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第1章
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あの日から、理菜は必要以上に怯えるようになっていた。
男の人に…。
夜に…。
夜、寝ることが出来ない。ひとりで部屋にいられない。微かな物音にも反応して怯える。
今まで平気だったことが平気じゃいられなくなる。
ひとりはイヤだ。学校に行く理由はそれだけだった。
相変わらず、学校では煩いことばかり。
先生の目。
生徒の好奇の目。
理菜はそれから逃れるように、屋上に入り浸っていた。
学校にいたって、まともに授業を受けてはいない。そんな理菜に先生たちは何度も呼び出した。
そして先輩たちからは躾という名のリンチを受ける。
それが苦痛となっている。
だけど、やっぱりひとりで家にいられないから学校に来る。
夜はひとりで家にいられないから、駿壱に迎えに来てもらって倉庫に行く。
(ひとりはイヤだ)
──怖い。どうにもならないくらいの恐怖。
理菜はどうなっていくのか、自分でも分からなかった。
「リナ」
屋上で空を見上げていた理菜に、亜紀は声をかけた。亜紀はたまに理菜に付き合って授業をサボるようになっていた。
「あんたさ、何かあった?」
亜紀にはまだ話していない。真美にやられたこと。またレイプされたこと。
話すと、理菜自身がダメになりそうだった。
「ねぇ。そういやさ、コウってほんとバカだよね」
理菜はそうやって話を変える。でも亜紀はそう簡単には引っかかってはくれない。
理菜を黙って見て「あたしには分かるんだから」という顔をする。
その顔に理菜は負けて全てを話した。
黙って聞いていた亜紀の顔。その顔は怒りで震えていた。
「何、それっ!」
亜紀は今にも飛び出して行きそうな勢いで立ち上がった。そんな亜紀を見上げて理菜は言う。
「もう、大丈夫。お兄ちゃんたちがマミさんになんかしたらしいから」
「なんかって?」
「……ヨシキさんが後輩の人たちに“好きにしていい”って言ってたから…たぶん…」
理菜の言いたいことは亜紀に伝わったらしい。
理菜が言葉に出来ないの、知ってる。
たぶん、真美は理菜と同じ思いをさせられたんだと思う。しかもあの駿壱だ。理菜がやられたよりも酷いやり方で真美に報復したんだろうと予測がつく。
でもそんなこと、理菜の口からは言えなかった。それに対して、理菜は何も思わなかったってことも言いたくない。
亜紀は理菜を抱きしめていた。
「なんでもっと早く言わないの」
「ごめん……。なんか、まだ自分自身がダメになりそうで……」
そこまで言って言葉を失った。どうすればいいのか分からないくらい、理菜はまだ傷を負っていた。
殴られた痕がまだ身体のあちこちに残ってる。それを見る度に心が痛む。
取りあえず、顔に傷がつかなくて良かった……と安堵したくらいだ。
「ねぇ」
亜紀は理菜に問いかける。
「それで?あんた、ヨシキさんのこと、どうするの」
「へ?」
理菜を見て言う亜紀は優しい目をしていた。
「どうする……て?」
「だから、要はヨシキさんがマミさんに対して感情を持ってなかったからこんなことになったんでしょ。それでもまだ好きでいるつもり?」
亜紀の言いたいことは分かる。理菜を心配してくれてるって分かる。
だからといって、理菜の良樹への気持ちがなくなるとは思えなかった。
確かに良樹が真美に、ちゃんとした態度を取っていなかったからなのかもしれない。
そうじゃなかったら、理菜はあんな目に合わなかったかもしれない。
でも、どんな態度を取っていたとしても、あんなことが起きていたのかもしれない。
「アキ……」
理菜はポツリと言った。
「分からない」
「分からないって……あんた」
「だって、本当に分からない」
あんなことがあっても、理菜の為に動いてくれていた。
それだけは嬉しかったんだ。
「アキ……。少し、寝る」
理菜はそう言って、屋上に寝転んだ。最近の理菜はそうやって学校で寝てることが多い。
