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足腰ガクブル★死神の吐息編
ガレとコージのラブラブな日常~午前編~
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やぁ諸君!
みんなのアイドル、コージくんだ!
……え?
『ちょっと人気が出てきたからって調子に乗るな童貞野郎』?
……ごめん…。………でもそこまで言わなくたっていいじゃん…。
…さて、そんな事は置いといて……、俺がガレに軟禁されてから丸5日が経った。
最早ガレと裸で抱き締め合う事も、キスする事も抵抗は無い。むしろ、素肌で触れ合う事が気持ち良くて、もっとして欲しいなんて思っちゃってる自分はもう手遅れなんじゃないか、と心配しているくらいだ。
……いや、きっと手遅れなんかじゃない…。人肌が恋しいのは全人類に共通する事だ…。
※俺個人の意見です。
あ、それでな!
今日は、軟禁中の俺の1日をお送りしていこうと思います!
朝から晩まで、生中継だぜ!!
喜べ! 恥を忍んでお送りするんだから喜べ!! 夢の中でムキムキ危険系イケメンと普通の男のガチホモおセッセ見せ付けられたくなかったら喜べ!!
「………コ……ジ…」
ホモが目の前で濃厚セッセするんだぞ!! 嫌だろ!? 男の喘ぎ声とか聞きたくないだろ!?
「コー……ジ………」
あん!? 誰だ!! 俺は今ホモのセッセがどれだけ苦痛かを語ってだなぁ……!!
「コージ、起きないと犯すぞ」
「はい起きますっ!!!」
早朝6時…。ガレの最低な脅しのおかげで、俺はホモのセッセについて語るという訳の分からない夢から目覚める事が出来た。
「おはようコージ。今日も可愛いな。何か希望の朝飯はあるか?」
「おはようガレ…。今日もカッコイイなムカつくぜ。希望は特に無い」
「カッコイイか、照れるな…///」
「嫌味が通じない…だと…!?」
朝から即興ひと茶番。これは1日のモチベーションを上げる為の重要な儀式だ。
ちゅ……ちゅ、ちゅぅ…はむはむ…
「んーー……ん………」
ズボンを穿いた半裸のガレと、ガレのシャツを着た半裸の俺はひとしきりキスした後、ぱっぱと普段着に着替えて一緒に部屋を出た。
向かうは団員達が利用している食堂だ。
「あ、お頭! コージさん! おはようございます!」
「おう」
「おはよーございます」
食堂への道ではたくさんの団員の人達と会って、皆元気に挨拶してくれる。
盗賊だからと言ってダラダラしている人はいない。むしろ、ほとんどの人が朝6時に起きて日付が変わる頃には眠るという超健康的な生活を送っている。
5日もすれば、それなりに仲良くなってきて、ガレの知らないところで親切にしてくれる人もいる。
でも、やっぱり一番仲良いのは狐さんとミゲルさんだ。
「コージさん、おはようございます!」
おっ、噂をすればミゲルさん!
今日も元気にバンダナを巻いてますね! せっかく顔は良いのに…隠れちゃうのは勿体無いなぁ。
「おはようございますミゲルさん! 今日は狐さんと一緒にいないんですねー」
「コナーの奴は今日見張り番なんで、昼頃には戻ってくるっすよ」
「今日はコナーも見張り番か…。ところでミゲル。コージには挨拶して俺は無視か? 良い度胸だ。罰としてコージの部屋のベッドシーツ換えてこい」
「ひぇっ…! さっ、サーセンお頭!! ………飯食ってからで良いっすか?」
「お前マジで良い度胸してんな…。食ったらすぐ行けよ」
「はい!!」
なんだかんだでガレも団員と仲が良いし、優しい。掃除していた団員さんによると、いつもこんな風らしい。……ガレが狐さんとミゲルさんを殺した時がどれだけ異常だったのか分かるな…。
お、食堂とうちゃーく! うーん今日も賑わってるなー。
ガレが食堂に入ったのを確認した団員から立ち上がって挨拶する。
偉い人が会議室に入った時みたいだな…って、ガレは偉い人だった…。
「ミートサンド2つ。すぐ作れ」
ガレが料理人にメニューを告げると、料理人の人達が慌てて作り出した。
ガレと俺の料理はいつも最優先で作ってくれているのだ。嬉しいけど…俺のまでなんて、他の団員の人達に申し訳無い気も…。
向かい合う形で席に座り、料理の完成まで今日の予定を説明される。
「今日は午前中に客人が来る。俺はその対応に当たるから、その間は護衛のミゲルと話でもしておいてくれ。午後からは一緒に過ごそうな」
