異世界転移したんだけど周りが全員過保護なホモだった件

メル

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権力系ホモ★グリス王国編

お手紙の封蝋は白銀で

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「なるほど。彼が幹部にいる理由は分かりました。分かりやすい説明を、どうも」

無神経ヴァロをどうにか納得させて、ワーナーさんの話は一件落着! そろそろ1時間経つし、ロイやカイルも寂しがってるだろうから、王城に戻らないとな~。
……なんて考えて、思い出した。そうだ、俺、カイルから手紙のおつかいを頼まれてたんだった!



「スティーブさんって、今ギルドいますか?」
「巡回中かも知れない。ガレ・プリストファー」
「あー……、いたかな。ちょっと待ってろ」

ガレが立ち上がって、部屋の窓から顔を出す。キョロキョロしてるから、スティーブさんを探してくれてるのかなって思ったけど、ガレは何かを見付けたらしく、身を乗り出して飛び降りた。
……えっ飛び降りた!? ここ4階ですけど!?

「ちょーっ!?」

ワーナーさんに巻き付いていた腕を離して、慌てて窓に駆け寄る。まさかガレがこれしきの事で死ぬ訳ないとは思うんだけど……、バッと下を見たら、案の定ガレは平然と砂利道に立っていて、俺を見上げてピースしていた。
あんにゃろう。心臓に悪い降り方しやがって!
怒った俺がプゥって頬を膨らませて睨んでも、ガレはケラケラ笑うだけ。
ゆるせん。俺の心配返せ!
……ってプンスカしてみるけど、どうやらガレは聖騎士に話を聞きに行ったようだった。
突然降ってきたガレに目を白黒させる2人の聖騎士さん。ガレが何かを言った後、どこかに走って行ったから、多分スティーブさんを呼びに行ってくれてるんだろう。
使いっぱしりみたいで申し訳ない。ごめんなさい。

「わぁすごい。本当に盗賊頭と聖騎士が話してた」

マイペースなヴァロの今さら発言はさて置き、聖騎士さん達に使いっぱしりを頼んだガレが、窓から戻ってきた。アホみたいな跳躍力と運動能力。もう俺はガレを人間とは認めない。

「第三解体所の倉庫だとよ。すぐ来るらしいから、ちょっと待っとけ」
「うん、ありがと。でも窓って出入りする場所じゃないんだけど、知ってた?」
「ん~? 聖騎士の宿舎から逃げる時に窓から出たって報告を聞いたんだが、俺の気のせいだったか?」
「ギギ……、緊急時は別なの!」
「そうかそうかw」

ニヤニヤして俺の両頬をプニプニビヨーンと遊ぶガレ。数分後、聖騎士さんから話を聞いたスティーブさんが、またしても恐るべき跳躍力で窓から入って来て、俺は何も言えなくなったし、ガレはゲラゲラ笑ってた。



********************



シュパンッ

空気が裂けるような音がして、ギルドに一時帰宅していたコージ達が、手を繋いだ状態であずまやの前に戻ってきた。

「コージ!」
「おっ、ただいまカイルー!」

ずっとあずまやの中で猫と共に待機していた俺は、真っ先にコージに駆け寄り、ぎゅっと抱き締める。コージもニコニコな笑顔で抱き締め返してくれて、その後にすぐロイと古龍殿らが駆け寄ってきた。

「おかえりコージ」
「リイサスやガレは元気していたか!」
「ガレとワーナーさんは結構元気だったぜ! でもリイサスさんがさぁ~!」

俺達、城での待機組はコージが戻るまでの1時間、ずっと猫と遊ばされていたが、コージ達は有意義に過ごせたらしい。話を聞くに、アウルムの街で何やらトラブルが起こり、リイサスがボロボロになって解決に尽力していたようだ。
魔石を渡した時のリイサスの反応を、面白おかしく伝えてくるコージは、大変可愛らしい。
リイサスやガレ・プリストファー、ワーナーに会えたことが余程嬉しかったようだ。ロイと古龍殿も微笑ましげな様子で、身振り手振りを使って話すコージを見て頷いている。

