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ツンデレガチ勢★聖騎士団編

へにょった狐耳こそ正義

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「なっ…!? 何だお前らっ!?」

「…? コージさん、この人は…」

喚くおっさん。それを不審な目で見る狐さん。俺の袖をくいくい引っ張って『帰ろう』と無言で訴える無表情の青年。遠い目の俺。
…これから起きるであろう騒動が辛い。
狐さんが来たって事は、ガレが俺を取り戻しに来たって事だ。…敵対する聖騎士団の兵舎に乗り込んで。

「侵入者だーーー!!」

おっさんが力いっぱい叫んで、狐さんがぎょっとして、無表情の青年がおっさんに手刀を落とす。ここまでで3秒もかかっていない。
青年の手刀をうなじに落とされたおっさんは気絶して、ばたりと倒れ込んだ。

「あっ、す、すみませんコージさん! お知り合いの方でしたか?」

哀れに床に転がったおっさんを見て狐さんがオロオロしながら聞いてくるが…。

「違います。聖職者を騙った、ただの強姦魔です」

「えっ!?」

「!?」

「あ、でも未遂です」

俺の言葉にホッと胸を撫で下ろす2人。
ちょっと考えたけど、このタイミングで来てもらって良かったかも。『媚び』のおかげで掘られる事はなくなったけど、『じゃあしゃぶれ!』とか言われたらどうしようも出来なかったし。

「そ、そうだ。こんな事している場合では…。コージさん、逃げましょう!」

「えっ! …あ、ぅ…。………でも…、カイルにも…スティーブさんにもお世話になったし…」

「そう言うと思って、お頭から伝言を預かっています」

「え」

「『俺よりクソ共といる方が良いってんなら、俺がそっちに乗り込んで街に大魔法ぶっ放すがよろしいだろうか?』だそうです」

「さぁ帰ろう!」

ガレの奴、なんて恐ろしい事を!
俺には分かる。アイツは本気だ。俺が行かなければ街に多大なる被害が出るだろう。
権力にものを言わせて横暴な態度をとる奴もムカつくが、実力だとそれが悔しさに変わる。
…でも、何故かガレは憎めない…。不思議だ…。

「……あれ。でもその人、ギルドの人ですよね? 何で狐さんと一緒に…」

無表情で立つ黒髪の青年を見て、俺は言った。
確かこの人は…カイルの愛馬、ジュラムに乗って王都の中を直進した時、『帰りましょう』と手を差し出してくれた人だ。あの時は怒ったカイルに王都をジュラムに乗ったまま全力疾走されたけど、顔は覚えていた。

「ああ、今は一時的に協力しているんです。さぁ、見付からないうちに逃げますよ!」

「あ、はい」

狐さんが先導して割れた窓から屋根に上がり、俺は下にいる青年に手伝ってもらいながら、何とか上がる事が出来た。
ゲームじゃこういうアクロバットな動きは簡単そうにやってたけど、実際は結構ムズいっす……。腕力足りないし、足は上がらないし、何より5階っていう恐怖心で動けなくなる。
フリーランニングとか、パルクールやってる人たちを改めてスゴいと思いました…。
ちなみに狐さんと青年はいとも簡単にひょいひょい上がってた。
そして、屋根の上。
高層ビルなんてものが無いこの世界、高い建物なんて城や大聖堂しかないので、ここからだと第2の壁がハッキリと見える。

「そうだ、コージさん! お頭が『使える限りの最強の結界を自分とコナーに張れ』と…」

「お任せください!」

分かってるぜガレ! 『絶対防御』だろ? 張りますよ~俺のせいで傷付いてほしくはないし。だから青年にも張っておこう。

スゥ…ピンッ

「ありがとうございます。じゃあ、行きましょう。途中、団員が道案内をしてくれますので」



「だ、団長!! 兵舎の屋根の上に、コージくんが!!!」



………あら、もうバレちゃった…。

「しまった…!」

屋根の影になってる部分に慌てて隠れる狐さんと青年。青年は口元に巻いた布を引き上げて、顔を見られないようにしている。……それでもやっぱり無表情なのか。

「コージ!! そんな所で何をしている!! 危ないだろう!!!」

訓練所? で剣を握ったカイルが俺に向かって叫ぶ。
…あれ、会議って言ってなかったっけ。何で訓練してんだ?
まぁそれはともかく、誤魔化さなきゃ。

「えーと…、部屋に司教を名乗る強姦魔が入ってきて、襲われかけたから、窓から逃げてきた!!」

嘘は言っていない。本当の事を全部言ってないだけで、嘘は吐いていない。
カイルのいる方から狐さんたちは見えない筈なので、運が良ければ気付かれずに逃げられるかも。

「…っ!!! 分かった! 部屋には戻るな!!」

焦った表情だったカイルが一変。鬼の形相って、ああいう顔の事を言うんだな…。ごめんおっさん。気絶させといて何だけど、精々死ぬなよ…。
鬼の形相カイルが近くにいた聖騎士さんたちに指示を出し、それを受けた聖騎士さんたちが全力ダッシュで兵舎に入って来た。多分俺を救出する為に。
うーむ非常にマズイ。狐さんたちがバレるのも、時間の問題な気がしてきた。

「……コージ!!」

「はいなんでしょうっ!?」

焦って打開策を考えていた時にカイルから大声で話し掛けられて、声が裏返ってしまった。
何人もの聖騎士さんがこっちを注目してるってのに…コージくん恥ずかぴー★

「…窓からは、1人で上がったのか!」

「…っ!! あ、ああそうだ!! 1人だぞ!!」

「………………………」

隠れている狐さんが『ああダメだ完全にバレた…』って呟いてるけどホントごめんなさい!! 俺嘘吐くの大の苦手なんです!!

