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第1章
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あれから理菜は家に帰らず、良樹と倉庫に一晩過ごしていた。
理菜はソファーで眠り、その傍に良樹がいて、夜中に魘されたら起して抱きしめてくれた。
そんな優しさがたまらなく嬉しくてまた涙が出た。
「お前は泣き虫だな」
そう言って理菜の背中を擦る、良樹の胸に顔を埋めていた。
こんな風にしてくれるなんて思わなかった。
こんな優しさが自分だけに向けられるなんて思わなかった。
良樹がくれる優しさは、理菜だけに向けられる。
そう思ったら、なんだか嬉しく思う。
でも問題がひとつあったな……、なんてことは考える余裕もなかった。
この時間がずっと続けばいい……て思っていた。
理菜はこの時、忘れていたんだ。
良樹と付き合うってことを一番、嫌がってる人物の存在。
兄、駿壱のこと──……。
◆◆◆◆◆
「起きたか」
部屋のドアを開けてこっちを見ているのは良樹。倉庫に備え付けられてるシャワーを浴びていたらしい。
濡れた髪がとても色っぽい。
理菜は思わず良樹から顔を逸らしてしまう。恥ずかしくて顔を見られなかったからだ。
「ん?」
理菜の傍にしゃがみ込んだ良樹は、顔を覗き込んで来た。
「どうした」
「……なんでもない」
そう呟く。
(こういうの、慣れてるわけない)
それに気付いているのか、気付いてないのか、良樹は笑って頭をクシャとする。
「メシ、食いに行くから付き合え」
それはもう当たり前のようになった言葉。
付き合えと必ず言う。
その言葉に理菜は頷いて、良樹と一緒に繁華街まで向かう。それまで良樹は理菜の手を、しっかりと握っていてくれて、それがまた恥ずかしくて顔を真っ赤にしていた。
理菜と良樹は繁華街のファミレスに向かった。まだ昼間。黒龍の面々はいない。
静かな昼の時間だった。
「あ。やべっ」
スマホを見た良樹はそう声を洩らす。理菜は良樹を見ていた。
「シュンから着信」
駿壱の名前が出た時、理菜の動きが固まった。
理菜と良樹のことを知ったら、駿壱がどうなるかって分かりきってる。親友である良樹を殴るどころじゃない。病院送りにでもしそうな勢いだって分かってる。
それに、シュンイチに忠告されていた。
ヨシキにだけは惚れるなって。
そう言われた時にはもう、理菜は良樹が好きになっていたけど、そんなことなんか知らない駿壱が怒りの矛先を良樹に向けるのは必至で、それを理菜は止められないって分かっていた。
だから、理菜は良樹のスマホに駿壱からの着信があったって分かると、顔を強張らせてしまった。
それに気付いているのか、良樹は「ふっ」と笑ってスマホの電源を落とした。
「アイツにはまだ黙ってような」
そう言ってくれたのは、理菜を思ってのことだろう。だからその言葉に「うん」と頷いて、笑みを見せた。
恋人ってどういう関係なのか、実際に理菜には分からなかった。
ご飯を一緒に食べてる間も、繁華街を一緒に歩いてる間も、理菜と良樹の距離は前とはたいして変わらなかった。だから、理菜はどういうことを恋人と呼ぶのか分からないでいた。
そんなことを思ってしまうのは自分だけなのかな?と理菜は思っていた。
良樹の方を見ると、こっちに気付いて笑うだけ。その笑顔の意味が分からなくて、慌てて理菜は顔を逸らしてしまった。
「んだよ」
低い声を出して理菜の顔を覗き込んだ良樹は、少し不貞腐れていた。
理菜はなんか恥ずかしくて、良樹の顔を見ることが出来ない。
「リナ」
頭の上からそう声が降りてきた。良樹は背が高い。理菜もそれなりに高いけど、17歳の良樹とまだ中学生の理菜には身長差が出る。だから見上げる形になってしまう。
駿壱と同じくらいのその身長に、なんだかドキッとしてしまっていた。
──思えばあたしもお兄ちゃんに負けないくらいにブラコンなんだなって思う。
「おい」
良樹は理菜の顔を覗き込んだまま言う。
「なに考えてる?」
「え」
「お前、今なに考えてる?」
その言葉に理菜は首を横に振った。
駿壱に言われた言葉をなんとなく、良樹に言うのを躊躇った。兄が親友のことを、そんな風に見ていたなんて知られたくないとも思ったから。
「リナ」
「なんでもない」
理菜はそう言って微かに笑った。良樹はそれ以上何も言っては来なかった。
