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第2章
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噂が消えないこと。
そのことが心の奥に何かを作ってるのは知ってる。だけど、それがどんなもんなのかは分からないでいる。
「秋月。ツラ貸しな」
下校しようとした時、数人の3年生が声をかけて来た。懲りずに理菜に声をかけてくる。
(そういえば今日は大熊先輩の姿がない)
だからそんなにも自信満々なのかと思った。
理菜は3年生たちに連れられて向かった先は、学校を出て少し行ったところにある空き地。
そこは住宅地になるらしい私有地だ。
その中に無断で入って行ったひとりの3年生の後を、ゆっくりと歩いて行った。両脇にはピッタリとふたりの3年生。3年生たちは理菜をジロリと見ていた。そしてそのうちのひとりが、ゆっくりと口を開いた。
「なんで呼び出されたか分かってんだろうな」
お決まりの言葉。その典型的な言葉にウンザリする。そしてまたお決まりの合図で理菜に向かってくる。
全員で理菜に向かってくる。理菜は喧嘩が強いワケじゃない。そんなことをしたことがなかった。
だけど負けるなんて嫌だと、必死になっていた。
「ナマイキなんだよっ!」
頬を殴られて唇を切る。口の中が鉄の味がした。
そのすぐに鳩尾を蹴られて理菜は蹲った。
そしてすぐに腕を思いっきり踏まれた。
踏まれた理菜は、声にならない叫びを上げる。そんな理菜を見ては、不適に笑う。余程理菜が、跪くのが楽しいらしい。
甲高い声で笑う数人の女の声。
それがとても不気味だった。
腕を掴んで無理矢理立たされた理菜は、はまた鳩尾を殴られて、髪を引っ張られていた。
地面を這いずり回されて、身体中が悲鳴を上げる。それでも手を出せないのは、さっき腕を踏まれた時その腕が耐えられない痛みを走っていたからだった。
引き摺り回されながら理菜は考えていた。なんとかこの状況を脱しないといけないって。
でも、痛みが余計な考えを生む。
ドサッ……!
地面に叩きつけられるように髪を離した女達。理菜は起き上がろうとして、その動きを止めた。
先輩達の手にはそれぞれナイフが握られていた。
「ちょ……」
──いくらなんでもそれはありえないっ。やり過ぎだよっ。
その思いはいい意味で裏切られることになった。
◆◆◆◆◆
ブォン……ッ!
バイクの音が遠くから近付いてくる。そのバイクの音が聞いたことのある音で、安心してしまった。
理菜はふっと笑みを見せて、ふらふらと立ち上がった。
「秋月。あんたには死んでもらおうか」
その言葉と共に3年生が理菜に近寄って来た。だけど、それはバイクが空き地に入って来たことで遮られる。
「……なっ!」
理菜の前に停まったバイク。
バイクに乗っていた人が3年生を見据えて一括した。
「お前ぇら!俺の女に手ぇ出す気かっ!」
ヘルメットを外したその顔は、怒りが滲み出てる良樹だった。
良樹の登場で3年生たちは散り散りに去り、空き地には理菜と良樹だけになった。
「ふっ。酷ぇ格好」
制服は泥と血で汚れて、身体中すり傷だらけになっていた。自分でもそこまでなってるとは思っていなかった。
「平気か」
コクンと頷くと良樹は笑った。
「なんで?」
「携帯、繋がらねぇからバイク飛ばしてお前ぇ家に行こうとした。で、たまたまここ通ったらお前がいた」
理菜は良樹に近寄り、その腕に触れた。
「なにやってんだよ」
呆れてるその声は「どうしようもねーな」と言ってるようで、理菜の頭に置いた手はとても優しくて安心した。
「ケツ、乗れ」
「ん」
理菜はバイクの後ろに乗って、良樹の背中にしがみ付いた。
腕が痛くて力が入らない。
それを分かっているのか、ゆっくりと走り出す。
行き先は聞かないでいた。
何も話せない理菜は、ただただ良樹の背中のぬくもりを感じていた。
しばらく走って、家の前で停まったバイク。理菜はバイクを降りて、その理菜に「着替えて来い」と言った。
だから理菜は大人しく家の中に入ろうとして立ち止まった。
「ねぇ」
振り返り良樹に言った。
「うち、入る?誰もいないから」
何気なく言った言葉だった。別にその言葉に意味はなかった。
でも、良樹にとってそれは違ったみたいだった。そんなことには気付かないでいる。
