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ツンデレガチ勢★聖騎士団編
急募:ポンコツ
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「いいいいいいいいいつかららららら……!」
「……ついさっきだ。で? まずはギルドの者共に監禁されるという件について、じっくり話して貰うぞ」
俺には分かる。
多分、今俺の顔は青ざめている。いや、絶対に。
「そそそそそれれれれれれれははははででですすすすすすねねねねねねね!!」
「…落ち着け。今更お前を責めるつもりも、敵視するつもりもない」
違う! そうじゃない! そういう事を恐れているんじゃないんだ!! あんたが、ルークさんやリイサスさん、ガレと同じ……ヤンデレの目をしてたから…!!
「……コージさん、大丈夫ですよ。何かあっても俺が必ずお守りしますので」
「おう! 襲われそうになったら俺が拗らせたポンコツから守ってやんよ!」
ミゲルさん…! スティーブさん…!!
超カッコいい! 俺が女の子ならその厚い胸板に『抱いて!』って全裸で飛び込んでる所ですよぉ!
「こ、拗らせたポンコツ…」
あ、カイルも部下にポンコツ呼ばわりされてちょっと落ち着いたみたいだ。さっきまでの恐い雰囲気はもうない。
「…えーっと、俺、色々あってギルドの人の家に住まわせて貰ってたんですけど…、そこの家主と、たまたま家主と同居してたギルドマスターがすっっっっごい過保護なんです。必ずどっちかが家にいて、庭以外の外には絶対行かせて貰えなくて……。やっと説得した矢先の『惑わしの霧』だったんで、早く帰んないとヤバいんすよ。更に転移先で婚約者なんて連れて帰って来ちゃったら、2度と日は拝めないと思います」
……性的関係を持っているという事は伏せておこう。
「…ふむ。確かに、お前みたいなドジでマヌケで無知な奴、すぐに拐われて変態貴族の奴隷コースだろうな。俺がそいつらの立場でもそうする」
ちょっと待て何が確かに、だ!! さっきまでの愛すべきポンコツ具合はどこへ行った!? 温度差というか性格差で風邪どころかインフルエンザになっちゃいそうなんですが!? あとさらっと共感してんじゃねー!!
「コージ、気を悪くすんなよ? 団長のドジは天然って意味で、マヌケはどこか浮世離れしている、無知は純真無垢って事を表してんだよ。この人どう頑張ったってこうなっちまうからさぁ、許してやってくれ。な?」
スティーブさんが困ったような笑顔で通訳をするが…それ本人の前で言って良いの? 流石にカイルも怒んな……い…? え、なに赤くなってんの。なにフンってそっぽ向いてんの。否定しないの。
「いやぁ、うん。団長は本当にコージの事が好きなんだよ。恥ずかしいから直接言わないだけで。さっきもコージが不満げな顔したら、俺に通訳しろ! って視線寄越してさ? だから俺は仕方無く付き合ってやってさ?」
「スティーブ!! 余計な事言うな!! 減給するぞ!!」
「うわっ! 職権乱用だぁー!! せっかく協力してあげたのにぃー!!」
……否定、しないんだね。
例えばカイルが同じクラスの奴だったとしよう。…外人とか年齢とかそんなのは置いといて、クラスメイトで、友達とかだったらこの性格も癖も「お前可愛いなw」で済ませられるんだよ。
けどさ、その好意が自分に向けられてるってなったら…ちょっと複雑だよね。
「…それで!! ガレ・プリストファーに求婚されたとは!?」
「あっ話逸らした!」
「うるさいっ! 求婚されて、それを受け入れたのかお前は!?」
「あーいや、一応断ったけどよ…。いつの間にか嫁として受け入れられてて…」
「!! …それで? 本当に嫁として過ごしていたのか…?」
半ばやけくそのように俺に詰め寄ってきたカイルだったが、俺が思わず本当の事を言ってしまった途端、またヤンデレ臭を漂わせ始めた。
「……部屋に閉じ籠ってましたよ?」
「何故いきなり敬語になる?」
う"っ! 俺嘘吐くの苦手なんだよ…!
