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死闘続発★ホモら共存編

必ず殺すと書いて必殺

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※残酷表現・死人注意!


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「てめぇらなぁぁぁにごちゃごちゃ言ってんだよアアン!?」

DQN男が火花を散らせるガレとロイに向かって怒鳴る。その隣でDQN女がロイをちょっと色っぽい目で見詰めてて…。……おや…?

「ねーねーぼくぅ。乳臭ぃぉ子ちゃまなんて止めてぇ、ぉねぇさんに乗り換ぇなぃ?」

DQN女が、ヒョウ柄の上着をスルリ脱いで、バインボインなわがままボディをロイに見せ付けた。
なのに、なのに! 羨ましい限りなのに、当のロイはガン無視!! マジかよロイくん!! 使わないんならその顔とスタイル、俺に譲ってくれよ!!

DQN女は無視というロイの対応にちょっとムカついたらしく、大きめな声で更にロイを呼んだ。

「ねぇってば! そのお子ちゃまに出来なぃょぅなすっごいテク、体験したぃでしょ?」

DQNな風貌は嫌いだけど…、こんなナイスバディなお姉さんにお子ちゃまって呼ばれるのも…、悪くはないかな、うん…。

「………すみませんが、コージを馬鹿にするならその2つの脂肪氷らせて砕きます」

「お前今ほとんどの女性を敵に回したぞ!?」

突っ込まずにはいられなかった。
だって、おっぱいを脂肪呼ばわりなんて…。おっぱいはスゴいんだぞ!? 全人類の安息の地!! それがおっぱい!! おっぱい嫌いな人なんて見た事ねーもん!!
……あ、でも三谷原中学の同級生(自称Bカップ)なら、賛同しそうだな…。

「は…意味ゎかんなぃし!! まぢうぜーんだけど!!」

俺とロイが勝手に恋仲と勘違いして勝手に俺を比較として出したアンタの方が意味分かんねーし!! ……とは、勿論言えません。恐いんで。

「確かに、コージを馬鹿にしたのは許せねェな…。反応は初々しくて可愛いし、後ろは一級品だぜ?」

「わーわーわー!!!! なんて事を言うんだバカ!!! 公然わいせつだぞ!!! 名誉毀損なんだぞ!!!」

「誉めたつもりなんだがな…」

ガレが苦笑して俺の尻をさわさわ。当然、ぺしっと叩くが…。さっきからロイの視線…いや、もはや殺気がすんごい。今にもガレに飛び掛かっちゃいそうな勢いだ。

「ごちゃごちゃうるっせぇんだよ!!! 詫び入れろや!!!」

DQN男が堪えかねてまた怒鳴り出した。
(多分)彼女が目の前で他の男を誘ったら…、そりゃ怒鳴る気持ちも分かる。

「んでお頭が謝んだよ!!! てめぇ調子乗るのもいい加減にしとけよ!!!」

ガレの登場ですっかりカチンコチンだった男達も、DQN男の怒鳴り声で復活。ガレがまた面倒臭そうにため息を吐いた。

「コナー。あっちでコージとたわむれてこい」

「!! は、はい! 行きましょう、コージさん!」

「え? ………あ、そういう事か…」

一瞬、仲間外れにされたのかとショックだったけど、普通に俺に聞かれちゃマズイ『仕事』の話をするんだな。そういう事に関して俺は素人だから、従った方が良いよな。………あれ。ロイは良いのかな。

「それと、耳と尻尾も触らせてやれ。気になってたみてェだからな」

「はい! いくらでも触って良いですよコージさん!」

ガレ大明神様ぁーーーーッ!!!




********************



コージさんとコナーが森の影に消えて、ようやくお頭が殺気を放ち出した。


「遊んでこい」が、『少々危険なので、俺の見える範囲内で退避させろ』。

「相手してこい」が、『かなり危険なので、出来るだけ遠くへ避難させろ』。

たわむれてこい」が、『見せられない仕事をするので、一時的に俺の事が見えず聞こえない場所まで連れて行け』。


お頭がコージさんの為に作った、『死神の吐息』だけで通じる暗号だ。

「なになに? 何で恋人連れてっちゃったの?ww」

女が小馬鹿にしたような言い方で、お頭に尋ねる。
相当馬鹿なのか、自分達の状況が、まるで分かっていないようだ。自分達が所属する盗賊団の、約7倍もの規模を誇る、『死神の吐息』のトップに、喧嘩を売っていると言うのに。
なんて哀れだ。なんて馬鹿だ。初見でこの男女に対して少し怯えていたコージさんは、この男女の愚かさを見抜いていたのだろう。流石コージさんだ。純真無垢だが、鋭い。