「おぅ。頑張ってなー」
「……コージのその言葉だけで勃ちそうだ…」
「…そこは何でも出来そう、とか言うべきじゃないか?」
いつものようにガレが下ネタでノロケるので、冷静にツッコミを入れていく。
本人にノロケって斬新だとは思うけど、ガレのノロケが止まる事は無い。
そう…、ガレはとにかく俺を褒めまくる。隙さえあれば可愛い可愛い可愛い可愛い……。どこがって聞いたら目が鼻が口が歯が舌が額が髪が耳が肌が首が腕が手が鎖骨が胸が乳首が腹が臍が尻がち○こが尻穴が脚が指が爪が性格が声が視線がってもー…聞くに堪えなくて……。いやぁアレは軽くホラーだった。
「ミートサンド2つ、お待たせしました!」
ガレが手を伸ばして俺の頬を撫でまくっているところに、料理人の1人が皿に乗った美味しそうなミートサンドを持って運んできた。
白いモチモチパンに挟まれたジューシーな何かの肉を2人で頬張りながら、談笑は続く。
「あ、コージ。お前『偽装』出来るか?」
「偽装? 何の?」
「ステータスのだ。いくら鑑定持ちが少ないとは言え、いない訳じゃないからな。そんな掟破りのステータスいつまでも晒してたらあっという間に拐われるぞ?」
「だよな……。それちょっと心配だったんだ。『偽装』ってどうやんの?」
「例えば…属性を偽装したいのなら、自分の属性を魔力で上書きする感じだ。魔力が多い奴しか出来ないが…コージには関係無い話だろ?」
「な、中々難しい事言うな…」
「イメージ力が大事だぞ。俺だと暗黒属性は紫のイメージだから…赤色の魔力で上書きする、イメージをする。鑑定してみろ」
ガレに促され、鑑定してみると…。
《種族:人間
名前:ガレ・プリストファー
レベル:83
年齢:25
性別:オス
属性:火炎属性
属性詳細:炎を操り、造り出す。
職業:盗賊の頭
スキル:火炎魔法 鑑定 罠発見 長の威圧 隠密
称号:死神
好きなタイプ:裏表のない奴
全世界共通認識の凶悪盗賊団、『死神の吐息』の頭。規模が大きく、世界各国にメンバーが散らばっているので、各国騎士団もその足取りを掴めないまま。目的の為なら手段は選ばない極悪非道だが、本命にはゲロ甘い。気に入った奴は側に置き、好きな奴は犯しまくって囲う。》
おおすげぇ! 暗黒属性だったのが火炎属性になってる!!
「な? 属性に関しては色の上書き。年齢、レベルに関しては数字の書き換え。その他は文字の書き換え、または白色の魔力で塗り潰す。魔力に色なんてねェが、まぁそこは本人の想像力次第だ」
ふむふむ、俺が変えなきゃいけないとこは…属性、スキル、称号、加護…は、別にいいか。
えっと、属性は…慰安属性か結界属性か迷うなぁ…。
「属性に迷ったら2属性って手もあるぞ?」
心を読むなっ! …でもその案もーらった! どっちもにしよう!
結界属性は白のガラスのようなイメージで…慰安属性は薄桃色……。
「……お、属性は出来たな」
やった! 成功だ!!
次! スキル!! 全部消しちゃえ!
「消えた。後は称号だな」
「ふぬぬぬぬ……!」
消えろー消えろーー…!
「…やれば出来んじゃねェか。魔力が続く限り効果は続くから、コージは持続時間なんかは気にしなくて構わねェよ」
「ふぃーーー…。悩み1個解決!」
「これで安心して俺と性活出来るな!」
おい。にっこり笑顔で言うな。手を重ね合わせるな。分かってるぞ。字が違う事くらい察してるんだぞ…!
ガレのセクハラを避けながらミートサンドをごくんするとガレも丁度食べ終わったようで、ちゅっとキスをしてからガレはお客さんの対応に行ってしまった。
俺は自分の部屋に向かい、シーツを換えていたミゲルさんとお喋りする。
「いつもすみません…」
「良いんすよ! コージさんのお手を煩わせる訳にはいかないっすからね! んな事したら今度こそお頭に……」
ミゲルさんは笑っている。
午前中のこの時間は各部屋の掃除の時間で、団員の人達は忙しそうにバケツやモップを持って駆け回っている。
……盗賊のくせにしっかりしてるわ…。
「……コージさんは、お頭の事どう思います?」
開けっぱなしの扉から廊下の様子を眺めていると、ミゲルさんが尋ねてきた。
普段の軽い感じじゃなくて、何か重要な事を話す時みたいに、声が1トーン低い。
「んーー………我が儘で、変態で、妙な所で臆病な誘拐犯、ですかね?」
今のガレの印象を答えると、ミゲルさんは難しそうな顔をして俺の正面にある椅子に座った。
…え、俺、言っちゃダメな事でも言った?