瀬戸にも、俺の嘘は超分かりやすいって言われたし…!
「ミゲル。お前が説明しろ。コージの身の安全は保証する」
あっ! てめっ! ミゲルさんに聞くなんてズリーぞ!!
ミゲルさんも、言わないよね!?
「……………我を忘れてコージさんを襲ったりしませんか?」
「俺が我を忘れるような事があったのか? …そうだな……、コージが本気で嫌がれば俺も止める」
「………分かりました。コージさんの前では言いにくい話ですので、こちらで…」
はぁ!? え、待ってミゲルさん!! 見捨てないで!
さっき、必ずお守りしますって言ってたじゃん!! 酷いよ裏切り者!! ……あ、元々裏切り者か。
「…ー…ー…ーー……」
「ーー…? ………ー…ーーー…」
2人も荷台の奥の方で話してて、全然聞こえないんですけど…。
スティーブさん、もう俺の味方は貴方しかいません…。
「可愛すぎんのも大変だなぁコージ?」
「俺別に可愛くないっすよ…」
「その容姿で謙遜するなんて、どんな環境で育ってきたんだよ…。俺だって子供と奥さんがいなかったらコージに惚れてたと思うぜ?」
「う、嬉しくねぇ~!」
がっはっはっと笑うスティーブさん。何の悪巧みも感じないその笑顔に少し癒され、少し立ち直った。何からって? これからカイルに言われるだろう言葉からだよ…!
「コージ」
ガシッ
「ひぃっ!?」
いきなり肩に手を置くなよビビんだろーが! …と、俺はカイルに言おうと思ったんだ。
そう、思っただけ。言う事は出来なかった。
何故なら…。
ぶっちゅううううううう
「んぶぶぶぶぶぶぶぶぅ!?」
いきなりキスはあんまりじゃね? 生前にはいきなり豚テキなんて立ち食いの店あったけど、いきなりキスはあんまりじゃね? あ、でもカイルがそういう店開いたら、行列出来るかな?
「ん、んん…! かい、る! ま、って…! んみゅ…」
「あんたさっきまでの恥じらいどこ行った!?」
俺と、覆い被さるようにキスをしていたカイルをスティーブさんが引き剥がしてくれた。
ナイスツッコミ! 良いぞもっと言え!
「消毒だ。あのクズの痕跡を、コージから消す」
「ミゲルさんコイツに何言ったんですか…!」
「…頻繁にキスしていた事とか……夜は部屋に籠って毎晩のように愛し合っていた事とかです」
「嘘だろマジか!!」
ミゲルさん、いくらコイツが俺を敵視しないって分かったからって、あんまりじゃない?
もしかして、狐さんを運んだ後、勝手にガレの元へ行った事怒ってる? だとしたらごめんなさい。でも…いくら盗賊でも、ガレはセフレ(セックス&フレンド)なんです。
俺が脳内でミゲルさんに謝る間も、嫉妬の炎を燃やして、カイルがどんどん近付いてくる。
ヤバイ。このまんまじゃ、ヤられる。中に出される。俺ハーヴィー持ってないのに。
RPGで言うなら……
=======================
しっと の けしん カイル が あらわれた!
たたかう
にげる
アイテム
→せっとく
=======================
……よし説得だ!
「カイル! 待って! ガレは恋人とかじゃないから!」
「……セックス、していたのだろう? 毎日、毎晩」
「…そうだけど……、俺とガレはセフレだったから!」
「セフレだったとしても消毒はするしキスしてセックスして同棲までしているのなら恋人と大差無いわこの馬鹿が!!」
=======================
カイル は 激おこ だ!
=======================
痛恨の選択ミス…。
逃げる…は、せまい荷台じゃ当然無理だし…アイテム(という名の仲間)!
「スティーブさん…! 助けて…!」
「んー俺も助けてぇんだけどよぉ…。コージ、お前そんな嫌がってねぇよな?」
………………へ?
「キスした時、顔とろーんてしてたし、今もどっか期待してんだろ? 何かが邪魔してるだけで、本当は犯されたいんだろ?」
「…!? ………~~~~~っっ!!」
最悪! 最悪だ!!
