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散々食べて飲んだふたりは、ほろ酔い状態のまま唇を重ねていた。
「ん……っ」
「ちゅ……っ、ちゅっ」
何度も何度も唇を求めて抱き合う。
最初にキスをしてきたのは菜々美だった。菜々美からキスをしてくるのは珍しく、余程なにかがあったのではないかと、翔は感じていた。
だけど、それを聞くことはしなかった。
「菜々美……」
菜々美の名前を呼ぶと、潤んだ目をした彼女が翔にしがみつく。そんな菜々美を抱き上げて、寝室へと向かって行く。
菜々美はなにも言わずにただ翔にしがみついていた。
ゆっくりと菜々美をベッドに下ろした翔は、菜々美にキスをする。
「翔……」
「抱いていい?」
その言葉の意味か何を示すのか分かってる。菜々美はただ黙って頷いた。
◇◇◇◇◇
「ン……っ、あ、ア、……あ……んっ」
「はぁ……っ、あぁ……っ」
部屋の中にはふたりの甘い声が響いている。
翔の手が菜々美の素肌に触れる度に、菜々美は甘く声をあげる。
いつの間にかそんな声を抑えることはしないで、欲望のままに受け入れている。
「キレイだよ、菜々美」
ほんのりとピンク色に染まった素肌に、何度も何度もキスを落とし、何度も何度も撫で回す。
「しょ……っ、あ……んんん……っ!」
翔の手が菜々美の太腿の間に滑り込み、敏感な部分に触れる。その場所を丁寧に丁寧に撫でるその指先に、真剣が集中する。
ピクン、ピクンと菜々美の足が痙攣を起こす。
「菜々美。ここ?」
菜々美の反応を楽しむように、ゆっくりと指を入れていく。
「んン……っ」
翔の背中に腕を回し、身体の奥から沸き上がる快感に耐える。
「かわいい」
耳元で囁く翔の声が色っぽい。
「翔……、私……、なんかへん……、んんっ……!」
その言葉を聞いた翔は、ふっと笑い菜々美の中に入れた指を何度も出し入れした。
「あ、ア、あ……ッ!」
ベッドに倒れ込む菜々美を見て、ますますかわいいと感じている翔は、菜々美の足を掴み菜々美の上に覆い被さった──……。
◇◇◇◇◇
目を覚ますと、翔に抱きかかえられていた。
(キレイな寝顔……)
そっと頬に触れる。
この人に、自分のこと家族のことを言わないでいるのが辛い。だけど話すことも辛い。
どうしたらいいのか分からないままだった。
「ん……」
頬に触れたままでじっと見てると、その視線を感じたのか翔が目を覚ます。
「菜々美……」
「……おはよ」
「おはよう」
翔の腕が伸びてきてそのまま菜々美を抱きしめる。
「ずっとこうしていたいなぁ……」
ポツリと呟く翔に「うん……」と頷く。だけどそうも言ってられない。
「今、何時?」
スマホを見ると6時50分。
「あー……、起きなきゃ」
翔はいつも7時半には家を出てる。菜々美から離れベッドから出る。
「菜々美はもう少し寝てな」
そう言って菜々美に布団をかけた。
バタバタと着替えて顔を洗い、軽く朝食を取る。そうしてるともう出かける時間だ。
寝室を覗いて菜々美に声をかける。
「菜々美。行ってくる」
布団から顔を出して翔を見て「いってらっしゃい」と言う。
翔はそんな瞬間が好きだった。
バタンと、玄関の扉が閉まる音を聞いて、菜々美はゆっくり起き上がった。
(ダルい……)
そう感じるのは昨夜のことが原因だ。何度も翔に求められて、菜々美も翔を求めて、ふたりだけの甘い時間。
誰も知らない甘い甘い時間。
その印が菜々美の素肌に残されている。
「仕事……、しなきゃ」
まだ覚醒しきれていない身体を起こすために、キッチンへと向かった。