カイルが俺から目を離さずに何か指示を飛ばしている。そして内容を聞いた聖騎士さんが突然険しい顔付きになって、仲間と一緒にどこかへ行ってしまった。

「コージさん、もう限界です! これ以上は退路が塞がれます! どうせバレてるんですから、行きましょう!」

そう言って、狐さんと青年が一気に飛び出し、俺の手を掴んで走り出した。

「!!!! コージ!!!」

焦ったように叫ぶカイル。
こんな別れで申し訳ないし、もっと話したかったけれどしょうがない。ガレが脅すんだもん。

「あっ、お、お世話になりましたぁ!!」

俺は走りながら最低限の挨拶をした。良くしてもらったし、創造祭の案内もしてもらったんだからって意味で言ったんだけど……、のちに俺は気付かされた。

この言葉が、カイルの心をどれだけ抉ったのかを。

「あぁそんな! 待て!! 行くな!!! コージッ!!!!」

悲鳴や絶叫に近い、悲痛な叫びに思わず振り返ろうとするが、タイミング悪くそこで屋根が終わって、俺は狐さんと青年に持ち上げられるような形で隣の建物に跳び移った。
カイルの事で後ろ髪引かれる思いだったが、今は逃げる事が最優先だと気持ちを切り替えて、屋根を走って走って走りまくる。

小さな屋根を踏み台に、手すりを飛び越えて、建物と建物の間をジャンプで渡って…と、かなりアクロバティックな動きをしたと思う。
途中、このままじゃ(体力的に)死ぬと思った俺は、物理属性の『身体強化』、『持久力増加』を使って、なんとか狐さん、青年と同じペースで走れるくらいまで強くなった。それでも、ギリギリ付いて行けるかってところで…。
……これは…本格的に筋トレしなきゃまずいのでは…?




********************



コージさんがコナーと思わしき人物と一緒に逃げ出した直後。俺は他の聖騎士に見付からないように、彼らの退路へ先回りするべく、ソッとその場を去ろうとした。

「コージ…!! こーじ、そんな…!! 嘘だ…! 何で…あれだけ愛し合ったのに……!!!」

チラリと見た団長は、銀色の長髪を振り乱し、まるでこの世の終わりかのように絶望していた。そこに普段の面影はまったく無く、涙も流せない程の混乱と焦燥に支配されているようだ。
…この人もお頭と同じく、コージさんを心底愛しているのだろう。そう思い、とても辛くなった。
だが、団長に味方する事は出来ない。
生まれ持った属性など関係無しに『俺』を見て、優しくしてくれた、俺の愛する人たちが…コナーとコージさんが、お頭側に行くのだ。受け入れられるかは分からないが、俺もそっちへ行くべきだろう。
そう決意し、俺は『隠密』スキルを使って訓練所に背を向けた。

「追い掛けろ!! 絶対にコージを逃がすな!!」

「え。でも…ファンクラブの会員はコージくんを困らせちゃいけないって…。コージくんが自分の意思で逃げたのなら…」

「馬鹿か貴様!! 例外って言葉を知らねェのか!? 『死神の吐息』に脅されてるかも知れねェだろうが!!! それに今あの子に去られると団長が壊れる!!」

後ろから、スティーブさん…副団長の怒鳴り声が聞こえる。
聖騎士たちが慌ただしく動く中で、俺の居場所を探る者などいない。
──…そして、その考えが油断に繋がった。



********************



「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

「こっちだ!」

夕日が沈み始めて薄暗い街の中を、俺は狐さん、無表情の青年と共に全力疾走していた。
途中途中で黒い布を巻いた『死神の吐息』の団員さんが待機していて、道案内をしてくれている。
いやぁー…、ありがたいけど、超きっつい……。
ルークさんたちに内緒でギルドに行ったあの時も、こんなには走らなかった。
身体能力を魔法で強化してんのに、生前の学校で行われてたマラソン大会よりキツいかも。
俺、あれいっつも最後になるから、嫌いだったんだよ…。で、スポーツ大得意の筈の勇輝がわざわざ俺のペースに合わせて走ってくれるのが、余計に辛かった…。
狐さんと青年は、息こそ切らしているものの、まだまだ余裕そうだ。
……辛いが、壁はすぐそこだし、頑張ろう。そして逃げ切れたらガレにおんぶしてもらおう…。あの時、俺を『性奴隷』扱いした罰として。