最悪なもん自覚させやがって!! スティーブさんの意地悪!! お馬鹿!! 筋肉ゴリマッチョ!!
ああそうだよ!! ガレに尻を開発されてもう前だけで満足出来る自信無いんだよ!!
でも!! 異性愛者でも尻で気持ち良くなる人だっているだろ!? その為のペニパンだろ!? だから俺は異性愛者! 性癖をねじ曲げられた被害者なのだ!!
「コージが……俺に、犯されたがっている…?」
=======================
カイル は ぼっき している!
=======================
アイテム(という名の仲間)が媚薬並みに使えなかった! むしろ逆効果だった!!
うーーーー残るはたたかう、だけど……。無理だよなぁ普通に考えて。
押し倒されてアーッ♂エンドだよなぁ…。
「コージ。何故あのクズにはヤらせて、俺はダメなんだ?」
「俺は女の子にしか興味ないんだよ! ガレとのだって流されて仕方無くって感じだったし!」
「ならば俺とのだって流されろ」
「お断る!」
カイルは嫉妬しまくってるけど、正気だ。さっきみたいな愛すべきポンコツではない。
だから正気に戻すのはちょっと違うし……。
………いっその事、またポンコツにさせるか?
「……かいるぅ…」
意を決した俺は、自分でも引くほどの猫なで声を出して、カイルにそっともたれ掛かる。
俺の行動に、カイルの身体が跳ねるのが分かった。
「ごめんなさぁい…。もう、簡単にえっちしないから、許して?」
両腕をカイルの首に回し、耳元で囁く。ついでに頬にちゅっ。
これは最後の賭け。これでダメなら、何したってヤられるだろう。
頼むぞ…! と願いを込めてカイルの首に回した腕を離すと……カイルが思いっきり倒れた。
驚いて顔を覗き込むと…顔を真っ赤にして気絶している。
なるほど。コイツは自分からするのはともかく、好きな人にされるのは慣れてないんだな…。
********************
はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです。
お気に入り、2300、ありがとうございます!!
今日も元気にゲホゲホ言っております!そうです!風邪です!でも楽しいので更新は止めません!!
「……ついさっきだ。で? まずはギルドの者共に監禁されるという件について、じっくり話して貰うぞ」
俺には分かる。
多分、今俺の顔は青ざめている。いや、絶対に。
「そそそそそれれれれれれれははははででですすすすすすねねねねねねね!!」
「…落ち着け。今更お前を責めるつもりも、敵視するつもりもない」
違う! そうじゃない! そういう事を恐れているんじゃないんだ!! あんたが、ルークさんやリイサスさん、ガレと同じ……ヤンデレの目をしてたから…!!
「……コージさん、大丈夫ですよ。何かあっても俺が必ずお守りしますので」
「おう! 襲われそうになったら俺が拗らせたポンコツから守ってやんよ!」
ミゲルさん…! スティーブさん…!!
超カッコいい! 俺が女の子ならその厚い胸板に『抱いて!』って全裸で飛び込んでる所ですよぉ!
「こ、拗らせたポンコツ…」
あ、カイルも部下にポンコツ呼ばわりされてちょっと落ち着いたみたいだ。さっきまでの恐い雰囲気はもうない。
「…えーっと、俺、色々あってギルドの人の家に住まわせて貰ってたんですけど…、そこの家主と、たまたま家主と同居してたギルドマスターがすっっっっごい過保護なんです。必ずどっちかが家にいて、庭以外の外には絶対行かせて貰えなくて……。やっと説得した矢先の『惑わしの霧』だったんで、早く帰んないとヤバいんすよ。更に転移先で婚約者なんて連れて帰って来ちゃったら、2度と日は拝めないと思います」
……性的関係を持っているという事は伏せておこう。
「…ふむ。確かに、お前みたいなドジでマヌケで無知な奴、すぐに拐われて変態貴族の奴隷コースだろうな。俺がそいつらの立場でもそうする」
ちょっと待て何が確かに、だ!! さっきまでの愛すべきポンコツ具合はどこへ行った!? 温度差というか性格差で風邪どころかインフルエンザになっちゃいそうなんですが!? あとさらっと共感してんじゃねー!!