「ん……っ」
「ちゅ……っ、ちゅっ」
何度も何度も唇を求めて抱き合う。
最初にキスをしてきたのは菜々美だった。菜々美からキスをしてくるのは珍しく、余程なにかがあったのではないかと、翔は感じていた。
だけど、それを聞くことはしなかった。
「菜々美……」
菜々美の名前を呼ぶと、潤んだ目をした彼女が翔にしがみつく。そんな菜々美を抱き上げて、寝室へと向かって行く。
菜々美はなにも言わずにただ翔にしがみついていた。
ゆっくりと菜々美をベッドに下ろした翔は、菜々美にキスをする。
「翔……」
「抱いていい?」
その言葉の意味か何を示すのか分かってる。菜々美はただ黙って頷いた。
◇◇◇◇◇
「ン……っ、あ、ア、……あ……んっ」
「はぁ……っ、あぁ……っ」
部屋の中にはふたりの甘い声が響いている。
翔の手が菜々美の素肌に触れる度に、菜々美は甘く声をあげる。
いつの間にかそんな声を抑えることはしないで、欲望のままに受け入れている。
「キレイだよ、菜々美」
ほんのりとピンク色に染まった素肌に、何度も何度もキスを落とし、何度も何度も撫で回す。
「しょ……っ、あ……んんん……っ!」
翔の手が菜々美の太腿の間に滑り込み、敏感な部分に触れる。その場所を丁寧に丁寧に撫でるその指先に、真剣が集中する。
ピクン、ピクンと菜々美の足が痙攣を起こす。
「菜々美。ここ?」
菜々美の反応を楽しむように、ゆっくりと指を入れていく。
「んン……っ」
翔の背中に腕を回し、身体の奥から沸き上がる快感に耐える。
「かわいい」
耳元で囁く翔の声が色っぽい。
「翔……、私……、なんかへん……、んんっ……!」
その言葉を聞いた翔は、ふっと笑い菜々美の中に入れた指を何度も出し入れした。
「あ、ア、あ……ッ!」
ベッドに倒れ込む菜々美を見て、ますますかわいいと感じている翔は、菜々美の足を掴み菜々美の上に覆い被さった──……。
◇◇◇◇◇
目を覚ますと、翔に抱きかかえられていた。
(キレイな寝顔……)
そっと頬に触れる。
この人に、自分のこと家族のことを言わないでいるのが辛い。だけど話すことも辛い。
どうしたらいいのか分からないままだった。
「ん……」
頬に触れたままでじっと見てると、その視線を感じたのか翔が目を覚ます。
「菜々美……」
「……おはよ」
「おはよう」
翔の腕が伸びてきてそのまま菜々美を抱きしめる。
「ずっとこうしていたいなぁ……」
ポツリと呟く翔に「うん……」と頷く。だけどそうも言ってられない。
「今、何時?」
スマホを見ると6時50分。
「あー……、起きなきゃ」
翔はいつも7時半には家を出てる。菜々美から離れベッドから出る。
「菜々美はもう少し寝てな」
そう言って菜々美に布団をかけた。
バタバタと着替えて顔を洗い、軽く朝食を取る。そうしてるともう出かける時間だ。
寝室を覗いて菜々美に声をかける。
「菜々美。行ってくる」
布団から顔を出して翔を見て「いってらっしゃい」と言う。
翔はそんな瞬間が好きだった。
バタンと、玄関の扉が閉まる音を聞いて、菜々美はゆっくり起き上がった。
(ダルい……)
そう感じるのは昨夜のことが原因だ。何度も翔に求められて、菜々美も翔を求めて、ふたりだけの甘い時間。
誰も知らない甘い甘い時間。
その印が菜々美の素肌に残されている。
「仕事……、しなきゃ」
まだ覚醒しきれていない身体を起こすために、キッチンへと向かった。
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