家の鍵を開けて中に入る。誰もいない家はもう慣れた。だから、ただいまも言わなくなっていた。
ダイニングテーブルにはメモと今月のお小遣いが置かれていた。
──また今週も帰れそうにないです──
母親のキレイな文字を見て、理菜はその隣に置いてあった封筒を取る。理菜と駿壱へのお小遣い。
ひとつはテーブルに置いたままにして、理菜は階段を上る。
良樹はこんな自分をどう思っているだろう。
後ろを振り返って笑うと、良樹も笑った。
2階の理菜の部屋へ良樹を通す。
クローゼットの中から着替えを出すと理菜は「ちょっと待っててね」と言った。
そのまま1階のバスルームへ行き、手早くシャワーを浴びて泥と血を落とした。
身体中のあちこちが痛む。
顔を顰めて身体を見る。
腕や足には切り傷があった。
腕は踏まれた時の痛みがあったし、鳩尾を殴られて痛いし。
どこもかしこも痛みで泣きそうになった。
シャワーを浴びて自分の部屋に戻ると良樹が電話をしていた。
理菜はベットに座ると髪をタオルで拭いていた。
腕が痛いから上手く拭くことが出来ない理菜に気付いて、良樹は電話を切った。
「いいの?電話」
理菜はそう聞くと、良樹は「ああ」と答えた。
そして「救急箱」と言った。
「なに」
「怪我、してんだろうが」
「あ……」
「どこだにあんだ?」
「リビングに」
理菜はそう言うと立ち上がった。それを手で抑えるようにすると「俺が取りにいく」と言ってくれた。
理菜は良樹に、リビングのTVの隣の棚にあると教えた。それを聞いた良樹は、部屋を出て行く。
良樹を自分の部屋に入れてる。
そのことの重大さに今になって気付いた。
好きな人を自分の家に入れてるってこと、そのことの意味が何されても仕方ないってこと。
それに、母親は当分帰らない。
駿壱は何処に行ったのか分からないし、帰ってくるのかも分からないし。
(どうしよう……)
それに良樹は知らない。
理菜がそういうことをシたい気持ちにはなってないってこと。
それがあの事件の所為なのかは分からないけど、そうする意味が分からない。
考え方が可笑しいのもしれない。
そう思う時もあるけど、理菜はそんなこと分からない。
ガチャッ。
部屋のドアが開いて、良樹が救急箱を持って入って来た。そして理菜の近くに来ると床に座り込んだ。
「ベットから降りろ」
そう言うと消毒液やら絆創膏やらを取り出していた。
理菜は言われるがままにベッドを降りて、黙って治療を受けた。
「……っ!」
傷口に消毒液が沁みる。
顔を歪めて良樹を見ても、黙って傷口に消毒液を含ませたコットンを叩きつける。
「痛いっ」
「我慢しろ」
そう言われるから黙っているが、右腕を掴まれた途端「うっ」と呻き声を上げた。
「どうした」
理菜の顔を覗き込む。
顔を顰めた理菜を、心配そうにして見ている良樹に、腕を踏まれて痛めていることを話す。
「マジ!?」
理菜の腕を触る良樹はほっとため息を吐く。
「大丈夫そうだ。骨は折れてねーな」
「え」
「それくらい、分かるよ。でも念の為、明日病院に行け」
そう言われて理菜は大人しく頷いた。
「しかし、お前がそんな風に喧嘩するなんて思わなかったな」
煙草を取り出した良樹。それを見て理菜は駿壱の部屋に入り込んだ。
理菜の部屋には灰皿が置いてないから、駿壱の灰皿を持って来た。
「悪ぃ」
そう言った良樹に理菜は言った。
「喧嘩……じゃないよ」
「あ。リンチか。どっちにしたって一緒じゃねぇか」
「大熊先輩がいないと、あの人たちあたしのとこに来るんだ」
「クマ?」
「うん。大熊先輩がいると近寄れない」
いつも大熊はそうやって理菜を守ってくれてる。傍にいるわけじゃないけど、大熊がいるところでは絶対に呼び出したりしない。
呼び出されたことを知ると、飛んで来て守ってくれてる。
「シュンイチが言ったこと、守ってんだな」
煙草の煙を吐き出して、呟くように言った。
「リナ」
「ん」
「でも、あんま無理すんな」
「……そんなこと、あたしがしたいワケないじゃん。喧嘩なんかしても楽しくないし」
「そりゃそうだ」
良樹は理菜の肩を抱いてきた。身体が痛くて怠い状態の理菜。肩に触れたその体温がとても心地よかった。
「身体熱いな」
肩を抱いていた良樹がそう言った。
「怪我の所為かもな」
そう言って理菜の額に手を置く。
「熱、出るかもな」
「え」
「でも大丈夫だ」