「そんでな、リイサスさんがソファでネコチャンみたいに丸まって、ヤダヤダって言ってさぁ! だってあのリイサスさんだよ!? スゲーレアなもん見たなー!」

かわいい……。
一通り話し終わったコージの頭を撫でて、俺は頼んでいた使いについて切り出した。

「コージ、スティーブは手紙を持っていたか?」
「あ、手紙な! ちゃんと預かってきたぜ!」

にこーっと笑ったコージがポケットから取り出したのは、紛れもなく本物のドリー・スペクタクル現教皇の刻印が入った、直筆の手紙。重要教会財に指定されるほどの物だが、きっとコージは『なんかカッケー手紙』程度の認識なのだろう。
手紙を受け取り、懐に仕舞う。何よりも大事な教皇の方針が記された物の故、国家の関係者に覗き見られる事は避けるべきであり、何よりこの手紙には、コージについてのドリー・スペクタクル教皇の意見が書かれている。
その内容によって今後の計画の進路は変わるし、もしかしたら俺は聖騎士団長を退く決意をしなくてはならないかも知れない。
部屋に戻り、まずは1人で読もうと決めてコージの頭を撫でる。駄賃として金貨を差し出したら、『金銭感覚がおかしい』と言われ、差し出した10枚中、1枚しか受け取って貰えなかった。

「それでも一万円……。いや、時間と安全性を考えたら妥当……なのか………? でもなぁ……、手紙1枚で一万円はナイ」

金貨をまじまじと見詰めて、ブツブツ言ってるコージ。かわいい。可愛いが、立場的にそろそろ庶民感覚は捨てるべきだと思う。



********************



空が真っ赤になって、俺達は仲良く城へ帰還! ……と思ったら、ブルーノ宰相が小走りでやって来て、『国王がお待ちです』だって。
なので俺達、王様のところへ来ました。

「空間転移魔法、使ったな?」
「つかってないです」
「使 っ た な ?」
「つかいました……」

さ、さっそくバレてる……。コージくんビックリ。あ、怒らないで脳内リイサスさん! 俺が不用意に使いまくってバレたならとにかく、あの1回しか使ってないんだよ!
王様達の察知能力が凄いだけ! ふかこーりょく! 不可抗力だ!!

「異世界のニホンジンで、神の愛し子で、魔力無限で、万能属性で、世界序列に名を連ねる古龍を3体も従えて、その容姿で、その性格で、空間転移魔法? ハハハ、笑いも出てくる」

そう言うけど王様、まったく笑ってない。熱々背脂たっぷり豚骨ラーメンもドライアイスになっちゃうような目をしている。現になんだかこの部屋、異様に寒い。
つまりめっちゃ怖い……。

「ごめんなさいぃ」
「怒っていない。本当だ。怒ってないよ………」

あー絶対ウソだー! だってほら、手がワナワナ震えてるもんー!!

「本当に怒ってないんだよ。ただ、どんな善行を詰めばそんなことになるのか、関心はある。それとも神の私情かな」

いえ、俺のワガママです。俺が欲しいって言ったから、ゼロアがチートをくれたんです……。
なんて言える訳もなく、俺は黙って自分の服の裾をぎゅっと握った。

「……フー、とにかく。絶対にむやみやたらと使うんじゃないぞ」
「はい……」

さすが、一瞬で理性的に戻った王様が優しいグリーンの目を俺に向けて言った。眉間を親指でグッグッと押すのは、きっと面倒ごとが増えたから。
いやー、優しい王様で本当に良かった。やっぱ王様サイコーだぜ。
そんなサイコーな王様が、玉座からゆっくりと立ち上がって俺の前まで歩いてくる。抱き付けそうな距離まで接近すると、王様は膝に手を付いて、俺と目線を合わせた。