「コージ、気を悪くすんなよ? 団長のドジは天然って意味で、マヌケはどこか浮世離れしている、無知は純真無垢って事を表してんだよ。この人どう頑張ったってこうなっちまうからさぁ、許してやってくれ。な?」
スティーブさんが困ったような笑顔で通訳をするが…それ本人の前で言って良いの? 流石にカイルも怒んな……い…? え、なに赤くなってんの。なにフンってそっぽ向いてんの。否定しないの。
「いやぁ、うん。団長は本当にコージの事が好きなんだよ。恥ずかしいから直接言わないだけで。さっきもコージが不満げな顔したら、俺に通訳しろ! って視線寄越してさ? だから俺は仕方無く付き合ってやってさ?」
「スティーブ!! 余計な事言うな!! 減給するぞ!!」
「うわっ! 職権乱用だぁー!! せっかく協力してあげたのにぃー!!」
……否定、しないんだね。
例えばカイルが同じクラスの奴だったとしよう。…外人とか年齢とかそんなのは置いといて、クラスメイトで、友達とかだったらこの性格も癖も「お前可愛いなw」で済ませられるんだよ。
けどさ、その好意が自分に向けられてるってなったら…ちょっと複雑だよね。
「…それで!! ガレ・プリストファーに求婚されたとは!?」
「あっ話逸らした!」
「うるさいっ! 求婚されて、それを受け入れたのかお前は!?」
「あーいや、一応断ったけどよ…。いつの間にか嫁として受け入れられてて…」
「!! …それで? 本当に嫁として過ごしていたのか…?」
半ばやけくそのように俺に詰め寄ってきたカイルだったが、俺が思わず本当の事を言ってしまった途端、またヤンデレ臭を漂わせ始めた。
「……部屋に閉じ籠ってましたよ?」
「何故いきなり敬語になる?」
う"っ! 俺嘘吐くの苦手なんだよ…!
瀬戸にも、俺の嘘は超分かりやすいって言われたし…!
「ミゲル。お前が説明しろ。コージの身の安全は保証する」
あっ! てめっ! ミゲルさんに聞くなんてズリーぞ!!
ミゲルさんも、言わないよね!?
「……………我を忘れてコージさんを襲ったりしませんか?」
「俺が我を忘れるような事があったのか? …そうだな……、コージが本気で嫌がれば俺も止める」
「………分かりました。コージさんの前では言いにくい話ですので、こちらで…」
はぁ!? え、待ってミゲルさん!! 見捨てないで!
さっき、必ずお守りしますって言ってたじゃん!! 酷いよ裏切り者!! ……あ、元々裏切り者か。
「…ー…ー…ーー……」
「ーー…? ………ー…ーーー…」
2人も荷台の奥の方で話してて、全然聞こえないんですけど…。
スティーブさん、もう俺の味方は貴方しかいません…。
「可愛すぎんのも大変だなぁコージ?」
「俺別に可愛くないっすよ…」
「その容姿で謙遜するなんて、どんな環境で育ってきたんだよ…。俺だって子供と奥さんがいなかったらコージに惚れてたと思うぜ?」
「う、嬉しくねぇ~!」
がっはっはっと笑うスティーブさん。何の悪巧みも感じないその笑顔に少し癒され、少し立ち直った。何からって? これからカイルに言われるだろう言葉からだよ…!
「コージ」
ガシッ
「ひぃっ!?」
いきなり肩に手を置くなよビビんだろーが! …と、俺はカイルに言おうと思ったんだ。
そう、思っただけ。言う事は出来なかった。
何故なら…。
ぶっちゅううううううう
「んぶぶぶぶぶぶぶぶぅ!?」
いきなりキスはあんまりじゃね? 生前にはいきなり豚テキなんて立ち食いの店あったけど、いきなりキスはあんまりじゃね? あ、でもカイルがそういう店開いたら、行列出来るかな?