そう言って理菜をぎゅっと抱きしめた。
そのまま理菜は目を閉じた。
そのことが心の奥に何かを作ってるのは知ってる。だけど、それがどんなもんなのかは分からないでいる。
「秋月。ツラ貸しな」
下校しようとした時、数人の3年生が声をかけて来た。懲りずに理菜に声をかけてくる。
(そういえば今日は大熊先輩の姿がない)
だからそんなにも自信満々なのかと思った。
理菜は3年生たちに連れられて向かった先は、学校を出て少し行ったところにある空き地。
そこは住宅地になるらしい私有地だ。
その中に無断で入って行ったひとりの3年生の後を、ゆっくりと歩いて行った。両脇にはピッタリとふたりの3年生。3年生たちは理菜をジロリと見ていた。そしてそのうちのひとりが、ゆっくりと口を開いた。
「なんで呼び出されたか分かってんだろうな」
お決まりの言葉。その典型的な言葉にウンザリする。そしてまたお決まりの合図で理菜に向かってくる。
全員で理菜に向かってくる。理菜は喧嘩が強いワケじゃない。そんなことをしたことがなかった。
だけど負けるなんて嫌だと、必死になっていた。
「ナマイキなんだよっ!」
頬を殴られて唇を切る。口の中が鉄の味がした。
そのすぐに鳩尾を蹴られて理菜は蹲った。
そしてすぐに腕を思いっきり踏まれた。
踏まれた理菜は、声にならない叫びを上げる。そんな理菜を見ては、不適に笑う。余程理菜が、跪くのが楽しいらしい。
甲高い声で笑う数人の女の声。
それがとても不気味だった。
腕を掴んで無理矢理立たされた理菜は、はまた鳩尾を殴られて、髪を引っ張られていた。
地面を這いずり回されて、身体中が悲鳴を上げる。それでも手を出せないのは、さっき腕を踏まれた時その腕が耐えられない痛みを走っていたからだった。
引き摺り回されながら理菜は考えていた。なんとかこの状況を脱しないといけないって。
でも、痛みが余計な考えを生む。
ドサッ……!
地面に叩きつけられるように髪を離した女達。理菜は起き上がろうとして、その動きを止めた。
先輩達の手にはそれぞれナイフが握られていた。
「ちょ……」
──いくらなんでもそれはありえないっ。やり過ぎだよっ。
その思いはいい意味で裏切られることになった。
◆◆◆◆◆
ブォン……ッ!
バイクの音が遠くから近付いてくる。そのバイクの音が聞いたことのある音で、安心してしまった。
理菜はふっと笑みを見せて、ふらふらと立ち上がった。
「秋月。あんたには死んでもらおうか」
その言葉と共に3年生が理菜に近寄って来た。だけど、それはバイクが空き地に入って来たことで遮られる。
「……なっ!」
理菜の前に停まったバイク。
バイクに乗っていた人が3年生を見据えて一括した。
「お前ぇら!俺の女に手ぇ出す気かっ!」
ヘルメットを外したその顔は、怒りが滲み出てる良樹だった。
良樹の登場で3年生たちは散り散りに去り、空き地には理菜と良樹だけになった。
「ふっ。酷ぇ格好」
制服は泥と血で汚れて、身体中すり傷だらけになっていた。自分でもそこまでなってるとは思っていなかった。
「平気か」
コクンと頷くと良樹は笑った。
「なんで?」
「携帯、繋がらねぇからバイク飛ばしてお前ぇ家に行こうとした。で、たまたまここ通ったらお前がいた」
理菜は良樹に近寄り、その腕に触れた。
「なにやってんだよ」
呆れてるその声は「どうしようもねーな」と言ってるようで、理菜の頭に置いた手はとても優しくて安心した。
「ケツ、乗れ」
「ん」
理菜はバイクの後ろに乗って、良樹の背中にしがみ付いた。
腕が痛くて力が入らない。
それを分かっているのか、ゆっくりと走り出す。
行き先は聞かないでいた。
何も話せない理菜は、ただただ良樹の背中のぬくもりを感じていた。
しばらく走って、家の前で停まったバイク。理菜はバイクを降りて、その理菜に「着替えて来い」と言った。
だから理菜は大人しく家の中に入ろうとして立ち止まった。
「ねぇ」
振り返り良樹に言った。
「うち、入る?誰もいないから」
何気なく言った言葉だった。別にその言葉に意味はなかった。
でも、良樹にとってそれは違ったみたいだった。そんなことには気付かないでいる。
家の鍵を開けて中に入る。誰もいない家はもう慣れた。だから、ただいまも言わなくなっていた。
ダイニングテーブルにはメモと今月のお小遣いが置かれていた。