「……………じゃ、お頭がもし、聖騎士団なんかに追い詰められて、死にかけてたらどうします?」
「え…そりゃあ助けますよ。根はイイ人なんだ、とか言うつもりは無いですけど……俺は友達って思ってますし」
「……人を、たくさん殺してきたのに?」
「………そうしないと生きていけない環境にいたからだと、思うんで…俺は気にしません」
「……っ。…………コージさん、貴方はこんな所に居ていい存在ではありません」
……え、出ていけって事ですか…? 優しい家族と優しい友達に恵まれてぬくぬくと育ってきた俺は既に涙目ですよ…?
てかミゲルさん……、いつもの口調どうしたんですか…。目もなんか恐いし…。
「俺は手伝えないけど…逃げた方が良いです。じゃないと、いつか危険な目に遭います」
「…俺、自分の身くらいは自分で守れますよ?」
「……………そっすか! いやぁコージさん何か弱々しいから心配だったんすよねー!」
ミゲルさんがいきなり元に戻った。
不自然なくらい明るい。ちょっと不気味だな…。
…………。
「って、え。よ、弱々しい……?」
「はい!! ドンって押したら骨折れそうっすよね!」
「えっ………」
あ、何気にショック…。
********************
はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
文才が無ければ画才も無いメルです。
まず…お気に入りが2100いきました!最近めっちゃ伸びますね嬉しいです!!ありがとうございます!!
さて、私のTwitterにコージ、ゼロア、リイサスさん、ルークさん、ジャックさん、ワーナーさん、ガレのイメージ画を載せました。
アナログで骨格とか色々可笑しくて、もう本当申し訳無いです……。服の構造?私が知りたい。
「ルークさんの髪はこんなんじゃない!」「ジャックさん雄臭過ぎ!」「ガレはもっとイケメンだし!」などとこだわりがある方は見ない事をオススメします。
……どなたか清書して頂いても良いんですのよ?((チラッ
みんなのアイドル、コージくんだ!
……え?
『ちょっと人気が出てきたからって調子に乗るな童貞野郎』?
……ごめん…。………でもそこまで言わなくたっていいじゃん…。
…さて、そんな事は置いといて……、俺がガレに軟禁されてから丸5日が経った。
最早ガレと裸で抱き締め合う事も、キスする事も抵抗は無い。むしろ、素肌で触れ合う事が気持ち良くて、もっとして欲しいなんて思っちゃってる自分はもう手遅れなんじゃないか、と心配しているくらいだ。
……いや、きっと手遅れなんかじゃない…。人肌が恋しいのは全人類に共通する事だ…。
※俺個人の意見です。
あ、それでな!
今日は、軟禁中の俺の1日をお送りしていこうと思います!
朝から晩まで、生中継だぜ!!
喜べ! 恥を忍んでお送りするんだから喜べ!! 夢の中でムキムキ危険系イケメンと普通の男のガチホモおセッセ見せ付けられたくなかったら喜べ!!
「………コ……ジ…」
ホモが目の前で濃厚セッセするんだぞ!! 嫌だろ!? 男の喘ぎ声とか聞きたくないだろ!?
「コー……ジ………」
あん!? 誰だ!! 俺は今ホモのセッセがどれだけ苦痛かを語ってだなぁ……!!