◆◆◆◆◆
繁華街では、毎日人が行き来している。その中には顔見知りもたくさんいる。なのに、今日は何故か誰にも会わないのはまだ時間が早いせいかもしれない。
人の流れを見ていた理菜はそう思っていた。
「リナ」
「ん」
自販機で珈琲と紅茶を買って来た良樹が、理菜に紅茶を渡してそのまま地べたに座り込んだ。
「週末、暴走がある」
「うん」
「お前、俺と一緒に……」
「ん?」
「いや。なんでもねぇ」
良樹はきっと言いたかったのだと思う。
一緒に来い
その言葉を飲み込んだのは、駿壱の存在があるから。きっと良樹の中で何かを考えているんだろう。
理菜と付き合うってことの意味。
親友の妹と……ってことを。
それを分かっていたから、理菜は何も聞き返さなかった。
◆◆◆◆◆
その日。一旦家に帰った理菜。
バスルームから出てきたのは、秋月家に泊まりこんでいる亜紀だ。もう理菜の家のことは知り尽くしている。勝手にいろんな物を使っても誰も文句は言わない。
亜紀が秋月家にいる間、亜紀には秋月家の合鍵を渡してる。母親と亜紀が顔を合わせても何も言わないくらい、亜紀は秋月家に入り浸っているから。
……てか、寧ろ母親は亜紀を心配してうちに呼びたがるくらいだ。
「リナ。何処に行ってたの?」
髪を拭きながら理菜に近付く。
ショートの髪は、少し茶色になってて理菜は亜紀に言った。
「髪、染めたんだ」
「うん」
笑顔を向ける理菜に「どう?」と聞いてくる。
「似合うじゃん」
理菜はそう言って「お風呂入ってくる」と亜紀の横を通った。
亜紀に言わなきゃ……って、そればかり考えてる。良樹とのこと、言わないといけないと思っていた。
でもどう切り出していいのか分からない理菜は、お風呂で考え込んでいた。話したら、駿壱にまで伝わるんじゃないかという思いもあった。
だからこそ、話すのが怖い。
お風呂から出ると、リビングを通ってキッチンへ向かう。冷蔵庫からペットボトルの紅茶を取り出して、そのまま喉へ流し込む。
リビングでは亜紀がTVをつけて、何かのお笑い番組を観て笑ってた。
「アキ。なんか飲む?」
そう言うと振り返ることなく「麦茶」と言った。
りは麦茶をコップに入れて、亜紀のところまで行った。テーブルにコップを置いて、亜紀が座ってるソファーの隣に座った。
タオルで髪を拭きながら理菜もTVを観る。たいして面白いとは思えないお笑い番組。亜紀はそれを観て大笑いしているけど、理菜は冷めたもので笑うことはしない。
でも他に見ることもやることもないから、そのまま一緒になってTVを観ていた。
「ねぇ」
理菜は亜紀に声をかけた。亜紀はTVに夢中でこっちを見ない。
だからそのまま理菜は亜紀に告げた。
「あたし、ヨシキさんの女になった」
理菜が言った言葉は、亜紀の思考を止まらせた。観ていたTVから理菜へと視線が移り、驚いた顔をしていた。
言葉を失ったかのように、口をパクパクとさせていた。そんな亜紀の様子を冷めた目で見て、また話を続けた。
「昨日の夜、言われた」
どこから話していいのか分からないくらい、理菜は良樹とのことを言うのに躊躇していた。
亜紀があちこちに言う子じゃないのは知ってる。それでもなかなか話し出せなかった。
「言われた……って?」
戸惑いがちに聞いてくる亜紀に、理菜は昨日の夜に言われたことを話した。
その話をずっと聞いていた亜紀は、理菜から視線を逸らすことはなかった。
「いいの……?」
「なにが」
「ヨシキさんと付き合うってことは、黒龍リーダーの女になるってことだよ?」
「うん」
「うんって、あんた……」
「……そんなこと考えてなかったけど、好き……なんだ」
理菜は良樹が好き。
黒龍のリーダーである良樹がっというより、林良樹が好きなのだ。
「シュンイチさんには……?」
その言葉に首を横に振る。
「言わないで」
「でもいずれはバレるよ」
「うん。でもまだ言いたくない」
駿壱にバレた日にはどうなるか分かってはいる。
でもまだ言いたくない。
駿壱と良樹が揉めるとこなんか見たくないと、理菜は強く思った。
「アキ。お願い。まだ黙ってて。コウにも言うな」
少し語尾を強く言った言葉に、亜紀はため息を吐いた。
「しょうがないな、あたしの親友は」
呆れた顔でそう言うと、次の瞬間には笑って「良かったね」と言ってくれた。
それがとても嬉しかった。
中1の夏休み。
理菜は黒龍リーダーの女となった。
