。
それでも人はお腹が減るし、それを満たす為には食べ物と水が必要だ。
それを買うにもお金が必要、お金を手に入れるには働かなければいけない。
やる事が沢山だ。
何かをするには何かをしなければならない。
循環。物事は繋がっている。円のようにとは正しいんだなぁ。
死ぬ事が苦しくも辛くもないならそっちで良いじゃないか。無責任に生きろとか生きてれば良いことがあるとか言わないでよ。
死んでもすぐに忘れられるんだよ。
私が死んだらケゲンくんはすぐ忘れちゃうかな。
嫌だなぁそれは。本当にそうだとしたら悲しいなぁ。
ケゲンくんはそうじゃないって信じたいけどなぁ。
あ~よく分からなくなってきた。
身体の端から冷たくなってきてるのが分かる。それが嫌で身体の中心から暖かくなろうとしてる私がいる。
私はどっちが良いんだろう。分からない。このまま寝たいのか。寝たら絶対死ぬ。
頑張って寝ないで生きるのか。分からない。
辛いのは嫌だ~。楽したい~。人間の本質だよね。
それならこのまま寝ちゃおうかな。
でも、そしたらケゲンくんに会えないのか。それは嫌だなぁ。
どうしよう。どうしよう。
イヤ会いたいよ。まだ私の中ではそれのが強いかな。
確かにここに来てから私は信念が出来た。
こんな所にケゲンくんを一人にはしておけない。
男性が女性を守るとか昔からあるけど、女性が男性を守っても良いじゃない。
だって大切なんだもん。どっちとか全然良いんだよ。
変に区別するからおかしくなるんだよ。
そりゃあ身体の創りが違うし。けど、それだけだと思うな私は。
考え方は昔からの刷り込みで男性はこうとか女性はこうとかになってるだけだと思う。
その考えが逆だったらどう思う?
立場が逆になってると思う。
しかも今そういう流れになってる区もあるらしい。
決まりなんてないんだよ。だって例えば神様がそう言ったわけじゃないんだから。誰も神様に会ったことないんだし。
だからケゲンくんを守る。・・・・それならまだ死ねない。
辛い方を選ぶ事になるけど、辛くてもケゲンくんを守れるなら。
私はそれで良い。私はそうしたい。
・・・・何か色々考えてるなぁ。
人生で一番色々考えてるんじゃないかなぁ、今。
走馬灯ってやつ?じゃあ死んじゃうじゃん、イヤイヤイヤイヤだよ!
と考えた所で目の前が白くなってきた。少し凍りついてしまった瞼を何とか開ける。上と下の睫毛を剥がすのが痛い。
気づけば朝になってきた。
私は日暮れすぐに倒れたはずなのにもう朝?
どういう事?私12時間以上考えてたって事?
どうなってるの?また頭が混乱してきた。
それでも朝日は気持ち良かった。私は光を浴びながら周りを見渡す。
昨日は気づかなかったけど、先が見えないくらいのビル群があった。
100以上はあるかな。
その中に一際大きなビルがあった。朝なのに異様に黒く暗いビル。
私はあのビルに行かなくてはならないのだろう。
意識もどんどんなくなるというか眠るような感覚。
苦しくはない。それどころかむしろ寝たい、このまま逆らわず寝てしまいたい。
私の意思はそうなっていた。
苦しくもなく嫌でもなく。むしろ気持ちの良い方へといく。
死ぬ事は確かに楽になる事だと思った。今だけは自殺する人の気持ちが分かる。
苦しくて辛くて生きて頑張っても報われなきゃ何もしたくなくなる。
それでも人はお腹が減るし、それを満たす為には食べ物と水が必要だ。
それを買うにもお金が必要、お金を手に入れるには働かなければいけない。
やる事が沢山だ。
何かをするには何かをしなければならない。
循環。物事は繋がっている。円のようにとは正しいんだなぁ。
死ぬ事が苦しくも辛くもないならそっちで良いじゃないか。無責任に生きろとか生きてれば良いことがあるとか言わないでよ。
死んでもすぐに忘れられるんだよ。
私が死んだらケゲンくんはすぐ忘れちゃうかな。
嫌だなぁそれは。本当にそうだとしたら悲しいなぁ。
ケゲンくんはそうじゃないって信じたいけどなぁ。
あ~よく分からなくなってきた。
身体の端から冷たくなってきてるのが分かる。それが嫌で身体の中心から暖かくなろうとしてる私がいる。
私はどっちが良いんだろう。分からない。このまま寝たいのか。寝たら絶対死ぬ。
頑張って寝ないで生きるのか。分からない。
辛いのは嫌だ~。楽したい~。人間の本質だよね。
それならこのまま寝ちゃおうかな。
でも、そしたらケゲンくんに会えないのか。それは嫌だなぁ。
どうしよう。どうしよう。
イヤ会いたいよ。まだ私の中ではそれのが強いかな。
確かにここに来てから私は信念が出来た。
こんな所にケゲンくんを一人にはしておけない。
男性が女性を守るとか昔からあるけど、女性が男性を守っても良いじゃない。
だって大切なんだもん。どっちとか全然良いんだよ。
変に区別するからおかしくなるんだよ。
そりゃあ身体の創りが違うし。けど、それだけだと思うな私は。
考え方は昔からの刷り込みで男性はこうとか女性はこうとかになってるだけだと思う。
その考えが逆だったらどう思う?
立場が逆になってると思う。
しかも今そういう流れになってる区もあるらしい。
決まりなんてないんだよ。だって例えば神様がそう言ったわけじゃないんだから。誰も神様に会ったことないんだし。
だからケゲンくんを守る。・・・・それならまだ死ねない。
辛い方を選ぶ事になるけど、辛くてもケゲンくんを守れるなら。
私はそれで良い。私はそうしたい。
・・・・何か色々考えてるなぁ。
人生で一番色々考えてるんじゃないかなぁ、今。
走馬灯ってやつ?じゃあ死んじゃうじゃん、イヤイヤイヤイヤだよ!
と考えた所で目の前が白くなってきた。少し凍りついてしまった瞼を何とか開ける。上と下の睫毛を剥がすのが痛い。
気づけば朝になってきた。
私は日暮れすぐに倒れたはずなのにもう朝?
どういう事?私12時間以上考えてたって事?
どうなってるの?また頭が混乱してきた。
それでも朝日は気持ち良かった。私は光を浴びながら周りを見渡す。
昨日は気づかなかったけど、先が見えないくらいのビル群があった。
100以上はあるかな。
その中に一際大きなビルがあった。朝なのに異様に黒く暗いビル。
私はあのビルに行かなくてはならないのだろう。
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