「ん、んん…! かい、る! ま、って…! んみゅ…」
「あんたさっきまでの恥じらいどこ行った!?」
俺と、覆い被さるようにキスをしていたカイルをスティーブさんが引き剥がしてくれた。
ナイスツッコミ! 良いぞもっと言え!
「消毒だ。あのクズの痕跡を、コージから消す」
「ミゲルさんコイツに何言ったんですか…!」
「…頻繁にキスしていた事とか……夜は部屋に籠って毎晩のように愛し合っていた事とかです」
「嘘だろマジか!!」
ミゲルさん、いくらコイツが俺を敵視しないって分かったからって、あんまりじゃない?
もしかして、狐さんを運んだ後、勝手にガレの元へ行った事怒ってる? だとしたらごめんなさい。でも…いくら盗賊でも、ガレはセフレ(セックス&フレンド)なんです。
俺が脳内でミゲルさんに謝る間も、嫉妬の炎を燃やして、カイルがどんどん近付いてくる。
ヤバイ。このまんまじゃ、ヤられる。中に出される。俺ハーヴィー持ってないのに。
RPGで言うなら……
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しっと の けしん カイル が あらわれた!
たたかう
にげる
アイテム
→せっとく
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……よし説得だ!
「カイル! 待って! ガレは恋人とかじゃないから!」
「……セックス、していたのだろう? 毎日、毎晩」
「…そうだけど……、俺とガレはセフレだったから!」
「セフレだったとしても消毒はするしキスしてセックスして同棲までしているのなら恋人と大差無いわこの馬鹿が!!」
=======================
カイル は 激おこ だ!
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痛恨の選択ミス…。
逃げる…は、せまい荷台じゃ当然無理だし…アイテム(という名の仲間)!
「スティーブさん…! 助けて…!」
「んー俺も助けてぇんだけどよぉ…。コージ、お前そんな嫌がってねぇよな?」
………………へ?
「キスした時、顔とろーんてしてたし、今もどっか期待してんだろ? 何かが邪魔してるだけで、本当は犯されたいんだろ?」
「…!? ………~~~~~っっ!!」
最悪! 最悪だ!!
最悪なもん自覚させやがって!! スティーブさんの意地悪!! お馬鹿!! 筋肉ゴリマッチョ!!
ああそうだよ!! ガレに尻を開発されてもう前だけで満足出来る自信無いんだよ!!
でも!! 異性愛者でも尻で気持ち良くなる人だっているだろ!? その為のペニパンだろ!? だから俺は異性愛者! 性癖をねじ曲げられた被害者なのだ!!
「コージが……俺に、犯されたがっている…?」
=======================
カイル は ぼっき している!
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アイテム(という名の仲間)が媚薬並みに使えなかった! むしろ逆効果だった!!
うーーーー残るはたたかう、だけど……。無理だよなぁ普通に考えて。
押し倒されてアーッ♂エンドだよなぁ…。
「コージ。何故あのクズにはヤらせて、俺はダメなんだ?」
「俺は女の子にしか興味ないんだよ! ガレとのだって流されて仕方無くって感じだったし!」
「ならば俺とのだって流されろ」
「お断る!」
カイルは嫉妬しまくってるけど、正気だ。さっきみたいな愛すべきポンコツではない。
だから正気に戻すのはちょっと違うし……。
………いっその事、またポンコツにさせるか?
「……かいるぅ…」
意を決した俺は、自分でも引くほどの猫なで声を出して、カイルにそっともたれ掛かる。
俺の行動に、カイルの身体が跳ねるのが分かった。
「ごめんなさぁい…。もう、簡単にえっちしないから、許して?」
両腕をカイルの首に回し、耳元で囁く。ついでに頬にちゅっ。
これは最後の賭け。これでダメなら、何したってヤられるだろう。
頼むぞ…! と願いを込めてカイルの首に回した腕を離すと……カイルが思いっきり倒れた。
驚いて顔を覗き込むと…顔を真っ赤にして気絶している。
なるほど。コイツは自分からするのはともかく、好きな人にされるのは慣れてないんだな…。
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はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです。
お気に入り、2300、ありがとうございます!!
今日も元気にゲホゲホ言っております!そうです!風邪です!でも楽しいので更新は止めません!!
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