でもそれはまだ亜紀しか知らない事実だった。そしてそれが、理菜に黒い影が近付いているなんて思ってもいない……。
理菜はソファーで眠り、その傍に良樹がいて、夜中に魘されたら起して抱きしめてくれた。
そんな優しさがたまらなく嬉しくてまた涙が出た。
「お前は泣き虫だな」
そう言って理菜の背中を擦る、良樹の胸に顔を埋めていた。
こんな風にしてくれるなんて思わなかった。
こんな優しさが自分だけに向けられるなんて思わなかった。
良樹がくれる優しさは、理菜だけに向けられる。
そう思ったら、なんだか嬉しく思う。
でも問題がひとつあったな……、なんてことは考える余裕もなかった。
この時間がずっと続けばいい……て思っていた。
理菜はこの時、忘れていたんだ。
良樹と付き合うってことを一番、嫌がってる人物の存在。
兄、駿壱のこと──……。
◆◆◆◆◆
「起きたか」
部屋のドアを開けてこっちを見ているのは良樹。倉庫に備え付けられてるシャワーを浴びていたらしい。
濡れた髪がとても色っぽい。
理菜は思わず良樹から顔を逸らしてしまう。恥ずかしくて顔を見られなかったからだ。
「ん?」
理菜の傍にしゃがみ込んだ良樹は、顔を覗き込んで来た。
「どうした」
「……なんでもない」
そう呟く。
(こういうの、慣れてるわけない)
それに気付いているのか、気付いてないのか、良樹は笑って頭をクシャとする。
「メシ、食いに行くから付き合え」
それはもう当たり前のようになった言葉。
付き合えと必ず言う。
その言葉に理菜は頷いて、良樹と一緒に繁華街まで向かう。それまで良樹は理菜の手を、しっかりと握っていてくれて、それがまた恥ずかしくて顔を真っ赤にしていた。
理菜と良樹は繁華街のファミレスに向かった。まだ昼間。黒龍の面々はいない。
静かな昼の時間だった。
「あ。やべっ」
スマホを見た良樹はそう声を洩らす。理菜は良樹を見ていた。
「シュンから着信」
駿壱の名前が出た時、理菜の動きが固まった。
理菜と良樹のことを知ったら、駿壱がどうなるかって分かりきってる。親友である良樹を殴るどころじゃない。病院送りにでもしそうな勢いだって分かってる。
それに、シュンイチに忠告されていた。
ヨシキにだけは惚れるなって。
そう言われた時にはもう、理菜は良樹が好きになっていたけど、そんなことなんか知らない駿壱が怒りの矛先を良樹に向けるのは必至で、それを理菜は止められないって分かっていた。
だから、理菜は良樹のスマホに駿壱からの着信があったって分かると、顔を強張らせてしまった。
それに気付いているのか、良樹は「ふっ」と笑ってスマホの電源を落とした。
「アイツにはまだ黙ってような」
そう言ってくれたのは、理菜を思ってのことだろう。だからその言葉に「うん」と頷いて、笑みを見せた。
恋人ってどういう関係なのか、実際に理菜には分からなかった。
ご飯を一緒に食べてる間も、繁華街を一緒に歩いてる間も、理菜と良樹の距離は前とはたいして変わらなかった。だから、理菜はどういうことを恋人と呼ぶのか分からないでいた。
そんなことを思ってしまうのは自分だけなのかな?と理菜は思っていた。
良樹の方を見ると、こっちに気付いて笑うだけ。その笑顔の意味が分からなくて、慌てて理菜は顔を逸らしてしまった。
「んだよ」
低い声を出して理菜の顔を覗き込んだ良樹は、少し不貞腐れていた。
理菜はなんか恥ずかしくて、良樹の顔を見ることが出来ない。
「リナ」
頭の上からそう声が降りてきた。良樹は背が高い。理菜もそれなりに高いけど、17歳の良樹とまだ中学生の理菜には身長差が出る。だから見上げる形になってしまう。
駿壱と同じくらいのその身長に、なんだかドキッとしてしまっていた。
──思えばあたしもお兄ちゃんに負けないくらいにブラコンなんだなって思う。
「おい」
良樹は理菜の顔を覗き込んだまま言う。
「なに考えてる?」
「え」
「お前、今なに考えてる?」
その言葉に理菜は首を横に振った。
駿壱に言われた言葉をなんとなく、良樹に言うのを躊躇った。兄が親友のことを、そんな風に見ていたなんて知られたくないとも思ったから。
「リナ」
「なんでもない」
理菜はそう言って微かに笑った。良樹はそれ以上何も言っては来なかった。
◆◆◆◆◆
繁華街では、毎日人が行き来している。その中には顔見知りもたくさんいる。なのに、今日は何故か誰にも会わないのはまだ時間が早いせいかもしれない。
人の流れを見ていた理菜はそう思っていた。