そんなあたしに呆れてる亜紀。浩介も呆れて見ているのを知ってる。
屋上でウトウトとして、軽く睡眠を取る。
でも完全には寝ているわけじゃなくて、仮眠を取るという感じだ。
理菜はもうずっとそんな感じだった。
「リナ」
隣で亜紀がこっちを見ているのを感じる。
でも理菜は目を閉じたまま、屋上に寝転んでる。
「あんた、いつも寝てないの?」
「……ん……寝れない」
目を開けることなく言う理菜に、亜紀は心配そうな声を出す。
「大丈夫なの?」
大丈夫……なのか、分からない。
もうずっとそうだから。
「リナ。もしかしたら不眠症?」
「……なのかな」
亜紀がそう言っているのをウトウトしながら聞いていた。
キーンコーン……。
終業のベルが鳴るのを聞いた。その音で理菜は目を開けた。
「リナ」
理菜の顔を覗き込んだ亜紀は、心配そうな顔を向けていた。
「いつから……?」
「え」
「いつから寝れないの?」
そう言うアキに、理菜はまだ寝転んだままの状態で答える。
「……レイプされた後から」
亜紀は言葉を失った。
あの事件の事は、亜紀も浩介も話を避けていたから。
理菜も話すことはしなかった。
まだ夏休み前。
その数ヶ月で理菜は2度も輪姦された。それが理菜だけじゃなく、亜紀たちにも傷をつけたんだ。それが分かるから、理菜は申し訳なくて仕方ない。
「リナ……」
理菜は起き上がって、亜紀を振り返る。
「誰にも言わないで」
「リナ」
「お兄ちゃんにもヨシキさんたちにも誰にも」
亜紀にそう言うと、屋上を出て行った。
◆◆◆◆◆
学校から家に帰ると、たまたま母親がいた。母親は理菜を見ると、顔色を変えた。
「リナ。あなた、ちゃんと学校へ行ってるの?」
「……最近は行ってる」
本当に最近は行ってる。家にいてもひとりで、怖くなるから。
「そう……」
母親はそれ以上は何も聞いては来なかった。
「リナ。ママ、またこれからまた仕事だから、戸締りしっかりとね」
そう言うと母親は忙しく家を出て行った。その後ろ姿を寂しげに見つめる。
──なんだか、久しぶりに話した気がする。
ここ最近、夜は家にいないから。母親が家に帰って来ているのか、分からない。
罪悪感とかそういうのが、今の理菜にはなかった。ただ、ひとりではいたくないから夜の街へ出て行く。
それだけの為に出て行く。
眠ることが出来ないから。
夜は寝てはいられないから。
繁華街に出た理菜。そこで亜紀が待ち構えていた。
「リナ」
亜紀は理菜に笑顔を向けて近付く。そんな亜紀に理菜は笑顔を返し、そして歩き出す。
何をするわけでもない。
ただ、繁華街を歩いているだけ。
このところ、理菜と亜紀はこうして夜の繁華街に出てはブラつく。
亜紀を巻き込んでいるってのは分かる。でも、ひとりではいられないから。
「ごめんね」
そう言うと亜紀は「何言ってるの」と言う。
実は亜紀も家にはいられないんだ。家にいることが辛いんだ。
亜紀の家の事情を知ったのは、もうだいぶ前。
それを聞いてショックを受けたのを覚えてる。
でも、今は亜紀の家の事情に感謝している。
(ひとりじゃないって思えるから)
亜紀には悪いと思うが……。
「ねぇ」
繁華街のある店の前で座り込んだ理菜たち。ただ人の流れを見ていた。
「ほんとに言わないつもり?」
「なにを」
「あんたが夜寝れないってこと」
「……言ってどうするの」
理菜は答えて人の流れをじっと見ていた。
女ふたりがこうしてこんな場所にいるから、たまにナンパの男が寄ってくる。
でも理菜たちは完全にムシを決めていて、そんな理菜たちに舌打ちをして離れて行く。
その繰り返し。
「寝れないから、どうにかしてって言えない。それに言っても寝れないのには変わらない」
どうにもならないこと。
これは自分の問題って分かってる。
どうしたらいいのかは分からないけど、これは自分がなんとかしなきゃいけないんじゃないかなって思う。
寝不足で思考が可笑しくなる時もある。
このまま死んでもいいんじゃないかなって思う。
寝不足で死ぬなんてこと、あるんだろうか。もしあるとしたら、それはとても情けないことのように思う。
「アキ。もう少し、もう少しこのまま付き合って」