「コージ、起きないと犯すぞ」
「はい起きますっ!!!」
早朝6時…。ガレの最低な脅しのおかげで、俺はホモのセッセについて語るという訳の分からない夢から目覚める事が出来た。
「おはようコージ。今日も可愛いな。何か希望の朝飯はあるか?」
「おはようガレ…。今日もカッコイイなムカつくぜ。希望は特に無い」
「カッコイイか、照れるな…///」
「嫌味が通じない…だと…!?」
朝から即興ひと茶番。これは1日のモチベーションを上げる為の重要な儀式だ。
ちゅ……ちゅ、ちゅぅ…はむはむ…
「んーー……ん………」
ズボンを穿いた半裸のガレと、ガレのシャツを着た半裸の俺はひとしきりキスした後、ぱっぱと普段着に着替えて一緒に部屋を出た。
向かうは団員達が利用している食堂だ。
「あ、お頭! コージさん! おはようございます!」
「おう」
「おはよーございます」
食堂への道ではたくさんの団員の人達と会って、皆元気に挨拶してくれる。
盗賊だからと言ってダラダラしている人はいない。むしろ、ほとんどの人が朝6時に起きて日付が変わる頃には眠るという超健康的な生活を送っている。
5日もすれば、それなりに仲良くなってきて、ガレの知らないところで親切にしてくれる人もいる。
でも、やっぱり一番仲良いのは狐さんとミゲルさんだ。
「コージさん、おはようございます!」
おっ、噂をすればミゲルさん!
今日も元気にバンダナを巻いてますね! せっかく顔は良いのに…隠れちゃうのは勿体無いなぁ。
「おはようございますミゲルさん! 今日は狐さんと一緒にいないんですねー」
「コナーの奴は今日見張り番なんで、昼頃には戻ってくるっすよ」
「今日はコナーも見張り番か…。ところでミゲル。コージには挨拶して俺は無視か? 良い度胸だ。罰としてコージの部屋のベッドシーツ換えてこい」
「ひぇっ…! さっ、サーセンお頭!! ………飯食ってからで良いっすか?」
「お前マジで良い度胸してんな…。食ったらすぐ行けよ」
「はい!!」
なんだかんだでガレも団員と仲が良いし、優しい。掃除していた団員さんによると、いつもこんな風らしい。……ガレが狐さんとミゲルさんを殺した時がどれだけ異常だったのか分かるな…。
お、食堂とうちゃーく! うーん今日も賑わってるなー。
ガレが食堂に入ったのを確認した団員から立ち上がって挨拶する。
偉い人が会議室に入った時みたいだな…って、ガレは偉い人だった…。
「ミートサンド2つ。すぐ作れ」
ガレが料理人にメニューを告げると、料理人の人達が慌てて作り出した。
ガレと俺の料理はいつも最優先で作ってくれているのだ。嬉しいけど…俺のまでなんて、他の団員の人達に申し訳無い気も…。
向かい合う形で席に座り、料理の完成まで今日の予定を説明される。
「今日は午前中に客人が来る。俺はその対応に当たるから、その間は護衛のミゲルと話でもしておいてくれ。午後からは一緒に過ごそうな」
「おぅ。頑張ってなー」
「……コージのその言葉だけで勃ちそうだ…」
「…そこは何でも出来そう、とか言うべきじゃないか?」
いつものようにガレが下ネタでノロケるので、冷静にツッコミを入れていく。
本人にノロケって斬新だとは思うけど、ガレのノロケが止まる事は無い。
そう…、ガレはとにかく俺を褒めまくる。隙さえあれば可愛い可愛い可愛い可愛い……。どこがって聞いたら目が鼻が口が歯が舌が額が髪が耳が肌が首が腕が手が鎖骨が胸が乳首が腹が臍が尻がち○こが尻穴が脚が指が爪が性格が声が視線がってもー…聞くに堪えなくて……。いやぁアレは軽くホラーだった。
「ミートサンド2つ、お待たせしました!」
ガレが手を伸ばして俺の頬を撫でまくっているところに、料理人の1人が皿に乗った美味しそうなミートサンドを持って運んできた。
白いモチモチパンに挟まれたジューシーな何かの肉を2人で頬張りながら、談笑は続く。
「あ、コージ。お前『偽装』出来るか?」
「偽装? 何の?」
「ステータスのだ。いくら鑑定持ちが少ないとは言え、いない訳じゃないからな。そんな掟破りのステータスいつまでも晒してたらあっという間に拐われるぞ?」
「だよな……。それちょっと心配だったんだ。『偽装』ってどうやんの?」
「例えば…属性を偽装したいのなら、自分の属性を魔力で上書きする感じだ。魔力が多い奴しか出来ないが…コージには関係無い話だろ?」
「な、中々難しい事言うな…」
「イメージ力が大事だぞ。俺だと暗黒属性は紫のイメージだから…赤色の魔力で上書きする、イメージをする。鑑定してみろ」
ガレに促され、鑑定してみると…。
《種族:人間
名前:ガレ・プリストファー
レベル:83
年齢:25
性別:オス
属性:火炎属性
属性詳細:炎を操り、造り出す。
職業:盗賊の頭
スキル:火炎魔法 鑑定 罠発見 長の威圧 隠密
称号:死神
好きなタイプ:裏表のない奴
全世界共通認識の凶悪盗賊団、『死神の吐息』の頭。規模が大きく、世界各国にメンバーが散らばっているので、各国騎士団もその足取りを掴めないまま。目的の為なら手段は選ばない極悪非道だが、本命にはゲロ甘い。気に入った奴は側に置き、好きな奴は犯しまくって囲う。》
おおすげぇ! 暗黒属性だったのが火炎属性になってる!!
