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足腰ガクブル★死神の吐息編

ガレとコージのラブラブな日常~午後編~

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「お、ガレ! お帰り~」

「コージ。疲れた。コージが膝枕でナデナデしてくれないと俺は倒れる」

「……………1度くらい倒れた方が良い気もするけど、まぁ構わんぜ。俺は寛容だからな!」

「きゃーコージかっこいーステキー」

「んな野太い声で言われても嬉しくねぇわww」

ガレがわざとらしい棒読みで賞賛し、ベッドに腰掛けていた俺の膝に頭を乗せる。
優しく額を撫でてやれば、気持ち良さそうに微笑んで、俺の頬に手を添えてきた。
……いちいちイケメンだなぁコイツ。モテない男の僻みを受けやがれ!

ぐにぃ…

「うひゃー」

頬をぐいっと摘まむと……、心底嬉しそうに笑いやがって! これじゃあただのバカップルみたいじゃんか!

「…って、何そのいたずらっ子みたいな笑み…」

「的確だな! いたずらするんだよ!」

「え。ちょ、ひゃっ」

ガレが仰向けから1回転し、うつ伏せに……俺の太もも、ち○こ辺りに顔を埋めてスーハースーハー…。

「うぅー…変態」

「その変態に毎晩犯されて気持ち良さそうに喘いでんのは誰だァ?」

「…ナンノコトカナー」

ここに来てから毎晩、俺はガレにヤられている。
……レイプ? いや……うん、一応……全部合意……。でっ、でもさ、ガレみたいなイケメンに迫られれば誰だって…なぁ? だから仕方の無い事なんだ! そうだ、仕方の無い事!!

「クク…素直じゃない子にはお仕置きだ!」

こちょこちょこちょこちょ…

「へ!? ガレお願い待っ…うははははははははは!! ひぃー! やめてぇーー! ぃひひひひひひひひ!! 俺脇腹よわわわわははははははははははははははは!!!」

「んーー? 聞こえねーなァ…。変態とやらに毎晩犯されて喘いでんのは誰だー?」

「俺です! なははははははは!! 俺ですぅぅぅ!! ひーーーっ!!」

「うんうん、コージだな」

「けほっ……、死ぬかと思った…」

満足そうに笑うガレを睨めば、涙目だからむしろ可愛いぞ、と瞼にキスを落とされ、本格的にバカップルっぽくね? と心配する。
俺達の午後は、こんな感じでイチャイチャ(不本意)して過ごす事が多い。
団員に『挙式はいつですか?』と大真面目に聞かれた時はぶん殴ってやろうかと思ったが、そういう関係に見えるんだろうから何も言えない…。

俺達の関係?
…誘拐犯と被害者にしては距離近いよな…。友達? いや、セッセしてるし…。じゃあ恋人? ううん、なんだかんだでガレにプロポーズはおろか、告白すらされてない。多分ガレは最初から夫婦感覚で忘れてるだけだと思うんだけど、それを最大限に利用させてもらう。俺達は恋仲ではない。…じゃあ何だ?
俺的に1番しっくりくるのは、友達だ。セッセする友達…。………あ、セフレか!
セックス&フレンド! セックスをする友達! 本来の意味とは少し違うような気もするけど、セフレが適切!
悩み1個解決! 今日は熟睡出来そうだ!


「…………何か俺にとって都合の悪い事を考えられてる気がする…」

「きっ、気のせいだ!」





********************





夜。
ガレに後ろから抱き締められながらベッドの上で本を読んでいると、狐さんとミゲルさんが夕食を持ってきてくれた。
夜は大抵部屋で食べる。1度酔っ払った団員に絡まれて以降、ガレは俺を酒のある場所に連れて行こうとはしなくなった。
食堂では今頃、団員達が酒をガブガブ飲んで笑いあってるところだろう。
……べっ、別に羨ましくなんてないんだからねっ!