理菜は亜紀の顔を見て、そう言った。
その言葉に亜紀は黙って頷き、また人の流れを見ていた。
男の人に…。
夜に…。
夜、寝ることが出来ない。ひとりで部屋にいられない。微かな物音にも反応して怯える。
今まで平気だったことが平気じゃいられなくなる。
ひとりはイヤだ。学校に行く理由はそれだけだった。
相変わらず、学校では煩いことばかり。
先生の目。
生徒の好奇の目。
理菜はそれから逃れるように、屋上に入り浸っていた。
学校にいたって、まともに授業を受けてはいない。そんな理菜に先生たちは何度も呼び出した。
そして先輩たちからは躾という名のリンチを受ける。
それが苦痛となっている。
だけど、やっぱりひとりで家にいられないから学校に来る。
夜はひとりで家にいられないから、駿壱に迎えに来てもらって倉庫に行く。
(ひとりはイヤだ)
──怖い。どうにもならないくらいの恐怖。
理菜はどうなっていくのか、自分でも分からなかった。
「リナ」
屋上で空を見上げていた理菜に、亜紀は声をかけた。亜紀はたまに理菜に付き合って授業をサボるようになっていた。
「あんたさ、何かあった?」
亜紀にはまだ話していない。真美にやられたこと。またレイプされたこと。
話すと、理菜自身がダメになりそうだった。
「ねぇ。そういやさ、コウってほんとバカだよね」
理菜はそうやって話を変える。でも亜紀はそう簡単には引っかかってはくれない。
理菜を黙って見て「あたしには分かるんだから」という顔をする。
その顔に理菜は負けて全てを話した。
黙って聞いていた亜紀の顔。その顔は怒りで震えていた。
「何、それっ!」
亜紀は今にも飛び出して行きそうな勢いで立ち上がった。そんな亜紀を見上げて理菜は言う。
「もう、大丈夫。お兄ちゃんたちがマミさんになんかしたらしいから」
「なんかって?」
「……ヨシキさんが後輩の人たちに“好きにしていい”って言ってたから…たぶん…」
理菜の言いたいことは亜紀に伝わったらしい。
理菜が言葉に出来ないの、知ってる。
たぶん、真美は理菜と同じ思いをさせられたんだと思う。しかもあの駿壱だ。理菜がやられたよりも酷いやり方で真美に報復したんだろうと予測がつく。
でもそんなこと、理菜の口からは言えなかった。それに対して、理菜は何も思わなかったってことも言いたくない。
亜紀は理菜を抱きしめていた。
「なんでもっと早く言わないの」
「ごめん……。なんか、まだ自分自身がダメになりそうで……」
そこまで言って言葉を失った。どうすればいいのか分からないくらい、理菜はまだ傷を負っていた。
殴られた痕がまだ身体のあちこちに残ってる。それを見る度に心が痛む。
取りあえず、顔に傷がつかなくて良かった……と安堵したくらいだ。
「ねぇ」
亜紀は理菜に問いかける。
「それで?あんた、ヨシキさんのこと、どうするの」
「へ?」
理菜を見て言う亜紀は優しい目をしていた。
「どうする……て?」
「だから、要はヨシキさんがマミさんに対して感情を持ってなかったからこんなことになったんでしょ。それでもまだ好きでいるつもり?」
亜紀の言いたいことは分かる。理菜を心配してくれてるって分かる。
だからといって、理菜の良樹への気持ちがなくなるとは思えなかった。
確かに良樹が真美に、ちゃんとした態度を取っていなかったからなのかもしれない。
そうじゃなかったら、理菜はあんな目に合わなかったかもしれない。
でも、どんな態度を取っていたとしても、あんなことが起きていたのかもしれない。
「アキ……」
理菜はポツリと言った。
「分からない」
「分からないって……あんた」
「だって、本当に分からない」
あんなことがあっても、理菜の為に動いてくれていた。
それだけは嬉しかったんだ。
「アキ……。少し、寝る」
理菜はそう言って、屋上に寝転んだ。最近の理菜はそうやって学校で寝てることが多い。
そんなあたしに呆れてる亜紀。浩介も呆れて見ているのを知ってる。
屋上でウトウトとして、軽く睡眠を取る。
でも完全には寝ているわけじゃなくて、仮眠を取るという感じだ。