「な? 属性に関しては色の上書き。年齢、レベルに関しては数字の書き換え。その他は文字の書き換え、または白色の魔力で塗り潰す。魔力に色なんてねェが、まぁそこは本人の想像力次第だ」
ふむふむ、俺が変えなきゃいけないとこは…属性、スキル、称号、加護…は、別にいいか。
えっと、属性は…慰安属性か結界属性か迷うなぁ…。
「属性に迷ったら2属性って手もあるぞ?」
心を読むなっ! …でもその案もーらった! どっちもにしよう!
結界属性は白のガラスのようなイメージで…慰安属性は薄桃色……。
「……お、属性は出来たな」
やった! 成功だ!!
次! スキル!! 全部消しちゃえ!
「消えた。後は称号だな」
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「これで安心して俺と性活出来るな!」
おい。にっこり笑顔で言うな。手を重ね合わせるな。分かってるぞ。字が違う事くらい察してるんだぞ…!
ガレのセクハラを避けながらミートサンドをごくんするとガレも丁度食べ終わったようで、ちゅっとキスをしてからガレはお客さんの対応に行ってしまった。
俺は自分の部屋に向かい、シーツを換えていたミゲルさんとお喋りする。
「いつもすみません…」
「良いんすよ! コージさんのお手を煩わせる訳にはいかないっすからね! んな事したら今度こそお頭に……」
ミゲルさんは笑っている。
午前中のこの時間は各部屋の掃除の時間で、団員の人達は忙しそうにバケツやモップを持って駆け回っている。
……盗賊のくせにしっかりしてるわ…。
「……コージさんは、お頭の事どう思います?」
開けっぱなしの扉から廊下の様子を眺めていると、ミゲルさんが尋ねてきた。
普段の軽い感じじゃなくて、何か重要な事を話す時みたいに、声が1トーン低い。
「んーー………我が儘で、変態で、妙な所で臆病な誘拐犯、ですかね?」
今のガレの印象を答えると、ミゲルさんは難しそうな顔をして俺の正面にある椅子に座った。
…え、俺、言っちゃダメな事でも言った?
「……………じゃ、お頭がもし、聖騎士団なんかに追い詰められて、死にかけてたらどうします?」
「え…そりゃあ助けますよ。根はイイ人なんだ、とか言うつもりは無いですけど……俺は友達って思ってますし」
「……人を、たくさん殺してきたのに?」
「………そうしないと生きていけない環境にいたからだと、思うんで…俺は気にしません」
「……っ。…………コージさん、貴方はこんな所に居ていい存在ではありません」
……え、出ていけって事ですか…? 優しい家族と優しい友達に恵まれてぬくぬくと育ってきた俺は既に涙目ですよ…?
てかミゲルさん……、いつもの口調どうしたんですか…。目もなんか恐いし…。
「俺は手伝えないけど…逃げた方が良いです。じゃないと、いつか危険な目に遭います」
「…俺、自分の身くらいは自分で守れますよ?」
「……………そっすか! いやぁコージさん何か弱々しいから心配だったんすよねー!」
ミゲルさんがいきなり元に戻った。
不自然なくらい明るい。ちょっと不気味だな…。
…………。
「って、え。よ、弱々しい……?」
「はい!! ドンって押したら骨折れそうっすよね!」
「えっ………」
あ、何気にショック…。
********************
はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
文才が無ければ画才も無いメルです。
まず…お気に入りが2100いきました!最近めっちゃ伸びますね嬉しいです!!ありがとうございます!!
さて、私のTwitterにコージ、ゼロア、リイサスさん、ルークさん、ジャックさん、ワーナーさん、ガレのイメージ画を載せました。
アナログで骨格とか色々可笑しくて、もう本当申し訳無いです……。服の構造?私が知りたい。
「ルークさんの髪はこんなんじゃない!」「ジャックさん雄臭過ぎ!」「ガレはもっとイケメンだし!」などとこだわりがある方は見ない事をオススメします。
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