──また今週も帰れそうにないです──
母親のキレイな文字を見て、理菜はその隣に置いてあった封筒を取る。理菜と駿壱へのお小遣い。
ひとつはテーブルに置いたままにして、理菜は階段を上る。
良樹はこんな自分をどう思っているだろう。
後ろを振り返って笑うと、良樹も笑った。
2階の理菜の部屋へ良樹を通す。
クローゼットの中から着替えを出すと理菜は「ちょっと待っててね」と言った。
そのまま1階のバスルームへ行き、手早くシャワーを浴びて泥と血を落とした。
身体中のあちこちが痛む。
顔を顰めて身体を見る。
腕や足には切り傷があった。
腕は踏まれた時の痛みがあったし、鳩尾を殴られて痛いし。
どこもかしこも痛みで泣きそうになった。
シャワーを浴びて自分の部屋に戻ると良樹が電話をしていた。
理菜はベットに座ると髪をタオルで拭いていた。
腕が痛いから上手く拭くことが出来ない理菜に気付いて、良樹は電話を切った。
「いいの?電話」
理菜はそう聞くと、良樹は「ああ」と答えた。
そして「救急箱」と言った。
「なに」
「怪我、してんだろうが」
「あ……」
「どこだにあんだ?」
「リビングに」
理菜はそう言うと立ち上がった。それを手で抑えるようにすると「俺が取りにいく」と言ってくれた。
理菜は良樹に、リビングのTVの隣の棚にあると教えた。それを聞いた良樹は、部屋を出て行く。
良樹を自分の部屋に入れてる。
そのことの重大さに今になって気付いた。
好きな人を自分の家に入れてるってこと、そのことの意味が何されても仕方ないってこと。
それに、母親は当分帰らない。
駿壱は何処に行ったのか分からないし、帰ってくるのかも分からないし。
(どうしよう……)
それに良樹は知らない。
理菜がそういうことをシたい気持ちにはなってないってこと。
それがあの事件の所為なのかは分からないけど、そうする意味が分からない。
考え方が可笑しいのもしれない。
そう思う時もあるけど、理菜はそんなこと分からない。
ガチャッ。
部屋のドアが開いて、良樹が救急箱を持って入って来た。そして理菜の近くに来ると床に座り込んだ。
「ベットから降りろ」
そう言うと消毒液やら絆創膏やらを取り出していた。
理菜は言われるがままにベッドを降りて、黙って治療を受けた。
「……っ!」
傷口に消毒液が沁みる。
顔を歪めて良樹を見ても、黙って傷口に消毒液を含ませたコットンを叩きつける。
「痛いっ」
「我慢しろ」
そう言われるから黙っているが、右腕を掴まれた途端「うっ」と呻き声を上げた。
「どうした」
理菜の顔を覗き込む。
顔を顰めた理菜を、心配そうにして見ている良樹に、腕を踏まれて痛めていることを話す。
「マジ!?」
理菜の腕を触る良樹はほっとため息を吐く。
「大丈夫そうだ。骨は折れてねーな」
「え」
「それくらい、分かるよ。でも念の為、明日病院に行け」
そう言われて理菜は大人しく頷いた。
「しかし、お前がそんな風に喧嘩するなんて思わなかったな」
煙草を取り出した良樹。それを見て理菜は駿壱の部屋に入り込んだ。
理菜の部屋には灰皿が置いてないから、駿壱の灰皿を持って来た。
「悪ぃ」
そう言った良樹に理菜は言った。
「喧嘩……じゃないよ」
「あ。リンチか。どっちにしたって一緒じゃねぇか」
「大熊先輩がいないと、あの人たちあたしのとこに来るんだ」
「クマ?」
「うん。大熊先輩がいると近寄れない」
いつも大熊はそうやって理菜を守ってくれてる。傍にいるわけじゃないけど、大熊がいるところでは絶対に呼び出したりしない。
呼び出されたことを知ると、飛んで来て守ってくれてる。
「シュンイチが言ったこと、守ってんだな」
煙草の煙を吐き出して、呟くように言った。
「リナ」
「ん」
「でも、あんま無理すんな」
「……そんなこと、あたしがしたいワケないじゃん。喧嘩なんかしても楽しくないし」
「そりゃそうだ」
良樹は理菜の肩を抱いてきた。身体が痛くて怠い状態の理菜。肩に触れたその体温がとても心地よかった。
「身体熱いな」
肩を抱いていた良樹がそう言った。
「怪我の所為かもな」
そう言って理菜の額に手を置く。
「熱、出るかもな」
「え」
「でも大丈夫だ」
そう言って理菜をぎゅっと抱きしめた。
そのまま理菜は目を閉じた。
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