「王城とギルドをすぐに行き来出来るようになったのは喜ばしいことだ。分かるね」
「はい」
「しかし既に聞いていると思うが、空間転移魔法は世界戦を引き起こしかねない代物。存在すると知れただけで、君自身はもちろん、周りの者にもグリス王国にも危害が及ぶ」
「……はい」

うん。それはルークさんやカイル、ヴァロやギルドにいるリイサスさんとガレからも、耳が痛くなるほど教えられた。どれだけ怖いものかも理解してる……つもりだ。一応は。

「人間、亜人、魔人、魔物、精霊、神獣、天使、悪魔、その他の種族も同時に君を狙う。管理者の3体は分かるかい」
「えーと、悪魔の始祖、天使の始祖、精霊王?」
「そうだ。神話学では、この世の最初の生命であった3体が、神に管理を任されて今まで続けていると言われている。その3体すらも干渉してくるやも知れん」

ひえー……。空間転移魔法が使えるってバレたら、最悪の場合、世界序列の1位2位3位が来るかもってこと?
ムリムリムリ! だって、1位2位3位って絶対防御を破れるかも知れないんだろ? 前にセイが言ってたもんな。

あーヤダヤダ。こわいこわい。そんなの絶対会いたくねぇ。てか最初の生命って何よ。悪魔族始祖が最初の悪魔ってのは分かるけど、悪魔族始祖さんと天使族始祖さんと精霊王さんがこの世の最初の生命体ってのは初耳よ?

あれ? でもカイルの部屋で読んだ聖書には、最初の世界の管理者は人間だったって書いていたような?
なんて疑問に思うと、後ろに控えていてくれたカイルが俺の心を読んで教えてくれた。

「国王のおっしゃる神話学と、正教会の教えは違う。正教会の聖書はヒューマニズムに基づいて書かれているが、神話学は全ての種族に視野を広げ、『神の視点では人間もただの種族の1つに過ぎない』という考えで成り立っている」
「ほうほう。……ヒューマニズム?」
「人間は最も神に近しい、他種族より優れた特別な存在であるという……、まぁ選民思想だな」
「へぇ。教えてくれてありがとうカイル。でも勝手に心を読むのは止めような」

そう嗜めれば、カイルが後ろで『分かりやすいお前が悪い』と呟いた。ジロリと見てもプイッと顔を背けるだけで、王様の前だって言うのに緊張感がないと思う。
いや確かに、親しみやすい王様ではあるけどさぁ。王様って、つまり王様じゃん? 1番偉い人じゃん? 普通緊張するよなー。
なのにふてぶてしいカイル、流石としか言わざるを得ない。

そうそう、ヒューマニズム。うーん、ヒューマニズムかぁ。選民思想っていうと、ユダヤのアレとか。いや、カイルの話だと若干違うのか……?
まぁ正教会の場合は、人種の選民じゃなくて種族の選民って感じだな。
それに比べ、神話学はちゃんとした学問っぽい。

どっちが正しいのか、俺がゼロアに聞けば1発解決だろうけど、色々と大問題になりそうだから止めよう。どっちが正解であれ、神話学者と教会の少なくとも一方は廃れるかも知れないからな。
ま、教会とか神話学は今はどうでもいい。とにかく、転移魔法がバレないようにしないと。

「うむ……、各種族に加え、各国、各宗教、各団体が君を狙う。なので徹底的に隠さなければならない。とりあえず、君の【アルカ十字団】が揺るぎないものになるまでの間は、特に」
「はい……!」
「君はこれから、その魔法を数多く使用するだろう。主に、この城とギルドの移動でだ。なので、君が転移する位置を決めたいと思う。誰にも見られず、安全な場所でなければいけないが、こちらで指定しても良いかい」
「あ、はい。お願いします」