「アイツは殺しが嫌いなんでな。目の前で堂々と殺る訳にはいかねェんだよ」

頭の悪そうなザブリ盗賊団の男女は、しばらくお頭の言葉の意味を理解出来なかったみたいだが、10秒ほどして、焦り始めた。

「てめっ…! 俺らに手ェ出すとザブリ盗賊団が黙ってねェっつってんだろ!!?」


「はぁ? 死体がどうやってチクるんだよ?」


「…!! っ!! っ!?」

「まぁ良い。魔物に殺された風に擬装するとして…、万が一バレた時の話をしよう」

男女の恐怖心が増している。
しかしお頭はそんな事に構わずに、話を進めていく。男女の絶望的な状況を、突き付ける為に。

「例えお前らが無惨な死体として発見されたとしても、お前らの頭は動かない。何故なら、俺達に歯向かっても、ザブリ盗賊団に勝ち目は無いからだ」

「そんなの、ゃってみなきゃゎかんなぃでしょ!?」

「いいや、分かるね。お前らのところの7000人を滅ぼすのに、うちは500人もいらない」

「!!!? は…、はぁ!? いやいやいや…、流石に舐め過ぎだろ!! 馬鹿にすんのも良い加減にしとけや!!!」

「それは俺の台詞だ。うちとお前らじゃ、基本能力も責任感も忠誠心も、桁が違うんだよ」

にっこりと背筋が凍るような笑みを浮かべて、お頭が腰の剣をすらりと抜く。
その仕草で男女はお頭が本気で言っていると思い知り、慌てて逃げようとするが…。最初に男女と言い争っていた7人の男…、まぁ、仲間だったんだが、ソイツらに取り押さえられた。

「ごめんなさぃっ!!! ぁーしは盗賊団ぢゃなぃの!! 盗賊団なのはこっち!!!」

「お前!? ちがっ…!! すっ、すいませんでした!!!」

仲間割れを始めた男女をよそに、お頭は冒険者…、ロイ、とか言ったっけ。ソイツに手招きして、剣を渡した。

「人を殺した経験は?」

「……ありません」

「そーか。この際だから経験しとけ。コージを護りたいなら、いざという時に躊躇しちゃならねェ」

「……………」

「相手は盗賊だ。殺したって誰からも文句言われねェよ。ただ、返り血には気を付けろ。コージに気付かれたら、コージが悲しむ」

「…………分かりました」

冒険者が剣を手に、1歩、また1歩と男女に近付く。それに比例して、男女の悲鳴も大きなものへと変わっていく。

「心臓の…、反対側……。…少し、上じゃないと…」

ぶつぶつと狙う場所を定めて、冒険者が剣を構える。盗賊は生け捕りが当たり前だから、冒険者って奴らは人を殺した事のない奴がほとんど。しかも今回は、無抵抗で命乞いをする人間を相手取る。
…並の冒険者じゃ、怖じ気づく奴も多いだろう。が、この冒険者は違ったようだ。

「やっ、やめで……むぐぅっ!!!」

男女を取り押さえていた後ろの仲間達が、男女の口を布でキツく塞いだ。向こうでコナーの耳をもふもふしているであろうコージさんに、悲鳴を聞かれないように。

ドスッ

「~~~~~~~~~~ッ!!!」

冒険者が喧しい女の方を先に刺した。
血もあまり出る事はなく、しばらく痙攣した後に女は息絶える。それを見た男が更に体をよじって暴れるが、冒険者は構わず男も刺し殺した。
裏の業界でもやっていけそうな刺し方だった。少々顔は青いが、表情は崩れていない。

「一部をえぐり取って、魔物に襲われたように見せ掛けとけ。終わったら森に棄てろ」

「「はい!」」

お頭の命令通り、俺を含めた数人で死体を擬装する。その際に血が服などに付かないよう、気を付けて。

「ご感想は?」

「……あんた、性格悪い…」

「そりゃどーも。敬語が消えたな」

「敬うべき相手じゃないだろ。……最悪だ。剣を伝った肉の感触が消えない」

「最初はそんなもんだ。コージを想う以上、こういった事には慣れといた方が良い」

「何でコージを想う=人を殺す、なんて事になるんだ。ライバルでも消すのか」

「アイツが規格外過ぎて、狙ってくる奴が大勢いるんだよ。命って意味でな」

「……!!」

「俺は既に3人殺した。…お前も見ただろ、コージの結界。アイツ、本当は結界魔法師じゃねェんだよ」

「…は? でも……、使ったじゃないか。結界魔法」

「これ以上は本人に聞け。コージがお前を信用したなら、話してくれる筈だ」

「…………分かった」



********************


~一方その頃コージ達は~


「もっ、もふぅ…!!!」モフモフ

「きゅ…きゅ~……。コージさん…、テクニシャン…!」

「必殺! もふもふ音頭~!!」モフモフモフモフ

「きゅぅ~~~~ん///」




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