「リナ」
「ん」
自販機で珈琲と紅茶を買って来た良樹が、理菜に紅茶を渡してそのまま地べたに座り込んだ。
「週末、暴走がある」
「うん」
「お前、俺と一緒に……」
「ん?」
「いや。なんでもねぇ」
良樹はきっと言いたかったのだと思う。
一緒に来い
その言葉を飲み込んだのは、駿壱の存在があるから。きっと良樹の中で何かを考えているんだろう。
理菜と付き合うってことの意味。
親友の妹と……ってことを。
それを分かっていたから、理菜は何も聞き返さなかった。
◆◆◆◆◆
その日。一旦家に帰った理菜。
バスルームから出てきたのは、秋月家に泊まりこんでいる亜紀だ。もう理菜の家のことは知り尽くしている。勝手にいろんな物を使っても誰も文句は言わない。
亜紀が秋月家にいる間、亜紀には秋月家の合鍵を渡してる。母親と亜紀が顔を合わせても何も言わないくらい、亜紀は秋月家に入り浸っているから。
……てか、寧ろ母親は亜紀を心配してうちに呼びたがるくらいだ。
「リナ。何処に行ってたの?」
髪を拭きながら理菜に近付く。
ショートの髪は、少し茶色になってて理菜は亜紀に言った。
「髪、染めたんだ」
「うん」
笑顔を向ける理菜に「どう?」と聞いてくる。
「似合うじゃん」
理菜はそう言って「お風呂入ってくる」と亜紀の横を通った。
亜紀に言わなきゃ……って、そればかり考えてる。良樹とのこと、言わないといけないと思っていた。
でもどう切り出していいのか分からない理菜は、お風呂で考え込んでいた。話したら、駿壱にまで伝わるんじゃないかという思いもあった。
だからこそ、話すのが怖い。
お風呂から出ると、リビングを通ってキッチンへ向かう。冷蔵庫からペットボトルの紅茶を取り出して、そのまま喉へ流し込む。
リビングでは亜紀がTVをつけて、何かのお笑い番組を観て笑ってた。
「アキ。なんか飲む?」
そう言うと振り返ることなく「麦茶」と言った。
りは麦茶をコップに入れて、亜紀のところまで行った。テーブルにコップを置いて、亜紀が座ってるソファーの隣に座った。
タオルで髪を拭きながら理菜もTVを観る。たいして面白いとは思えないお笑い番組。亜紀はそれを観て大笑いしているけど、理菜は冷めたもので笑うことはしない。
でも他に見ることもやることもないから、そのまま一緒になってTVを観ていた。
「ねぇ」
理菜は亜紀に声をかけた。亜紀はTVに夢中でこっちを見ない。
だからそのまま理菜は亜紀に告げた。
「あたし、ヨシキさんの女になった」
理菜が言った言葉は、亜紀の思考を止まらせた。観ていたTVから理菜へと視線が移り、驚いた顔をしていた。
言葉を失ったかのように、口をパクパクとさせていた。そんな亜紀の様子を冷めた目で見て、また話を続けた。
「昨日の夜、言われた」
どこから話していいのか分からないくらい、理菜は良樹とのことを言うのに躊躇していた。
亜紀があちこちに言う子じゃないのは知ってる。それでもなかなか話し出せなかった。
「言われた……って?」
戸惑いがちに聞いてくる亜紀に、理菜は昨日の夜に言われたことを話した。
その話をずっと聞いていた亜紀は、理菜から視線を逸らすことはなかった。
「いいの……?」
「なにが」
「ヨシキさんと付き合うってことは、黒龍リーダーの女になるってことだよ?」
「うん」
「うんって、あんた……」
「……そんなこと考えてなかったけど、好き……なんだ」
理菜は良樹が好き。
黒龍のリーダーである良樹がっというより、林良樹が好きなのだ。
「シュンイチさんには……?」
その言葉に首を横に振る。
「言わないで」
「でもいずれはバレるよ」
「うん。でもまだ言いたくない」
駿壱にバレた日にはどうなるか分かってはいる。
でもまだ言いたくない。
駿壱と良樹が揉めるとこなんか見たくないと、理菜は強く思った。
「アキ。お願い。まだ黙ってて。コウにも言うな」
少し語尾を強く言った言葉に、亜紀はため息を吐いた。
「しょうがないな、あたしの親友は」
呆れた顔でそう言うと、次の瞬間には笑って「良かったね」と言ってくれた。
それがとても嬉しかった。
中1の夏休み。
理菜は黒龍リーダーの女となった。
でもそれはまだ亜紀しか知らない事実だった。そしてそれが、理菜に黒い影が近付いているなんて思ってもいない……。
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