小さい子供に接するように、王様が優しく聞いてきた。
最初は、あずまやのあるネコチャン広場を転移位置にしようと思っていたけど、誰にも見られない場所を王様が提供してくれるのなら、それはそれでありがたい。

数歩横にいたヴァロ以外は異論もないようで、ルークさんもウンウンって頷いている。ヴァロはちょっと不満そうだ。

「私の寝室に続き部屋がある。私とセバスしか入らない小さな部屋だが、ベッドと机とソファ、クローゼットは備わっている。部屋に出入りする時は、私の寝室を通らねばならないが、その部屋なら充分に安全だ」
「え、お、王様の寝室の隣ですか……?」
「不満かな?」
「いえ! ただ……、緊張するっていうか」

ビックリした。ビックリしちゃった。
王様、危機感なくない? 俺が王様を攻撃するとか考えないのかな……。てか、王様のお隣の部屋……。
続き部屋ってことは、王様の言う通り、寝室を通らないと部屋を出られない。
やっぱ緊急、するよなぁ。

「あぁ、私が寝ていても通って構わないよ。好きな時に遊びにおいで」

………王様の住む城に遊びに行くって、どうなんだろう。国民として。
『なんかおかしくね?』って思ってカイルとルークさんを見ると、2人とも苦々しい顔で王様を見ていた。
やっぱおかしいよね?

「国王様。コージが登城する際は、最低幹部1人の誰かを付き添わせますが、続き部屋に入れてもよろしいのですか?」
「本来、部外者は不用意に入れるべきではないが、コージ・アヤマと共にいるのであれば許可しよう」
「そう、ですか……」
「それと、コージ」
「はい」
「君がギルドで仕事をした1時間後に、王城にいた、なんて噂が広まっても危ない。転移魔法で訪れた際には、無闇に出歩かず、極少数の者のみと接してほしい」
「はぁ」

そっか。考えたらそうだよな。コージくん双子説も出ちゃうかも知れないもんな。
だとすると、仲良い人としかお話出来なくて、その仲良い人には転移魔法のこと、教えなきゃいけない、のかな?
それを王様に聞くと、王様は右手でアゴヒゲをさすり、視線を斜め上に向けて考えてから答えた。

「君が教えたいという者がいれば、私かブルーノに尋ねなさい。許可を出せたら教えても構わないよ」
「やった! ありがとうございます」
「あぁ。城の者で転移魔法の件を知っているのは、私の他にブルーノ、王国魔導師団長、諜報のジル・ブレイクだが、今後はセバスと王国騎士団長にも知らせる予定だ」

ほほう。プロポーズされ済みのブルーノ宰相と、プロポーズされ済みのヴァロと、ストーカー(?)のジル兄ちゃんと、背筋シャッキン執事長のセバスさんと、プロポーズ(?)され済みのアルバートさんかぁ。
わぁ、すっごく不安になるメンツ! どう足掻いてもおホモだち! セバスさんだけが頼り!

あ、でも確かにこのメンツなら、絶対に情報は漏れなさそうだよな。うん、尻の心配はあるけど文句はないぜ。

「では、夕食の後に転移位置にする続き部屋に案内しよう。………と、その前にジル・ブレイクが君に用があるらしい」

王様がそう言った後、天井から音も無く降りてきたのは、ブラコン(兄弟ではない)ストーカーの全身真っ黒ジル兄ちゃん。
………どこに隠れていたんだろう。
そう思って上を見上げても、天井はシミ1つ、隠れられる場所もなく、俺はジル兄ちゃんがちょっと怖くなった。


********************


はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです。
お久しぶりです。
遅れてごめんなさい。

お気に入り7000、ありがとうございます…!!ドタバタ転げ回っている間に7000どころか7100も達成していて、すごく嬉しいです!!有言不実行のこんなノロノロ更新なのに、未だに読んでくれている方々には感謝してもしきれません…!
何年掛かっても必ず完結はさせるので、どうか最後までお付き合いくださいm(_ _)m

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