「コージさんって読書家っすよねー。本好きなんすか?」

テーブルにパンとスープを置きながら、ミゲルさんが話し掛けてきた。

「んー…、人並みです」

俺が読んでいたのは、この国の歴史書。
盗品みたいだけど…この世界を知る為に、読ませて貰ってる。
俺は普段、漫画とかラノベくらいしか読まないので日本の歴史書だったら手に取ってすらないだろう。……けどな? この世界の歴史書といえば…、まるでゲームの世界のような事が事実として書かれているのだ!
500年前の魔王討伐軍の大敗、300年前の古龍襲撃事件、150年前の聖魔大戦……ロマンが詰まってる!!
……被害者の方には本当に申し訳無い…。申し訳無いんだけど……この本貰っちゃダメかな…。

「ここにいる限りずっと読めるぞ」

あっ、ガレさんやめて! 誘惑しないで!! 俺は帰んなきゃいけないんだよ!
狐さんが微笑ましげな表情でこっちを見ている。多分バカップルにしか写ってないだろうなぁ…。はぁ…。

「更に言うと、ここにはまだ隣の帝国の歴史書、英雄ニコラスの伝記、魔王の正体、創造主ゼロアと3つの原点、などなどたくさんの本があるわけだが……それでも逃げたいのか?」

「あーーーーーーーやめろーーーーーー決意が揺らぐーーーーーー!!」

くそうっガレめ!! 俺の好みを完璧に把握してやがる…!!
耳を押さえてしゃがみこむ俺をポンポンナデナデしながら、ガレは狐さんとミゲルさんに何か命令して退室させた。

「………」

「飯冷めるぞ」

「…ん……」

ガレが俺を引き留めるような事を言わなくなったのを確認し、大人しく席についた。
今日のご飯はじゃがいもとミンチが重なったなんちゃってミートパイみたいなやつ。上にチーズが盛り付けてあって、俺は無我夢中で口に押し込んでいく。
ガレが愛しそうに笑っているけど、無視だ無視!!

「喉詰まらせんなよ?」

「んー…んぐっ!?」

「オイオイ言ったそばから…。ほら水飲め」

ごきゅごきゅ…

「ん…ん……ぷはぁっ! ワリーな。助かったわ」

「おう。誰も盗らねェから落ち着け」

「ウィッス」

そんなこんなで食べ終わり、風呂の時間がやってきた。
部屋を出てすぐ隣にある小さな(と言っても生前の頃に比べるとかなりデカイ)風呂には、俺とガレしか入らない。そう決めたのは言わずもがなガレだ。
ガレは、必ず俺と一緒に入って俺を後ろから抱き締めたまま浴槽でくつろぐ。
ガレの厚い胸筋やら一周回って可愛く思える程のデカイち○こやらがダイレクトピタッで、慣れない。慣れるわけがない。慣れる奴がいたのなら是非とも代わってほしい。

「…ったく、相も変わらずエロい身体しやがって…」

「……えろくないもん…」

「いーやエロいな。白い肌と赤い乳首のコントラストが素晴らしい」

「そーかありがとよ!!」

ここでもセクハラ攻撃は止まらない。髪と身体を洗い終わる頃にはガレのガレはギンギンで、俺の顔は真っ赤っ赤。……のぼせてな?
その後、ガレに支えられるようにして部屋に戻れば、疾風魔法で髪をふわさ~と乾かし、ベッドイン。

「今日も、ヤんのかよ…?」

「当然」

「ぐぬぬぅ……、いつか腹上死するぞ!」

「コージが生き返らせてくれんだろ?」

「そっ、そりゃそうだけどぉ…。……俺が死んだら?」

「すぐに後を追うが?」

「うわ即答……」

「同じ墓に入ろうな…///」

「照れんな!」

「んな事よりハーヴィー飲め。そろそろ我慢も限界だ」

「…中出し大好きっ子め…」

「はっ、やんちゃなお口だなァ?」

「あっ……ん…」






暗転。









んなわけで、俺とガレは健康的で刺激的で楽しくもエロい日常を送っていた。
逃げようと思えば逃げられたんだと、思う。ガレ不在の時に『メテオライト・クラッシュ』を発動すれば、騒ぎに乗じて逃げる事も出来た筈だ。けど、それじゃあ死傷者が出るのは避けられないから、大人しく機会をうかがっていたんだけど…。



まさかこんなにも早く、こんなにも危険なきっかけが来るとは思ってもなかった。











********************



はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです。



4日過ぎちゃってごめんなさい!!!





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