理菜はもうずっとそんな感じだった。
「リナ」
隣で亜紀がこっちを見ているのを感じる。
でも理菜は目を閉じたまま、屋上に寝転んでる。
「あんた、いつも寝てないの?」
「……ん……寝れない」
目を開けることなく言う理菜に、亜紀は心配そうな声を出す。
「大丈夫なの?」
大丈夫……なのか、分からない。
もうずっとそうだから。
「リナ。もしかしたら不眠症?」
「……なのかな」
亜紀がそう言っているのをウトウトしながら聞いていた。
キーンコーン……。
終業のベルが鳴るのを聞いた。その音で理菜は目を開けた。
「リナ」
理菜の顔を覗き込んだ亜紀は、心配そうな顔を向けていた。
「いつから……?」
「え」
「いつから寝れないの?」
そう言うアキに、理菜はまだ寝転んだままの状態で答える。
「……レイプされた後から」
亜紀は言葉を失った。
あの事件の事は、亜紀も浩介も話を避けていたから。
理菜も話すことはしなかった。
まだ夏休み前。
その数ヶ月で理菜は2度も輪姦された。それが理菜だけじゃなく、亜紀たちにも傷をつけたんだ。それが分かるから、理菜は申し訳なくて仕方ない。
「リナ……」
理菜は起き上がって、亜紀を振り返る。
「誰にも言わないで」
「リナ」
「お兄ちゃんにもヨシキさんたちにも誰にも」
亜紀にそう言うと、屋上を出て行った。
◆◆◆◆◆
学校から家に帰ると、たまたま母親がいた。母親は理菜を見ると、顔色を変えた。
「リナ。あなた、ちゃんと学校へ行ってるの?」
「……最近は行ってる」
本当に最近は行ってる。家にいてもひとりで、怖くなるから。
「そう……」
母親はそれ以上は何も聞いては来なかった。
「リナ。ママ、またこれからまた仕事だから、戸締りしっかりとね」
そう言うと母親は忙しく家を出て行った。その後ろ姿を寂しげに見つめる。
──なんだか、久しぶりに話した気がする。
ここ最近、夜は家にいないから。母親が家に帰って来ているのか、分からない。
罪悪感とかそういうのが、今の理菜にはなかった。ただ、ひとりではいたくないから夜の街へ出て行く。
それだけの為に出て行く。
眠ることが出来ないから。
夜は寝てはいられないから。
繁華街に出た理菜。そこで亜紀が待ち構えていた。
「リナ」
亜紀は理菜に笑顔を向けて近付く。そんな亜紀に理菜は笑顔を返し、そして歩き出す。
何をするわけでもない。
ただ、繁華街を歩いているだけ。
このところ、理菜と亜紀はこうして夜の繁華街に出てはブラつく。
亜紀を巻き込んでいるってのは分かる。でも、ひとりではいられないから。
「ごめんね」
そう言うと亜紀は「何言ってるの」と言う。
実は亜紀も家にはいられないんだ。家にいることが辛いんだ。
亜紀の家の事情を知ったのは、もうだいぶ前。
それを聞いてショックを受けたのを覚えてる。
でも、今は亜紀の家の事情に感謝している。
(ひとりじゃないって思えるから)
亜紀には悪いと思うが……。
「ねぇ」
繁華街のある店の前で座り込んだ理菜たち。ただ人の流れを見ていた。
「ほんとに言わないつもり?」
「なにを」
「あんたが夜寝れないってこと」
「……言ってどうするの」
理菜は答えて人の流れをじっと見ていた。
女ふたりがこうしてこんな場所にいるから、たまにナンパの男が寄ってくる。
でも理菜たちは完全にムシを決めていて、そんな理菜たちに舌打ちをして離れて行く。
その繰り返し。
「寝れないから、どうにかしてって言えない。それに言っても寝れないのには変わらない」
どうにもならないこと。
これは自分の問題って分かってる。
どうしたらいいのかは分からないけど、これは自分がなんとかしなきゃいけないんじゃないかなって思う。
寝不足で思考が可笑しくなる時もある。
このまま死んでもいいんじゃないかなって思う。
寝不足で死ぬなんてこと、あるんだろうか。もしあるとしたら、それはとても情けないことのように思う。
「アキ。もう少し、もう少しこのまま付き合って」
理菜は亜紀の顔を見て、そう言った。
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