「!!」

「はぁっ、はぁっ…、…え!? ふべっ!!」

少し先を走っていた狐さんが突然、急停止して、俺は間抜けにもその背中に衝突。さらに俺の後ろを走っていた青年も慌てて止まろうとして俺の背中に衝突。サンドウィッチ状態になってしまった。
しかし当の狐さんは呆然といった様子で前を見ている。その視線の先には……ミゲルさんが、いた。
…あれ、なんかデジャヴ…。

「…コナー」

「…よぉスパイさん。その忌々しいくらいの白い鎧、よく似合ってるぜ?」

狐さんが必死に言葉を返すが、声は震えている。ミゲルさんもそれが分かり、悲しそうに視線を下に向けた。

「コナー…。…俺は、止めるつもりはないんだ。だから少しだけで良い。聞いてくれ」

「そうやって時間稼ぎして、他の聖騎士が来るのを待つつもりなんだろう!」

「この先は教会建設の真っ最中で、数人の聖騎士が常駐している」

「…!」

なんと! 聖騎士なのにアドバイスくれちゃった! 狐さんも戸惑ってるし…、……良いの?

「お前…何を…」

「聖騎士はコソコソする奴を怪しむ。迂回出来る道が無いのなら、黒い布を取って堂々と前を通れ。お疲れ様です、なんて挨拶が出来れば脱け出せたも同然だ」

「……」

唖然。
狐さんにいたっては絶句している。
……てっきり、俺を連れ戻しに来たかと…。うーん、どういう風の吹き回しだろう。
まぁ、アドバイスはありがたい。狐さんと青年に黒い布を取って貰えば…。あ。

「でもミゲルさん。この人の顔を覚えられる訳には…」

青年は普通の冒険者なのだから、『死神の吐息』の仲間と思われれば困るだろう。

「………俺が、同行します。俺がいれば注視されるような事もないでしょう。コージさんは声をかけても顔はなるべく隠してください」

「な…なんでだよ! お前にメリットなんて無いだろ!? むしろバレたら…」

「…最近気付いたんだがな……、俺、聖騎士って柄じゃないんだ」

少し照れたように頬を染めるミゲルさん。
……いやいや、どこに照れる要素あったよ? 狐さんも頭にハテナマーク浮かべてるよ。それともあれか。夕日のせいとか言うつもりか。

「聖騎士に入った事だって、親の意志だったし。だからさ、初めて出来た友達がコナーだったんだよ」

「……それが何に」

「俺がこの世界で最も大切なものは、コナーとコージさんだけなんだ」

「!」

ぽんっいう言葉が似合うような感じで、狐さんが赤面した。しかもよく見るとぷるぷる震えている。狐耳まで震えて…ヤダ可愛い…。
というか…、なんで俺も含まれてるんだ? 俺、なんかしたっけ…??

「コナー。俺を許してくれ。俺は、またコナーと一緒にコージさんに仕えたい」

ミゲルさんの真剣な表情、真っ直ぐな目に、狐さんは考え込んだ。…真っ赤なお顔のまま。

「……お、お頭…の……許可が…ないと……」

「!! ああ! ありがとう!!」

盗賊に戻れるか分からないのにあんなに喜んでいるのは、多分狐さんとの仲直りが上手くいったからなんだろう。盗賊に戻りたいと言うよりは、狐さんと一緒にいたいのかも。
うんうん、美しい友情だ…。ちょっとうるっときちゃった。青年は相変わらずの無表情だけど。

……はっ! そもそも盗賊の仲間が増えた事を喜んで良いのか!? 人として止めるべきじゃなかったか…!?
……なーんて、そんな考えが一瞬浮かんだけど、心底嬉しそうに笑って、狐さんに抱きつくミゲルさんと、そんなミゲルさんの抱擁を文句言いながらも無抵抗のまま受け止めている狐さんを見ると、無粋だったな、って思う。

「…うぅっ、もう時間がないっ! 行くぞ!」

狐さんが、抱きつくミゲルさんをべりっと剥がし、『お恥ずかしいところをお見せしてしまって、すみません…』と俺に謝りながら俺の手を取る。勿論、俺はそんな事ないと否定するが、狐さんはもじもじ。お耳もへにょ~ん。
……さっきから狐さんが超可愛いんですけど。



その後…ミゲルさんを追跡していたスティーブさんに追い付かれて、一悶着あって、逃げる際にカイルへの伝言を頼んで、俺達は無事に第2の壁まで到達する事が出来た。

…さぁ、ガレに会うぞ!




********************


はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです。


お気に入り2700、ありがとうございます!


今回、スティーブさんの冷酷な一面を書くつもりだったんです。
暗黒属性のコナーとミゲルを罵り、コージを様々な手法で繋ぎ止めようとする様子を書きたかったんです。
……けど、それよりもコナーとミゲルを仲直りさせたかったんです。


たくさんのコメント、いつもありがとうございます!
頂いた感想や、労いのお言葉が私のやる気に直結するので、遠慮する事はありません! お気軽にどうぞ! さぁどうぞ! ほら、今すぐ! さぁ! 何を躊躇っているんですか? ほらほらほらほr((殴




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